IMS リソース・アダプターを使用したロギングおよびトレース

他の J2EE コンポーネントのほかに、IMS リソース・アダプターも、ロギングおよびトレース・コンポーネント情報に関するコントロールを提供します。これらのコントロールがロギングおよびトレース用に設定されている場合に Rational 単体テスト環境を使用して Java™ アプリケーションを実行すると、トレース・ファイルが作成されます。

注 : トレースが有効な場合は、実行中のクライアントが 1 つのみであることを確認してください。

WebSphere テスト環境または WebSphere Application Server インスタンスの いずれかを使用して、ロギングおよびトレースのコントロールを設定できます。次のステップでは、両方の環境でコントロールを設定する方法について説明します。

  1. WebSphere v5.x テスト環境を使用している場合は、次のステップを実行します。
    1. Web ビューで、「サーバー」タブを選択します。
    2. ご使用のテスト環境をダブルクリックして、Rational サーバー構成エディターを 開きます。
    3. エディターの「J2C (J2C)」タブを選択します。
    4. J2C オプション (J2C Options)」ページの 「J2C リソース・アダプター」表で、IMS リソース・アダプターを選択します。
    5. J2C 接続ファクトリー」表まで スクロールして、トレースをオンにする接続ファクトリーを選択します。
    6. リソース・プロパティー (Resource Properties)」表までスクロールして、TraceLevel リソース・プロパティーを選択します。 ロギングおよびトレースを使用可能にするには、ゼロ以外の値を指定します。 TraceLevel 値は、インターフェース com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTraceLevelProperties の定数に対応しています。
      TraceLevel 値 IMSTraceLevelProperties 説明
      0 RAS_TRACE_OFF トレースまたはロギングは発生しません。
      1 RAS_TRACE_ERROR_EXCEPTION エラーおよび例外のみが記録されます。
      2 RAS_TRACE_ENTRY_EXIT エラーおよび例外に加えて、重要なメソッドの入り口と出口が記録されます。
      3 RAS_TRACE_INTERNAL エラーおよび例外、重要なメソッドの入り口と出口、および IMS Connect との間で送受信されるバッファーの内容が記録されます。
    7. J2C (J2C) タブのページに TraceLevel 値を入力したら、「トレース (Trace)」タブを選択します。
    8. トレースを使用可能にする (Enable trace)」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。 IMS リソース・アダプターのロギングおよびトレースを使用可能にするには、 「ストリングのトレース (Trace string)」フィールドに以下のように入力します。
      com.ibm.connector2.ims.*=all=enabled
      com.ibm.ims.ico.*=all=enabled
      トレース・ストリングのその他の組み合わせを使用すると、別のコンポーネントでトレースが使用可能になります。例えば、以下のトレース・ストリングを使用するとします。
      com.ibm.ejs.j2c.*=all=enabled:com.ibm.connector2.*=all=enabled

      ストリング com.ibm.ejs.j2c.* は、WebSphere による J2EE Connector Architecture 実装のロギングおよびトレースを有効にし、ストリング com.ibm.connector2.* は、IMS™ を含むすべてのリソース・アダプターのロギングおよびトレースを有効にします。

