ユーザー出口のデプロイ

ユーザー出口をブローカーにデプロイします。

始める前に:

  • ユーザー出口コードを作成してコンパイルします。ユーザー出口の開発を参照してください。
  • 出口に関して以下の点を確認してください。
    1. 出口が拡張子 .lel を持つライブラリーの中にあること。
    2. 出口が関数 bipInitializeUserExits および bipTerminateUserExits をエクスポートすること。

ブローカーを再始動することなく、メッセージ・フローごとにユーザー出口の状態を動的にアクティブまたは非アクティブに設定できます。

ユーザー出口をデプロイするには、以下のようにします。

  1. ユーザー出口コードをブローカーにインストールします。
    ユーザー出口コードを含むライブラリーを、 ブローカーからアクセス可能なファイル・システムに インストールする必要があります。例えば、ファイルには、ブローカーが稼働する ユーザー ID に対する読み取りおよび実行権限が必要です。ブローカーは、ユーザー出口を含む ライブラリーを以下の場所で検索します。
    • 変更の始まりブローカー・プロパティー UserExitPath は、ディレクトリーをコロン (Windows の場合はセミコロン ) で区切ったリストを定義します。32 ビット実行グループの場合に、ブローカーごとにこのプロパティーを設定するには、mqsicreatebroker または mqsichangebroker コマンド上で -x フラグを使用します。

      代わりに、その拡張ファイルを保持するディレクトリーが入っているディレクトリーを、ブローカーを実行している環境に関連付けられている環境変数 MQSI_USER_EXIT_PATH に付加できます。

      両方とも設定されてい場合は、環境変数が優先されます。環境変数内のすべてのディレクトリーが、変数に現れる順に 検索され、次にブローカー・プロパティー内のすべてのディレクトリーが、プロパティーに現れる順に検索されます。

      変更の終わり
    • 変更の始まり64 ビット拡張の場合は、-x パラメーターを使用して出口パスを変更することはできません。拡張ファイルを保持するディレクトリーが入っているディレクトリーを環境変数 MQSI_USER_EXIT_PATH64 に付加します。変更の終わり
  2. ユーザー出口ライブラリーをブローカーのプロセスにロードします。
    ユーザー出口ライブラリーをブローカーにインストールしたら、以下のいずれかの方法でロードする必要があります。
    • ブローカーを停止して再始動します。
    • mqsireload コマンドを実行して、実行グループのプロセスを再始動します。
  3. ユーザー出口を活動化します。

    ユーザー出口はアクティブまたは非アクティブにすることができ、 デフォルトでは非アクティブになっています。mqsichangeflowuserexits コマンドを使用すれば、ブローカーを再始動することなく、フローごとにユーザー出口の状態を動的に変更できます。また、mqsichangebroker コマンドを使用して、一連のユーザー出口のデフォルト状態をブローカーごとにアクティブに変更できます。この場合、ブローカーを再始動する必要はありません。

    ブローカーのユーザー出口のデフォルトの状態を設定するには、 以下のようにします。

    1. ブローカーを停止します。
    2. mqsichangebroker コマンドを使用して、ブローカーの activeUserExits プロパティーを設定します。
    3. ブローカーを開始し、システム・ログを確認して、 すべての実行グループがエラーを起こさずに開始したことを確認します。 無効なユーザー出口名が指定された (実行グループによってロードされたどのライブラリーでもそのユーザー出口が提供されていない) 場合は、BIP2314 メッセージがシステム・ログに書き込まれ、実行グループ内のすべてのフローが開始に失敗します。これを回避するには、以下のいずれかのアクションを行う必要があります。
      • 出口をインプリメントするライブラリーをユーザー出口パスに提供してから、mqsireload コマンドを実行するか、ブローカーを再始動して、そのライブラリーから出口をロードする
      • mqsichangeflowuserexits コマンドを実行して、アクティブおよび非アクティブの両方のリストからその出口を除去する

    ブローカーのユーザー出口のデフォルトの状態はオーバーライドすることもできます。mqsichangeflowuserexits コマンドを使用すれば、実行グループごとまたはメッセージ・フローごとにユーザー出口を活動化または非活動化できます。このとき、メッセージ・フローごとの指定が実行グループごとの指定よりも優先されます。1 つのフローに対して複数の出口がアクティブである場合は、ブローカーは、mqsichangeflowuserexits コマンドによって定義された順序で、これらの出口を開始します。

関連概念
ユーザー出口
関連タスク
ユーザー出口の開発
ユーザー出口の活用
関連資料
mqsicreatebroker コマンド
mqsichangebroker コマンド
mqsireportflowuserexits コマンド
mqsichangeflowuserexits コマンド
mqsireload コマンド
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最終更新 : 2009-02-20 12:42:39

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