AggregateReply ノードは、集約のファンインの終わりをマークするために使用します。 このノードは、応答を収集して結合し、単独の複合応答メッセージにします。
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集約は、要求/応答アプリケーション・モデルを拡張したものです。集約は、いくつもの関連した要求の生成およびファンアウトと、それに対応する応答のファンインを結合し、それらの応答をコンパイルして、単一の集約された応答メッセージを作成します。
集約関数は以下の 3 つのノードにより提供されます。
AggregateReply ノードはパレットの「ルーティング」ドロワーに含まれていて、ワークベンチ内では次のアイコンによって表されます。
集約に対するすべての応答を受け取る前に AggregateReply ノードによって着信メッセージが保管される場合、 メッセージの持続性により、メッセージが再始動後も存在するかどうかが決定されます。
集約中に、AggregateReply ノードによって 1 つ以上の応答メッセージが受け取られない場合、 通常のタイムアウトまたは不明メッセージ処理は、すでに受け取られている応答を取り扱います。
各 AggregateReply メッセージの MQMD.Expiry 値は、複合出力メッセージ内で -1 に設定されます。 この値が設定されるのは、応答メッセージが WebSphere® MQ トランスポート上に存在しなくなり、集約プロセス中にブローカーによって保管されると、MQMD.Expiry 値は意味がなくなるためです。
AggregateReply ノードのインスタンスをメッセージ・フローに入れると、それを構成することができます。メッセージ・フロー・ノードの構成を参照してください。 ノードのプロパティーが、「プロパティー」ビューに表示されます。ノードのプロパティーを「プロパティー」ダイアログに表示するには、ノードをダブルクリックするか、またはノードを右クリックしてから「プロパティー」をクリックします。 値を入力する必要のある (デフォルト値が定義されていない) すべての必須プロパティーには、アスタリスクが表示されます。
AggregateReply ノードのターミナルについては、次の表に説明されています。
ターミナル | 説明 |
---|---|
Control | 対応する AggregateControl ノードから送信された制御メッセージを受け入れる入力ターミナル。
Control ターミナルはバージョン 6.0 では使用すべきではなくなったので、Control ターミナルへの接続を使用するには、集約フローでの制御メッセージの使用を参照してください。 |
In | ノードが処理するメッセージを受け入れる入力ターミナル。 |
Failure | 処理で障害が検出された場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 |
Unknown | メッセージが正しい応答メッセージとして識別できなかった場合にルーティングされる出力ターミナル。 |
Out | 処理が正常に終了した時に複合メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 |
Timeout | 対応する AggregateControl ノードで指定されたタイムアウト間隔が過ぎた時に、 未完了の複合メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 |
Catch | 例外がダウンストリームでスローされ、このノードによってキャッチされた場合に、メッセージがルーティングされる出力ターミナル。 |
以下の表は、ノード・プロパティーについて説明しています。 M の見出しの列は、プロパティーが必須 かどうかを示します (デフォルトが定義されていない場合に値を入力することが必要なら、アスタリスクのマークが付きます)。 C の見出しの列は、プロパティーが構成可能 かどうかを示します (メッセージ・フローを BAR ファイルに追加してデプロイするとき、値を変更できます)。
AggregateReply ノードの「説明」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
ノード名 | いいえ | いいえ | ノード・タイプ (AggregateReply) | ノードの名前。 |
簡略説明 | いいえ | いいえ | ノードの簡単な説明 | |
詳細説明 | いいえ | いいえ | メッセージ・フロー内のノードの目的を説明するテキスト |
AggregateReply ノードの「基本」プロパティーについては、次の表に説明されています。
プロパティー | M | C | デフォルト | 説明 |
---|---|---|---|---|
集約名 | はい | はい | ファンイン・メッセージ・フローとファンアウト・メッセージ・フローを関連付けるために使用される名前。 この値は、ブローカー内の文脈で固有である必要があります。 | |
不明なメッセージ・タイムアウト | いいえ | いいえ | 0 | 応答として識別できないメッセージを Unknown ターミナルに伝搬するまでのメッセージ保持時間 (秒)。
デフォルト値はゼロです。このデフォルト値を受け入れた場合、タイムアウトは使用不可になり、不明なメッセージは受信されるとすぐに Unknown ターミナルに伝搬されます。
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トランザクション・モード | はい | いいえ | 選択されている | このプロパティーは、このメッセージのトランザクション特性を定義します。
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