J2EE バリデーター

この表に、さまざまなプロジェクト・タイプで使用可能なバリデーターをリストし、 各バリデーターの簡単な説明を記載します。

バリデーター名 説明
アプリケーション・クライアント・バリデーター アプリケーション・クライアント・バリデーターは、以下のアプリケーション・クライアント・プロジェクト・リソースを検証します。
  • デプロイメント記述子 (application-client.xml)
  • EJB 参照
  • リソース参照
DTD バリデーター DTD バリデーターは、DTD の現行の状態が意味的に有効であるかどうかを判別します。 XML ファイルは、W3C Web サイトの XML 仕様 Extensible Markup Language (XML) 1.0 に従って検証されます。また DTD バリデーターは、存在しないエンティティーおよびエレメントへの参照などのエラーもチェックします。
EAR バリデーター EAR バリデーターは、以下を検証します。
  • EAR デプロイメント記述子 (application.xml)
  • エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト内にあるすべてのモジュール・プロジェクトの EJB 参照
  • セキュリティー役割
  • リソース参照
  • 格納され、参照されているすべてのモジュールおよびユーティリティー JAR ファイルのマニフェスト・ファイル
  • エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトと任意のユーティリティーおよびモジュール・プロジェクトとの間のターゲット・サーバーの整合性
  • エンタープライズ・アプリケーションで定義された各モジュールのプロジェクトの存在

EAR バリデーターは、エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトに関してモジュール・プロジェクトの妥当性と依存関係しか確認しませんので注意してください。

EJB バリデーター EJB バリデーターは、EJB プロジェクトに含まれているエンタープライズ Bean が Sun Enterprise JavaBeans™ 仕様 (1.1、2.0、および 2.1。これは、Bean のレベルによる) に準拠しているかどうかを検証します。EJB 1.0 仕様のコード検証はサポートされません。

具体的には、EJB バリデーターは以下のリソースを検証します。

  • エンタープライズ Bean のメンバーである Java™ .class ファイル (ホーム・インターフェース、リモート・インターフェース、エンタープライズ Bean クラス、および、その Bean がエンティティー Bean の場合はキー・クラス)
  • ejb-jar.xml
  • ibm-ejb-jar-ext.xmi (アソシエーション、ファインダー、および WebSphere® コンポーネント継承)

このバリデーターは、EJB 開発をサポートするワークベンチのバージョン内でのみ使用可能です。

コネクター・バリデーター コネクター・バリデーターは、コネクター・プロジェクト内に無効な J2EE 仕様レベルが存在しないかを検査します。
EJB XML バリデーター EJB XML バリデーターは、特殊な形式の XML バリデーターです。 このバリデーターは適格で有効な XML を検査します。EJB XML は、ejb-jar.xml ファイルの取り扱い方法の点が XML バリデーターと異なります。開発中に、EJB XML バリデーターは、少なくとも 1 つの Bean が存在する場合にのみ ejb-jar.xml を検証します。 常にデプロイメントの前に ejb-jar.xml が検証されます。
HTML 構文バリデーター HTML 構文バリデーターは、以下の Web プロジェクト・リソースの HTML 基本構文と HTML DTD 準拠を検証します。
  • HTML ファイル
  • JSP ファイル
JSP バリデーター JSP バリデーターは、プロジェクト内の JSP ファイルを対応する Java コードに変換してから、その Java コードにコンパイル・エラーがないか検査することで検証します。
JSR-109 Web サービス・バリデーター JSR-109 バリデーターは、J2EE モジュール内の Web サービス・デプロイメント記述子を検査し、JSR-109 v1.0 仕様の主な規則に準拠しているかどうかを判断します。このバリデーターは、次のことを検査します。
  • WSDL ファイルへの参照
  • JAX-RPC マッピング・ファイルへの参照
  • Web モジュール・デプロイメント記述子 (web.xml) への参照
  • EJB モジュール・デプロイメント記述子 (ejb-jar.xml) への参照
  • Web サービスを含む Web モジュール (web.xml) の正しい構成
  • Web サービスを含む EJB モジュール (ejb-jar.xml) の正しい構成
Web サービス・デプロイメント記述子、webservices.xml ファイル、webservicesclient.xml ファイル、および JAX-RPC マッピング・ファイルは、JSR-109、「Web Services for J2EE, Version 1.0」で定義されており、http://jcp.org/aboutJava/communityprocess/final/jsr109/index.html から入手できます。
マップ・バリデーター EJB プロジェクトに含まれているすべての EJB から RDB へのマップを検証します。

