mqsisetdbparms コマンドを使用して、特定のユーザー ID およびパスワードを、ブローカー・ドメイン内の 1 つ以上のリソースと関連付けます。
ユーザー ID とパスワードの対は、ブローカーのレジストリー・フォルダーの下の DSN フォルダーの中に作成されます。
ブローカーが稼働中の場合は、このコマンドは稼働しません。このコマンドを実行する前に、ブローカーを停止しなければなりません。
mqsisetdbparms コマンドは、ブローカー・データベースには適用されません。 したがって、このコマンドを使用してブローカーのデータ・ソース名をオーバーライドすることはできません。
既存のシステムとの互換性を保つために、引き続き <password> を指定することができます。しかし、コマンドの実行時にパスワードをこのパラメーターとともに指定しない場合は、起動時にパスワードを入力するようにプロンプトが出され、正しく入力したことを確認するためにパスワードをもう一度入力するようにプロンプトが出されます。
Windows システムでは、このコマンドを実行するのに使用するユーザー ID には、ローカル・システムに対する Administrator 権限がなければなりません。
Linux および UNIX システム では、このコマンドを実行するのに使用するユーザー ID は、mqbrkrs グループのメンバーでなければなりません。
z/OS では、このコマンドを実行するのに使用するユーザー ID は、コンポーネント・ディレクトリーに読み取り および書き込み アクセスができるグループのメンバーである必要があります。
レジストリーが、無許可アクセスできないように適切に保護されていることを確認してください。ブローカーの正しい操作のためには、mqsisetdbparms は必要ありません。しかし、ブローカー管理者が特定のユーザー ID とパスワードを特定のリソースに割り当てない場合は、ブローカーのユーザー ID (および、Windows と UNIX システム ではパスワード) が使用されます。パスワードは平文でファイル・システム中に保管されません。
データ・ソース名
mqsisetdbparms WBRK_BROKER -n MQBroker1 -u MQUserId -p password
mqsisetdbparms WBRK_BROKER -n MQBroker1 -d
JMS および JNDI リソース名
次の例では、JMS または JNDI リソース名の URI が、-n パラメーターに関連付けられた ResourceName に置換された場合のこのコマンドの使用方法を示しています。
JMS リソースの接頭部は、"jms::" で、JNDI の接頭部は "jndi::" です。
Linux および UNIX システム では、mqsisetdbparms コマンドを入力するときに、パラメーター文字列に円記号 (¥) が含まれている場合、2 番目の円記号 (¥¥) を使用して、この文字をエスケープする必要があります。
mqsisetdbparms MyBroker1 -n jms::tcf1 -u myuserid -p secret
mqsisetdbparms MyBroker1 -n jndi::com.sun.jndi.fscontext.RefFSContextFactory
-u myuserid -p secret
JMS ノード・アカウント名
上記の例は、JMS および JNDI リソースをブローカー内で使用するすべての JMS ノードに対してこれらのリソースのセキュリティーを構成する方法を示しています。
メッセージ・フロー名_ノード・ラベル
MyJMSFlow1_MyJMSInput1
<resource type><account name>@<resource name>
jms::MyJMSFlow1_MyJMSInput1@tcf1
mqsisetdbparms MyBroker1 -n jms::MyJMSFlow1_MyJMSInput1@tcf1
-u myuserid -p secret