Web プロジェクトの JavaServer Faces リソースのマイグレーション

元々 WebSphere® Studio Application Developer V5.1.2 で出荷された JavaServer Faces サポートは、 Rational® Application Developer V6.0 で更新されました。 WebSphere Studio Application Developer V5.1.2 で 作成された V6.0 Web プロジェクトの開発を継続したい場合は、 Faces プロジェクト・ランタイム・リソースを最新レベルに更新するようお勧めします。

注: Faces Client コンポーネントが含まれた JavaServer Page (JSP) を 作成した場合は、別に Faces Client コンポーネント・ランタイム・リソースを 最新レベルにマイグレーションする必要があります。「Faces Client コンポーネントを持つ JavaServer Faces リソースのマイグレーション」を参照してください。
WebSphere Studio Application Developer V5.1.2 からマイグレーションされたプロジェクトで JSP を作成または編集すると、 プロジェクト・ランタイム・リソースを最新レベルにマイグレーションできることを 示すプロンプトが表示されます。マイグレーションを自動的に完了するには、「OK」 をクリックしてください。
注: マイグレーションの確認を求めるプロンプトが初めて表示されたときに「いいえ」と答えて 意図的に Java™ アーカイブ (JAR) ファイルをバックレベルに留めた場合、プロンプトは再び表示されません。後で必要になった場合は、手動でプロジェクト・リソースをマイグレーションする必要があります。
JavaServer Faces プロジェクト・リソースを手動で マイグレーションするには、以下のようにします。
  1. Faces コンテンツを持つ既存の Web プロジェクトを Rational Application Developer V6.0 ワークスペースにインポートする。
  2. 新規 Web プロジェクト (または EGL で作業をしている場合、新規 EGL Web プロジェクト) を作成し、プロジェクト JSF60 を呼び出す。このプロジェクトは、 最新ランタイム成果物のソースとしてのみ使用します。これはマイグレーションが完了した後に削除することができます。
  3. プロジェクト・エクスプローラーで JSF60 プロジェクトを右クリックし、メニューから「プロパティー」を選択する。「Web プロジェクト機能」のタブに切り替えて、 「Faces 基本コンポーネントの追加」と「Faces クライアント・フレームワークの追加」を選択します。
  4. EGL で作業をしている場合 は、以下の手順で JSF ページを作成してください。
    1. 新規 Web プロジェクトの WebContent フォルダーを右クリックする。
    2. 「新規」 > 「その他」 > 「Faces JSP ファイル」を選択する。 JSP ファイル の作成でヘルプが必要な場合は、F1 キーを押してください。
    このステップでは以下のファイルをプロジェクトに追加します。
    • eglintdebug.jar
    • eglintdebugsupport.jar
  5. アップグレードしたい既存の Faces プロジェクトごとに以下を実行する。
    1. プロジェクト・エクスプローラーでオリジナル・プロジェクトを展開して、 「WebContent/WEB-INF/lib/」フォルダーのファイルを表示する。このディレクトリーにある以下の JAR ファイルをすべて見つけて削除します。
      • eglintdebug.jar (EGL のみ)
      • eglintdebugsupport.jar (EGL のみ)
      • fda.jar (EGL のみ)
      • fdaj.jar (EGL のみ)
      • jsf-api.jar
      • jsf-ibm.jar
      • jsf-impl.jar
      • odc-jsf.jar
    2. WebContent/WEB-INF/faces-config.xml ファイルを見つけて開く。 以下のエレメントがまだこの構成ファイルにない場合、追加します。
      	<lifecycle>
      		<phase-listener>com.ibm.faces.webapp.ValueResourcePhaseListener</phase-listener>
      	</lifecycle>
      	
      	<application>
      		<variable-resolver>com.ibm.faces.databind.SelectItemsVarResolver</variable-resolver>
      		<property-resolver>com.ibm.faces.databind.SelectItemsPropResolver</property-resolver>
      	</application>
    3. EGL で作業している場合 は、fda6.jar ファイルと fdaj6.jar ファイルを既存のプロジェクトにコピーする。fda.jar ファイルと fdaj.jar ファイルはもう使用されなくなりましたので何もしないでください。
    4. 削除した JAR ファイルについては (fda.jar および fdaj.jar を除く。前述のステップを参照)、同じ名前の JAR ファイルを JSF60 プロジェクトの WebContent/WEB-INF/lib ディレクトリーからコピーして、 オリジナル・プロジェクトの同じ場所に貼り付ける。構成によってはこれらすべての JAR ファイルがプロジェクトに存在している必要はありません。 オリジナル・プロジェクトに特定の JAR ファイルがない場合は、それをコピーしないでください。
    5. オリジナル・プロジェクトの web.xml デプロイメント記述子を開き、 構成に以下を追加する。
      	<context-param>
      		<param-name>com.ibm.ws.jsf.JSP_UPDATE_CHECK</param-name>
      		<param-value>true</param-value>
      	</context-param>	<context-param>
      		<param-name>com.ibm.ws.jsf.LOAD_FACES_CONFIG_AT_STARTUP</param-name>
      		<param-value>true</param-value>
      	</context-param>
    6. オリジナル・プロジェクトがデータ・アクセスに WebSphere Data Objects (WDO) を使用した場合は、 以下の追加ステップを実行する。
      1. オリジナル・プロジェクトに新規の一時 Faces JSP ファイルを作成する。 (「ファイル」 > 「新規」 > 「Faces JSP ファイル」をクリックする。詳しくは、 オンライン・ヘルプを参照してください)。
      2. パレットのデータ・ドロワーからリレーショナル・リスト・コンポーネントをページにドラッグする。接続とデータ・ソースを選出して、「終了」をクリックする。 選択されるデータは重要ではありません。このプロセスによりこのプロジェクトで WDO の使用 を継続するために必要な構成が生成されます。
      3. 一時 JSP ファイルを削除する。
これらのステップを実行すると、古い Web プロジェクトが Rational Application Developer V6.0 で最新レベルの Faces 機能に更新されます。

EGL で作業をしている場合 は、 それぞれの EGL Web プロジェクトの名前を右クリックし、「生成」をクリックする。その後、自動的にプロジェクトをビルドしているのでない場合は、「プロジェクト」 > 「すべてビルド」をクリックします。

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