メッセージ・フローのデプロイの準備時に発生する問題の解決
このトピックでは、メッセージ・フローまたはメッセージ・セットをデプロイする準備の際に生じる可能性のある共通問題のいくつかに対処するためのアドバイスを示します。
ブローカーのアーカイブ・ファイルに追加するマイグレーション済みのメッセージ・フローを使用できない
- シナリオ: mqsimigratemsgflows コマンドおよび mqsimigratemsgsets コマンドを使用して、バージョン 2.1 のメッセージ・フローおよびメッセージ・セットをワークベンチにマイグレーションしましたが、メッセージ・フローをブローカーのアーカイブ (BAR) ファイルに追加できません。
- 解決策: マイグレーションされたメッセージ・フローおよびメッセージ・セットは、閉じているプロジェクトとしてワークベンチに表示されます。BAR ファイルに追加するためにメッセージ・フローおよびメッセージ・セットを使用可能にするには、次のようにします。
- プロジェクトを右クリックし、をクリックすることによってプロジェクトを開きます。
- プロジェクトを右クリックし、「消去」をクリックすることによって、プロジェクトを消去します。
この操作によって、エラーが表示され、プロジェクト・リソースを BAR ファイルに追加できるようにします。
ブローカー・アーカイブ・ファイルにメッセージ・セットを追加するとエラーが出る
- シナリオ: ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルにメッセージ・セットを追加するとエラーが出ます。
- 説明: BARファイルを作成してメッセージ・セット・プロジェクトをそれに追加すると、その BAR ファイルに次の 2 つのファイルが作成されます。messageset.user.txt および messageset.service.txt。user.txt ファイルには、警告メッセージ BIP0177W のようなユーザー・ログ情報が含まれ、作成したディクショナリーが以前のバージョンとの互換性がないことを示します。
- 解決策: user.txt ファイルにある情報を使用してエラーを診断します。service.txt ファイルには、ブローカーによって使用される詳細な情報が含まれ、IBM サポート・センターが問題を診断するために使用できます。
ブローカー・アーカイブ・ファイルをブローカーにドラッグできない
- シナリオ: ブローカー・アーカイブ (BAR) ファイルをブローカーにドラッグできません。
- 説明: BAR ファイルは、実行グループにのみデプロイできます。ドラッグ・アンド・ドロップを使用する場合、BAR ファイルをブローカー・トポロジー・エディターまたはドメイン・ナビゲーターのブローカーにドロップできません。
- 解決策: BAR ファイルをドメイン・ナビゲーター内の実行グループにドロップするか、またはデプロイ・ダイアログで実行グループを選択します。
ユーザー定義メッセージ・フローを使用するメッセージ・フローをデプロイできない
- シナリオ: ユーザー定義ノード・プロジェクトの入力ノードが含まれるメッセージ・フローを作成しました。しかし、このノードを使用するメッセージ・フローをデプロイできません。
- 説明: 妥当性検査、コンパイル、およびデプロイメントにおいて、ユーザー定義メッセージ・フローに入力ノードが含まれていることが認識されません。
- 解決策: この問題を処理するには、
ダミーの入力ノードを、デプロイしようとしているフローに追加します。
コンパイル済みメッセージ・フロー・ファイル (.cmf) が生成されなかった
- シナリオ: コンパイル済みメッセージ・フロー・ファイル (.cmf) が生成されませんでした。
このため、ファイルはブローカー・アーカイブ・ファイルに追加されず、デプロイできません。
- 説明: ESQL またはマッピング・ファイルを作成する際、それらのファイルのファイル・パスの全長は、Windows ファイル・システムの制限により、256 文字を超えてはなりません。パス長が 256 文字を超えるマッピング・ファイルまたは ESQL ファイルを含んでいるメッセージ・フローがある場合、そのメッセージ・フローは BAR ファイルに追加しようとしてもコンパイルされないために、デプロイできません。
- 解決策: パス長が 256 文字を超えないようにするには、以下のリソースについて、できるだけ短い名前を使用してください。
- インストール・パス
- プロジェクト名とブローカー・スキーマ名
- ESQL およびマッピング・ファイル名