SOAP ドメインを使用していない場合は、メッセージ・フローにおいて、処理中の Web サービス・メッセージの実際のビット・ストリーム形式を考慮に入れる必要があります。 各ドメインでは、異なる論理ツリー形式が使用されます。
メッセージが SOAP である場合、XMLNSC ドメインまたは MRM XML ドメインのいずれかを使用できます。どちらのドメインにおいても妥当性検査が行われます。XMLNSC ドメインのほうがより効率的ですが、特定のメッセージ変換が要求される場合、例えば、メッセージ・フローでバイナリー・データ形式も使用する場合は、MRM XML ドメインも有用です。
メッセージが MIME を使用する (例えば、SOAP with Attachments または MTOM) 場合、MIME ドメインを使用できます。 この場合、メッセージ・フローは、少なくとも SOAP ペイロードに対応する MIME パーツを識別してから、上述のとおり XMLNSC または MRM ドメインを使用して、これを明示的に構文解析する必要があるでしょう。
1 つのトランスポートを使用してクライアントから入力メッセージを受け取るメッセージ・フローを構成し、別のトランスポートを使用して Web サービスまたはレガシー・アプリケーションと対話することができます。
メッセージを複数のロケーションに伝搬することができます。 例えば、HTTPReply ノードによってクライアントに戻される Web サービス応答は、メッセージ・ヘッダーに必要な調整が行われた後、最初に MQOutput ノードを使用する監査アプリケーションに送られることがあります。
必要に応じて、SOAPExtract および SOAPEnvelope ノードをこれらのパターンと組み合わせて使用して、SOAP ペイロードを個別に抽出し、SOAP エンベロープを再ビルドすることができます。
メッセージ・フローを使用してメッセージを妥当性検査するには、適切なメッセージ・セットをフローとともにデプロイする必要があります。 既存の WSDL をインポートするか、あるいは既存のメッセージ・セットから WSDL を生成することによって、適切なメッセージ・セットが作成されます。 既存の WSDL をインポートする方法について詳しくは、WSDL からのインポートを参照してください。既存のメッセージ・セットから WSDL を生成する方法について詳しくは、WSDL の生成を参照してください。
さらに、既存の WSDL または XSD ファイルに基づいて、新規のメッセージ・セットおよびフローを作成することもできます。 詳細については、WSDL ファイルまたは XSD ファイルに基づくアプリケーションの作成を参照してください。
生成されるメッセージ・セットには、関連した SOAP エンベロープ・バージョンのメッセージ定義、および WSDL で定義された XML ペイロード・データのメッセージ定義が含まれます。 XMLNSC または MRM XML ドメインでは、メッセージをメッセージ・セットに照らして妥当性検査することができます。 詳細については、メッセージの妥当性検査を参照してください。