Linux および UNIX システムでのブローカーの作成

Linux® および UNIX® システムでは、コマンド行でブローカーを作成します。Linux(x86) の場合には、Message Brokers Toolkitコマンド・アシスタント・ウィザードを使用してもブローカーを作成できます。

始める前に:

ブローカーを作成するときにキュー・マネージャーがまだ存在していない場合、キュー・マネージャーは自動的に作成されます。ブローカー・データベースは既に存在していなければなりませんが、ブローカーがその内部データを保管する表に関しては、そのデータベースを使用する最初のブローカーが作成される際に自動的に作成されます。同じデータベースとデータベース・ユーザー ID を使用する、その後に作成されるブローカーは、こうした表を共用します。

ブローカーを作成するには、以下のようにします。

  1. ブローカーがブローカー・データベースに接続する際に使用するユーザー ID に対して、ブローカー・データベースに表を作成する権限が与えられていることを確認します。 分からない場合は、データベース管理者 (DBA) に問い合わせて調べてください。ブローカーは、ブローカーを作成する際に mqsicreatebroker コマンドの -i および -u パラメーターで指定するユーザー ID とパスワードを使用してブローカー・データベースに接続します。

    詳しくは、ブローカー・データベースとユーザー・データベースに対するアクセス権限を与える操作を参照してください。

  2. ブローカー・データベースの ODBC データ・ソース名 (DSN) を定義して、ブローカーが接続を作成できるようにします。 同一ホスト上の複数のブローカーで、同じ ODBC DSN を使用して同じブローカー・データベースに接続することができます。

    詳しくは、データベースへの ODBC 接続の使用可能化を参照してください。

    Linux platform Linux(System z®) および Linux (POWER™) でサポートされている唯一のデータベース・マネージャーは DB2® で、ODBC は使用されません。ブローカーは、ブローカー・データベースに直接接続します。 ブローカーを作成するときには、データ・ソース名としてデータベースの DB2 別名を使用します。

  3. mqsicreatebroker コマンドを実行する権限を持つユーザー ID を使用してログインするようにします。
  4. 以下の mqsiprofile スクリプトを実行して、ブローカーのコマンド環境をセットアップします。
    . install_dir/bin/mqsiprofile

    このスクリプトは、いずれかの WebSphere Message Broker コマンドを実行する前に実行する必要があります。

    詳しくは、コマンド環境のセットアップを参照してください。

  5. ブローカー・データベース作成時に作成された SQL プロファイルを実行します。 例えば、ブローカー・データベースが DB2 インスタンスの場合には db2profile を実行します。 詳しくは、データベースへのアクセスをサポートするための環境の設定を参照してください。
  6. mqsicreatebroker コマンドを使用してブローカーを作成します。
    たとえば、WBRKBKDB というデータ・ソース名のブローカー・データベースで、WBRK_QM という名前のキュー・マネージャーに WBRK_BROKER という名前のブローカーを作成する場合は、以下のコマンドを入力します。
    mqsicreatebroker WBRK_BROKER -i wbrkuid -a wbrkpw 
    -q WBRK_QM -n WBRKBKDB -u dbuid -p dbpw
    ここで、
    • wbrkuid および wbrkpw は、ブローカーの実行に使用されるユーザー名とパスワードです。
    • dbuid および dbpw は、ブローカーがブローカー・データベースにアクセスし、内部データを保管するための表を作成するのに使用するユーザー名とパスワードです。

    ブローカー・ドメインにユーザー・ネーム・サーバーを追加する場合は mqsicreatebroker コマンドに -s および -j パラメーターを追加してブローカーを作成してください。 詳しくは、ユーザー・ネーム・サーバーの使用可能化を参照してください。

    コマンド・オプションの詳細については、mqsicreatebroker コマンドを参照してください。

ブローカーが作成され、開始されました。
次に、以下のタスクを実行する必要があります。
  1. 必要なその他のコンポーネントをすべて作成します。
  2. コンポーネント同士を接続するための WebSphere MQ インフラストラクチャーを作成します。コンポーネントの接続を参照してください。
  3. ブローカーをブローカー・ドメインに追加します。
こうしたタスクを完了したら、ブローカーを使用する準備が整ったことになります。
関連概念
ブローカー
ブローカー・ドメイン
関連タスク
コマンド環境のセットアップ
ユーザー・ネーム・サーバーの作成
構成マネージャーの作成
ブローカー・ドメインへのブローカーの追加
WebSphere MQ トラステッド・アプリケーションの使用
コマンド・アシスタント・ウィザードの使用
関連資料
mqsicreatebroker コマンド
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Copyright IBM Corporation 1999, 2009Copyright IBM Corporation 1999, 2009.
最終更新 : 2009-02-20 12:43:35

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