XSLT 関数の定義

XSLT にはさまざまな関数があり、これらの関数を使用して、ストリングを操作したり、数値の演算を行ったりすることができます。

次の説明は Resource パースペクティブを対象にしていますが、他のさまざまなパースペクティブでも使用できます。

マッピングのために関数を定義するには、以下のようにします。

  1. XML 間マッピング・エディターでマッピングを開く。
  2. XSLT 関数を定義する対象のターゲット・エレメントまたは属性を選択する。
  3. 選択項目を右マウス・ボタンでクリックし、 ポップアップ・メニューの「XSLT 関数の定義 (Define XSLT function)」をクリックする。
  4. 定義する関数のタイプを選択する。
  5. 次へ」をクリックする。
  6. 次の画面で必要なフィールドに入力する (入力するフィールドは、4 番目のステップで行った選択によって異なります。 詳しくは、このファイルの後の 「関数リスト」のセクションを参照してください)。
  7. 完了」をクリックする。 概要ペイン内で、ターゲットのエレメントまたは属性の隣に XSLT 関数が表示されます。
関数リスト

次の表は、関数リストで選択可能な関数を解説しています。

ストリング関数
関数 定義
concat 引き数を連結して戻します。
contains 1 番目の引き数ストリングが、2 番目の 引き数ストリングのストリングを含んでいる場合は true、含んでいない場合は false を戻します。
substring 1 番目の引き数のサブストリングで、しかも 2 番目の引き数で指定された開始位置から、 3 番目の引き数で指定された長さのサブストリングを生成します。
substring-before 1 番目の引き数ストリングのサブストリングで、 しかも 2 番目の引き数ストリングが 1 番目の引き数ストリングの中に最初に現れる位置までのサブストリングを生成します。
substring-after 1 番目の引き数ストリングのサブストリングで、 しかも 2 番目の引き数ストリングが 1 番目の引き数ストリングの中に最初に現れた位置以降のサブストリングを生成します。
string すべての値をストリングに変換する。
string-length ストリング内の文字数を戻します。
starts-with 1 番目の引き数ストリングが、2 番目の引き数ストリングで始まっている場合は true、 それ以外の場合は false を戻します。
translate 2 番目の引き数ストリングの文字の出現が、 3 番目の引き数ストリングの対応する位置の文字で置換された、1 番目の引き数ストリングを戻します。
数字関数
関数 定義
ceiling 引き数より小さくない最小の整数を戻します。
count 引き数のノード・セット内のノード数を計算します。
floor 引き数を超えない最大の整数を戻します。
number 引き数を数値に変換します。
round 引き数に一番近い整数を戻します。
sum 複数の引き数の合計を戻します。
+ 引き数を加算します。
- 引き数を減算します。
* 引き数を乗算します。
div 引き数を除算します。
ブール値

選択された入力値に対するブール値を戻す関数を定義します。

関数 定義
boolean 引き数をブール値に変換します。
not 引き数が false の場合は true、true の場合は false を戻します。
< 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数より小さい場合は true を戻します。
<= 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数より小さいか、等しい場合は、true を戻します。
> 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数より大きい場合は true を戻します。
>= 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数より大きいか、等しい場合は、true を戻します。
= 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数と等しい場合は true を戻します。
!= 1 番目の数値引き数が、2 番目の数値引き数と等しくない場合は true を戻します。
XPath 式

XPath は XSLT のサブセットです。 XPath 式ページ上で、 パラメーターに値を入力するか、リストから XPath 式の 1 つを選択します。

アドバンスト (Advanced)」ボタンをクリックし、 「XPath 式 (XPath expression)」ウィザードを使用して XPath 式を作成します。

カスタム Java™ Bean

使用する Bean は、ワークベンチの Java プロジェクト内に存在していなければなりません。以下のステップを実行して Bean を追加します。

  1. Java プロジェクト・リストから Java プロジェクトを選択する。
  2. Java Bean リストから、Java Bean を選択する。
  3. メソッド・リストからメソッドを選択する。
  4. 入力パラメーターを指定する。
    1. 追加」をクリックして、パラメーターを入力パラメーター・リストに追加する。
    2. 上へ (Up)」および「下へ (Down)」をクリックして、 リスト内のパラメーターをスクロールする。
    3. 除去 (Remove)」をクリックして、リストからパラメーターを除去する。
    4. 編集」をクリックして、「値 (Value)」ダイアログを開く。 新しい値を入力したり、選択されている値を編集したりすることができます。
カスタム JavaScript™

JavaScript 関数を追加するには、以下のようにしてください。

  1. JavaScript リソースを識別する URI reference を指定する。
  2. 関数 (Function)」テキスト・フィールドに、 前に指定したリソースからの関数名を入力する。
  3. 入力パラメーターを指定する。 XPath や Java と違って、JavaScript 関数の引き数は、必要なタイプに自動的に変換されるわけではありません。
    1. 追加」をクリックして、パラメーターを入力パラメーター・リストに追加する。
    2. 上へ (Up)」および「下へ (Down)」をクリックして、 リスト内のパラメーターをスクロールする。
    3. 除去 (Remove)」をクリックして、リストからパラメーターを除去する。
    4. 編集」をクリックして、「値 (Value)」ダイアログを開く。 新しい値を入力したり、選択されている値を編集したりすることができます。
ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.