このバリデーターは、WebSphere Studio Site Developer では使用できません。

静的 Web サーバーおよび公開サーバー構成バリデーター 静的 Web サーバーおよび公開サーバー構成バリデーターは、以下のことを検証します。
  • 静的 Web 公開サーバーまたは J2EE 公開サーバーの構成に定義済みのプロジェクトがワークベンチ内にある
  • 静的 Web 公開サーバー構成に定義済みの別名パスが、ワークベンチ内の静的 Web プロジェクトによって使用されている
Struts 構成ファイル・バリデーター Struts 構成ファイル・バリデーターは、struts-config.dtd ファイルによって提供される記述に従って、構成済みの Struts 構成ファイルを検証します。このバリデーターは、DTD に対する直接の XML 妥当性検査がキャッチできない追加の意味エラーをキャッチします。例えば、次のようなものです。
  • CDATA ブロックの内容 (例えば %Integer ENTITY)
  • エレメント定義内の従属属性
  • エレメント定義の重複
WAR バリデーター WAR バリデーターは、以下の Web プロジェクト・リソースを検証します。
  • デプロイメント記述子 (web.xml)
  • サーブレット
  • セキュリティー役割
  • サーブレット & サーブレット・マッピング
  • EJB 参照
WebSphere サーバー構成バリデーター WebSphere サーバー構成バリデーターは、以下の操作を実行して、サーバー・プロジェクトに含まれているサーバー構成ファイルを検証します。
  • WebSphere Application Server の構成モデルによって定義されている規則に照らして、サーバー構成ファイルの構文を検査する。
  • サーバー構成ファイルに定義されているプロジェクトが、ワークベンチに定義されているリソースと整合しているかどうかを検査する。
このリリースの WebSphere サーバー構成バリデーターでは、自動コード検証はサポートされていませんので注意してください。
WSDL 検査機能 WSDL 検査機能は、WSDL ファイル内の以下の項目を検査します。
  • XML 構文
  • <types> セクションの XML スキーマ型
  • WSDL 内のさまざまな構文の参照保全性
また、このバリデーターには、他のバリデーターが WSDL 検証に接続して、WSDL ファイルに追加検証を提供することができる拡張ポイントも含まれています。 このメカニズムを通じて、WS-I プロファイルに対して WSDL ファイルを検証することによってインターオペラビリティーが検査されます。

このバリデーターは、WebSphere Studio Site Developer では使用できません。

WS-I メッセージ検査機能 WS-I メッセージ検査機能は、WS-I プロファイルに対する SOAP メッセージを検査します。 ユーザーは、TCP/IP モニターを使用して SOAP メッセージを取り込み、検証できます。 バリデーターは、プロジェクト・リソースとして保管されるメッセージ・ログ (.wsimsg) を検査します。このログは、WS-I で指定された形式に従っています。
XML スキーマ・バリデーター XML スキーマ・バリデーターは、XML スキーマ・ファイルの現行の状態が意味的に有効であるかどうかを判別します。 XML スキーマは、W3C Web サイトの XML スキーマ仕様「XML Schema Part 1: Structures (英語)」に従って検証されます。 W3C Web site.
XML バリデーター XML バリデーターは、XML ファイルの形式が正しいことを確認します。 また、XML ファイルが有効かどうか、つまり、その XML ファイルが関連付けられている DTD または XML スキーマで設定された制約に従っているかについても検証します。
XSL バリデーター XSL バリデーターは、XSL ファイルの形式が正しいことを確認します。バリデーターは、静的なエラー (つまり、実行を開始する前にスタイル・シート内で検出できるエラー) の検出を試みます。
関連タスク
エンタープライズ・アプリケーションでのコード検証
関連資料
共通妥当性検査エラーおよび回避策
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