    9. トレース出力ファイルのデフォルトの名前およびロケーションを受け入れたり、これらを変更することができます。 例えば、置換変数の設定方法に応じて、デフォルトの名前およびロケーションは以下のようになります。
      your_workspace¥.metadata¥.plugins¥com.ibm.etools.server.core¥tmp0¥logs¥server1¥trace.log
      デフォルトの名前およびロケーションを変更するには、WebSphere v5.x テスト環境のサーバー構成の「トレース・オプション (Trace Options)」ページの 「トレース出力ファイル (Trace output file)」フィールドに別のファイル名およびロケーションを入力します。
    10. 変更が終了したら、エディターを閉じ、「はい」を選択して、変更を保管します。
    11. サーバー」タブの「ステータス (Status)」カラムを チェックし、必要に応じてサーバー・インスタンスを再始動します。 Rational テスト環境を使用している場合は、通常、 サーバー・インスタンスの再始動が必要となります。
    12. Java アプリケーションを実行してから、 トレース・ファイルを調べます。
  2. WebSphere Application Server v6.0 サーバー・インスタンスを 使用している場合は、次のステップを実行します。
    1. 「サーバー」ビューで、サーバーを右クリックして、 「管理コンソールの実行 (Run administrative console)」を選択します。 「管理クライアントのログオン (Administrative Client logon)」 ウィドウが、Web ブラウザー・ビューで開きます。
    2. 管理コンソールのユーザー ID を入力します。 このユーザー ID は、任意のものでかまいません。 これは、ロギングのためにのみ必要です。
    3. 左側のペインで、「リソース・アダプター (Resource Adapters)」をクリックして、リソース・アダプターを選択します。
    4. J2C 接続ファクトリー」をクリックして、トレースをオンにする接続ファクトリーを選択します。
    5. カスタム・プロパティー (Custom properties)」を選択します。
    6. TraceLevel」を選択します。
    7. リソース・プロパティー (Resource Properties)」表までスクロールして、TraceLevel リソース・プロパティーを選択します。 ロギングおよびトレースを使用可能にするには、ゼロ以外の値を指定します。 TraceLevel 値は、インターフェース com.ibm.connector2.ims.ico.IMSTraceLevelProperties の定数に対応しています。
      TraceLevel 値 IMSTraceLevelProperties 説明
      0 RAS_TRACE_OFF トレースまたはロギングは発生しません。
      1 RAS_TRACE_ERROR_EXCEPTION エラーおよび例外のみが記録されます。
      2 RAS_TRACE_ENTRY_EXIT エラーおよび例外に加えて、重要なメソッドの入り口と出口が記録されます。
      3 RAS_TRACE_INTERNAL エラーおよび例外、重要なメソッドの入り口と出口、および IMS Connect との間で送受信されるバッファーの内容が記録されます。
    8. OK」をクリックします。
    9. 保管」リンクをクリックします。
    10. 保管」ボタンをクリックします。
    11. トレースの指定を要求状態に設定するためにトレース・ストリングを入力するには、コンソール・ナビゲーション・ツリーで、 「トラブルシューティング (Troubleshooting)」>「ログおよびトレース (Logs and Traces)」を選択します。
    12. サーバー名を選択して、「ログ・レベル詳細の変更 (Change Log Level Details)」をクリックします。
    13. IMS リソース・アダプターのロギングおよびトレースを 使用可能にするには、次のトレース・ストリング・ボックスに入力します。
      com.ibm.connector2.ims.*=all
      com.ibm.ims.ico.*=all
    14. 適用」を選択してから、 「OK」をクリックします。
    15. トラブルシューティング (Troubleshooting)」>「 ログおよびトレース (Logs and Traces)」>「server_name」>「診断トレース (Diagnostic Trace)」にナビゲートします。
    16. 「構成」タブで、 「ログを使用可能にする (Enable Log)」が選択されていない場合は、 これを選択します。
    17. トレース出力ファイルのデフォルトの名前およびロケーションを受け入れたり、これらを変更することができます。例えば、置換変数の設定方法に応じて、デフォルトの名前およびロケーションは以下のようになります。 your_workspace¥.metadata¥.plugins¥com.ibm.etools.server.core¥tmp0¥logs¥server1¥trace.log
    18. 「ランタイム (Runtime)」タブをクリックして、 「構成するランタイムの変更も保管 (Save runtime changes to configuration as well)」が選択されていない場合は、これを選択します。
    19. OK」をクリックします。
    20. サーバー」タブの「ステータス (Status)」カラムを チェックし、必要に応じてサーバー・インスタンスを再始動します。 Rational テスト環境を使用している場合は、通常、 サーバー・インスタンスの再始動が必要となります。
    21. Java アプリケーションを実行してから、 トレース・ファイルを調べます。
関連資料
IMS リソース・アダプターを使用した場合の問題の診断
J2CA0294W、J2CA0056I、WLTC0017E、HWSP1445E、および HWSSL00E エラー・ メッセージ
IMS リソース・アダプター・メッセージおよび例外
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