findText コマンド

findText コマンドは、文書内のテキストを検索し、オプションでこのテキストを置換するために使用します。

findText コマンドのパラメーターは、2 つのグループに分けられます。

構文

findText [ up
         | checkStart
         | replace
         | all
         | quiet
         | noBeep
         ] [...]
         [ [ mark
           | columns col1 col2
           | block

           | wholeWord
           | noWrap
           | asis
           | noEmphasis
           | regularExpression
           | replaceWith replaceText
           ] [...]
           text
         ] 

パラメーター

up オプションの up パラメーターを使用して、現在位置から逆方向に検索することを指示します。
checkStart オプションの checkStart パラメーターを使用して、検索を続行する前に現行カーソル位置を検査することを指示します。
replace オプションの replace パラメーターを使用して、検出されたテキストを、findText.replaceText パラメーターで指定されたテキストに置き換えることを指示します。
all オプションの all パラメーターを使用して、探し出すテキストのすべてのオカレンスを見つけることを指示します。検索は現行カーソル位置を無視しますが、block および columns の制限を守ります。
quiet オプションの quiet パラメーターを使用して、メッセージまたはオーディオ・フィードバックを出さないことを指示します。
noBeep オプションの noBeep パラメーターを使用して、オーディオ・フィードバックを出さないことを指示します。
mark オプションの mark パラメーターを使用して、検出するテキストを選択することを指示します。
columns col1 col2 オプションの columns パラメーターを使用して、検索の有効範囲を、指定された開始桁と終止桁に制限します。 col1 および col2 は、正の整数でなければなりません。
block オプションの block パラメーターを使用して、検索の有効範囲を現行のブロック選択に制限します。
wholeWord オプションの wholeWord パラメーターを使用して、検索を単語全体に制限します。 単語は文字、数字、およびアンダースコアーで構成されます。
noWrap オプションの noWrap パラメーターを使用して、文書の終わりに達したら検索を停止することを指示します。 また、文書を逆方向に検索している場合、noWrap パラメーターは、文書の先頭に達したら検索を停止することを指示します。
asis オプションの asis パラメーターを使用して、大/小文字を区別して検索することを指示します。
noEmphasis オプションの noEmphasis パラメーターを使用して、検出されたテキストを文書ビューの強調スタイルで強調しないことを指示します。
regularExpression オプションの regularExpression パラメーターを使用して、検索ストリングを正規表現パターンとして処理することを指示します。
replaceWith replaceText オプションの replaceWith パラメーターを使用して、 検出されたテキストを replaceText によって置換するように指示します。  replaceText にスペースが含まれる場合は、引用符 (") を接頭部として付ける必要があります。  replaceText に引用符が含まれる場合は、その引用符に円記号 (\") を接頭部として付ける必要があります。  replaceText に円記号が含まれる場合は、 その円記号に円記号 (\\) を接頭部として付ける必要があります。
text text パラメーターを使用して、検索するテキストを指示します。findText キーワードの 1 つを検索する場合には、ストリングを引用符で囲む必要がある場合があります。

状況

status パラメーターは次の 1 つに設定されます。
null findText コマンドが、特別な条件なしで、指定されたテキストを正常に見つけたことを示します。
findText.onlyOccurrence findText コマンドが文書全体を検索し、折り返して、元のカーソル位置で、指定されたテキストを見つけたことを示します。
findText.wrapped findText コマンドによって、指定されたテキストが正常に検出されたが、検索中に文書の始めに折り返す必要があったことを示します。 また、逆方向に検索していた場合には、検索中に文書の終わりに折り返す必要があったことを示します。
findText.notFound 指定されたテキストが見つからなかったことを示します。
findText.invalidPattern 指定されたテキストが有効な正規表現パターンではないことを示します。 この状況は、指定されたテキストが正規表現パターンであることを指示していた場合にのみ設定されます。

