Rational® Application Developer の EIS データ・アクセス・ツールを使用すると、ユーザーは、広範囲なプログラミングの知識がなくても、ポートレットでエンタープライズ情報システム (EIS) データ・オブジェクトの作成と管理のプロセスに加わることができます。
EIS データ・アクセス・ツールは、SDO ベースの WebSphere®
Portal Application Integration (WPAI) メディエーターをプログラミング・モデルとして使用します。
サポートされるデータ・アクセス方式
Rational Application
Developer v6.0.0.1 は、SAP、PeopleSoft、Domino®、または
Siebel エンタープライズ情報システム (EIS) から Faces
ポートレットにデータ・オブジェクトを挿入する 1 組のツールを備えています。
特定の
バックエンドによって、異なるアクションがサポートされます。
- SAP BAPI メソッドまたは RFM 機能:
- BAPI: BAPI メソッドを呼び出す。Rational Developer では、SAP ビジネス・
オブジェクト定義を視覚的に探査できます。BAPI メソッドは、SAP ビジネス・
オブジェクト・タイプへの関連によって探査されます。
- RFM: Remote Function Call 使用可能モジュール (RFM) を呼び出す。Rational
Developer では、直接名検索またはグループ検索のいずれかを使用して、RFM を
探査できます。
- Siebel ビジネス・コンポーネント
- 作成: 新規レコードを作成する。ピック・リスト値が、これらのレコードから
自動的に検索されます。
- 検索: 既存のレコードを検索する。
- 更新: 既存のレコードを更新する。ピック・リスト値が、これらのレコードから
自動的に検索されます。
- 削除: 既存のレコードを削除する。
- PeopleSoft コンポーネント・インターフェース
- 作成: 新規レコードを作成する。変換テーブルおよびプロンプト・テーブルの
値は、手動で操作できます。
- 検索: 既存のレコードを検索する。
- 更新: 既存のレコードを更新する。変換テーブルおよびプロンプト・テーブルの
値は、手動で操作できます。
WPAI メディエーターについて詳しくは、プログラミング・モデルの概要を参照してください。
J2EE Connector Architecture
WebSphere® Portal
Application Integration (WPAI) メディエーターは、J2EE Connector Architecture (JCA)
に従って開発された IBM® JCA コネクターを基にしています。WPAI メディエーターを
含むポートレットを実行するには、これらのコネクターが必要です。
WebSphere Portal
5.1 テスト環境でポートレットをテストする場合は、Rational Developer によって、WPAI メディエーター用の
基礎となる IBM
JCA コネクターが自動的にデプロイおよび構成されます。その他のポータル・
サーバー環境では、これらのコネクターを手動でインストールする必要があります。IBM
JCA コネクターのインストール方法については、各バックエンド (例えば、SAP または
PeopleSoft) の資料を参照してください。
JCA コネクターの
一般情報については、../../com.ibm.etools.j2c.doc/topics/cresadapoverv.html を
参照してください。
制限
- WPAI メディエーターは、WebSphere® Portal 5.1 以降でサポートされます。
- すべての EIS メディエーター・フォームについて生成されるボタン
(例えば、「実行」、「作成」、「更新」、または「削除」) は、自動的に
バインドされません。アクション・ノードをボタンに手動でドラッグ・アンド・
ドロップして、バインドする必要があります。
SAP のアクセスの制限
- 「ページ・データ」ビューの既存の SAP SDO オブジェクトで「構成」を実行する場合、pre/post マッピングおよびヘルプ値選択基準が、既存のモデルから検索されません。
再度入力する必要があります。
- ヘルプ値を検索するメディエーターを単独で作成することはできません。
Rational Developer の WPAI ツールは、main ビジネス関数のメディエーター作成と関連したヘルプ値メディエーターの作成のみをサポートします。
- BAPI および RFM ウィザードで SAP ヘルプ値選択基準を構成する場合、パラメーターのデフォルト値を指定することはできません。
JSF 入力フォームを作成し、それらをヘルプ値のパラメーターを表す SDO データ・オブジェクトにバインドするか、ページ・コードを編集してデフォルト値を割り当ててください。
Siebel のアクセスにおける制限
- 開発マシンのネットワーク接続が停止すると、Siebel 接続マネージャーは、ネットワーク接続を復元した後であっても、新規接続の作成を停止します。
Siebel 接続マネージャーをリセットするには、Rational Developer を再始動する必要があります。
- 主キーを作成または更新しないでください。
Rational Developer の WPAI ツールでは、SDO メディエーターのアクションが「作成」または「更新」に設定されると、主キー・フィールドの Input JSF コントロールを作成できますが、この結果、Siebel サーバーからランタイム・エラーが発生します。
- Siebel サーバーのビジネス・オブジェクト・スキーマが変わると、Rational Developer を再始動して、UI に反映されている変更内容を確認する必要があります。
これは、Rational Developer によって検出されるビジネス・オブジェクトが、パフォーマンスのためにキャッシュに入れられるからです。
- ピック・リスト値を検索するメディエーターを単独で作成することはできません。Rational Developer の WPAI ツールは、main ビジネス・コンポーネントのメディエーター作成と関連したピック・リスト・メディエーターの作成のみをサポートします。
- Siebel SDO ウィザードでは、メタデータを再利用して新規 SDO を
作成する場合に、既存のフィルター基準は自動的にはロードされません。
- Siebel ピック・リスト値を「ページ・データ」ビューから JSF コンボ・
ボックスにドラッグ・アンド・ドロップしても、正しいバインディングは作成されません。
コンボ・ボックス・コントロールの「プロパティー」ビューに移動して、
「項目セットの追加 (Add Set of Items)」をクリックする必要があります。
項目を追加してから、「値」属性に項目を手動でバインドします。
PeopleSoft のアクセスの制限
- PeopleSoft SDO ウィザードでは、メタデータを再利用して新規 SDO を
作成する場合に、既存のフィルター基準は自動的にはロードされません。