ポータル・プロジェクトのデプロイ

「ポータルのデプロイ」ウィザードは、Rational® Developer からポータル・テスト、統合、またはステージング環境に直接、 ポータル・プロジェクトを公開するための推奨ツールです。

Portal Designer は、XML 構成インターフェースを使用してポータル構成を デプロイし、オプションとして、WebSphere_install_directory/installedApps/node/wps.ear ディレクトリーにファイルをデプロイします。 ファイルをデプロイするには、コピーまたは FTP を介した、このディレクトリーへの読み取り、書き込み、および削除アクセス権が必要です。 このアクセス方式は、サーバー設定で定義できます。 ポータル・デプロイメント用のサーバーの定義について詳しくは、ポータルの公開またはインポート用のサーバーの定義を参照してください。

注: デプロイメント中、ポートレット・プロジェクト内で参照されているポートレットで、 サーバー上に存在しないものがすべて、デプロイされます。 また、既存のポートレットをワークスペースからサーバーに更新することもできます。

実動サーバーに直接デプロイしないでください。 実稼働環境への公開については、ポータル・プロジェクトのエクスポートを参照してください。 デプロイメントを行う前に、ターゲット・サーバーをバックアップまたはイメージしておく必要があります。

ポータル・プロジェクトとその参照されているポートレットをデプロイするには、次のステップを実行します。

  1. デプロイしたいポータルを右クリックする。 メニューから「ポータルのデプロイ」を選択します。 「ポータルのデプロイ」ウィザードが開きます。
  2. 「サーバーの選択」ウィンドウで、使用したいポータル・プロジェクトとポータル・サーバーを選択する。 「ポータル・サーバー」ダイアログ・ボックスにサーバーが表示されない場合は、「新規」をクリックしてサーバーを定義します。
  3. ポータル構成のみをデプロイ」または「ポータル構成とファイルのデプロイ」 のいずれかを選択する。 後者のオプションを選択すると、ウィザードは ポータル、およびそのテーマとスキン・ファイルをデプロイすることができます。
  4. デプロイするポートレットを選択する場合は、「次へ」を クリックする。 ポータルおよび必要なすべてのポートレット・プロジェクトを デプロイする場合は、「完了」をクリックする。
  5. 「ポートレット」ページで、ポートレットのリスト内の対応するチェック・ボックス を選択して、デプロイしたいポートレットを選択する。 このプロジェクトに必須のポートレットは、デフォルトで選択されます。 ポータルからこれらのポートレットを除去することはできません。
  6. 既存ファイルの上書きを処理する方法を選択する。 ポータルをポートレットと一緒にデプロイする場合は、「更新」を選択するのが最適です。 これは、ポートレットの既存の設定が保持されるからです。 サーバー上の既存のポートレット設定をすべてクリアしたい場合は、「除去およびデプロイ」を選択してください。
  7. 完了」をクリックする。

デプロイメント・プロセスを開始したら、そのプロセスを中断しないでください。 プロジェクトのエラーまたは不完全なデプロイメントによって、ポータル・サーバーが壊れる可能性があります。

ポータル・プロジェクトにはアクセス制御情報がないので、公開されたポータル・サイト内の管理ポートレットを使用して、適切なアクセス制御を設定してください。

「ポータルのデプロイ」 ウィザードが終了したら、以下に示すメッセージが表示されることがあります。 このメッセージを抑制するには、サーバー構成で「ライブラリー」ディレクトリーを 指定します。WebSphere® Portal v5.1 サーバーでは「ライブラリー」ディレクトリーを 指定する必要があります。これはオプションですが、WebSphere Portal v5.0 では 使用することをお勧めします。プロパティー・ファイルのライブラリー・ディレクトリーの定義を参照してください。

「ポータル・ プロジェクト内でのストリングの変更点がリモート・ポータル・サーバーで確実に正しく 使用されるようにするには、リモート・システム上で <was_home>/installedApps/<node>/wps.ear/wps.war/WEB-INF/classes/nls のコンテンツを <wps_home>/shared/app/nls に コピーしてください。または、このサーバーのサーバー構成でポータル・ ライブラリーのロケーションを指定してください。プロパティー・ファイルは 自動的にデプロイされます。」

上記のメッセージでは、<was_home> および <wps_home> は、それぞれ WebSphere Application Server および WebSphere Portal サーバーがインストールされているロケーションで、node は サーバーのノード名です。

注意および制限事項

  • ファイアウォールと Linux™ に関する制限事項については、ネットワークに関する考慮事項を参照してください。

  • ポータル・プロジェクトを外部テスト・サーバーに公開するためのツールとして 「ポータルのデプロイ」ウィザードを使用する場合、デプロイメントによりテスト・サーバー上の JSP ファイルが自動的に更新されるように設定することができます。 詳しくは、JSP ファイル・テストの最適化を参照してください。 ローカル側でポータル・プロジェクトをテストする際は、この設定値を指定する必要はありません。

  • デプロイにより、マイ・ポータル というラベルとその下にあるすべての構成と、ポータル・サーバー内のテーマとスキンのすべての定義の両方が置き換えられます。 ポータル構成の他にファイルのデプロイを選択する場合、デプロイ操作により、WebSphere_install_directory/installedApps/node/wps.ear ディレクトリーの下にあるすべてのファイルが置き換えられます。

  • テーマとスキンのみをエクスポート」オプションを 使用する場合を除き、ポータル・プロジェクトをデプロイまたはエクスポートすると、 ターゲット・ポータル・サーバー上の「マイ・ポータル」の下にあるすべての ラベルおよびページが置き換えられます。 ポータル・プロジェクトにないラベルまたはページは、ターゲット・ポータル・ サーバーから削除されます。

  • ワークベンチは、 ポータル・サーバーがサポートされる言語を定義するために使用するファイルである、 JavaSource/config/language.properties ファイルに対して加えられた変更は デプロイしません。ポータル・サーバーでサポートされる言語を 変更したい場合は、WebSphere Portal 製品資料で、「Administering」 > 「Language Support」 > 「Supporting a new language」を 参照してください。

  • サーバー構成とファイルのデプロイ」オプションを選択すると、Portal Designer は、WebSphere_install_directory/installedApps/node/wps.ear ディレクトリーの下にあるファイルを置き換えます。 ファイル転送が (例えば、ネットワーク・エラーなどにより) 中断された場合、 ポータル・サーバーからのファイルが欠落している可能性があります。 最悪の場合、ポータル・サーバーからの空白画面しか見えません。 欠落ファイルまたは空白画面の状況からリカバリーするには、次の操作を行ってください。
    1. 中断の原因となったものをすべて修正する。
    2. 修正後、同じオプションを使用してポータル・プロジェクトを再度デプロイする。
    3. 中断の原因となったものを修正できない場合、ポータル・プロジェクトを エクスポートした後、手動でデプロイする必要があります。 ポータル・プロジェクトのエクスポートを参照してください。

  • 構成およびファイルをデプロイする場合は、 サーバー構成の「Web アプリケーション」および「ライブラリー」ディレクトリーで 定義したデプロイメント・ロケーションへの十分なアクセス権があることを 確認してください。読み取りおよび書き込みのアクセス権が必須です。ポータルの公開またはインポート用のサーバーの定義を参照してください。

関連タスク
ポータルの公開
ポータルの公開またはインポート用のサーバーの定義
ポータル・プロジェクトのエクスポート
JSP ファイル・テストの最適化

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