課題 1.1: 必要なリソースのインポートとワークスペースのセットアップ

このチュートリアルの中の大部分の手順は多様なパースペクティブで実行することができますが、J2EE パースペクティブが Web サービスの開発用のデフォルトのパースペクティブであり、 したがって、このチュートリアルのすべてのイメージおよび手順は、ユーザーが J2EE パースペクティブを使用しているという前提に基づいています。 パースペクティブは、「ウィンドウ」メニューで切り替えることができます。

Web サービス機能の使用可能化

Web サービスの開発に必要な機能を使用可能にする手順は、次のとおりです。

  1. 「ウェルカム」ページで、右下隅の Web サービス・アイコンを探し、Web サービスが使用可能になっているか確認する。 web サービス・アイコン 「ウェルカム」ページが閉じている場合は、「ヘルプ」メニューからそれを開くことができます。
  2. Web サービスが使用可能になっていない場合には、右下隅で、 人のような形をしているアイコンをクリックする。 これによって、選択を行うことができる機能のリストが表示されることになります。
  3. 左上隅にある「Web サービス」アイコンをクリックする。 
    機能の選択に使用されるアイコンの画面取り
これで、Web サービスの開発に使用されるツールが使用可能になりました。

WS-I 準拠レベルの設定

デフォルトでは、WS-I 準拠レベルは「推奨」に設定されています。 これは、非準拠選択項目が選択されると、警告ダイアログ・ボックスが開かれるが、 処理を続行できることを意味します。 このサンプルは、準拠 Web サービスを生成するので、 ユーザーは、WS-I 準拠のレベルを、単純 SOAP バインディング・プロファイルおよび添付プロファイルの両方について 推奨 (Suggest) に設定する必要があります。 このようにすると、非準拠の推奨が行われた場合、警告が出されますが、 ユーザーは続行することができます。

WS-I 準拠レベルを変更する手順は、次のとおりです。

  1. ウィンドウ」メニューから、「設定」を選択する。
  2. Web サービス」を展開し、「WS-I 準拠」を選択する。
  3. 両方のドロップダウン・リストについて、「準拠の推奨 (Suggest compliance)」を選択する。

Web サービス設定ウィザードの画面取り

Web プロジェクトの作成

Rational Developer 製品では、Web サービスは Web プロジェクトに含まれている必要があります。 このチュートリアルでは、Web サービスが必要とするすべてのリソース (Java Bean および Web 設定など) は、このプロジェクト内に保持されます。

Web プロジェクトの作成の手順は、次のとおりです。

  1. メインメニュー・バーで、「ファイル」>「新規」>「その他」>「Web」>「動的 Web プロジェクト」の順にクリックする。 「次へ」をクリックします。
  2. プロジェクト名」テキスト・フィールドに WebProject と入力する。 「拡張を表示」を選択します。 「EAR プロジェクト」フィールドを SQEAR に設定します。 「終了」をクリックします。
  3. Web パースペクティブへ切り替えるようにプロンプトが出された場合には、「いいえ (No)」をクリックする。
  4. これでユーザーはユーザーの Web プロジェクトを作成したことになり、J2EE パースペクティブで次のように示されるはずです。
    プロジェクト・ナビゲーターの画面取り

サーバーへのプロジェクトの追加

プロジェクトを、ユーザーの Web サービスが実行するサーバーと関連付ける必要があります。 それを行うには、以下の手順を行います。

  1. 「サーバー (Servers)」ビューでサーバーを右クリックし、「プロジェクトの追加および除去 (Add and Remove projects) を選択する。 ユーザーのワークスペースで「サーバー (Servers)」ビューが開いていない場合には、 「ウィンドウ (Window)」メニューで「ビューの表示 (Show View)」>「サーバー (Servers)」を選択してそれを開きます。
  2. 開いたウィンドウで、ユーザーの動的 Web プロジェクトおよびそれに関連する EAR ファイルを選択し、「追加 (Add)」をクリックする。
  3. 終了」をクリックします。

Bean のインポート

StockQuoteService Bean が提供されています。 銘柄シンボルが指定されると、このチュートリアルで使用する Bean は、Web サイト『http://finance.yahoo.com』 から最終取引価格を戻します。

この Bean を使用できるようにするには、 まず次の手順でそれをファイル・システムからワークベンチにインポートしておく必要があります。

  1. リソース・パースペクティブに切り替える (「ウィンドウ」> 「パースペクティブを開く」>「その他」>「リソース」)。
  2. リソース・パースペクティブの「ナビゲーター」ビューで、 作成したばかりの Web プロジェクトの下で JavaSource フォルダーを選択する。
  3. 「ファイル」>「インポート」の順にクリックして、「インポート」ウィザードを開く。
  4. ファイル・システム」をクリックして、 ローカル・ファイル・システムからリソースをインポートする。 「次へ」をクリックします。
  5. 「ディレクトリー」テキスト・フィールドにディレクトリーを入力するために、 「参照」をクリックして、次のフォルダーを見つけて選択する。 com.ibm.etools.webservice.bujava.tutorial.doc¥resources
    OK」をクリックします。 このフォルダーは、Rational Developer 製品のインストール・ディレクトリーの、 フォルダー rwd¥eclipse¥plugins にあります。

  6. 左側のペインで「リソース」チェック・ボックスを選択する。
    StockQupte フォルダーが選択されたインポート・ウィザードの画面取り
  7. 終了」をクリックして、ファイルをインポートし、ウィザードを閉じる。

Bean がインポートされたならば、Web サービスを作成することができます。

Bean のインポートが成功した場合、「タスク」ビューにはエラーがなく、Java ソース・フォルダーに Bean StockQuoteService.java が入り、WEB-INF/classes フォルダーに、コンパイルされた Bean StockQuoteService.class が入っています。 間違ったフォルダーを誤ってインポートした場合は、StockQuoteService.java ファイルをダブルクリックして、リストされているパッケージ名がワークスペース内のパッケージ名と一致することを確認してください。 一致しない場合、インポートしたパッケージを削除して、正しいフォルダーをインポートするか、 または正しい名前を持つパッケージを手動で作成し、そのパッケージに Java ファイルを移動することができます。

これで、『課題 1.2: Web サービスの作成』を開始する準備が完了しました。

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