このドキュメンテーションでは、Web ダイアグラム内のパーツ (接続とノード) を実現する場合の規則について説明します。
接続に関する規則
接続は、その接続のソースであるノードが実現され、かつ、その接続が
表現する参照がそのソース内に存在する場合に実現されます。
ノードに関する規則
ノードは、以下の解決規則に従って実現されます。
- アクション・マッピング
- Struts 構成ファイルは、編集中の Web ダイアグラムと同じ Web アプリケーションに定義する必要があり、さらにその Web ダイアグラムと同じ Struts モジュールに関連付ける必要があります (Struts 1.1 ダイアグラムを編集中の場合)。
Web ダイアグラム・エディターに入力するパスは、Struts 構成ファイル内に定義したアクション・パスと同じでなければなりません。
たとえば、構成ファイルに /logon というアクション・パスを定義したアクション・マッピングがある場合は、フリー・フォーム域上のアクション・マッピング・オブジェクトの path 属性を /logon に設定する必要があります。
そのようにすると、Web ダイアグラム・エディターはそのフリー・フォーム域上のオブジェクトを、Struts 構成ファイルに定義されているアクション・マッピングに解決します。
- フォーム Bean
- フォーム Bean は、ActionForm クラスのサブクラスのインスタンスで、実行されたクライアント要求からの HTML 形式か JSP 形式のデータ、またはユーザーがクリックしたリンクからの入力データを保管します。
フォーム Bean は、Struts 構成ファイルに定義済みでなければなりません。
Struts 構成ファイルは、編集中の Web ダイアグラムと同じ Web アプリケーションに定義する必要があり、さらにその Web ダイアグラムと同じ Struts モジュールに関連付ける必要があります (Struts 1.1 ダイアグラムを編集中の場合)。
- Java™ Bean
- Java Bean は、Java クラスのインスタンスです。
その Java クラスが存在していて、Web アプリケーションから可視である場合、その Java Bean は実現されます。
- Web ページ
- Web ページ (JSP または HTML ページ) は、編集中の Web ダイアグラムと同じ Web アプリケーションに定義する必要があります。
その Web ページ用に入力するパスは、コンテキスト・ルートからの相対パスでなければなりません。
たとえば、Web アプリケーションの名前が MyProject で、この Web アプリケーションのコンテキスト・ルートを MyProject/WebContent と定義してあり、JSP のフル・プロジェクト・パスが MyProject/WebContent/JSPs/logon.jsp である場合は、/JSPs/logon.jsp というパスを入力する必要があります。
- Web アプリケーション
- Web アプリケーションは、定義済みの動的 Web プロジェクトです。
Web プロジェクトが存在し、エンタープライズ・アーカイブ・リソース (EAR) ファイルに Web ダイアグラムの親 Web アプリケーションとして定義されている場合、その Web アプリケーションは実現されます。
- Struts モジュール
- Struts モジュールは、Web プロジェクト内に定義されます。
Struts モジュールは Struts 1.1 でサポートされます。
Struts モジュールのパーツをフリー・フォーム域にドロップする場合、モジュール名とそのモジュール用として望ましいエントリー・ポイントを指定する必要があります。
エントリー・ポイントは、モジュールと関連付けられている Struts 構成ファイルに定義されているアクション・マッピングです。
Struts モジュールのパーツが実現されるためには、そのモジュールとエントリー・ポイント・アクション・マッピングの両方が存在していなければなりません。
例
図 1 に、1 つの実現された接続、3 つの未実現の接続、3 つの実現されたノード、および 1 つの未実現のノードを持つ Web ダイアグラムの例を示します。
実現された接続は、index.jsp Web ページから /computeDay アクション・マッピングへと進んでいます。
未実現のノードは /computeDay です。
この図の接続のビジュアル表示には、実現された接続についても未実現の接続についても、デフォルト設定が使用されています。
図 1. 実現された接続と未実現の接続の例