検証アクション は、変数の中に含まれているデータを検査するための機構です。 検証アクションでは、ある変数の実行時における実際の値が、その変数の予期される値に対応しているかどうかが検査されます。 予期される値は、テスト・データ・テーブル (TDT) に定義しますが、API 呼び出しを使用してテストの振る舞いのソース・ファイルに直接入力することもできます。
検証アクションの作成と命名は TDT とソース・コードの両方で行えますが、妥当性検査の値は常に TDT で定義します。 妥当性検査用の変数の選択は、初期化ポイント用の値の選択と類似しています。 唯一の相違は、検証アクションの場合はユーザーは新しい変数を定義できず、定義する値は入力値ではなく予期出力値であることです。
検証アクションには、暗黙的検証アクションと明示的検証アクションがあります。
暗黙的検証アクションは、テスト・データ・テーブルのセルに戻り変数、出力パラメーター、または予期される例外の予期される値を入力すると、自動的に作成されます。 暗黙的検証アクションでは、テスト対象システム (SUT: system-under-test) が出力パラメーターまたは戻りパラメーターに設定した値が、テスト・データ・テーブルに指定されている値と一致するかどうかがチェックされます。 予期される例外用のデータは、SUT によってスローされた実際の例外が、ユーザーがテスト・データ・テーブルに指定したクラス名のインスタンスであるかどうかを検証するのに使用されます。
明示的検証アクションは、あらゆる変数の検査に使用できます。 明示的検証アクションを追加するには、テスト・データ・テーブルに行を追加するか、テストのソース・コードを編集します。
以下の 2 つの方法のいずれかで、テストに明示的検証アクションを追加できます。