mqsimigratecomponents コマンドを使用して、以前にインストールされたバージョンの製品から、同じコンピューター上の別のバージョンにコンポーネントをマイグレーションすることにより、ターゲット・バージョンのブローカー・ドメインへの参加の準備を行います。
さらに、このコマンドを使用して、後続のバージョンから以前のバージョンにコンポーネントを戻すことにより、前方マイグレーションの作用を逆転させることもできます。
このコマンドは、ソース・バージョンであるかターゲット・バージョンであるかにかかわらず、インストールされている製品のいずれか遅いほうのバージョンから実行される必要があります。
このコマンドを成功裏に発行するためには、必要なバージョンで製品がインストール済みであり、必要なコンポーネント・コードがインストールされている必要があります。
マイグレーションを開始する前に、Message Brokers Toolkit または バージョン 2.1 コントロール・センター でアクティブなデバッグ・セッションがあれば停止してください。デバッグ中のメッセージ・フローをマイグレーションすることはできません。
1> use master 2> go 1> sp_dboption "BROKER1","ddl in tran",TRUE 2> go Database option 'ddl in tran' turned ON for database 'BROKER1'. Run the CHECKPOINT command in the database that was changed. (return status = 0) 1> use BROKER1 2> go 1> checkpoint 2> goここで、BROKER1 は Sybase ブローカー・データベースの名前です。
実行中のコンポーネントを検査できます。 検査は、パフォーマンスに若干の影響を与えることを別にして、コンポーネントには影響を与えません。 Linux および UNIX システムでは、検査を実行する前に ODBC 構成ファイル (その中にデータ・ソースを定義したファイル。例えば .odbc.ini) をマイグレーションする必要があります。なぜなら、検査コマンドはブローカー・データベースにアクセスできなければならないからです。
検査コマンドは、成功するか失敗するかのどちらかで、マイグレーションが成功するかどうかについてのメッセージを印刷します。しかし、プロセス中に変更は行われません。
マイグレーション中のブローカーが別のブローカーとデータベース・スキーマを共用している場合、警告メッセージ BIP8678 が発行され、検査は失敗します。この場合、データベース・スキーマを共用するすべてのブローカーを一緒にマイグレーションする必要があります。
mqsimigratecomponents FIRSTBROKER -t 6.0.0.1
mqsimigratecomponents BROKERB -1 -2
mqsimigratecomponents BROKERB -1 mqsimigratecomponents BROKERB -2
mqsimigratecomponents コマンドは、レジストリーおよびファイル・システム、WebSphere MQ 定義、およびデータベース定義を更新します。このコマンドを実行するために使用されるユーザー ID に、これらのすべてのステップを実行する権限がない場合は、一度にコマンドの一部だけが実行されます。 異なるユーザーが、自分が権限を持つ部分を実行して、全体的な結果を得ることができます。このアプローチは分割マイグレーションと呼ばれ、-1、-2、および -3 のパラメーターを使用して実行されます。
分割マイグレーションを実行する場合、ご使用のユーザー ID は製品のレジストリーから読み取る能力を常に持っている必要があります。また、各ステップが成功するために特定の許可も持っている必要があります。
このコマンドは、さまざまな操作の結果に応じて、考えられる大量の応答を生成することがあります。 このコマンドは、メッセージを生成する方法の点で他のコマンドと異なっています。 メッセージは、プログラムの最後にバッチで生成されるというよりも、生成されるにつれて表示されます。 データベース表をマイグレーションする場合、z/OS では分散システムよりも多くの出力が生成されます。 表示されるメッセージの数を減らすには、-q パラメーターを使用します。
次の例は、バージョン 2.1 からバージョン 6.0 への BROKER1 のマイグレーションを検査します。
mqsimigratecomponents –c BROKER1
BIP8849I: キュー・マネージャー 'brkqm1' とデータ・ソース 'brkdb1' を持つブローカー 'BROKER1' (バージョン 2.1) がマイグレーション用に指定されました。
BIP8791I: 重複行検査が開始されました。
BIP8794I: テーブル BRMINFO に重複行はありません。
BIP8794I: テーブル BRMRTDDEPINFO に重複行はありません。
BIP8794I: テーブル BROKERRESOURCES に重複行はありません。
BIP8794I: テーブル BRMRTDINFO に重複行はありません。
BIP8794I: テーブル BRMWFDINFO に重複行はありません。
BIP8792I: 重複行検査をパスしました。
BIP8791I: 重複行検査が開始されました。
BIP8800W: No invalid topic syntax was detected in table BSUBSCRIPTIONS.
