ポータルのテスト用のリモート・サーバーの定義

リモート・ポータル・サーバー上でポータル・プロジェクトのテストまたはデバッグを行うには、 最初にポータル・サーバー接続サーバーを定義しておく必要があります。 また、テストおよびデバッグ用のリモート WebSphere Portal サーバーの構成に記載されているように、リモート・サーバー上でこれ以外の 構成を行う必要がある場合もあります。

ポータル・サーバー接続サーバーを作成し、構成するには、次の手順を実行します。

  1. 「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「サーバー」を 選択して、「サーバー」ビューに切り替える。
  2. 「サーバー」ビューで、右クリックし、「新規」 > 「サーバー」を選択する。
  3. リモート WebSphere® Portal サーバーのホスト名を入力する。
  4. サーバー・タイプ・リストから、「WebSphere Portal サーバー接続」サーバーを選択する。 「次へ」をクリックする。
  5. 「サーバー・ポート」ページで、次のオプションを定義する。
    1. 「JVM デバッグ・ポート」を設定する。デフォルトでは 7777 です。
    2. 「HTTP ポート」を設定する。デフォルトでは 9081 です。
    3. オプションとして、「JavaScript デバッグを使用可能にする」を選択し、BSF デバッグ・ポートを設定する (デフォルトで 4444)。
    4. このサーバーの使用時にデバッグ・パースペクティブに切り替えたい場合は、「デバッグ・パースペクティブに自動的に切り替える」を選択する。
  6. 「次へ」をクリックする。「WebSphere Portal の設定」ページで、次のオプションを定義する。
    1. 「WebSphere Portal のベース URI」を定義する。デフォルトでは /wps です。
    2. 「WebSphere Portal のデフォルト・ページ」を定義する。デフォルトでは /portal です。
    3. 「WebSphere Portal のパーソナライズされたホーム・ページ」を定義する。 デフォルトでは /myportal です。
    4. 「WebSphere Portal のインストール場所」を定義する。 これは、WebSphere Portal のインストール・ルート (例: C:¥Program Files¥WebSphere¥PortalServer) です。
    5. リモート・サーバー上でセキュリティーが使用可能になっている場合は、「WebSphere のセキュリティーを使用可能にする」を選択する。
    6. WebSphere Portal アドミニストレーターの管理者 ID とパスワードを入力する。
    7. 「自動ログインを使用可能にする」 が選択されている場合は、WebSphere Portal ユーザーのユーザー ID とパスワードを入力する。 テストまたはデバッグを行う前に、リモート・サーバー上の「ポータル管理」ページ で、ユーザーを手動で作成しておかなければなりません。 編集権限は、ユーザーに自動的に割り当てられます。 ユーザー ID は、ラベルの一部としても使用されます。 複数のユーザーに単一の WebSphere Portal サーバーを使用する場合は、ユーザーごとに異なるユーザー ID を使用する必要があります。
  7. 「次へ」をクリックする。「公開設定」ページで、次のオプションを定義する。
    1. 「ローカル・コピー」または「FTP ファイル転送」オプションを選択する。
    2. 「Web アプリケーション」ディレクトリーを入力する。 これは、リモート・システム上の WebSphere Application Server の installedApps/node ディレクトリーの下にある wps.ear ディレクトリーにマップされます。 ここで、node は通常、リモート・サーバーのホスト名です。 たとえば、ターゲット・サーバー上の wps.ear ディレクトリーは、C:¥WebSphere¥AppServer¥installedApps¥node¥wps.ear のようになります。 しかし、ターゲット・サーバー上の wps.ear ディレクトリーがネットワーク・ドライブとしてマップされている場合、wps.ear へのパスが、E:¥wpsShare のようになることがあります。 あるいは、FTP アクセスを使用しており、指定されるユーザーの FTP ルートが C:¥WebSphere ディレクトリーである場合、パスは AppServer/installedApps/node/wps.ear のようになります。 正確なパスについては、システム管理者のお問い合わせください。
