IMS Java データ・バインディングの作成

Rational Application Developer の J2C 動的ウィザードを使用すると、IMS アプリケーション・プログラムの対応する COBOL または C データ構造からの IMS トランザクションの入出力メッセージを表す、特殊な Java クラスを作成できます。これらの特殊な Java クラスは、 データ・バインディングと呼ばれます。

データ・バインディングは、入力メッセージにデータを取り込んで、 出力メッセージからデータを取り出すための方法を Java アプリケーションに 提供します。また、データ・バインディングは、データの Java (UNICODE) とホスト (EBCDIC) の間の変換など、プラットフォーム関連の機能を実行します。IMS Java データ・バインディングを作成するには、 次のステップを実行します。
注: J2EE パースペクティブが開いていることを確認してください。
  1. J2C 動的ウィザードを開始するには、メニュー・バーから、 「ファイル」>「新規」>「その他」>「J2C」を選択する。
  2. J2C」を展開する。
  3. CICS/IMS Java データ・バインディング (CICS/IMS Java Data Binding)」を選択して、「次へ」をクリックする。
  4. 「データ・インポート」ページで、データ・インポートの構成プロパティーを指定する必要があります。
    1. 「マッピングの選択」ドロップダウン・リストで、「COBOL から Java (COBOL to Java)」マッピングを選択する。
    2. 参照」をクリックして、データ・バインディングを作成する COBOL ファイルを選択する。 例えば、rad_install_dir /rad/eclipse/plugins/com.ibm.j2c.cheatsheet.content.6.0.0/samples/IMS/Phonebook/Ex01.cbl を参照します。
    3. 次へ」をクリックする。
  5. インポーター・ウィザードで、 次の操作を実行する。
    1. 「プラットフォーム」ドロップダウン・リストで、IMS トランザクションを実行するプラットフォームを選択する。例えば、「z/OS」を選択します。
    2. IMS トランザクションのデータが US English (IBM - 037) 以外のコード・ページである場合、「コード・ページ」ドロップダウン・リストで別の値を選択する。
    3. 拡張を表示」をクリックして、拡張プロパティーを表示する。 z/OS プラットフォームを選択すると、すべてのフィールドの値が自動的に入力されます。
    4. TRUNC の値を STD から BIN に変更する。 大部分の IMS プログラムは TRUNC(BIN) オプションで コンパイルされるため、TRUNC の値を STD から BIN に変更することをお勧めします。
    5. この例では、次の表にリストされているその他のデフォルト値をすべて受け入れる。
      表 1.
      オプション
      プラットフォーム (Platform) z/OS
      コード・ページ (Codepage) IBM-037
      浮動小数点形式 (Floating point format) IBM 390 Hexadecimal
      外部小数部符号 (External decimal sign) EBCDIC
      エンディアン (Endian) ビッグ
      リモート整数エンディアン (Remote integer endian) ビッグ
      Quote DOUBLE
      Trunc BIN
      Nsymbol DBCS
    6. クエリー」をクリックして、 データ・バインディングを作成するデータ構造を選択する。 COBOL ファイルで以前に指定した使用可能なデータ構造が、「データ構造 (Data structures)」 ペインに表示されます。
    7. IMS アプリケーションが IMS トランザクションの入力メッセージを説明するために使用する COBOL データ構造として、「INPUT-MSG」を選択する。
    8. 次へ」をクリックする。
  6. 「インポート」ウィザードの「保管プロパティー (Saving Properties)」ページで、次のステップを実行する。
    1. スタイルの生成」に、 「デフォルト」を使用する。
    2. Java プロジェクト名 (Java Project Name)」で、「新規」をクリックして、「Java プロジェクト」をプロジェクト・タイプとして選択し、「次へ」をクリックする。
    3. 「Java プロジェクトの作成」ページで、Java プロジェクト名として「PhoneBookBindings」と入力し、その他のデフォルト値をすべて受け入れて、「完了」をクリックする。
    4. 「保管プロパティー (Saving Properties)」ページで、「Java パッケージ名」に「新規」を選択し、プロジェクト PhoneBookBindings に 新規 Java パッケージ sample.ims を作成する。次に、「完了」をクリックします。
  7. 完了」をクリックして、Import プロパティーを保管する。
  8. 「プロジェクト・エクスプローラー」ビューで、「その他のプロジェクト」>「PhoneBookBindings」>「sample.ims」を展開する。
  9. sample.ims」パッケージを右クリックして、 「新規」>「その他」>「J2C」>「CICS/IMS Java データ・バインディング (CICS/IMS Java Data Binding)」を選択してから、「次へ」を選択する。
  10. ステップ 4 から 6 を繰り返して、OUTPUT-MSG をデータ構造として使用する出力メッセージ用のデータ・バインディングを作成する。
これで、IMS トランザクションの入出力メッセージ用のデータ・バインディングが 入ったプロジェクト PhoneBookBindings が作成されました。 1 つ以上の J2C Java Bean でこれらのデータ・バインディングを 使用するか、CCI を直接使用するアプリケーションで使用することができます。
関連タスク
J2C Java Bean の作成および IMS への接続プロパティーの追加
データとして入力するための InteractionSpec および ConnectionSpec プロパティーの公開
InteractionSpec 出力プロパティーのデータとしての公開
J2C Java Bean からの Web ページ、Web サービス、または EJB の作成
CCI アプリケーションでの IMS データ・バインディングの使用
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