J2EE アプリケーション・クライアント・モジュールにおける呼び出し先アプリケーション用の TCP/IP リスナーのセットアップ

呼び出し元で TCP/IP を使用して、J2EE アプリケーション・クライアント・モジュール内の呼び出し先プログラムとデータを交換したい場合は、 呼び出し先プログラムの TCP/IP リスナーをセットアップする必要があります。

以下の状況が有効であることを確認する必要があります。

J2EE 1.2 のレベルでプロジェクトで作業している場合は、 リスナーを使用して初期化されているアプリケーション・クライアント・プロジェクトをセットアップした後に、 プロジェクト内に EGL コードを生成することをお勧めします。 この順序 (リスナーの次に EGL) に従うのに失敗したか、 または J2EE 1.3 のレベルでプロジェクトの作業をしている場合は、 『既存のアプリケーション・クライアント・プロジェクトからリスナーへのアクセスの提供 』で説明されている手順に従う必要があります。

リスナーを使用して初期化されているアプリケーション・クライアント・プロジェクトのセットアップ

リスナーを使用して初期化されているアプリケーション・クライアント・プロジェクトをセットアップするには、次のようにします。
  1. 「ファイル」>「インポート」をクリックする。
  2. 「選択」ページで「アプリケーション・クライアント JAR ファイル」 をダブルクリックする。
  3. 「アプリケーション・クライアントのインポート」ページで詳細をいくつか指定する。
    1. 「アプリケーション・クライアント・ファイル」フィールドで、TCP/IP リスナーへのアクセスをセットアップ (ただし、含めない) する JAR ファイルを指定する。
      installationDir¥egl¥eclipse¥plugins¥
      com.ibm.etools.egl.generators_version¥runtime¥EGLTcpipListener.jar
      installationDir
      製品のインストール・ディレクトリー。 たとえば、C:¥Program Files¥IBM¥RSPD¥6.0 など。 これから使用しようとしている製品をインストールする前に Rational® Developer 製品をインストールし、保持していた場合は、以前のインストールで使用されていたディレクトリーを指定することが必要になる場合があります。
      version
      最新バージョンのプラグイン (例: 6.0.0)

      TCP/IP リスナー自体は、 プロジェクトに最初に EGL コードを生成するときにアプリケーション・クライアント・プロジェクトに配置される fdaj6.jar にあります。

    2. ラベル「Application Client project (アプリケーション・クライアント・プロジェクト)」 の後にある 「新規」ラジオ・ボタンをクリックする。
    3. 「New Project Name (新規プロジェクト名)」フィールドにアプリケーション・クライアント・プロジェクトの名前を入力する。 次に、「Use default (デフォルトを使用)」チェック・ボックスをオンまたはオフにします。 チェック・ボックスをオンにすると、プロジェクトはプロジェクト名のワークスペース・ディレクトリーに保管されます。 チェック・ボックスをオフにした場合は、 「New project location (新規プロジェクト・ロケーション)」フィールドにプロジェクト名を指定します。
    4. アプリケーション・クライアント・プロジェクトを含むエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトの名前を指定する。
      • 既存の J2EE 1.2 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを使用している場合は、 ラベル「Enterprise application project (エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト)」の後にある「Existing (既存)」ラジオ・ボタンをクリックする。 この場合、 「Existing project name (既存のプロジェクト名)」フィールドにプロジェクト名を指定します。
      • 新規エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを作成する場合は、次のようにする。
        1. ラベル「Enterprise application project (エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト)」 の後にある 「新規」ラジオ・ボタンをクリックする。
        2. 「New Project Name (新規プロジェクト名)」フィールドにエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトの名前を入力する。
        3. 「Use default (デフォルトを使用)」チェック・ボックスをオンまたはオフにする。
        4. チェック・ボックスをオンにすると、プロジェクトはプロジェクト名のワークスペース・ディレクトリーに保管されます。 チェック・ボックスをオフにした場合は、 「New project location (新規プロジェクト・ロケーション)」フィールドにプロジェクト名を指定します。
  4. 「完了」をクリックする。
  5. プロジェクトに EGL 出力を生成すると自動的に追加される JAR ファイル (fda6.jar、fdaj6.jar) を指す 2 つの警告メッセージを無視する。
アプリケーション・クライアント・プロジェクトでは、デプロイメント記述子プロパティー tcpiplistener.port がリスナーがデータを受け取るポートの番号に設定されています。 デフォルトでは、このポート番号は 9876 です。 ポート番号を変更するには、以下のようにします。
  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでアプリケーション・クライアント・プロジェクト、appClientModule、および META-INF を順に展開する。
  2. 「application-client.xml」>「アプリケーションから開く」>「Deployment Descriptor editor (デプロイメント記述子エディター)」をクリックする。
  3. デプロイメント記述子エディターには、「source (ソース)」タブがある。 このタブをクリックし、値 9876 を変更します。 この値は、以下のようなグループ内の最後のタグのコンテンツです。
    <env-entry-name>tcpiplistener.port</env-entry-name>
    <env-entry-type>java.lang.Integer</env-entry-name>
    <env-entry-value>9876</env-entry-value>
  4. デプロイメント記述子を保管するには、Ctrl-S を押す。

