WebSphere Application Server v6.0 へのリソース・アダプターおよび接続ファクトリーの追加

リソース・アダプターは、エンタープライズ情報システム (EIS: Enterprise Information System) と通常呼ばれるリモート・サーバー上のアプリケーション、またはデータなどのリソースにアプリケーションをアクセスさせる一連の関連したクラスです。以前は J2EE Connector Architecture (JCA) と呼ばれていた J2EE コネクター (J2C) リソース・アダプターを使用する場合は、J2C 接続ファクトリーの インスタンスを追加し、そのプロパティーを構成する必要があります。

接続ファクトリーとは、オンデマンド形式で、EIS との接続を実現するものです。リソース・アダプターが EIS の特定のインスタンスに接続するために必要なすべての情報を指定します。また、JNDI ルックアップ名も指定します。新規接続ファクトリー・インスタンスは、この名前のもとで、コンポーネントから使用可能になります。このルックアップ名を使用して、コンポーネントは、EIS との接続を迅速に 確立することができます。リソース・アダプターと接続ファクトリーは、WebSphere Enhanced EAR エディターで追加することができます。WebSphere Enhanced EAR エディターは、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターのデプロイメント・ページです。

前提条件のステップ:
  • エンタープライズ・アプリケーションを作成し、サーバーのターゲットを WebSphere Application Server v6.0 にします。
  • ワークスペースの J2C (以前の JCA) v1.0 でコネクター・プロジェクト・セットを作成またはインポートします。
    制約事項: WebSphere Enhanced EAR エディターのデプロイメント・ページを使用して、J2C v1.5 で コネクター・プロジェクト・セットを追加することはできません。

このタスクのステップ:

WebSphere® Application Server v6.0 サーバーへ接続ファクトリーを追加するには、 以下のステップを実行します。
  1. J2EE パースペクティブに切り替える。
  2. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「エンタープライズ・アプリケーション」フォルダーを展開する。
  3. リソース・アダプターおよび接続ファクトリーを追加したい エンタープライズ・アプリケーション・プロジェクト・フォルダーの下で、 「デプロイメント記述子」をダブルクリックしてアプリケーション・デプロイメント記述子エディターを開く。
  4. J2EE モジュールを追加または除去する前に、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターの「モジュール」ページを使用し、まず「デプロイメント」タブをクリックしてデプロイメント・ページの関数をアクティブ化します。次に、モジュールを「モジュール」ページに追加またはこのページから除去します。モジュール・ページでモジュールを追加または除去したいアプリケーション・デプロイメント記述子エディター・セッションごとに、このタスクを完了する必要があります。
  5. エンタープライズ・アプリケーションにコネクター・プロジェクトを追加する。
    1. エディターの下部にある「モジュール」 タブを選択する。
    2. モジュール」セクションで、 「追加」ボタンをクリックする。 「モジュールの追加」ウィザードが開きます。
    3. 検出されたプロジェクト」 リストで、サーバーに追加するコネクター・プロジェクトを選択して、 「完了」ボタンをクリックする。
  6. アプリケーション・デプロイメント記述子エディターの下部にある「デプロイメント」タブを選択する。
  7. J2C オプション」セクションを 展開する。 「J2C リソース・アダプター」リスト・テーブルで、追加のコネクター・プロジェクトを検索できます。これらの追加のコネクター・プロジェクトは、WebSphere Application Server から提供されます。これらのデフォルトのコネクター・プロジェクトは無視しても 問題ありません。
  8. 「J2C リソース・アダプター」リスト・テーブルの横にある「追加」ボタンをクリックする。
    ヒント: 追加」ボタンが 使用可能になっていない場合は、前のステップで説明されているように、 エンタープライズ・アプリケーションにコネクター・プロジェクトを追加する必要があります。
  9. リソース・アダプターを作成する。
    1. リソース・アダプターの作成」 ウィザードで、「リソース・アダプター名」ドロップダウン・ リストから、作成する J2EE リソース・アダプターの名前を選択する。
    2. ネイティブ・パス (Native path)」フィールドで、 リソース・プロバイダー・ネイティブ・ライブラリーのロケーションを形成する パスのリストを指定する。
    3. OK」をクリックする。
  10. J2C 接続ファクトリーを作成する。
    1. 前に作成したリソース・アダプターに J2C 接続ファクトリーを 追加するには、「J2C リソース・アダプター」テーブルで ご使用のリソース・アダプターを選択して、「J2C 接続ファクトリー 」 テーブルの横の「追加」ボタンをクリックする必要があります。 「接続ファクトリーの作成」ウィザードが開きます。
    2. 「接続ファクトリーの作成」ダイアログ・ボックスで、 接続ファクトリーの名前、その JNDI 名、および接続ファクトリー用のその他の値を入力する。OK」をクリックする。
    フィールド 説明
    名前 J2C 接続ファクトリーの名前を指定します。
    JNDI 名 この接続ファクトリーの JNDI 名を指定します。例えば、名前は eis/myECIConnection になります。
    説明 (オプション) この接続ファクトリーの テキスト記述を指定します。
    最小接続数 (オプション) 保守する 物理接続の最小数を指定します。
    最大接続数 (オプション) 作成可能な 物理接続の最大数を指定します。
    接続タイムアウト (オプション) 接続 要求がタイムアウトになり、例外がスローされるまでの間隔を秒単位で指定します。
    リープ時間 (オプション) プールの 保守スレッドを実行する間隔を秒単位で指定します。
    未使用タイムアウト (オプション) 未使用 またはアイドル接続を廃棄するまでの間隔を秒単位で指定します。最適なパフォーマンスを確保するために、「未使用タイムアウト」の値は、「リープ時間」の値より高く設定してください。
    経過時間タイムアウト (オプション) 物理 接続を廃棄するまでの間隔を秒単位で指定します。最適なパフォーマンスを 確保するために、「経過時間タイムアウト」の値は、 「リープ時間」の値より高く設定してください。
    ポリシーのパージ (オプション) 不整合の接続または重大な接続エラーが検出された場合に接続をパージする方法を指定します。
    コンテナー管理下認証別名 (オプション) コンテナーが管理する認証を用いるアプリケーションに使用する、JAAS 構成の認証データ項目を参照します。
    コンポーネント管理下認証別名 (オプション) アプリケーションが管理する認証を 用いるアプリケーションに使用する、JAAS 構成の認証データ項目を参照します。
    構成別名のマッピング (オプション) マッピング構成に使用する別名を指定します。
  11. 「リソース・プロパティー」テーブルで、接続プロパティーを入力する。 例えば、CICS® の場合は、「」フィールドに、EIS トランザクション・ゲートウェイの URL、EIS サーバーの名前、その他の必要プロパティーを入力します。
  12. エディターを閉じ、「はい」をクリックして変更を保管する。
ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.
(C) Copyright IBM Japan 2005.