Faces コンポーネント は JavaServer Faces テクノロジーに基づいています。JavaServer Faces テクノロジーの主な利点の 1 つは、ユーザー・インターフェースが基礎となるプログラム・ロジックから独立してレンダリングされていることです。 データにダイナミックにアクセスしてブラウザーやハンドヘルド・デバイス上でも等しく適切に実行されるアプリケーションを、ビジュアルに作成することができます。 JavaServer Faces についてさらに学習したい方に
Faces Client コンポーネント は Faces コンポーネントを補足するよう設計されています。特にクライアント・データのブラウザー・サイドの表示に対応するよう作られたものです。 Faces Client コンポーネントを使用すると、ユーザー・インターフェース・コンポーネントをページにドラッグすることによって、ダイナミック Web ページを素早く作成することができます。 ほとんどのデータ主導型 Web ページでは、データは HTML コントロールにマージされます。 ユーザーがページ上に表示されていないデータの表示を要求すると、ブラウザーは要求をサーバーに送信します。 サーバーはそのデータを検索し、HTML にマージし、新規ページをブラウザーに送信します。 それに対し、Faces Client Web ページでは、データはコントロールとは別に保守されます。データは、コントロールをバインドできる形式的なモデルに編成され、各 Web ページの上部に JavaScript オブジェクトとして保管されます。この設計により、同じデータにいくつかのコントロールをバインドすることが可能になっています。 ユーザーはサーバーまで往復することなしに、異なるアカウントなどのこのデータの異なる部分を表示することができます。
Faces Client のいくつかの利点を以下に示します。
Faces Client コンポーネントには、データ・グリッド、ツリー・ビュー、グラフ、Web サービスの 4 つがあります。 Faces Client コンポーネントは JavaScript および HTML を使用して作成され、グラフおよび Web サービス・コンポーネントは Macromedia Flash も使用しています。 これらのコンポーネントは相互作用することができるため、同一ページ上にいくつかのコンポーネントを置いて、コンポーネントが相互作用できるイベントを定義することができます。 たとえば、アカウントのリストをツリーで表示し、そのツリーをデータ・グリッドにリンクさせることができます。 ユーザーがツリー内のアカウントを強調表示すると、データ・グリッドがそのアカウントのトランザクションを表示します。 ユーザーが異なるアカウントを選択すると、データ・グリッドはサーバーへの往復やページの再ロードをせずに、選択されたアカウントのトランザクション・セットを表示することができます。
次の図は、Faces Client コンポーネント・ドロワーを展開したパレット・ビューで、編集する JSP ページに容易にドラッグできるコンポーネントを示しています。
次の表は、Faces Client コンポーネント・ドロワーで使用可能なコンポーネントを示したものです。
Faces Client コンポーネント | 説明 |
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データ・グリッド | リレーショナル・データベースの複数のレコードまたは JavaBean アレイの複数の項目を表示するテーブル。
以下の機能があります。
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グラフ | データを棒グラフ、円グラフ、または折れ線グラフで示します。
注: ブラウザーに Macromedia Flash 7 以上がインストールされている必要があります。 |
ツリー・ビュー | 階層データを表示するツリー構造を作成します。 |
Web サービス | ページを更新せずに既存 Web サービスからデータを検索します。
注: ブラウザーに Macromedia Flash 7 以上がインストールされている必要があります。 |
通常、アプリケーションで Faces Client コンポーネントを使用する前に、しておかなければならないことがいくつかあります。
これで、パレット・ビューのドロワーにある Faces Client コンポーネントを処理できるようになりました。 ページにコンポーネントを追加するには、コンポーネントを設計ビューにドラッグしてください。
これで、演習 1.2: サンプル・アプリケーションのウォークスルーを開始する準備ができました。