IBM Rational® Agent Controller (RAC) は、クライアント・アプリケーションが新規ホスト・プロセスを起動したり、既存のホスト・プロセス内に共存するエージェントに接続したりするための機構を提供するデーモン・プロセスです。 WebSphere Event Broker は、実行中のブローカーにデプロイされるメッセージ・フローにデバッグ機能を提供する Agent Controller を使用します。 その他の IBM 製品も保守のために RAC を使用することができます。フロー・デバッガーを使用する前に、Agent Controller をインストールする必要があります。
実行グループをローカルでデバッグする場合は、Agent Controller はローカル・システムにインストールする必要があります。 実行グループをリモートでデバッグする場合は、Agent Controller はブローカーが実行されているリモート・システムにインストールする必要があります。さらに、ブローカー上にインストールされる RAC コンポーネントは、Message Brokers Toolkit に組み込まれている Rational Agent Controller クライアントとの通信を可能にする、Message Brokers Toolkit が実行しているシステムへの TCP/IP 接続を持っている必要があります。
Rational Agent Controller バージョン 6.0.0.1 および 5.0.2.1 は WebSphere Event Broker バージョン 6.0 で使用するためにサポートされています。
以前のバージョンの WebSphere Event Broker がインストールされており、バージョン 6 のブローカーの他にバージョン 5 のブローカーが含まれるドメインを持っている場合、RAC バージョン 5.0.2.1 を使用する必要があります。RAC バージョン 6.0.0.1 はバージョン 5 のブローカーと一緒に使用することはできません。バージョン 5 のブローカーと一緒に RAC を使用し続ける場合には RAC バージョン 6.0.0.1 に更新しないでください。 バージョン 2.1 ブローカーは RAC を使用しません。
以前のバージョンのブローカーを持っておらず、それと一緒に RAC を使用しない場合は、RAC バージョン 6.0.0.1 を使用できます。 IBM Rational Agent Controller バージョン 6.0.0.1 は、補足 CD および DVD の WebSphere Event Broker で提供されます。
バージョン 5 フィックスパック 3 ブローカー以降 (RAC 5.0.2)1 | バージョン 5 フィックスパック 2 ブローカー以前 (RAC 5.0.2) | バージョン 5 フィックスパック 2 ブローカー以前 (RAC 5.0.1) | |
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Windows | 可 | 可 | 可 |
AIX | 可 | 可 | 可 |
Solaris | 可 | 可 | 否 |
HP-UX | 可 | 否 | 否 |
z/OS | 可 | 否 | 否 |
Linux | 可 | 否 | 否 |