サーバーの始動後には、アプリケーションを実行および探索できます。
Auction Web サイト・アプリケーションでは、以下のタスクを実行できます。
アプリケーションの実行
アプリケーションを実行するには、次のようにします。
- WebSphere Application Server が実行中であることを確認する。
- プロジェクト・エクスプローラー内で、「動的 Web プロジェクト」を展開し、AuctionV60Web プロジェクトを右クリックして、「実行」>「サーバーで実行」をクリックする。
内部ブラウザー内にオークション・ホーム・ページが開きます。
JSP ファイルは最初の実行時にコンパイルされるので、ページが開くまでに多少時間がかかることがあります。
サンプルを外部ブラウザーで実行する場合は、次の URL を使用してください。http://localhost:9080/AuctionV60Web
オークション Web サイトの探索
オークション Web サイトは、各種の機能を備えた Web サイトです。
以下のタスクを実行できます。
オークション項目の検索
特定の項目を検索するか、項目に対する上限価格を指定して、カタログ内の項目を検出できます。
- 特定の項目をキーワードで検索する場合は、以下のステップのいずれかを実行する。
- オークション・ホーム・ページで、「検索語の入力 (Enter search words)」フィールドに検索キーワードを入力し、「実行 (Go)」をクリックする。
- 「参照」タブをクリックして、次に「説明の検索 (Search descriptions)」フィールドに検索キーワードを入力し、「有効期限 (Expiration)」または「値段 (Value)」を選択して検索結果をリストする順序を指定し、「実行 (Go)」をクリックする。
- 特定の金額より少ない金額で入手可能な項目をすべて検出する場合は、「参照」タブをクリックして、「上限価格 (Maximum price)」フィールドに最大の金額を入力し、「有効期限 (Expiration)」または「値段 (Value)」を選択して検索結果をリストする順序を指定し、「実行 (Go)」をクリックする。
検索エンジンにより、項目の説明が検索されます。
- あるカテゴリー内のすべての項目を表示する場合は、ホーム・ページ上で希望するカテゴリーをクリックする。
検索条件に合致する項目または選択したカテゴリー内の項目が、項目の説明、値段、項目の有効期限、および画像 (使用可能な場合) と一緒に「項目リスト」に表示されます。
- 項目をクリックする。
「項目の詳細 (Item Details)」ページが開いて、項目の番号、名前、および説明と、入札情報が表示されます。
オークション Web サイトへのログイン
ログインしなくてもオークション Web サイト上の項目を参照できますが、それ以外のタスクを実行する場合は常に、ユーザーまたは管理者としてログインする必要があります。
- 「ログイン」タブをクリックする。
ログイン・ページが開きます。
- 以下のステップのいずれかを行う。
- 項目に対して入札する場合、またはオークションに出すために項目を追加する場合は、ユーザーとしてログインする。
「ユーザー ID」フィールドに jack@acme.com または jill@xyz.com と入力し、Jack のパスワードとしては jack を、Jill のパスワードとしては jill を「パスワード」フィールドに入力します。
- 管理用タスク (項目のセットアップやユーザー管理など) を実行する場合は、管理者としてログインする。
「ユーザー ID」フィールドに dale@yahoo.com と入力し、「パスワード」フィールドに dale と入力します。
- 「実行 (Go)」をクリックする。
管理者としてログインした場合は、すべてのオークション・ページで、「セットアップ」と「ユーザー管理」という 2 つのリンクが右上隅に表示されます。
オークション項目への入札
オークション・カタログ内の項目に対して入札を行えます。
前提条件 : オークション項目に対して入札を行うには、まず最初にサイトにログインする必要があります。
ログインは、項目を見つける前でも、入札を開始するときでも構いません。
また、入札したい項目を見つけることも必要です。
- 「項目の詳細 (Item Details)」ページを開く。
この詳細ページには、最低入札価格、現在の入札値、およびその項目が入手可能ではなくなる日付がリストされます。
- 「入札」をクリックする。
- 「入札」フィールドに入札金額を 1 つ入力する。
入札値は、JSF 妥当性検査機能によって管理されます。
