課題 1.3: SQL ストアード・プロシージャーの作成およびビルド

始める前に、『課題 1.2: DB2 SAMPLE データベースへの接続の作成、およびプロジェクトへのコピー』 を完了しておく必要があります。

この課題では、ウィザードを使用して DB2(R) SQL ストアード・プロシージャーを作成します。 このシンプルなストアード・プロシージャーは、従業員の部門 ID がユーザーが入力した値と一致する場合に EMPLOYEE テーブルからその従業員の情報を戻します。 SQL ステートメントの作成には別のウィザードを使用しますが、 ストアード・プロシージャーを作成するウィザードに直接ステートメントを入力することもできます。

ウィザードの使用中に、ウィザード内の各フィールドにキーボード・フォーカスを置くことによって、そのフィールドのさらに詳しい情報を表示できます。

SQL ストアード・プロシージャーの作成手順は、次のとおりです。

  1. 「データ定義 (Data Definition)」ビューで、SPSimple/SAMPLE/SCHEMANAME/Stored Procedures フォルダーにナビゲートする。
  2. Stored Procedure フォルダーを右マウス・ボタン・クリックして、「新規 (New)」>「SQL ストアード・プロシージャー」を選択する。 「新規 SQL ストアード・プロシージャー」ウィザードが開きます。
  3. 名前 (Name)」フィールドに SPEmployee と入力する。
  4. ビルド」および「デバッグを使用可能にする」チェック・ボックスを選択して、「次へ」をクリックする。

    後の手順で、ワークベンチに組み込まれている統合 SQL ストアード・プロシージャー・デバッガーを使用してストアード・プロシージャーのデバッグを行うので、 ここでデバッガーをビルドしてデバッグを可能にします。 SQL ルーチンをビルドするときに、ワークベンチはそのルーチンを、ターゲット・データベースのカタログ・テーブルに登録します。

    ここでビルド・オプションを選択しなくても、 後で「データ定義 (Data Definition)」ビューでストアード・プロシージャーを右マウス・クリックして、ポップアップ・メニューで「デバッグのためのビルド」 を選択することによってストアード・プロシージャーをビルドしてデバッグ用に使用可能にすることができます。

  5. SQL 支援 (SQL Assist)」をクリックする。

    これによって SQL ステートメントの作成作業でユーザーをガイドするウィザードが起動します。

  6. 「SQL 支援 (SQL Assist)」ウィザードの最初のページでは、 ウィザードを使用して SELECT ステートメントを作成するためのデフォルト設定をそのままにして「次へ」をクリックする。
  7. 使用可能な表」リストで、SCHEMANAME/Tables/SCHEMANAME.EMPLOYEE テーブルにナビゲートする。
  8. >」をクリックしてテーブルを「選択されたテーブル (Selected tables)」リストに移動させる。
  9. 」タブをクリックする。
  10. SCHEMANAME.EMPLOYEE ツリーを展開して、EMPNO、FIRSTNME、LASTNAME、および WORKDEPT を選択する。
  11. >」をクリックして列を「選択された列 (Selected columns)」リストに移動させる。
  12. 条件 (Conditions)」タブをクリックする。
  13. 列 (Column)」列で EMPLOYEE.WORKDEPT を選択する。
  14. 演算子」列で、= を選択する。
  15. 」列に、:dept と入力する。 これにより、ストアード・プロシージャー用のユーザー入力パラメーターとして使用される 「dept」という名前のホスト変数が作成されます。
  16. 次へ」をクリックして、作成した SQL ステートメントを表示します。 SQL ステートメントは次のようになるはずです。
    SELECT SCHEMANAME.EMPLOYEE.EMPNO, SCHEMANAME.EMPLOYEE.FIRSTNME, SCHEMANAME.EMPLOYEE.LASTNAME, SCHEMANAME.EMPLOYEE.WORKDEPT FROM SCHEMANAME.EMPLOYEE WHERE SCHEMANAME.EMPLOYEE.WORKDEPT = :dept
  17. 完了」をクリックして「SQL 支援 (SQL Assist)」ウィザードを閉じ、「新規 SQL ストアード・プロシージャー」ウィザードで「次へ」をクリックする。
  18. 「パラメーター」ページの「SQL エラー処理コード」フィールドで、「SQLSTATE および SQLCODE」を選択する。

    「パラメーター」表に、SQLSTATE および SQLCODE の出力パラメーターと、作成した入力パラメーター (部門) が表示されるはずです。 このページでオプションとして他のユーザー・パラメーターを作成できますが、 このチュートリアルでは設定されているパラメーターをそのまま使用します。

  19. 次へ」をクリックする。 ウィザードの「コード・フラグメント」ページでは、オプションで、 ストアード・プロシージャー本体へ挿入する、コード・フラグメントが含まれたファイルを指定できますが、 ここでは行いません。
  20. 次へ」をクリックしてストアード・プロシージャー・オプションを検討し、 「完了」をクリックしてストアード・プロシージャーを作成およびビルドする。

ストアード・プロシージャー SPEmployee が、それを作成したスキーマの下の Stored Procedures フォルダー内の「データ定義 (Data Definition)」ビューに表示されます。 エディターでそのストアード・プロシージャーを開いて、 ソース・コードを表示し、編集することができます。 「ビルド」および「デバッグを使用可能にする」オプションを選択したので、ストアード・プロシージャーは自動的にビルドされ、デバッグに使用可能になります。 「データ定義 (Data Definition)」ビュー内のストアード・プロシージャーの隣のアイコン上には、 ストアード・プロシージャーがビルドされたことを示すレンチが表示されるはずです。 ビルドの結果は「DB 出力」ビューに表示できます。

この時点で、ユーザーのビジネス・ソリューションによっては、 オプションでエディターを使用してストアード・プロシージャーに変更を加えることが可能です。

これで『課題 1.4: ストアード・プロシージャーのデバッグ』を開始する準備が完了しました。

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