テスト・クライアントを使用すると、実動システムで使用する前に、安全な環境でメッセージ・フローをテストできます。
メッセージ・フローが予期したとおりに機能しているかどうかを判別するために、テスト・クライアント内で、メッセージ・フローに入れられたテスト・メッセージの内容を変更できます。 選択したメッセージ・フロー内の入力ノードが、関連付けられたメッセージ・セットからの XML メッセージを予期している場合、メッセージ構造が提供されて、それを適切なテスト・メッセージを生成するように編集できます。 別の方法として、新しいテスト・メッセージを作成することや、ファイル・システムから既存のメッセージをインポートすることもできます。 メッセージ・フォーマットが WebSphere MQ の場合、テスト・メッセージ用に適切なヘッダーを構成することもできます。
テスト・クライアントは、メッセージ・フロー内の出力ノードをモニターするので、どのノードで出力メッセージが受け取られるかが分かります。 さらに、出力メッセージの内容を表示したり、テスト・メッセージがメッセージ・フロー内で受け渡されるときに受け取るエラー・メッセージの内容を表示することもできます。 メッセージが出力ノードで受け取られる場合、またはテスト・メッセージがメッセージ・フロー内で受け渡されるときにエラー・メッセージが生成される場合、テスト・イベントがテスト・クライアントに記録されます。
テスト・クライアントのデフォルトの動作では、最初の出力メッセージが受け取られるとテストは停止します。 複数の出力メッセージを受け取るまで待つようにテスト・クライアントを構成することもできます。 この場合は、テストを手動で停止することができます。 テストを停止すると、実行中のモニターは切断されますが、メッセージ・フローは停止しません。 同期テスト (メッセージ・フローが HTTPInput ノードから呼び出される場合など) は、 応答メッセージを受信すると自動的に停止されます。 非同期テスト (メッセージ・フローが MQInput ノードから呼び出される場合など) は、 構成パネル内のモニター設定に応じて手動で停止できます。 テスト・クライアントが閉じるとすべてのテスト・イベントは停止し、テスト・モニターが除去されます。
メッセージ・フローを変更する場合、同じテスト構成を使用して変更内容をテストできます。 テスト・クライアントのデフォルトの動作では、メッセージ・フローに変更が加えられると、テストするメッセージ・フローを実行グループに自動的にデプロイします。 そのため、メッセージ・フローに変更を加えた後に、メッセージ・フローを手動でデプロイする必要なく、すぐにテスト・クライアントを使用して結果をテストできます。 テスト・メッセージを初めてメッセージ・フロー内の入力ノードに入れるときには、「デプロイメントのロケーション」ウィザードを使用して、メッセージ・フローをデプロイするように実行グループを構成します。 デプロイメント・オプションを構成して、メッセージ・フローを手動でデプロイしたり、テスト・メッセージをメッセージ・フローに渡すたびにメッセージ・フローをデプロイしたりするように、テスト・クライアントのデフォルトの動作を指定変更できます。
デバッグ・モードを使用してテスト・クライアントを実行し、フロー・デバッガーを使用してメッセージがメッセージ・フロー内を通過するパスについての詳細情報を表示できます。
テスト構成およびテスト・イベントについての詳細は、.mbtest ファイルとして保存できます。 このファイルを使用して、テストを繰り返したり、後に結果を検討したりすることができます。