入札値は、少なくとも 1 ドルは現在の入札値より多くなければならず、さらに 1 ドル単位でなければなりません。
例えば、26.01 と入力すると、その値はアプリケーションによって 26 に切り捨てられます。
- 「実行 (Go)」をクリックする。
「項目の詳細 (Item Details)」ページの「現在の入札 (Current bid)」フィールドに、ご自分の入札値が表示されます。
オークション Web サイトでの項目の売却
オークション Web サイトのカタログに項目を追加できます。
前提条件 : オークション項目を売却するには、まず最初にサイトにログインする必要があります。
- 「売却 (Sell)」タブをクリックして「売却 (Sell)」ページを開く。
- 次のようにして、項目に関する情報を入力する。
- 項目のカテゴリーを「カテゴリー」リストから選択する。
- 項目の名前と説明を「項目名」フィールドに入力する。
- 項目の説明を「説明」フィールドに入力する。
- 有効とする最低入札値を「最低入札価格 (Minimum bid)」フィールドに入力する。
- 項目の値段を「推定価格 (Estimated value)」フィールドに入力する。
- 項目の発売日を「入札開始 (Start bidding)」フィールドで選択する。
- 項目の有効期限を「入札終了 (End bidding)」フィールドで選択する。
- オプション : 項目の画像がある場合は、その URL を「小さな画像の URL (Small image url)」フィールドと「大きな画像の URL (Large image url)」フィールドに入力する。
- 「実行 (Go)」をクリックして、項目をカタログ・リストに追加する。
ユーザー・アカウントの管理
ユーザー管理機能を使用して、ユーザー・アカウントを追加、変更、および削除できます。
前提条件 : ユーザー・アカウントを管理するには、まず最初に管理者としてサイトにログインする必要があります。
User Admin アプリケーションは、Java Web Start テクノロジーを使用してクライアントにデプロイされる Swing EJB クライアントです。
Java Web Start テクノロジーは、JRE v1.4 のインストール時にインクルードされます。
User Admin アプリケーションを最初に実行するときに、必要なランタイム・ソフトウェアがいくつかクライアントにインストールされます。
必要なランタイム・ソフトウェアがいったんインストールされれば、それ以降の起動時には User Admin アプリケーションが直接実行されます。
ユーザー管理機能の開始
- ユーザー管理機能を最初に実行するときには、以下のステップを実行する。
- 任意のオークション・ページで、右上隅にある「ユーザー管理」リンクをクリックする。
「ユーザー管理」ページが開きます。
- 「実行 (Go)」をクリックして、ユーザー管理機能を開始する。
- JRE v1.4 がインストール済みでない場合は、「ユーザー管理」ページの「JRE v1.4」リンクをクリックしてインストールする。
JRE v1.4 には、ユーザー管理機能の起動に必要な Java Web Start アプリケーション・マネージャーが含まれています。
- 「セキュリティー警告 (Security Warning)」ウィンドウで「インストール」をクリックする。このウィンドウは、WebSphere Application Server Client ランタイムをローカル・マシンにインストールするときに開かれます。
- 「ソフトウェア・ライセンス契約 (Software License Agreement)」ウィンドウで、「受諾」をクリックしてライセンスを受諾する。
同意しない場合、ユーザー管理機能は作動しません。
- 「セキュリティー警告 (Security Warning)」ウィンドウで「開始」をクリックする。これにより、User Admin アプリケーションに対するアクセス権が付与されます。
- 必要なランタイムがインストールされると、User Admin アプリケーションが起動します。
User Admin アプリケーションを探索できます。
- 以後、ユーザー管理機能を実行するには、任意のオークション・ページで右上隅にある「ユーザー管理」リンクをクリックする。
User Admin アプリケーションが起動します。
ユーザー情報の表示
「ユーザー管理」ウィンドウでは、ユーザー・リストにユーザー名、E メール・アドレス、およびランクなどを含む基本的なユーザー情報が表示されます。
追加のユーザー情報を表示するには、以下のステップを使用します。
- 「ユーザー管理」ウィンドウで、情報の表示が必要なユーザーをクリックする。
