「パフォーマンス・コール・グラフ」のデータ・コマンド

以下の表で、パフォーマンス・コール・グラフと「メソッド詳細」ビューでデータ分析に使用できるフィルター・コマンドと強調表示コマンドを説明します。

「パフォーマンス・コール・グラフ」を開くには、プロファイル・モニターでプロファイル・リソース・エントリーを右マウス・ボタン・クリックし、ポップアップ・メニューから「アプリケーションから開く」 > 「パフォーマンス・コール・グラフ」の順に選択します。「メソッド詳細」ビューを開くには、パフォーマンス・コール・グラフでメソッドをダブルクリックします。

フィルター・コマンド

「フィルター」コマンドは、メソッドか、クラスまたはパッケージ内のすべてのメソッドに影響します。これらのコマンドを使用すると、ノードに対して表示される時間が変わる場合があります。
コマンド 説明
「メソッドを削除」 選択したノードを削除します。親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (削除されたノードは除く) を継承します。
「メソッドを非表示」 選択したノードを非表示にします。親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (非表示ノードも含む) を継承します。
「クラスの削除」 選択したノードのクラスに属するノードをすべて削除します。 親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (削除されたノードは除く) を継承します。
「クラスを非表示」 選択したノードのクラスに属するノードをすべて非表示にします。 親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (非表示ノードも含む) を継承します。
「パッケージの削除」 選択したノードのパッケージに属するノードをすべて削除します。 親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (削除されたノードは除く) を継承します。
「パッケージを非表示」 選択したノードのパッケージに属するノードをすべて非表示にします。 親ノードは、すべての下位ノードとそれらの時間 (非表示ノードも含む) を継承します。
「直前のフィルター操作を元に戻す」 最後に行ったフィルター操作を元に戻します。
「デフォルトの設定にリセット」 すべてのノードをデフォルト状態にリセットします。

サブツリー・コマンド

「サブツリー」コマンドは、特定のノードとそのすべての下位メソッドに影響します。これらのコマンドを使用すると、ノードに対して表示される時間が変わる場合があります。
コマンド 説明
「サブツリーにフォーカス」 選択したノードとその下位メソッドのみにフォーカスします。それ以外のノードはすべて非表示になります。
「サブツリーを非表示」 選択したノードとそのすべての下位メソッドを非表示にします。親ノードは、非表示ノードのカウントを継承します。
「サブツリーの削除」 選択したノードとそのすべての下位メソッドを削除します。親ノードは、非表示ノードのカウントを継承しません。
「直前のサブツリー操作を元に戻す」 最後に行った操作を元に戻します。
「.Root にリセット」 フォーカスをルート・ノードに戻して、合計 (メソッド + 下位メソッド) 時間の長い順に上位 20 位までの下位メソッドを表示します。

展開/折りたたみコマンド

「展開/折りたたみ」コマンドは、選択したノードの下位メソッドの表示/非表示を切り替えます。これらのコマンドを使用しても、ノードに対して表示される時間は変わりません。
コマンド 説明
「直接の下位メソッドを展開」 選択したノードの直接の下位メソッドのみを展開します。
「トップ 20 の下位メソッドを展開」 選択したノードの合計 (メソッド + 下位メソッド) 時間に寄与した時間の長い順に、上位 20 位までの下位メソッドを展開します。
「すべての下位メソッドを展開」 選択したノードの下位メソッドをすべて展開します。
「すべての下位メソッドを折りたたむ」 選択したノードの下位メソッドをすべて折りたたみます。
「すべてのノードを表示」 グラフ内のノードをすべて展開します。
「直前の展開/折りたたみ操作を元に戻す」 最後に行った操作を元に戻します。
「トップ 20 にリセット」 グラフをデフォルト表示に戻します。ルート・ノードと累積 (メソッド + 下位メソッド) 時間の長い上位 20 位までの下位ノードを表示します。

強調表示コマンド

強調表示コマンドは、選択基準に基づいてノードと接続アークを強調表示します。これらのコマンドを使用しても、ノードに対して表示される時間は変わりません。
基準 説明
「なし」 すべてのノードとアークから強調表示を削除します。
「トップ 10: 呼び出し」 受信したメソッド呼び出し数の多い順に、上位 10 位までのノードを強調表示します。
「トップ 10: 基本時間」 合計時間 (下位メソッドの時間は除く) の長い順に、上位 10 位までのノードを強調表示します。
トップ 10: 累積時間 合計時間 (下位メソッドの時間も含む) の長い順に、上位 10 位までのノードを強調表示します。
「トップ 10: 平均時間」 1 回の呼び出しあたりの平均時間 (下位メソッドの時間は除く) の長い順に、上位 10位までのノードを強調表示します。ノードの平均時間は、記録されたノードの合計時間を呼び出し回数で除算して計算されます。
「トップ 10: 最小時間」 最小時間 (下位メソッドの時間は除く) の短い順に上位 10 位までのノードを強調表示します。指定されたノードの最小時間とは、1 回の呼び出しに対して記録された最小時間です。
「トップ 10: 最大時間」 最大時間 (下位メソッドの時間は除く) の長い順に上位 10 位までのノードを強調表示します。指定されたノードの最大時間とは、1 回の呼び出しに対して記録された最大時間です。
「下位メソッド」 選択したノードの下位メソッドをすべて強調表示します。
直接の下位メソッド 選択したノードの合計 (メソッド + 下位メソッド) 時間に寄与した時間の長い順に、上位 10 位までの直接の下位メソッドを強調表示します。
「親」 選択したノードの親ノードをすべて強調表示します。
「直接の親」 選択したノードの直接の親ノードのみを強調表示します。
「Root への最大パス」 選択したノードからルート・ノードへのパスで、合計 (メソッド + 下位メソッド) 時間の最も長いパスを強調表示します。
「ソース・コードのあるメソッド」 ソース・コードが使用可能なノードを強調表示します。
「非表示メソッドのあるメソッド」 合計 (メソッド + 下位メソッド) 時間に、非表示メソッドの時間が含まれているノードを強調表示します。

親トピック: パフォーマンスのボトルネックの検出のユーザー・インターフェース参照

関連タスク
「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューからの情報の取得
「パフォーマンス・コール・グラフ」ビューのカスタマイズ

関連資料
「パフォーマンス・コール・グラフ」ビュー

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