動的 Web プロジェクトを作成する

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Web プロジェクト内の Web アプリケーションのリソースを作成および保守します。 静的 Web プロジェクトとは異なり、動的 Web プロジェクトによって、JavaServer Pages およびサーブレットなどのリソースを作成して、Struts および JavaServer Faces などのテクノロジーを使用できるようになります。

新規動的 Web プロジェクトを作成するには、以下のステップを 完了します。

  1. Web パースペクティブを開き、「ファイル」 > 「新規」 > 「新規動的 Web プロジェクト」を選択する。 「新規動的 Web プロジェクト」ウィザードが開始されます。
  2. Web プロジェクトの名前を入力する。

  3. 「プロジェクト・ロケーション」フィールドの デフォルト値 (ファイル・システム内のプロジェクトが保管される場所) を受け入れるか、 または「参照」をクリックしてファイル・システムからロケーションを選択する。次に、拡張オプションがまだ表示されていない場合には、「拡張を表示」ボタンをクリックする。

  4. サーブレット・バージョン番号を選択する。 サーブレット・バージョンによって、アプリケーションを実行できるサーバーのレベルが決定されます。 例えば、サーブレット・バージョン 2.4 は WebSphere Application Server V6 のみでサポートされ、V5 ではサポートされません。 作成する新しいサーブレットおよび JSP ファイルは、選択可能な最新のサーブレット仕様 レベルに準拠している必要があります。 (プロジェクトにインポートする既存のレガシー・ダイナミック・エレメントに適応させるため、以前の仕様レベルも提供されています。)
    注:
    • サーブレット・バージョンによって、ドロップダウン・リストに表示されるターゲット・サーバーの選択項目が決定されます。
    • サーブレットの各バージョンと J2EE レベルの対応は、以下のとおりです。
      • バージョン 2.2 - J2EE 1.2
      • バージョン 2.3 - J2EE 1.3
      • バージョン 2.4 - J2EE 1.4
    • J2EE マイグレーション・ウィザードを使用してサーブレット・バージョンをアップグレードできるが、以前のレベルには戻すことができないことに注意してください。 例えば、バージョン 2.4 を選択すると、WebSphere® Application Server V6 などの、バージョン 2.4 をサポートするサーバーのみにデプロイできる。
  5. ドロップダウン・リストからターゲット・サーバーを選択するか、または「新規」ボタンを選択して新規ターゲット・サーバーを作成する。
  6. 新規または既存のエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト (EAR プロジェクト) は、デプロイメントを容易にするために新規 Web プロジェクトに関連付ける必要があります。 エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト用にデフォルトの設定値をオーバーライドする場合は、「新規」をクリックし、変更を行ないます。 ウィザードの終わりで Web プロジェクトが作成されるときに、「EAR プロジェクト」フィールドで指定した名前の新規エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトも 作成されます。 デフォルトは、EAR に追加した Web プロジェクトの名前になります (ウィザードを 開いたときに EAR プロジェクトを選択しなかった場合)。 既存のエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトを使用する場合は 、「EAR プロジェクト」のドロップダウン・リストからプロジェクトを選択します。

    将来、Web プロジェクトをモジュールとして別のエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクトに追加したい場合は、 そのエンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト用のアプリケーション・デプロイメント記述子エディターを開いて、 「モジュール」ページで「追加」オプションを選択します。

  7. コンテキスト・ルートを指定します。(コンテキスト・ルートとは Web アプリケーション・ルートのことで、 アプリケーションが Web サーバーへデプロイされたときのアプリケーションの最上位ディレクトリーです。) プロジェクトを作成した後にコンテキスト・ルートを変更するには、プロジェクトのポップアップ・メニューからアクセスするプロジェクトの「プロパティー」ダイアログを使用します。 また、コンテキスト・ルートをリンク・ビルダーで使用すれば、プロジェクト内で ファイルを移動したり名前を変更した場合でもリンクを公開することができます。
  8. 注釈付き Java クラスのサポートの追加を行うために、適切なチェック・ボックスを 選択する。
  9. Struts や EGL の追加またはタグ・ライブラリーのサポートなどのプロジェクト・オプションを指定またはカスタマイズするには、「次へ」チェック・ボックスを選択する。
  10. 1 つ以上の Web プロジェクト機能を選択する。右側のボックスに、左側で選択した機能ごとの説明が表示されます。 デフォルトの機能は、デフォルト・スタイル・シート (CSS ファイル) および Web ダイアグラムです。 デフォルト・スタイル・シートを受け入れると、Master.css という名前のデフォルト CSS ファイルが作成されます。このファイルは、プロジェクトにインクルードされるすべての HTML および JSP ファイル用に使用されます。
    • Struts テクノロジーを使用するプロジェクトを作成したい場合は、「Struts」を選択して、「次へ」をクリックします。 後でウィザードに「Struts 設定」ページが表示され、その中でプロジェクトで使用したい Struts テクノロジーのバージョン、パッケージ・プレフィックス、およびリソースを バンドルするか、しないかを指定することができます。

    「WDO リレーショナル・データベース・ランタイム」および他のオプションを選択できますが、Web プロジェクトを作成する場合は、これらの機能を選択する必要はないことに注意してください。 Faces リソースを Web プロジェクトに追加する場合は、Faces ツールは自動的に 使用可能になります。

  11. 「次へ」をクリックする。
  12. Web サイト全体で共通ページ・テンプレートを共用する場合は、「Web サイトにデフォルト・ページ・テンプレートを使用 (Use a default Page Template for the Web Site)」を選択する。提供されているサンプル・テンプレートのいずれかを使用する場合は、 「サンプル・テンプレート」を選択して、「サムネール」ボックスに表示されるテンプレートのいずれかを選択する。 独自のテンプレートを使用する場合は、「ユーザー定義テンプレート」を 選択して、「参照」をクリックし、ファイル・システムから テンプレートを選択する。選択済みテンプレートは、Web ページを作成するときに使用するために、ユーザーのプロジェクト内にコピーされます。
  13. 「終了」をクリックする (または、Struts 設定を調整する場合は「次へ」をクリックする)。ウィザードによって新規プロジェクトが作成されます。このプロジェクトには、Web コンテンツ・ファイル、クラス・ファイル、クラスパス、デプロイメント記述子、およびサポート・メタデータのロケーションを指定する J2EE フォルダー構造が反映されています。

これで、Web Site Designer、Web リソース・エディター (Page Designer など)、「新規ファイル」ウィザード、または「ファイル」メニューから選択できる「インポート」ウィザードを使用して、Web プロジェクトのコンテンツの作成またはインポートを開始できます。

関連概念
動的 Web プロジェクトおよびアプリケーション
静的 Web プロジェクト
注釈付きのプログラミング概説 (Annotation-based programming overview)
関連タスク
HTML または XHTML ファイルを作成する
JSP ファイルを作成する
Struts サポートを動的 Web プロジェクトに追加する
Struts を使用して優れた設計の Web アプリケーションを作成する
Faces アプリケーションの作成 - 概要
Web 注釈タグ (Web annotation tags) の追加

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