バージョン 5.0 からバージョン 6.0にマイグレーションした場合、特定の制限に従って、インストール済み環境をバージョン 5.0 に復元できます。
以下のセクションでは、Message Brokers Toolkit およびご使用のランタイム・コンポーネントをバージョン 5.0 に復元する方法について説明します。
バージョン 5.0 ワークスペースのバックアップを作成しなかった場合、Message Brokers Toolkitをこのバージョンに復元することは不可能です。
Message Brokers Toolkit バージョン 6.0 で、リソースに対して加えた変更点を バージョン 5.0 に復元することはできません。
mqsimigratecomponents Broker -t 5.0.0.4警告メッセージ BIP8688 が表示されて、メッセージ・セットの再デプロイについて警告される場合があります。
バージョン 6.0 にマイグレーションして、 メッセージ・セットをバージョン 6.0 ブローカーにデプロイしてから、バージョン 5.0に再度マイグレーションすると、 バージョン 5.0はバージョン 6.0によってデプロイされたメッセージ・セットを認識できません。 この場合、バージョン 5.0 で使用できないメッセージ・セットは削除され、マイグレーションの成功後、 バージョン 5.0 に再デプロイするよう要求する警告メッセージがメッセージ・セットごとに表示されます。
ユーザー・ネーム・サーバーは、バージョン 5.0 とバージョン 6.0 との間で変わりません。
mqsimigratecomponents UserNameServer -t 5.0.0.4
構成マネージャー をバージョン 5.0 からバージョン 6.0 にマイグレーションする場合、DB2® データベースが変更されたり、削除されたりすることはありません。バージョン 6.0 では、構成リポジトリー用に DB2 を使用しません。
バージョン 6.0 からバージョン 5.0 にマイグレーションして戻すと、元の DB2 データベースが再び使用されるので、そのデータベースがコンポーネントに対して使用可能かどうか、確認する必要があります。 バージョン 6.0 へのマイグレーション後に何らかの変更を加えた場合、それらの変更はバージョン 5.0 に復元されません。 そのため、バージョン 6.0 へのマイグレーション後に行ったドメインへの変更内容は失われます。
バージョン 6.0 へのマイグレーション後に何らかのブローカー構成変更をデプロイした場合、それらの変更は、構成マネージャー をバージョン 5.0 に復元するときに失われます。一貫性のある状態を維持するために、ブローカーの削除と再デプロイを行って、ブローカーを再作成する必要があります。バージョン 6.0 へのマイグレーション後に初めてデプロイする前に、構成マネージャー が正常に作動することを慎重に確認してください。
バージョン 6.0へのマイグレーション時に 構成マネージャー のキュー・マネージャーを変更した場合は、mqsimigratecomponents コマンドを使用して復元するときに新規キュー・マネージャーを維持する必要があります。 新規キュー・マネージャーが Windows 以外のオペレーティング・システムで稼働している場合は、mqsimigratecomponents コマンドを使用して復元することはできません。代わりに、バックアップからリストアする必要があります。
mqsimigratecomponents ConfigMgr -t 5.0.0.4