- 「ユーザー」タブをクリックして、そのユーザーの名前、パスワード、E メール・アドレス、クレジット・カード番号、およびクレジット・カード・タイプを表示する。
- 「アドレス (Address)」タブをクリックして、ユーザーの配送先住所を表示する。
- 「買掛管理 (Accounts payable)」タブをクリックして、チェック情報を表示する。
ユーザーの追加
ユーザーを追加するには、次のようにします。
- 「ユーザー管理」ウィンドウで、「ユーザーの追加 (Add user)」をクリックする。
「ユーザーの追加 (Add user)」ウィンドウが開きます。
- 「名前」フィールドにユーザー名を入力する。
- 「アドレス (Address)」フィールドに住所を入力する。
- 「OK」をクリックする。
「ユーザーの追加 (Add user)」ウィンドウが閉じて、この新規ユーザーが「ユーザー管理」ウィンドウのユーザー・リストに表示されます。
- 「適用」をクリックして、新規ユーザーを保管する。
ユーザーの変更
ユーザーを変更するには、次のようにします。
- リスト内のユーザーをクリックする。
- 「ユーザー」および「アドレス (Address)」ページで、該当する情報を変更する。
- 「適用」をクリックして、変更を保管する。
ユーザーの削除
データ保全性の維持のために、データベースからユーザーを除去できないようになっています。
削除機能は、当該のユーザーに非アクティブのマークを付けます。
ユーザーを削除するには、次のようにします。
- リスト内のユーザーをクリックする。
- 「ユーザーの削除 (Delete user)」をクリックする。
- 「適用」をクリックする。
リスト内のユーザーのソート
ユーザーのサブセットのみを表示するには、ドロップダウン・リストから「名前」、「ランク」、または「E メール」を選択し、該当するテキストを入力します。
例えば、「名前」を選択して j と入力すると、ユーザー・リストには名前の先頭文字が「j」のユーザーのみが表示されます。
項目の有効期限の変更
出荷時にオリジナルのデータベースに含まれていたすべての項目の有効期限は、デフォルトで 2007 年 5 月 1 日に設定されています。
この日付はリセット可能です。
前提条件 : 項目の有効期限を変更するには、まず最初に管理者としてサイトにログインする必要があります。
- 任意のオークション・ページで、右上隅にある「セットアップ」リンクをクリックする。
「セットアップ」ページが開きます。
- 「期間」フィールドに、その項目をオークションのリストに載せておく、有効期限切れまでの期間を入力する。
現在表示されている日付から、1 日から 99 日の間で指定できます。
例えば、現在表示されている日付が 04/15/05 である場合、30 日を指定して有効期限を変更すると、カタログ内のすべての項目の有効期限は 2005 年 5 月 15 日に変更されます。
- 「データベースの初期化 (Initialize Database)」をクリックする。
指定した日数に基づいて、すべての項目の有効期限が変更されます。
Auction サンプルの除去
Auction サンプルを除去するには、次のようにします。
- ブラウザー内の Auction Web アプリケーションを閉じる。
- 以下のステップに従って、EAR ファイルをアンデプロイする。
- 「サーバー」ビュー内の WebSphere Application Server v6.0 を右クリックし、「プロジェクトの追加および除去」をクリックする。
「プロジェクトの追加および除去」ウィンドウが開きます。
- AuctionV60EAR プロジェクトを選択し、「除去」をクリックしてプロジェクト・リストから除去する。
- 「終了」をクリックする。「プロジェクトの追加および除去」ウィンドウが閉じます。
- 以下のステップに従って、オークションの各プロジェクトを削除する。
- 「ウィンドウ」>「その他のパースペクティブ (Other Perspectives)」>「リソース」をクリックして、リソース・パースペクティブに切り替える。
- 「ナビゲーター」ビューで、以下のプロジェクトを削除する。
- 名前が「AuctionV60」で始まるすべてのプロジェクト
- OIDGenerator
- OIDGeneratorClient
デフォルトの Auction サンプルの再インストール
前提条件 : 最初にサンプルを除去してからでなければ、サンプルを再インストールできません。
Auction サンプルを再インストールするには、以下のステップを使用します。
- 「ヘルプ」>「サンプル・ギャラリー (Samples Gallery)」をクリックする。
