ポートレット・プロジェクトは、Web プロジェクトと同様、J2EE Web アプリケーションです。ポートレット・プロジェクトのために web.xml ファイルが保守されているという点で、ポートレット・プロジェクトは Web プロジェクトに似ています。
ポートレット・プロジェクトと
Web プロジェクトの主な相違点は、ポートレット・プロジェクトが WEB-INF ディレクトリーの中に
portlet.xml という追加デプロイメント記述子を持っていることです。
ポートレット・プロジェクト
ポートレット・プロジェクトには、次の 2 つのタイプがあります。
- ポートレット・プロジェクト: IBM® ポートレット API を使用するポートレット・アプリケーション用のリソースを含むポートレット・プロジェクト。
- ポートレット・プロジェクト (JSR 168): JSR 168 ポートレット API を使用するポートレット・アプリケーション用のリソースを含むポートレット・プロジェクト。JSR 168 ポートレット API は、WebSphere® Portal 5.0.2.1 以降でサポートされています。
ポートレット・プロジェクトを作成するには、「新規ポートレット・プロジェクト」ウィザードまたは「新規ポートレット・プロジェクト (JSR 168)」ウィザードを使用できます。
ポートレットのタイプ
次のポートレットのタイプの 1 つを選択できます。
- 空のポートレット: ポートレット・デプロイメント記述子にポートレット・アプリケーションとポートレット・エントリーを作成します。
スケルトン・ポートレット・クラスも作成されます。
ポートレット・アプリケーションを完成させるには、ポートレット・クラスを更新する必要があります。
- 基本ポートレット:
ポートレット・クラス (IBM ポートレット API のポートレット・アダプター・クラスまたは JSR 168 ポートレット API の GenericPortlet クラス)
を拡張するポートレット・アプリケーションを作成します。
このポートレット・タイプには、
ポートレット・クラス、ポートレットのレンダリングに使用されるサンプル JSP ファイル、
およびサンプル Java™ Bean が含まれています。
以下のようないくつかのプログラミング・パターンがポートレットで使用されます。
- フォームの処理
- ポートレット・セッションやポートレット要求のデータ項目のストレージ
- Bean の使用
- タグ・ライブラリー
さらに、オプションでウィザードを使用して次のプログラミング・パターンを
追加することができます。
- アクション処理
- メッセージ処理
- ポートレット・データのストレージ
- 連携ポートレット
- シングル・サインオン・サポート
- 複数のマークアップ
- 複数のポートレット・モード
- Faces ポートレット: Faces (JavaServer Faces) ポートレットは、IBM ポートレット API と
JSR 168 ポートレット API の両方で使用可能です。
Faces ポートレットは J2EE 1.3 および WebSphere
Portal バージョン 5 以降のみをサポートします。Faces ポートレットについて詳しくは、JavaServer Faces ポートレット・アプリケーションおよびFaces ポートレットとプロジェクトの作成を参照してください。
- Struts ポートレット: Struts ポートレットは、IBM ポートレット API と
JSR 168 ポートレット API の両方で使用可能です。Struts ポートレットについて詳しくは、Struts ポートレット・アプリケーションおよびStruts ポートレットとプロジェクトの作成を参照してください。
表 1. サポートされるポートレットのタイプポートレットのタイプ |
WebSphere Portal
5.0.2.2 および 5.1 |
JSR 168 API |
IBM ポートレット API |
基本ポートレット |
あり |
あり |
Faces ポートレット |
あり |
あり |
Struts ポートレット |
なし |
あり |