Java ビジュアル・エディターでの新規データ・オブジェクトの作成

Java ビジュアル・コンポーネントをバインドするためには、 まず、ビジュアル・コンポーネントに適切なデータを提供するデータ・オブジェクトを作成する必要があります。

種々のタイプのビジュアル・コンポーネントにはさまざまなタイプのデータが必要であり、 Java ビジュアル・エディターは、いろいろなタイプのデータ・オブジェクトを提供します。 例えば、JTable には、オブジェクトの配列が必要であり、行データ・オブジェクトが必要になります。 一方、JTextField では一般に、データ・オブジェクトには単一プロパティーのみ必要なため、 基本データ・オブジェクトが必要になります。 データ・オブジェクトは、それ自身のデータを直接、データ・ソースから取得するか、 あるいは他のデータ・オブジェクトまたはファクトリーから間接的に取得できます。

データ・オブジェクトは、主に次の 2 つの方法で作成できます。
  • パレットからフリー・フォーム・エリアにデータ・オブジェクトをドロップして、 「プロパティー」ビューを使用して、それを構成する。
  • ビジュアル・コンポーネントをバインドしながら、 「バインディング」ダイアログで「新規データ・ソース・データ・オブジェクト」ボタンをクリックする。 ダイアログを使用して作成できるのは、データ・ソース・データ・オブジェクトのみです。 データ・ソース・データ・オブジェクトは、データ・ソースから作成された Java オブジェクトをラップするオブジェクトです。 基本データ・オブジェクトを作成するには、それをパレットからドロップする必要があります。

「新規データ・ソース・データ・オブジェクト」ダイアログを使用して、 新規データ・ソース・データ・オブジェクトを作成する方法:

  1. 「新規データ・ソース・データ・オブジェクト」ダイアログを開く。
    1. ビジュアル・コンポーネント用の「バインディング」ダイアログを選択して開き、 「バインド」タブをクリックする。
    2. 「新規データ・ソース・データ・オブジェクト」ボタンをクリックする。
  2. 「名前」フィールドに、データ・オブジェクトの名前を入力する。 このステップをスキップして、データ・ソース・サービスに基づいて、 ダイアログでデータ・オブジェクトの名前を提示することもできます。
  3. 「ソース・タイプ」ドロップダウン・リストから、 データ・オブジェクトを提供するデータ・ソースのタイプに応じて、以下のタイプのいずれかを選択する。
    • 「EJB」: 既存 Enterprise Bean を基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します。
    • 「Web サービス」: 既存 Web サービスを基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します
    • 「Java Bean ファクトリー」: 基本 Java Bean ファクトリーを基にしたデータ・ソースを使用している (または作成しようとしている) 場合は、このオプションを選択します
    • (Java ビジュアル・エディターに提供するその他のタイプで、IDataSource インターフェースを実装するもの)
    「データ・ソース」ドロップダウン・リストには、 対象のアプリケーションに定義される指定タイプのデータ・ソースすべてが含まれます。
  4. 「データ・ソース」ドロップダウン・リストから、 新規データ・オブジェクトを提供するために使用するデータ・ソースを選択する。

    データ・ソースがない場合は、 「データ・ソース」フィールドの横の「...」ボタンをクリックして、 指定したタイプの新規データ・ソースを定義する。

    • 「EJB」: ウィザードは、対象のプロジェクト内の既存 EJB 参照を検索して、 選択した EJB 参照に基づいて新規データ・ソースを定義できるよう支援します。
      注: EJB データ・ソースを作成するときに、serviceLocatorMgr.jar がプロジェクト・クラスパスに追加されます。
    • 「Web サービス」: ダイアログで、 対象のプロジェクトに既存 Web サービス・クライアントまたはプロキシーがあるかどうかが調べられます。 プロキシーが既に存在すれば、Web サービスを選択し、「終了」をクリックして、 データ・ソースを追加できます。 また、「新規 Web サービスの追加」をクリックして、 Web サービス・クライアント・ウィザードを開始することもできます。 これは、WSDL ドキュメントに基づいた対象プロジェクトの新規プロキシーを定義する場合に役立ちます。
    • 「Java Bean ファクトリー」:「Bean の選択」ダイアログ・ボックスが開きます。 このボックスに、データ・ソースとして使用したい Java Bean ファクトリー・クラスを指定できます。
  5. 「ソース・サービス」リストから、 要求するデータ・オブジェクトを戻すデータ・ソースによって提供されるメソッドを選択する。 「ソース・サービス」リストには、 バインディングしているビジュアル・コンポーネントのタイプに該当するオブジェクト・タイプを戻すサービスのみがリストされます。 例えば、テーブルをバインディングしている場合は、配列を戻すサービスのみがリストされます。
  6. 選択したサービスにパラメーターが必要な場合は、 「引き数」ドロップダウン・リストからオブジェクトを選択し、 必要に応じて、パラメーターとして使用する特定のプロパティーも選択する。 例えば、サービスのパラメーターとして java.lang.Integer が必要であれば、 対象のアプリケーション内の別の既存データ・オブジェクトで、整数の ID プロパティーを含むものを選択するものとします。
    注: 「OK」ボタンが使用可能になるのは、 互換性のある引き数 (または引き数とプロパティー) が指定された場合のみです。
    制約事項: 提供されるバインダー・クラスがサポートするのは、1 つまたは少数のパラメーターを持つサービスのみです。 多数のパラメーターを持つサービスで作業する場合は、 必須引き数をすべて含むオブジェクトを持つラッパー・サービスを作成できます。
  7. 「OK」をクリックする。
新規データ・オブジェクトが作成され、ビジュアル・エディターのフリー・フォーム・エリアには、 新規データ・オブジェクトを表す項目が表示されます。 次のスクリーン・ショットは、Java ビジュアル・エディター のフリー・フォーム・エリアに表示されたデータ・オブジェクトの例を示しています。

Java ビジュアル・エディターのフリー・フォーム・エリアのデータ・オブジェクト

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