プロセスが正常に終了しないと、異常終了ファイルが生成されます。
プロセスが異常終了した場合、syslog または Windows® イベント・ログ内にエントリーが作成されます。ログに対して適切な量を超えるデータが書き込まれた場合、新規ファイルが作成されてそこに含めることができます。また、ログ・エントリーはそのファイル名を示します。
そのファイルを分析用に IBM サポート・センターへ送信する必要があります。
通常操作中に、異常終了ファイルが生成されることはありません。
それで、異常終了ファイルが生成された場合には、必ず IBM サポート・センターに連絡してください。
新規ファイルは以下のように呼び出されます。
Windows
- filename.abend。作業パスを mqsicreatebroker コマンドの -w パラメーターを使用して設定した場合、場所は workpath¥common¥errors です。
ブローカー作業パスを指定していない場合、インストールのコマンド・コンソールからコマンド echo %MQSI_WORKPATH% を発行して作業パスを解決することができます。このディレクトリーに
書き込むことができない場合、ファイルは workpath¥common¥log ディレクトリーに書き込まれますが、
どちらの場合もイベント・ログ内のメッセージでそれがどこにあるかを知ることができます。
UNIX®
- /var/mqsi/common/errors ディレクトリー内の filename.abend。
z/OS®
- /<component_HFS>/common/errors ディレクトリー内の filename.abend。
ここで、
filename は、syslog またはイベント・ログ・メッセージで示されているように、動的に割り当てられる固有名です。
異常終了ファイルには、障害が起こったスレッドがスタックされている可能性があります。これは、異常終了がここで発生している場合に、プラグイン・コードの問題を識別するのに役立ちます。この場合、z/OS では、このスタックは、デフォルトでは、異常終了ファイルと同じディレクトリーの CEEDUMP ファイルにあります。
各異常終了ファイルには、以下のセクションから成るヘッダーが含まれています。
- 製品の詳細 (使用されているブローカー製品)
- オペレーティング・システム
- 環境 (インストール・パス、および障害のあるスレッドが入っているプロセス ID を含む)
- デプロイメント (コンポーネントを含む。該当する場合は実行グループ名および UUID も含む)
- ビルド情報 (IBM 社内用)
- 障害の場所 (障害の日時を含む。該当する場合はメッセージ・フロー名も含む)
異常終了ファイルおよびヘッダーの内容と編成は、予告なしに変更される場合があります。
不要な異常終了ファイルをエラーまたは z/OS ログ・ディレクトリーから定期的に消去します。これは、必要なくなったファイルをアーカイブに移動するか、削除することによって行うことができます。これにより、作業パスが満杯にならずに済みます。極端な条件では、古い異常終了ファイルによって多くのスペースが使用されるためにシステム・パフォーマンスが低下する可能性があります。