ユーザー定義プロパティー (UDP) は、DECLARE ステートメントに EXTERNAL キーワードを指定することにより、ESQL プログラム内の変数としてアクセスできます。 例えば、ESQL ステートメント DECLARE today EXTERNAL CHARACTER 'monday' は、today という名前のユーザー定義プロパティーを、初期値「monday」で定義します。
ユーザー定義プロパティーを使用可能にするには、メッセージ・フロー・エディターを使用してそのプロパティーを使用するメッセージ・フローを作成するときにも、プロパティーを定義する必要があります。 メッセージ・フロー・エディターを使用して UDP を定義すると、値とプロパティー・タイプも定義されます。 値にはデフォルト値が使用される場合がありますが、デフォルト値は UDP のタイプによって異なります。メッセージ・フロー・エディターで UDP に割り当てた値は、ご使用の ESQL プログラムで UDP に割り当てた値よりも優先されます。
UDP を使用するメッセージ・フローをデプロイする前に、ブローカー・アーカイブ・エディターを使用して UDP の値を変更できます。 値が割り当てられていない UDP を含むメッセージ・フローをデプロイしようとすると、デプロイメントは失敗します。 詳しくは、デプロイメント時にユーザー定義プロパティーを使用してメッセージ・フローを構成するを参照してください。
UDP を使用して簡単に構成データを設定し、それを通常の定数のように使うことができます。 ユーザー作成プラグインに対する外部呼び出しや環境ツリーの構文解析は関係しないので、ESQL コードの作成と保守が容易になり、パフォーマンスも向上します。 また、ツリーからデータを読み取る際の構文解析のコストも除かれます。UDP の値はデプロイメント時に変数に転写されるので、高速アクセスできるようになります。
モジュールまたはスキーマの中でのみ、UDP を宣言することができます。
JavaCompute ノードから UDP にアクセスする方法については、JavaCompute ノードからユーザー定義プロパティーへのアクセスを参照してください。