スタートアップ・ガイド: パフォーマンスのボトルネックの検出

アプリケーション内でパフォーマンスのボトルネックが発生すると、アプリケーションの実行速度が低下します。 「プロファイルおよびロギング」パースペクティブには、パフォーマンスを検査して、ボトルネックを検出するためのビューが組み込まれています。

パフォーマンスのボトルネックの検出には、以下のビューを使用できます。

親トピック: ランタイムの問題判別に関するスタートアップ・ガイド

パフォーマンスのボトルネックを検出するためのデータ収集

前提条件:

データを収集するには
  1. 「プロファイル」ダイアログ・ボックスの「プロファイル」タブで、 「実行ヒストリー - フル・パフォーマンス・コール・グラフ」プロファイル・セットを選択します。
  2. 「プロファイル」をクリックし、アプリケーションを起動します。
  3. アプリケーションを使用して、パフォーマンスのボトルネックを調査したいルーチンを実行します。パフォーマンス・データは「実行時間分析」プロファイル・リソースで収集され、 記録されます。これは、プロファイル・ナビゲーターに表示されます。 この時点で、アプリケーションを終了することができます。

「パフォーマンス・コール・グラフ」および「メソッド詳細」ビューを使用したパフォーマンスのボトルネックの検出

「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューおよび「メソッド詳細」ビューの両方に、実行用に時刻指定されたすべてのパフォーマンス・データが表示されます。 「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューには、実行全体に関するデータのグローバル・ビューが表示され、「メソッド詳細」ビューにはメソッドごとのデータが表示されます。

パフォーマンスのボトルネックを検出するには
  1. 「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューを表示します。収集したパフォーマンス・データの「実行時間分析」プロファイル・リソースを右マウス・ボタン・クリックし、 ポップアップ・メニューから「アプリケーションから開く」 > 「パフォーマンス・コール・グラフ」を選択します。 以下のことに注意してください。
    • グラフには、まず、最も時間がかかっている 20 のメソッドがノードとして表示されます。
    • ノード間の行は呼び出しパスを表します。 太線は、より費用のかかる呼び出しパスを表します。
    • コール・グラフにフォーカスするには、ノードを右マウス・ボタン・クリックし、 ポップアップ・メニューからコマンドを選択します。
  2. 必要以上の時間がかかっていると思われるメソッドを特定します。
  3. メソッドをダブルクリックし、「メソッド詳細」ビューを開きます。
  4. 「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューと「メソッド詳細」ビューをともに使用して、 データ・セット全体を調べます。 新規メソッドを選択するごとに、2 つのビューが同期されます。
  5. メソッドのソース・コードを検査するには、いずれかのビューでメソッドを右マウス・ボタン・クリックして、ポップアップ・メニューから 「ソースを開く」を選択します。

詳細については、 パフォーマンス・ボトルネックの検出を参照してください。

「メソッド統計」、「クラス統計」、「パッケージ統計」ビューの使用

これらのビューを使用すると、テーブルでパフォーマンス統計を調べ、 それをソートしてパフォーマンスが最も低いメソッド、クラス、パッケージを切り分けることができます。 これらのテーブルに表示されるのは、個々のメソッド、クラス、パッケージで費やされた時間の統計に限られます。呼び出しまたは呼び出し関係に関する情報は表示されません。

これらのビューを使用するには
  1. ビューを表示するには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他 . . .」を選択し、「ビューの表示」ダイアログ・ボックスで「プロファイルおよびロギング」エントリーを展開して、表示したいビューを選択します。
  2. これらのウィンドウを使用すると、「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューと「メソッド詳細」ビューで潜在的なボトルネックにフォーカスすることができます。

「メソッド呼び出し」、「実行フロー」、「UML2 シーケンス・ダイアグラム」ビューの使用

これらのビューを使用すると、同じメソッドのさまざまな呼び出し方法を区別することができます。メソッド呼び出しデータと実行フロー・データを、図形またはテーブル形式で表示できます。

これらのビューを使用するには
  1. 「メソッド呼び出し」または「メソッド呼び出しテーブル」ビューを表示するには、 「ウィンドウ 」 > 「ビューの表示」 > 「その他 . . .」を選択し、「ビューの表示」ダイアログ・ボックスで「プロファイルおよびロギング」エントリーを展開して、「メソッド呼び出し」 (グラフィカル表現の場合) または「メソッド呼び出しテーブル」 を選択します。
  2. 「メソッド呼び出し」ビューの基になっているデータを検査するには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他 . . .」を選択し、「実行フロー」 (グラフィカル表現の場合) または「実行フロー・テーブル」を選択します。 これらのビューには、「メソッド呼び出し」ビューと同じデータが含まれていますが、実行順序を検査することができます。
  3. 同じデータを UML2 シーケンス・ダイアグラム形式で検査するには、 収集したパフォーマンス・データの「実行時間分析」プロファイル・リソースを右マウス・ボタン・クリックし、ポップアップ・メニューから「アプリケーションから開く」と分析する対話タイプの UML2 ビューを選択します。
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