既存のアプリケーション・クライアント・プロジェクトからリスナーへのアクセスの提供

リスナーを使用して初期化されていないアプリケーション・クライアント・プロジェクトに EGL コードを生成する場合は、 デプロイメント記述子 (application-client.xml) およびマニフェスト・ファイル (MANIFEST.MF) を更新する必要があります。
  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでアプリケーション・クライアント・プロジェクト、appClientModule、および META-INF を順に展開する。
  2. 「application-client.xml」>「アプリケーションから開く」>「Deployment Descriptor Editor (デプロイメント記述子エディター)」をクリックする。
  3. デプロイメント記述子エディターには、「Source (ソース)」タブがある。 このタブをクリックします。 テキストで、タグ <display-name> を保持する行のすぐ下に 以下のエントリーを追加します (ただし、ポート 9876 がすでにマシンで使用されている場合は、9876 を他の番号に置換します)。
    <env-entry>
      <env-entry-name>tcpiplistener.port</env-entry-name>
      <env-entry-type>java.lang.Integer</env-entry-name>
      <env-entry-value>9876</env-entry-value>
    </env-entry>
  4. デプロイメント記述子を保管するには、Ctrl-S を押す。
  5. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで 「MANIFEST.MF」>「アプリケーションから開く」>「JAR 依存関係エディター」をクリックする。
  6. JAR 依存関係エディターには、「Dependencies (依存性)」タブがある。 このタブをクリックします。
  7. 「Dependencies (依存性)」セクションで fda6.jar および fdaj6.jar が選択されていることを検討する。
  8. 「Main Class (メイン・クラス)」で、「Main-Class (メイン・クラス)」フィールドに次の値を入力するか、 または参照メカニズムを使用して次の値を指定する。
      CSOTcpipListenerJ2EE
  9. マニフェスト・ファイルを保管するには、Ctrl-S を押す。

アプリケーション・クライアント・プロジェクトのデプロイ

TCP/IP リスナーを開始するには、以下の 2 つの手順のうちのいずれかに従います。
  • WebSphere® アプリケーション・クライアント用の起動構成を使用して、 ワークベンチからリスナーを開始する。
    1. J2EE パースペクティブに切り替える。
    2. 「Run (実行)」>「Run (実行)」をクリックする。
    3. 「Launch Configurations (起動構成)」ページで 「WebSphere v5 Application Client (WebSphere v5 アプリケーション・クライアント)」 (J2EE 1.3 のレベルでプロジェクトを処理している場合に必要) または「WebSphere v4 Application Client (WebSphere v4 アプリケーション・クライアント)」 をクリックする。
    4. 既存構成を選択する。 または「新規」をクリックして、構成をセットアップします。
      1. 「Application (アプリケーション)」タブでエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを選択する。
      2. 「Arguments (引き数)」タブで引き数を追加する。
        -CCjar=myJar.jar
        myJar.jar
        アプリケーション・クライアント JAR ファイルの名前。 この引き数は、ear ファイル内に複数のクライアント JAR ファイルがある場合にのみ必要です。 通常、値は、アプリケーション・クライアント・プロジェクト名の後に拡張子 .jar を付けたものです。
        プロジェクト名と JAR ファイル名の関連を確認する場合は、次のようにします。
        1. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューでエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトおよび META-INF を順に展開する。
        2. 「application.xml」>「アプリケーションから開く」>「Deployment Descriptor Editor (デプロイメント記述子エディター)」をクリックする。
        3. デプロイメント記述子エディターには、「Module (モジュール)」タブがある。 このタブをクリックします。
        4. ページの左端で JAR ファイルをクリックし、(ページの右端で) この JAR ファイルに関連付けられているプロジェクト名を確認する。
  • WebSphere Application Server (WAS) がインストールされている場合は、WAS インストール・ディレクトリーのサブディレクトリー bin にある launchClient.bat を使用できる。
    コマンド・プロンプトから以下のように launchClient を呼び出すことができます。
    launchClient myCode.ear -CCjar=myJar.jar
    myCode.ear
    エンタープライズ・アーカイブの名前。
    myJar.jar
    ワークベンチ・プロシージャーに関連して説明されているアプリケーション・クライアント JAR ファイルの名前。

    launchClient.bat の詳細については、WebSphere Application Server の資料を参照してください。

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