説明

findText コマンドは次のパラメーターを使用します。

all パラメーターが指定されていた場合を除き、findText コマンドは可視のエレメントのみに作用します。

正規表現を使用すると、指定したパターンと一致する テキストを検索できます。エディターにおける正規表現サポートは、Java 言語によって提供されている サポートです。ただし、findText コマンドの処理は 1 行単位で行われることに注意してください。

次に、一般的な正規表現パターンをいくつか示します。

c c が特殊文字ではない場合は、その文字の単一インスタンスと突き合わせます。
¥c そのままでは特殊文字として解釈される文字 c の単一インスタンスと 突き合わせます。例えば、¥¥ という表現は単一の円記号に対応し、¥[ という 表現は 1 つの左大括弧に対応します。
¥t タブ文字 ('¥u0009') です。
¥xhh 16 進値 0xhh で表される文字です。各 h は、16 進数字を表します。
¥uhhhh 16 進値 0xhhhh で表される文字です。各 h は、16 進数字を表します。
. 任意の単一文字を突き合わせます。
[abc] abc に含まれる単一の文字と突き合わせます。
[^abc] abc に含まれる文字以外の任意の単一文字と突き合わせます。
[a-z] a から z までの範囲に含まれる任意の単一文字と突き合わせます。
[^a-z] a から z までの範囲に含まれない任意の単一文字と突き合わせます。
[a-zA-Z] a から z または A から Z の範囲に含まれる任意の単一文字と突き合わせます。
¥d 1 つの数字です。[0-9] という指定と同じです。
¥D 数字以外の文字です。[^0-9] という指定と同じです。
¥s 空白文字です。[ ¥t¥x0A¥x0B¥x0C¥x0D] という指定と同じです。
¥S 空白文字以外の文字です。[^¥s] という指定と同じです。
¥w 英数字の文字です。[a-zA-Z0-9_] という指定と同じです。
¥W 英数字以外の文字です。[^¥w] という指定と同じです。
^ 行の先頭と突き合わせます。^ は、式の先頭文字でなければなりません。
$ 行の末尾と突き合わせます。$ は、式の最終文字でなければなりません。
¥b ワード境界で突き合わせます。
¥B ワード境界とは関係なく突き合わせます。
X? X の 0 または 1 回のオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X* X の 0 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X+ X の 1 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X{n} X のちょうど n 回だけ連続するオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X{n,} Xn 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X{n,m} Xn 回以上 m 回以下の連続するオカレンスと突き合わせます。 可能な限り最も長い一致を検出します (最長一致)。
X?? X の 0 または 1 回のオカレンスと突き合わせます。 最も短い一致を検出します (非最長一致)。
X*? X の 0 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 最も短い一致を検出します (非最長一致)。
X+? X の 1 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 最も短い一致を検出します (非最長一致)。
X{n}? X のちょうど n 回だけ連続するオカレンスと突き合わせます。最も短い一致を検出します (非最長一致)。
X{n,}? Xn 回以上の連続するオカレンスと突き合わせます。 最も短い一致を検出します (非最長一致)。
X{n,m}? Xn 回以上 m 回以下の連続するオカレンスと突き合わせます。 最も短い一致を検出します (非最長一致)。
XY 後に式 Y が続く式 X と突き合わせます。
X|Y X または Y と突き合わせます。

findText "text"
findText replaceWith "new text" "text"
findText up
findText regularExpression "this|that" 

関連概念
エディター・コマンド、アクション、およびパラメーター

関連
emphasisLength パラメーター
expandHide パラメーター
expanded パラメーター
findText.asis パラメーター
findText.block パラメーター
findText.columns パラメーター
findText.emphasis パラメーター
findText.endColumn パラメーター
findText.findText パラメーター
findText.mark パラメーター
findText.regularExpression パラメーター
findText.replaceText パラメーター
findText.startColumn パラメーター
findText.wholeWord パラメーター
findText.wrap パラメーター
topExpanded パラメーター
visible パラメーター
filterSelection アクション
find アクション
findAndReplace アクション
findAndReplaceNext アクション
findAndReplaceUp アクション
findNext アクション
findSelection アクション
findUp アクション
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