インストールおよびアンインストールのモード

このトピックでは、ランタイム・コンポーネントおよび Message Brokers Toolkit のインストールおよびアンインストール時に使用可能な 3 つのモードについて説明します。 このトピックでは、サンプル・コマンドで使用される <installer> および <uninstaller> は、インストールまたはアンインストール・ウィザードの固有名を入力しなければならない場所を示しています。 インストールおよびアンインストール・ウィザードの名前およびこれらのタスクの詳細については、インストール・ガイドおよびアンインストールを参照してください。

グラフィカル・モード

インストールおよびアンインストール・ウィザードは、オプションを何も指定せずに起動した場合、グラフィカル・モードで開始されます (これはデフォルト・モードです)。 ウィザードは、オプションおよびデフォルトを提供する一連のダイアログと共にインストールまたはアンインストール処理をガイドします。 デフォルト値を受け入れるか、ご使用の環境および要件に合うようにそれを変更することができます。

このモードでは、インストールを完了するのに役立つ最高レベルの情報および指針が提供されています。 その製品に不慣れである場合、またはインストールあるいはアンインストールの進行状況をモニターする場合にはこのモードを使用してください。

「インストール進行状況」パネルまたは「アンインストール進行状況」パネルが表示される前に「キャンセル」をクリックすると、セットアップを終了することができます。 終了することを選択すると、システムはウィザードを起動する前の状態に戻ります。 ただし、インストールまたはアンインストールが完了した後でインストール・ウィザードをキャンセルし、「要約」パネルが表示された場合、システムは以前の状態にリストアされません。インストール・ウィザードはただちに停止します。 インストール済みのプログラムを除去する場合には、アンインストール・プログラムを起動する必要があります。

ウィザードを使用する際に、「次へ >」をクリックしてから次のパネルに移動するまで、数秒間待機しなければならない場合があります。 進行状況は常にすべてのパネルで表示されるわけではありません。 「次へ >」を 2 回クリックすると、パネル全体がスキップされる場合があります。 インストーラーまたはアンインストーラーが進行中であることを確認するために、CPU 使用量をモニターすることができます。インストールおよびアンインストール時には、CPU 使用量は非常に増加します。

コンソール・モード

コンソール・モードは、コマンド・ウィンドウで対話するテキスト・ベースのインターフェースを提供します。 これは、グラフィカル・インターフェースと同じオプションを提供し、キーボードのみを使用して、値の選択および処理のナビゲートを行なうことができます。

グラフィック・ベースのインターフェースよりもコマンド行インターフェースを好む場合、または視覚障害を持つユーザーのための追加の音声情報 (アクセシビリティ・オプションを指定した際に使用可能) を提供する必要がある場合には、このモードを使用します。

以下のプロンプトを使用して、インストール全体をナビゲートします。
  • 1 次のパネルへ進む
  • 2 前のパネルに戻る
  • 3 インストール・プログラムをキャンセルして終了する
  • 4 現在の画面を再表示する

デフォルト・オプションは常に大括弧内に表示されます (例、[1])。これが正しい選択であれば、Enter キーを押して継続します。

表 1.
アクション 呼び出し
コンソール・モードでインストール・ウィザードを起動します。メッセージはインストール中コンソールに表示されます。 <installer> -console
視覚障害を持つユーザーのために、追加の音声情報と共にインストール・ウィザードをコンソール・モードで起動します。(このオプションは、インストールを自動的にコンソール・モードに設定するので、-console オプションも同時に設定する必要はありません。) <installer> -accessibility

サイレント・モード

サイレント・インストールを起動すると、インストール・ウィザードは対話なしに実行します。 このモードでは、下に説明されているように、デフォルト・オプションを使用してまたは事前定義されたオプションのセットに従ってインストールが完了します。

多数の同一システムに対して自動化インストールを行う場合は、この無人インターフェースを使用します。

以下のものを使用してサイレント・インストールを実行できます。
  • デフォルト設定。たとえば、インストールにおいて以下のアクションが行なわれます。
    • 前提条件ソフトウェアがインストールされているかどうかを確認します (ランタイム・コンポーネントのみ)
    • デフォルトのディレクトリーにインストールします。
    • 選択可能なすべての機能をインストールします。

    ランタイム・コンポーネントのインストール・ウィザードは、前提条件ソフトウェアをサイレント・モードで検査し、前提条件ソフトウェアがまだインストールされていない場合、プログラムは失敗します。 応答ファイルを使用する場合 (応答ファイルの使用を参照)、またはコマンド呼び出しの際にデフォルト以外の値を持つ適切なパラメーターが含まれている場合、この検査をオーバーライドすることができます。

    デフォルトのサイレント・インストールを実行するには、インストール・コマンドで
    -silent
    オプションを指定します。 このモードでは、使用条件を受け入れるパラメーター -G licenseAccepted=true も組み込む必要があります (このパラメーターを省略すると、ライセンスは受諾されず、インストールは終了します)。 たとえば、Linux (x86 プラットフォーム) でランタイム・コンポーネントをインストールするには、以下のコマンドを入力します。
    <installer> -silent -G licenseAccepted=true
  • 1 つ以上のデフォルト以外の設定。インストール・ウィザードで 1 つ以上の値にデフォルト以外の値を使用する場合、コマンド呼び出しの際にデフォルト以外のオプションを指定するか、または応答ファイル (応答ファイルの使用を参照) を指定することができます。

    ルート CD ディレクトリーのサンプル・スクリプト・ディレクトリーに、ランタイム・コンポーネントのインストールのためのサンプル応答ファイルが提供されています。 このファイルには、変更可能なオプションおよびそれらのオプションを変更するのに入力する必要のある値に関する詳細情報が含まれています。 このファイルをご使用の要件に合わせて調整したり、下で説明されているように、新規の応答ファイルを生成することができます。

    response1.txt という応答ファイルを使用して、調整されたサイレント・インストールを実行するには、インストール・コマンドで -silent オプションおよびファイル名を指定します。 たとえば、Linux (x86 プラットフォーム) で以下のコマンドを入力します。
    <installer> -silent -options response1.txt
関連タスク
インストール
ランタイム・コンポーネントへのサービスの適用
WebSphere Message Broker ランタイム・コンポーネントのアンインストール
関連情報
Message Brokers Toolkit のアンインストール
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