デバッグ: 入力キューへのテスト・メッセージの挿入

デバッグするメッセージ・フローをテストするために、メッセージを入力キューに挿入することができます。

始める前に

実行グループへのフロー・デバッガーの接続で説明されているステップを実行します。

メッセージ・フローに MQInput および MQOutput ノードが含まれる場合、最初の MQInput ノードの入力キューにメッセージを挿入することによってフローをテストできます。

メッセージをキューに挿入するには、コマンド行インターフェース、WebSphere® MQ Explorer (WebSphere MQ バージョン 6 がインストールされている場合)、または WebSphere MQ Services (WebSphere MQ バージョン 5.3 がインストールされている場合) を使用できます。

テスト・クライアントを反復可能な代替方法として使用することもできます。 テスト・クライアントを使用するには、以下のセクションで説明されているステップを実行します。

メッセージがメッセージ・フローによって処理されて出力キューに書き込まれる場合、それをそのキューから取り出すことができます。デバッグ: 出力キューからのテスト・メッセージの取得を参照してください。

エンキュー・ファイルの構成および使用

エンキュー・ファイルを使用してテスト・メッセージを送信できるように、エンキュー・ファイルを構成するには、以下のようにします。

  1. 「ブローカー管理」パースペクティブに切り替えます。
  2. ワークベンチ・ツールバーで、矢印をクリックして、「メッセージをキューに入れる」アイコン メッセージをキューに入れるをクリックします。
  3. ドロップダウン・メニューで「メッセージの挿入」をクリックして、「新規のエンキュー・メッセージ・ファイル」ウィザードを起動します。
  4. デバッグするメッセージ・フローが入っているメッセージ・フロー・プロジェクトを選択します。
  5. 「ファイル名」フィールドで、作成するファイルの名前を入力します (拡張子 .enqueue が自動的に追加されます)。
  6. 「完了」をクリックします。 エンキュー・ファイルが作成されて、その詳細を示すビューが開きます。
  7. このフローのキュー・マネージャーおよび入力ノードのキューの名前を入力します。 キュー・マネージャー名では、大/小文字を区別します。名前を正確に入力したことを確認してください。

    リモート・コンピューター上にある入力キューにメッセージを書き込む場合、関連するブローカーのキュー・マネージャーに SYSTEM.BKR.CONFIG という名前のサーバー接続チャネルがあることを確認してください。

  8. メッセージをリモート・キューに書き込む場合、値を入力して、キューをホスティングしているコンピューターのホストとポートを識別します。
  9. オプション: MQMD タブをクリックして、MQMD ヘッダーのフィールドをカスタマイズします。 WebSphere MQ バージョン 6 インフォメーション・センター・オンラインの「アプリケーション・プログラミング・リファレンス」セクションまたは WebSphere MQ ライブラリー Web ページWebSphere MQ バージョン 5.3 ブックの、これらのフィールドの説明をお読みください。「Constants」セクションまたはブックに定数がリストされています。
  10. オプション: 「構成」タブをクリックし、「MQ メッセージ・ヘッダー」を選択して、MQMD ヘッダーのフィールドをカスタマイズします。 WebSphere MQ バージョン 6 インフォメーション・センター・オンラインの「アプリケーション・プログラミング・リファレンス」セクションにあるこれらのフィールドの説明をお読みください。定数は「Constants」セクションにリストされています。

    「MQ メッセージ・ヘッダー "デフォルト・ヘッダー"」をクリックして、テスト・メッセージに使用されるメッセージ・ヘッダーの設定値を表示します。デフォルト・ヘッダーのオプションを編集したり、別の方法として、新しいヘッダーを作成して編集したりできます。

    1. 「MQ メッセージ・ヘッダー」をクリックします。
    2. 「追加」をクリックして、ヘッダーの固有の名前を入力します。
    3. ヘッダー設定を編集します。
    4. 「イベント」タブをクリックして、メッセージに適したヘッダーを「ヘッダー」リストから選択します。
  11. 「ファイル」 > 「保管」をクリックして、ファイルを保管します。
  12. オプション: このウィンドウから即時にキューにメッセージを挿入するには、「キューへの書き込み」をクリックします。
  13. 「メッセージをキューに入れる」アイコン メッセージをキューに入れる 上の矢印をクリックすると、ドロップダウン・メニューにエンキュー・ファイルがリスト表示されます。
  14. メニュー上のこのファイルをクリックして (またはそれがメニューの先頭にあれば、アイコン自体をクリックして)、メッセージをキューに書き込みます。 該当するブレークポイントを設定している場合は、 フロー・デバッガーは次のブレークポイントでフローを一時停止します。

後にエンキュー・ファイルを検索するには、 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブ に切り替えてメッセージ・フロー・プロジェクトのナビゲーション・ツリーを展開します。 エンキュー・ファイルをダブルクリックして、ビュー内で開きます。