    3. 「ライブラリー」ディレクトリーを入力する。 これは、リモート・システム上の WebSphere Portal サーバーの shared/app ディレクトリーにマップされます。 たとえば、ターゲット・サーバー上のディレクトリーは、 C:¥WebSphere¥PortalServer¥shared¥app のようになります。 ただし、ターゲット・サーバー上の shared/app ディレクトリーがネットワーク・ドライブとしてマップされている場合は、shared/app ディレクトリーへのパスが、E:¥sharedApp のようになることがあります。 あるいは、FTP アクセスを使用しており、指定されるユーザーの FTP ルートが C:¥WebSphere ディレクトリーである場合、パスは PortalServer/shared/app のようになります。 正確なパスについては、システム管理者のお問い合わせください。
      注: WebSphere Portal v5.0 サーバーの場合、 「ライブラリー」ディレクトリー・エントリーはオプションです。 ただし、ポータル・サイトをインポートする前、およびポータル・サイトに デプロイした後で、手動でファイルをコピーすることを避けるために、値を 指定することをお勧めします。 「ライブラリー」ディレクトリーは、 変換されたストリングが含まれているプロパティー・ファイルが常駐する場所です。 これらのプロパティー・ファイルは、WebSphere Portal サーバーの shared¥app¥nls ディレクトリーにあります。詳しい情報については、プロパティー・ファイルのライブラリー・ディレクトリーの定義 を参照してください。
    4. FTP オプションを選択する場合、次の情報を入力する必要があります。
      • ターゲット・システムに FTP アクセスできるユーザー ID とパスワード
      • デフォルトの 10000 ミリ秒が適切でない場合、接続タイムアウト値
      • ターゲット・サーバーがファイアウォールの向こう側にある場合、 「PASV モードを使用する」または「ファイアウォールを使用する」を選択する。 「ファイアウォールの設定」ボタンをクリックすると、追加のファイアウォール設定値を設定できます。
  8. 「次へ」をクリックする。「プロジェクトの追加および除去」ページで、1 つ以上のプロジェクトを選択し、「追加」または「除去」 ボタンを選択して、そのプロジェクトとサーバーとを関連付けるか、関連付けを解除する。 公開中、公開サーバーに関連付けられているすべてのプロジェクトがデプロイされます。
  9. 「完了」をクリックする。
リモート・サーバー用の追加オプションを表示し、変更するには、「サーバー」ビューでサーバーをダブルクリックしてください。 これにより、サーバー構成エディターが開きます。 以前に定義された設定値を変更できます。さらに、「ポータル」タブには、ポータルとポートレット公開に関する追加設定もあります。
ポータルの公開について、 以下の値を設定します。
  1. 「実行またはデバッグ時にポートレット・プロジェクトをデプロイする」を選択して、 「サーバーで実行」または「サーバーでデバッグ」の使用時に自動的にデプロイする。
  2. デフォルト値 PortletPreview をオーバーライドしたい場合は、 「ラベル・タイトル」を入力する。 ポータル・プロジェクトを実行またはデバッグすると、指定されたラベルが 存在しない場合は、ラベルが自動的に作成されます。ラベルがすでに作成されており、現行のアクセス権レベルが適切でない場合でも、テストまたはデバッグは、ラベルにアクセスするユーザー・アクセス権レベルを設定します。 元のアクセス権レベルは、「ポートレットのリセット」アクションで 復元されます。
  3. デフォルト値 20 をオーバーライドしたい場合は、 「ラベルの序数」を変更する。 序数属性は、ポータル・リソースのソート順を指定します。 序数属性については、WebSphere Portal の Information Center の『Special configuration data entries』を参照してください。
  4. 「ポートレット・プロジェクトのデプロイ時に複数ページを使用可能にする」を選択して、ポートレット・プロジェクトがテスト中にポータルで別々のページを使用することを可能にする。デフォルトでは、複数ページが使用可能になっています。 単一のサーバーに関連した各ポートレット・プロジェクトは、別々のページにデプロイされます。それらすべてをサーバー上の単一ページにデプロイしたい場合は、ポートレット・プロジェクトをデプロイする時に複数ページを使用不可にすることができます。
ポートレットの公開について、以下の値を設定します。
  1. 「実行またはデバッグ時にポータル・プロジェクトをデプロイする」を選択して、 「サーバーで実行」または「サーバーでデバッグ」の使用時に自動的にデプロイする。
  2. リモート WebSphere Portal サーバーのインストール・ロケーションを入力する。

さらに、「基本オプション」の下に、「匿名ユーザー・アクセスを使用可能にする」チェック・ボックスもあります。 これは、ログイン状態でないポートレットをテストするためのオプションです。

Ctrl + S を押して、サーバー構成に加えた変更を保管する。

関連タスク
テストおよびデバッグ用のリモート WebSphere Portal サーバーの構成
サーバーとプロジェクトとの関連付け
ポータルのテスト用のローカル・サーバーの定義

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