コマンド環境: Linux および UNIX システム

WebSphere® Message Broker コマンドを実行するために、Linux® または UNIX® 環境をセットアップします。

Linux および UNIX システムでは、ランタイム・コンポーネントを開始するときに、mqsistart コマンドを発行する場所から環境を継承します。

したがって、コンポーネントを開始する前に環境を初期化しておく必要があります。install_dir/bin ディレクトリーにあるコマンド mqsiprofile は、この初期化を実行します。 ブローカーを開始する場合、このブローカーによってアクセスされるデータベースの環境も初期化する必要があります。

mqsiprofile コマンドの場所を変更したり、ユーザーによるコマンドの変更を行わないでください。このコマンドは、製品にサービスのインストールやアップデートを行うと、置き換えられることがあります。

変更の始まり固有の追加環境設定を実行したい場合は、your_file_name.sh という名前のスクリプトを、以下を含むブローカーの work_path ディレクトリーに追加します。
 /common/profiles 
サブディレクトリー。変更の終わり

変更の始まりmqsiprofile を再び実行すると、コマンドは追加されたユーザー作成スクリプトをこの場所から自動的に呼び出します。 mqsistart コマンドを既存の初期化されたコマンド・シェルから実行する場合、 新しく追加されたスクリプトは使用されません。変更の終わり

変更の始まりwork_path は、ブローカーの作業ディレクトリーを示します。ブローカーの作業パスが分からない場合は、以下のコマンドを入力します。
echo $MQSI_WORKPATH
変更の終わり

スクリプトを追加する 2 つの一般的な理由は、データベース・セットアップ・スクリプトの実行Java 5 で実行する場合です。

追加設定を構成したら、コンポーネントとコマンドのランタイム環境を初期化できます。

  1. mqsiprofile コマンドを発行します。
    . install_dir/bin/mqsiprofile

    この呼び出しが正しく作動するためには、ロケーションの前にピリオドとスペースを含める必要があります。 各セッションの開始時にログイン・プロファイルを実行するには、このコマンドをログイン・プロファイルに追加します。

    このコマンドは、common/profiles ディレクトリーに追加したスクリプトにアクセスします。したがって、ランタイム・コンポーネントや、データベースなどの他のリソースのために、環境が初期化されます。

  2. mqsistart コマンドを使用して、このシステムで実行するコンポーネントを開始します。

ご使用の環境に、次の条件が当てはまるかどうかを確認してください。

データベース・セットアップ・スクリプトの実行

ブローカーは、操作可能データと状態データを保守するためにデータベースにアクセスする必要があります。また、デプロイされたメッセージ・フローからユーザー・データベースにアクセスすることが必要な場合もあります。

データベース製品を Linux および UNIX システムにインストールする際、一部のデータベース・マネージャーでは、データベースに必要な環境セットアップを実行するプロファイルが提供されたり、実行する必要のあるアクションの詳細がドキュメントとして提供されることがあります。 必ず、データベース製品のドキュメントで、環境セットアップの詳細を確認してください。 ここで提供されている情報は、一般的なガイドだけであり、完全ではありません。

DB2 の 64 ビット・インスタンスまたは 64 ビットの Oracle データベースをインストールしている場合は、追加のセットアップ手順を完了する必要があります。この手順には、32 ビットのライブラリーを LIBPATH に追加することも含まれます。 詳細は、データベースへのアクセスをサポートするための環境の設定Linux および UNIX システムでの DB2 データベースの作成、およびLinux および UNIX システムからデータベースへ接続するで提供されています。

  1. プロファイルを更新して、必要な詳細について永続的な値を入力できる場合 (たとえば、データベース・サーバー名やインストール・ディレクトリーなど):
    1. プロファイルの変更を完了します。
    2. プロファイル・ファイルをディレクトリー work_path¥common¥profiles にコピーします。
  2. 永続的にプロファイルを更新することができず、毎回変更を行う必要がある場合は、この変更を mqsiprofile コマンドとは別個に実行する必要があります。
    1. データベースの環境を初期化するために適したプロファイルを実行します。
      • DB2 の場合、関連する DB2 インスタンスに対して、次のコマンドを発行します。
        . db2_instance_directory/sqllib/db2profile
      • Oracle の場合は、ORACLE_HOMEORACLE_SID をエクスポートしてから、次のコマンドを発行します。
        . ${ORACLE_HOME}/bin/oraenv
      • Sybase の場合は、インストール・ディレクトリーを指定して、次のコマンドを発行します。
        . Sybase_installation_directory/SYBASE.sh
      • Informix® の場合は、実行する必要のあるアクションの詳細について、ブローカー・システム上のクライアントのドキュメントを確認してください。 たとえば、次の環境変数を指定する必要がある場合があります。
        export INFORMIXDIR=/installation_directory_of_informix_client_software
        export PATH=${INFORMIXDIR}/bin:${PATH}
        export INFORMIXSERVER=server_name
        export INFORMIXSQLHOSTS=${INFORMIXDIR}/etc/sqlhosts     
        export TERMCAP=${INFORMIXDIR}/etc/termcap
        export TERM=vt100
        export LIBPATH=${INFORMIXDIR}/lib:${INFORMIXDIR}/lib/esql:
                       ${INFORMIXDIR}/lib/cli:$LIBPATH

        ここで、server_name はファイル sqlhosts に定義されており (一般に、必要な値はマシン名)、ファイル sqlhosts の場所は、インストール・プロセスの一部としてセットアップされます。

        このセットアップを各セッションの開始時にシステムが実行するように構成するには、ブローカーを実行するユーザーのログイン・プロファイルにこれらのステートメントを追加します。

環境のセットアップが完了したら、ブローカーとともに使用するデータベースのセットアップに関する情報について、ブローカーおよびユーザー・データベースの構成を参照してください。

Java 5 で実行する場合

WebSphere Message Broker には、バージョン 1.4.2 とバージョン 5 (バージョン 1.5 としても知られる) の 2 つのバージョンの Java™ が用意されています。 両方のバージョンがインストールされ、すべてのコンポーネントはデフォルトのバージョン 1.4.2 を使用して実行するように構成されます。 このシステム上のすべてのコンポーネントが Java 5 を使用するように構成するには、以下の手順を実行します (コンポーネントごとにこの変更を行うことはできません)。

  1. 現在使用している Java のレベルを確認するには、次のコマンドを入力します。
    java -fullversion
  2. Java 5 にアップグレードするには、スクリプト・ファイル mqsijava15.sh をディレクトリー install_dir/bin からディレクトリー work_path/common/profiles にコピーします。
  3. 現在のシェルを閉じ、新しいシェルを開いてから、mqsiprofile を実行します。 1 つ以上のランタイム・コンポーネント (ブローカー、構成マネージャーユーザー・ネーム・サーバー) がアクティブである場合は、変更を反映するために、各コンポーネントを停止して再始動します。
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Copyright IBM Corporation 1999, 2009Copyright IBM Corporation 1999, 2009.
最終更新 : 2009-02-20 12:44:16

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