コマンド行から Bean2WebService ツールを使用すると、IBM® WebSphere® ランタイム環境を使用して、
Java™ Bean から
Web サービスを生成できます。
構文
コマンド行をセットアップすると、次の構文と引数を使用してこのツールを実行できます。
- Windows®: Bean2WebService [<optional arguments>] -cp <Classpath>
-project <ProjectName> <BeanName>
- Linux: Bean2WebService.sh [<optional arguments>] -cp
<Classpath> -project <ProjectName> <BeanName>
注: <BeanName> は必ず最後の引数として指定してください。
引数
必須引数:
- -project <ProjectName>
- プロジェクト名を指定します。
これは、生成したファイルがすべて保管される現行作業ディレクトリーの下にディレクトリーを作成するときに使用します。
プロジェクト名が既に存在する場合は、既存の EAR ファイルのバックアップ・コピーが作成されます。
例えば、MyWebService というプロジェクトがある場合、
MyWebService.ear ファイルは MyWebService.ear.backup に名前が変更されます。
- -cp <ClassPath>
- JAR ファイルとディレクトリーのリスト (プラットフォーム固有のパス区切り文字で区切られています) を指定します。
このリストには、Java Bean、およびこの Bean の実行に必要なすべての依存関係が含まれます。
- <BeanName>
- Web サービスとして公開されるコンパイル済み Java クラスの完全修飾パッケージ名を指定します。
-g オプションを使用して
Java クラスをコンパイルし、
- 生成された WSDL ファイルのパーツ名属性にメソッドの正しいパラメーター名が含まれるようにします。
オプションの引数:
- -methods <method list>
- Java Bean
中のどの非静的なパブリック・メソッドを Web サービスで公開するかを指定します。
デフォルトではこれらのメソッドがすべて含まれます。
<method list> のメソッドは必ずスペースで区切ります。
- -clientType <J2SE | Application | Servlet | EJB>
- 指定したクライアントのタイプに対するスケルトン実装クラスを生成します。
この引数は、-genMain 引数と組み合わせて使用する必要があります。
-server-side-only 引数を既に指定している場合は、この引数を使用することはできません。
- -genMain <name of main class>
- 生成するメイン・クラスの名前を指定します。
この引数は、-clientType 引数と組み合わせて使用する必要があります。
-server-side-only 引数を既に指定している場合は、この引数を使用することはできません。
- -voidReturn [ONEWAY | TWOWAY]
- void を戻すメソッドを要求/応答操作 (デフォルト) にするか、片方向の操作にするかを指定します。
- -host <hostName:portNumber>
- ホスト名またはポート番号を指定します。
デフォルト値は localhost:6080 です。
- -contextRoot <ContextRoot>
- Web サービスのコンテキスト・ルートを指定します。
デフォルト値は <ProjectName> です。
- -servicePortName <PortName>
- Web サービスのポート名を指定します。
デフォルト値は Java Bean の名前です。
引数 -host、-contextRoot、
および -servicePortName を使用して、サービス・エンドポイントの URL を指定します。
フォーマットは次のとおりです。http://HostName:PortNumber/<ContextRoot>/services/<PortName>
- -sei <endpoint interface>
- 事前に作成されたサービス・エンドポイント・インターフェース
(Java ソース・コード・ファイル) の完全修飾パス名を指定します。
ここに何も指定しない場合、このツールによって実行時に 1 つ動的に作成されます。
- -server-side-only
- サーバー・サイドの helper クラスのみを生成します。
デフォルトでは、サーバー・サイドおよびクライアント・サイドの両方の helper クラスが生成されます。
- -clientEJBName <EJB client filename>
- クライアント EJB ファイルの情報を使用して、
クライアント・アプリケーションの名前を指定したクライアント・サイドの webservicesclient.xml 記述子を構成します。
このオプションの指定を行わない場合、
webservicesclient.xml をクライアント EJB ファイルに追加する前に手動で編集する必要があります。
- -style <style type>
- <style type> の指定に従って、
スタイル RPC、Doc、
または WRAPPED を指定して WSDL を生成します。
デフォルトのスタイルは WRAPPED です。
- -use <bindings>
- <bindings> の指定に従って、
literal か encoded のどちらかのバインディングを指定して WSDL を生成します。
デフォルトは literal です。
- -splitWsdl
- デプロイされない別個のインターフェースおよび実装 WSDL 文書を生成します。
デフォルトでは、インターフェースと実装の情報を結合して 1 つの文書が作成されます。
- - wsSecDir <directory>
- 生成したデプロイメント記述子を WS セキュリティー情報によって構成するための、
テンプレートを含むディレクトリーへの絶対パスを指定します。
このディレクトリーには、ibm-webservices-bnd.xmi ファイル、
および ibm-webservices-ext.xmi ファイルが含まれていなければなりません。
また、クライアント・サイド・バインディングを生成する場合は
ibm-webservicesclient-bnd.xmi と ibm-webservicesclient-ext.xmi も必要です。
- -PkgtoNS <package> <namespace>
- Java パッケージから名前空間へのマッピングを指定します。
パッケージに名前空間がない場合は、適切な名前空間名が生成されます。
この引数を繰り返して、複数のパッケージに対するマッピングを指定できます。
- -verbose
- このツールの実行中に追加情報を表示します。
- -help
- ヘルプ情報を表示します。
注: -deploy オプションはサポートされていません。