サンプル・ギャラリー (Samples Gallery) が開きます。
- 「Showcase サンプル (Showcase Samples)」を展開し、「Auction アプリケーション」を展開し、さらに「構成 (Construction)」を展開して、「Web アプリケーション」をクリックする。
- 「インポート」をクリックして、サンプルを再度インポートする。
- 「セットアップ手順」をクリックし、その手順に従ってサンプルを再度セットアップする。
注 : オークション・データベースは再インストールされないので、このデータベース内のデータは同じままです。
データベース・プラグイン com.ibm.etools.auction.sampledb_6.0.0/db/AUCTION60 のコピーを作成して別のディレクトリーに置いてある場合は、このプラグインを復元できます。
デフォルトのデータベースを復元するには、以下のステップを使用します。
- Web サーバーを停止する。
- 他のアプリケーションが 1 つもデータベースに接続中でないことを確認する。
- 変更を加えたデータベースをオリジナル・データベースのコピーで置き換える。
- -clean オプションを指定して Software Development Platform を再開する。
Auction アプリケーションのトラブルシューティング
アプリケーションが実行中であるように見えない場合は、以下の項目について検査してください。
サーバーが実行中である
サーバーが実行中であるかどうかを検査するには、「コンソール」ビューを検索して、「サーバー server1 が e-business 用に開かれています (Server server1 open for e-business)」というストリングがあるかどうかを調べてください。
自動ビルドが使用可能になっている
自動ビルドが使用可能になっているかどうかを検査するには、「プロジェクト」>「自動的にビルド (Build Automatically)」をクリックします。
使用可能になっていない場合は、「プロジェクト」>「すべてをビルド」をクリックして、すべてのプロジェクト・ファイルをビルドし、再デプロイしてください。
アプリケーション・サーバー上で Web アプリケーションが実行中である
アプリケーション・サーバー上で Web アプリケーションが実行中であるかどうかを検査するには、次のようにします。
- 「サーバー」ビューで WebSphere Application Server v6.0 を右クリックして、「管理コンソールの実行」をクリックする。
管理コンソールが開きます。
- 「ユーザー ID」フィールドにユーザー ID を入力してから、「ログイン」をクリックする。
変更を行ったユーザーの識別にはこのユーザー ID が使用されます。
これはメッセージ内にも表示されます。
- 「アプリケーション」を展開して、「エンタープライズ・アプリケーション」をクリックする。
- AuctionV60EAR がリストされていない場合は、com.ibm.etools.auction.sampledb_6.0.0/db/AUCTION60 をデータ・ソースとして指定する。これは必ず行ってください。
- AuctionV60EAR がリストされているが開始済みでない場合は、「開始」をクリックする。
オークション・データベースが接続済みである
アプリケーションは実行中であるが、ホーム・ページにカテゴリーが 1 つも表示されていない場合は、以下の手順に従って、オークション・データベースへの接続に関係する問題を解決してください。
- 別のツールがデータベースに接続されている場合は、その別のツールを停止する。
- WAS 6 テスト・サーバー上で稼動するように事前構成されている内部 WebSphere Application Server (WAS) 以外のデータ・ソースを構成する。次のようにしてください。
- J2EE パースペクティブに切り替える。
- プロジェクト・エクスプローラー内で、「エンタープライズ・アプリケーション」を展開し、「AuctionV60EAR」を展開して、「デプロイメント記述子」を選択する。
- 「デプロイメント」タブを選択して、JDBC プロバイダー・リストから「Cloudscape JDBC プロバイダー」を選択する。
データ・ソースのパスは、「上で選択したデータ・ソース内で定義されているリソース・プロパティー (Resource properties defined in the data source selected above)」の下の「値」列に表示されます。
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