スレッド・ビューは、スレッドのボトルネックを検出する基本ビューです。プログラムの各スレッドのアクティビティー記録が表示され、スレッドの競合とデッドロックが示されます。
スレッドが待っているリソースがなかなか使用可能な状態にならない場合は、競合が発生します。競合が発生するとコードの実行に時間がかかりますが、そのうちに解消される可能性があります。
デッドロックは、あるスレッドが別のスレッドにロックされたリソースを待っているときに、その別のスレッドが最初のスレッドにロックされたリソースを待っている場合に発生します。3 つ以上のスレッドがデッドロックに関連することもあります。デッドロックが自動的に解決されることはありません。これが原因で、アプリケーション全体またはデッドロックが発生した部分が停止することがあります。
スレッドの競合とデッドロックを見つけるには、以下のようにします。
競合の例を以下に示します。
デッドロックの例を以下に示します。
以下のトピックでは、スレッド・ビューの操作方法を説明します。
スレッド・ビューでの凡例の表示/非表示
デフォルトでは、スレッド・ビューには凡例が表示されます。凡例には、各スレッド状態を示すシンボルと、それらの意味がリストされます。凡例の表示/非表示については選択が可能です。スレッド・ビューでのスレッド名表示形式の変更
デフォルトでは、スレッド・ビューには各スレッドの名前が表示されます。スレッド・ビューには各スレッドの情報がツリー形式で表示され、スレッドが折りたたみ可能なノードにグループ化されます。また、各名前を階層構造のない一覧で表示することも可能です。スレッド・ビューでのタイム・スケールの変更
デフォルトでは、スレッド・ビューのタイム・スケールはリニア時間を表し、プログラムが実行された時間範囲全体が示されます。これに対して、タイム・スケールを圧縮形式で表示すると、表示したいスレッドのアクティビティーが発生しなかった時間を圧縮できます。スレッド・ビューでの時間表示のズームおよびスクロール
デフォルトでは、スレッド・ビューには対象プログラムの実行時間全体が表示されます。 表示内容をズームおよびスクロールすることで、特定の時間区分にフォーカスすることができます。
親トピック: スレッドのボトルネックの検出
関連タスク
スレッドのボトルネックの背後にあるメソッドの識別
関連資料
スレッド・ビュー