オプション: メッセージへのデータの追加

わずかな量のテスト・データをテスト・メッセージに追加するだけの場合は、データを"「メッセージ・データ」"ウィンドウに、以下のように入力します。

  1. エンキュー・ファイルを開いて、「ブラウズ」タブを選択します。
  2. "「メッセージ・データ」"ウィンドウに、テスト・データを直接入力します。
  3. 「一般」タブを選択し、「キューへの書き込み」をクリックして、テスト・メッセージを挿入します。

オプション: サンプル・データのファイルの使用

テスト・メッセージに、大量のサンプル・データ (例えば構造化 XML など) を組み込みたい場合は、まず最初にそのデータを含むファイルを作成するかインポートしてから、エンキュー・ファイルを取得して使用します。 データの作成と追加にどちらの方法を使用するにしても、オプションのステップに従ってください。

サンプル・データを含むファイルを使用するために、エンキュー・ファイルを取得するには、以下のようにします。

  1. 以下に説明する方法で、メッセージ・データ・ファイルを作成またはインポートします。
  2. エンキュー・ファイルを開きます。「ファイル名」「ブラウズ」ボタンをクリックします。
  3. "「メッセージの追加」"ウィンドウでファイルを選択し、「OK」をクリックします。
  4. 終了したら、「ファイル」 > 「保管」をクリックします。
  5. エンキューのビューの下部で「ブラウズ」タブを選択すると、ファイル中のデータが表示されます。 データに変更を加えたい場合は、"「メッセージ・データ」"ウィンドウにテキストを入力するか、「ブローカー開発」ビューで、ファイルをダブルクリックして編集します。
    ヒント: テキストの代わりに XML データ・ファイルを使用してみることにした場合は、必ずメッセージ・フローの入力ノードのプロパティーを編集し、「メッセージ・ドメイン」「XML」に設定してください。 「変数」ビュー内のフロー・デバッガーにメッセージが表示される際に、XML が構文解析され、ツリー中で展開できるようになります。

オプション: メッセージのサンプル・データのファイルの作成

サンプル・データの新規ファイルを作成するには、次のようにします。

  1. 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ファイル」 > 「新規作成」 > 「その他」をクリックします。
  3. 「単純」をクリックしてから、「ファイル」をクリックします。
  4. 「新規ファイル」ウィンドウで、ファイルを保持するプロジェクトを選択してから、「ファイル名」で、ファイルの名前と拡張子を入力します。 ファイルに XML が含まれている場合は、拡張子が .XML であることを確認してください。
  5. 「完了」をクリックします。 ファイルが作成されて、「ブローカー開発」ビューに表示されます。 ビューと、ファイルに該当するエディター (テキストまたは XML) が開きます。
  6. ファイルを編集し、挿入したいテキストまたは XML データを入力します。
  7. 終了したら、「ファイル」 > 「保管」をクリックします。

これで、オプション: サンプル・データのファイルの使用のセクションで説明されているように、ファイルを選択できるようになりました。 ファイルをダブルクリックして適切なエディターで開くこともできます。

オプション: メッセージのサンプル・データの既存ファイルのインポート

テスト・メッセージ中で使用したいサンプル・データを含むファイルがすでにコンピューター上にある場合は、以下のステップを使用して、データをワークベンチ にインポートします。 ファイルに XML が含まれている場合は、 拡張子が .XML であることを確認してください。

  1. 「ブローカー・アプリケーション開発」パースペクティブに切り替えます。
  2. 「ファイル」 > 「インポート」をクリックします。
  3. ウィザードのリストで、「ファイル・システム」を選択して、「次へ」をクリックします。
  4. 「ディレクトリー」で、「ブラウズ」ボタンをクリックして、ファイルを含むフォルダーにナビゲートしてから「OK」をクリックします。 フォルダー内のファイルのリストが表示されます。
  5. ファイルのリストで、インポートするファイルの隣のチェック・ボックスを選択します。
  6. 「フォルダー」で、「ブラウズ」ボタンをクリックし、ファイルを保持するプロジェクトを選択します。
  7. 「完了」をクリックします。

以下のようにファイルをインポートし終えたら、ファイルのコピーが、構成用の他のすべての ワークベンチ・ファイルと共に ワークベンチ データ・スペースに格納されます。元のファイルが直接使用されることはなくなります。

選択したプロジェクトの「ブローカー開発」内にファイルが表示され、 このページの「オプション: サンプル・データのファイルの使用」セクションで述べられているように、選択することができます。ファイルをダブルクリックして、適切なエディターで開くこともできます。

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Copyright IBM Corporation 1999, 2009Copyright IBM Corporation 1999, 2009.
最終更新 : 2009-02-20 12:43:48

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