統一モデリング言語 (UML) クラス図では、多重度は、関連する Enterprise JavaBeans™ (EJB) Enterprise Bean のセットに想定される許容要素数を指定します。
多重度の指定は、負でない整数のセットのサブセットです。多重度の指定は、関連内の役割に対して適用できます。
多重度は、コンマで区切られた整数間隔シーケンスで構成されるテキスト・ストリングとして表示されます。ここでの間隔は、次のフォーマットで整数の範囲 (あるいは無限) を表します。
下限 .. 上限
このフォーマットでは、下限および上限はリテラル整数値で、 下限から上限までの閉じた (包括的な) 整数範囲を指定します。上限を無制限にするには、アスタリスク (*) を上限に使用します。パラメーター化されたコンテキスト (テンプレートなど) では、 範囲を式にできますが、実際に使用する際にはリテラル整数値に解決する必要があります。リテラル整数値として評価されない、バインドしていない式は許可されません。
さまざまな多重度が可能です。1 つの Enterprise Bean を、別の Enterprise Bean に 1 対 1、1 対多、1 対 1 以上、1 対 0 または 1、1 対限度のある間隔 (例えば、 1 対 5 から 10) で関連付けることができます。アスタリスク (*) は more および many を表します。あるコンテキストで、or は 2 つの点 (..) で表され、"1..*" (1 またはそれ以上) のようにします。別のコンテキストでは、or は コンマで表され、"5, 10" (5 または 10) のようにします。
スタイル・ガイドラインでは、 変化のないパターンで間隔を増加させる必要があるとしています。例えば、"1..3, 7, 10" のほうが "7, 10, 1..3" よりも適切です。また、2 つの隣接する間隔は、1 つの間隔に結合する必要があります。例えば、"0..1" のほうが "0, 1" よりも適切です。
多重度は、関連する Enterprise Bean の単一のオブジェクトに関係する、1 つの EJB Enterprise Bean からのオブジェクトの数です。 UML クラス図でこの数を表すには、多重度を関連クラスに近い関連 (コネクター) の上に配置してください。
次の図に、クラス図において多重度を表示する方法を示します。