V6.0 でのデバッガーの変更

Rational® Application Developer V6.0 では デバッグ・ツールに多くの変更があります。 マイグレーション後、これらのツールをプロジェクトで使用する場合、 この変更に注意する必要があります。設定の変更または復元が必要な場合があります。

ワークスペースおよび起動構成のマイグレーション

WebSphere® Studio Application Developer からの V5.1.x ワークスペース が Rational Application Developer V6.0 で開かれたとき、 そのワークスペースと関連した以下のデバッガー起動構成は自動的にマイグレーションされません。
  • サーバーでのデバッグ: 「サーバーでのデバッグ」アクションによって 以前に作成された起動構成は V6.0 にはマイグレーションされません。V6.0 でサーバーでの デバッグのためのアプリケーションを起動するには、アプリケーションを再び選択して、 「サーバーでのデバッグ (Debug on Server)」を選択します。これにより、 そのアプリケーションの新規起動構成が作成されます。
  • サーバー接続: サーバー接続のために以前に作成された WebSphere Application Server デバッグ起動構成は、 V6.0 にはマイグレーションされません。WebSphere Application Server デバッグ起動構成は 最早存在しません。V6.0 でのデバッグのためにサーバー接続を実行するには、 「サーバーでのデバッグ」アクションを使用して、 5.x では「WebSphere v5 サーバー接続」を作成し、 6.0 では「WebSphere v6.0 サーバー」を作成します。
  • SQLJ デバッガー: SQLJ デバッグ起動構成は最早存在せず、 以前作成された SQLJ 起動構成は V6.0 にマイグレーションされません。V6.0 での デバッグのために SQLJ プログラムを起動するには、 Java™ Application 起動構成を使用します。
  • ストアード・プロシージャー・デバッガー: 以前に作成された ストアード・プロシージャー・デバッガー起動構成は、 Rational Application Developer V6.0 にマイグレーションされ、 「デバッグ起動構成」ダイアログ・ボックスで使用することができます。 マイグレーション後、「データ定義ビュー」のポップアップ・メニューで 「デバッグ」アクションを使用すると、新規起動構成が自動的に 作成されます。
    注: ストアード・プロシージャーを含むワークスペースをマイグレーションし、 デバッグのためにそのストアード・プロシージャーを再ビルドした場合、 そのストアード・プロシージャーと関連したマイグレーション済み起動構成は機能しません。
  • EGL デバッガー: ワークスペースのマイグレーション後、既存の EGL デバッガー 起動構成について以下のステップを実行する必要があります。
    1. インストールされている Java ランタイム環境 (JRE) が正しい ロケーションを指すように変更する。ワークスペースのマイグレーション後、 インストールされている JRE は前のバージョンの WebSphere Studio Application Developer からの JRE を指します。 これを変更するには、以下のようにして新規 JRE ロケーションを指してください。
      1. ワークベンチのメニューから「ウィンドウ」 > 「設定」を選択する。
      2. 表示された「設定」ダイアログで、 Java ノード を展開し、「インストール済み JRE」を選択する。
      3. 右側で、インストール済み JRE がこの製品の現行バージョンと共に インストールされた JRE を指すように設定する。JRE のロケーションは、 Rational Application Developer V6.0 の インストール・ディレクトリーの ¥eclipse¥jre サブディレクトリーです。
    2. 起動する前に、「起動構成」で「ソース」タブを 選択する (これを行わないと、「ソースが見つからない」というエラーが発生します)。 ソース・ロケーションを V5.1.x ワークスペースの起動構成に追加している場合は、 これらのロケーションをマイグレーションされた起動構成に手動で追加し直す必要があります。
  • コンパイル済み言語デバッガー: ワークスペースのマイグレーション後、 既存のコンパイル済み言語デバッガー起動構成について以下のステップを実行する必要があります。
    1. コンパイル済みアプリケーション」起動構成の 「システム環境」タブで環境変数を設定している場合は、 マイグレーションされた起動構成に手動でそれらを追加し直す必要があります。
    2. ソース・ロケーションを「コンパイル済みアプリケーション」 または「実行プロセスへの接続」起動構成に追加している場合は、 マイグレーションされた起動構成に手動でそれらを追加し直す必要があります。

デバッグ・ビュー

ストレージ・ビューとストレージ・マッピング・ビュー は最早存在しません。それらのビューは、メモリー・ビューとメモリー・レンダリング・ビューに置換されました。

XSLT デバッガー

XSLT デバッガー は V6.0 で変更され、そのビューとアクションの多くでかなりの変更がありました。 詳しくは、インフォメーション・センターにある XSLT デバッガー文書を参照してください。

XSLT デバッガーの最も大きな変更の 1 つは、 Rational Application Developer V6.0 と共にインストールされる JRE に対する依存です。 WebSphere Studio Application Developer V5.1.x から ワークスペースをマイグレーションした場合、 そのワークスペースに対する XSLT デバッグ・セッションを起動する前に、 インストール済み JRE が正しいロケーションを指すように変更する必要があります。 このためには、次のいずれかのアクションを実行することができます。
  • 以下のステップを実行して新規 JRE ロケーションを指すようにすることで、 ワークスペース全体の JRE を変更します。
    1. ワークベンチのメニューから「ウィンドウ」 > 「設定」を選択する。
    2. 「設定」ウィンドウで、Java ノードを展開し、「インストール済み JRE」を選択する。
    3. 右側で、インストール済み JRE がこの製品の現行バージョンと共に インストールされた JRE を指すように設定する。JRE のロケーションは、 Rational Application Developer V6.0 の インストール・ディレクトリーの ¥eclipse¥jre サブディレクトリーです。
  • デバッグ起動構成」ダイアログ・ボックスからデバッグ・セッションを 起動する予定の場合は、新規 JRE ロケーションを指すようにすることで、 起動構成の JRE を変更することができます。このためには、 「デバッグ起動構成」ダイアログ・ボックスで起動構成を開きます。「JRE」タブを選択し、 「代替 JRE」フィールドに新規 JRE ロケーションを指定します。

親トピック: WebSphere Studio V5.1、5.1.1、または 5.1.2 からのマイグレーション

関連概念
WebSphere Studio V5.1.x との互換性

関連タスク
WebSphere Studio V5.1、5.1.1、または 5.1.2 からのマイグレーション
Struts Web プロジェクトのマイグレーション
Web プロジェクトでの Faces ランタイム・リソースの更新
ポートレット・プロジェクトでの Faces ランタイム・リソースの更新