出力メッセージ・カウントの表示

IMS Connect コマンドを使用すると、出力メッセージ・カウントを表示するように選択できます。このトピックでは、これらのメッセージ・カウントの表示方法について説明します。

IMS™ および OTMA の用語では、トランザクション・パイプ (TPIPE) とは、 クライアント (IMS Connect など) とサーバー (IMS OTMA など) との 間の論理接続のことを表します。コミット・モード 0 の対話の場合、TPIPE 名は対話に使用される clientID になります。コミット・モード 0 の対話の場合、TPIPE と関連付けられた IMS OTMA 非同期保留キューには、 その clientID と同じ名前が付けられます。

コミット・モード 1 の対話の場合、TPIPE 名は、対話に使用される IMS Connect ポート番号になり、また、Local Option の場合、TPIPE 名は「LOCAL」という名前になります。したがって、ポートごとに 1 つ存在する TPIPE が、そのポート上でコミット・モード 1 の対話を実行するすべてのクライアントで使用されます。

IMS Connect の /DISPLAY TMEMBER IMSConnect_Name TPIPE ALL というコマンドを使用することにより、IMS Connector for Java に送られる出力メッセージ、および ALTPCB (代替プログラム連絡ブロック) に挿入されるすべての メッセージのカウントを表示することができます。次のサンプル出力は、/DISPLAY TMEMBER HWS1 TPIPE ALL コマンドによって得られたものです。 TPIPE のタイプに関する簡単な説明、およびコマンド出力のカウントも示されています。

DFS000I     MEMBER/TPIPE          ENQCT      DEQCT     QCT STATUS     IMS1
DFS000I     HWS1						      IMS1
DFS000I    -9999		      0		 0		0     IMS1
DFS000I    -HWSMIJRC		      2		 2		0     IMS1
DFS000I    -CLIENT01		      3		 2		1     IMS1
DFS000I    -ALTPCB1		      2		 1		1     IMS1
DFS000I    -HWS$DEF		      1          0              1     IMS1
DFS000I    -RRNAME		      1		 0	        1     IMS1
共用可能永続的ソケットでのコミット・モード 1 対話
  • TPIPE 名は、対話に使用される ポート番号になります。例えば、9999 のようになります。
  • エンキュー・カウント (ENQCT) とデキュー・カウント (DEQCT) は同じになり、キュー・カウント (QCT) は 0 になります。これは、基礎になる出力メッセージが、コミット・モード 1 トランザクションでは回復可能ではないためです。
共用可能永続的ソケットでのコミット・モード 0 対話
  • TPIPE 名は IMS Connector for Java によって生成され、「HWS」という接頭部が付けられます。例えば、HWSMIJRC となります。
  • すべてのメッセージが IMS Connector for Java に配信された場合には、 エンキュー・カウント (ENQCT) とデキュー・カウント (DEQCT) は同じになり、キュー・カウント (QCT) は 0 になります。
  • SYNC_SEND_RECEIVE 対話で出力メッセージが IMS Connector for Java に配信されず、かつ reRoute はデフォルト値 FALSE を、また purgeAsyncOutput はデフォルト値 TRUE を使用している場合、エンキュー・カウント (ENQCT) とデキュー・カウント (DEQCT) は同じになり、キュー・カウント (QCT) は 0 になります。配信されなかった出力メッセージはすべて廃棄されます。
  • SYNC_SEND_RECEIVE 対話で出力メッセージが IMS Connector for Java に配信されず、かつ reRoute は TRUE に、また purgeAsyncOutput は FALSE に設定されている場合、エンキュー・カウント (ENQCT) はデキュー・カウント (DEQCT) より大きくなり、キュー・カウント (QCT) は、IMS Connector for Java に配信されなかったメッセージの数になります。 TPIPE 名は、reRouteName プロパティーで指定された値 (例えば、RRNAME) あるいはデフォルト値 (例えば HWS$DEF) です。
  • SYNC_SEND 対話では、出力は予想されないので、配信されなかった出力に関する処理は適用されません。 SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT、SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_NOWAIT、および SYNC_RECEIVE_ASYNCOUTPUT_SINGLE_WAIT 対話が不成功になった場合、キュー・カウントは変わりません。
専用永続的ソケットでのコミット・モード 0 対話
  • TPIPE 名は一般的に、Java アプリケーションによって提供され、「HWS」という接頭部は付けられません。 例えば、CLIENT01 のようになります。しかし時折、「HWS$DEF」という TPIPE 名もあります。これは reRouteName プロパティーのデフォルト値です。
  • すべてのメッセージが IMS Connector for Java に配信され、かつ共用可能永続的ソケット接続での対話からは、 配信されなかったメッセージが全く転送されなかった場合には、 エンキュー・カウント (ENQCT) とデキュー・カウント (DEQCT) は同じになり、キュー・カウント (QCT) は 0 になります。
  • 出力メッセージが IMS Connector for Java に配信されないか、 または共用可能永続的ソケット接続での対話から転送されない場合、エンキュー・カウント (ENQCT) はデキュー・カウント (DEQCT) より大きくなり、キュー・カウント (QCT) は、配信されなかったメッセージの数になります。 TPIPE 名は、ユーザーが指定した clientID 名 (例えば、CLIENT01) です。
ALTPCB (代替プログラム連絡ブロック) に挿入された出力メッセージ
  • TPIPE 名は代替 PCB の名前になります。例えば、ALTPCB1 のようになります。
関連概念
コミット・モードの処理の概要
SYNC_SEND プログラミング・モデル
SYNC_SEND_RECEIVE プログラミング・モデル
非同期出力の検索
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