BIP8800W: No invalid topic syntax was detected in table BPUBLISHERS.
BIP8800W: No invalid topic syntax was detected in table BRETAINEDPUBS.
BIP8797I: Topic syntax check succeded
BIP8680I: 事前マイグレーション検査は正常終了しました。
BIP8071I: コマンドが正常に完了しました
次の例は、Windows でのバージョン 2.1 からバージョン 6.0 への BROKER1 の自動マイグレーションを行います。
mqsimigratecomponents BROKER1
BIP8849I: キュー・マネージャー 'BROKER1' とデータ・ソース 'BROKERDB' を持つブローカー 'BROKER1' (バージョン 2.1) がマイグレーション用に指定されました。
BIP8755I: 値 'QueueManagerName' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'DataSourceName' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'DataSourceUserId' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'DataSourcePassword' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'LilPath' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'ConfigurationTimeout' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'ConfigurationDelayTimeout' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'MigrationNeeded' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'MQTrustedQueueManager' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'UserNameServerQueueManagerName' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'BrokerUUID' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8755I: 値 'AdminAgentPID' が新しいロケーションにコピーされました。
BIP8763I: 値 'QueueManagerName' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'DataSourceName' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'DataSourceUserId' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'DataSourcePassword' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'LilPath' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'ConfigurationTimeout' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'ConfigurationDelayTimeout' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'MigrationNeeded' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'MQTrustedQueueManager' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'UserNameServerQueueManagerName' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'BrokerUUID' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8763I: 値 'AdminAgentPID' が旧ロケーションから削除されました。
BIP8768I: コンポーネント 'BROKER1' のレジストリー・マイグレーションが完了しました。
BIP8654I: ファイル・システム作成物を '' から 'C:¥Documents and Settings¥AllUsers¥Application Data¥IBM¥MQSI' に移動中です。
BIP8670I: データベース・マイグレーションが開始されました。
BIP8663I: 一時新規テーブルを作成中です。
BIP8664I: 既存テーブルから一時新規テーブルにマイグレーション中です。
BIP8665I: 既存のテーブルを除去中です。
BIP8666I: 新規テーブルを作成中です。
BIP8667I: 一時新規テーブルから新規テーブルにすべての行をコピー中です。
BIP8668I: 一時新規テーブルを除去中です。
BIP8669I: データベース・マイグレーションが正常に行われました。
BIP8785I: コンポーネント 'BROKER1' の WebSphere MQ キュー・マイグレーションを開始中です。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.AGGR.REQUEST' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.AGGR.CONTROL' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.AGGR.REPLY' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.AGGR.TIMEOUT' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.AGGR.UNKNOWN' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.TIMEOUT.QUEUE' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.INTERBROKER.MODEL.QUEUE' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.WS.INPUT' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.WS.REPLY' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.WS.ACK' が作成されました。
setmqaut コマンドが正常に完了しました。
BIP8786I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.IPC.QUEUE' が作成されました。
BIP8787I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.ADMIN.QUEUE' がクリアされました。
BIP8787I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.QUEUE' がクリアされました。
BIP8787I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.EXECUTIONGROUP.REPLY' がクリアされました。
BIP8787I: WebSphere MQ キュー 'SYSTEM.BROKER.IPC.QUEUE' がクリアされました。
BIP8789I: コンポーネント 'BROKER1' の WebSphere MQ キュー・マイグレーションが完了しました。
BIP8071I: コマンドが正常に完了しました
以下の例は、バージョン 2.1 から バージョン 6.0 への分割マイグレーションを示しています。
mqsimigratecomponents BROKER -1 mqsimigratecomponents BROKER -s 2.1.0.8 -2 mqsimigratecomponents BROKER -s 2.1.0.8 -3
以下の例は、バージョン 6.0 から バージョン 2.1 への分割マイグレーションを示しています。
mqsimigratecomponents BROKER -t 2.1.0.8 -2 mqsimigratecomponents BROKER -t 2.1.0.8 -3 mqsimigratecomponents BROKER -t 2.1.0.8 -1