セットおよび範囲は、テスト・データ・テーブルのセルにもスタブ・データ・テーブルのセルにも含められます。セットと範囲をテスト入力として使用すると、単一のデータ・セットから複数の個々のテストを生成できます。このケースでは、個々のテストの数は、セットまたは範囲 A で可能なすべての組み合わせと、セットまたは範囲 B で可能なすべての組み合わせとを乗算することにより決定されます。
したがって、セットと範囲は賢明に使用し、個々のテストを管理不能なほど多数作成してしまい、テストの実行に長い時間がかかるという事態にならないようにすることが重要です。
セットは、データ・テーブル内で、中括弧 ({ }) とそのセットを定義するのに必要なすべてのコンマで区切った値で表示します。セット内の各オブジェクトは、その行によって定義されている型の有効オブジェクトでなければなりません。 (サブタイプまたは実装オブジェクトも含められます。) また、セット内の各値は、定数または式でも構いません。 セットは、テスト・データ・テーブルの入力値、出力値、戻り値に対して、およびスタブ・データ・テーブルの入力値に対して定義できます。
範囲は、データ・テーブル内で、コンマで区切った値を大括弧 ([ ]) で囲んで表示します。範囲内の各値は、テスト言語でサポートされる、プリミティブな数値データ型として評価されるデータ型でなければなりません。
2 種類の範囲が許可されます。最初の種類の範囲は、最小境界から最大境界までの値の生成に使用されます。このタイプの範囲には、コンマで区切られた 3 つの値が含まれています。最初の値はその範囲の開始値、2 番目の値はその範囲の終了値、そして最後の値は増分です。開始値も終了値も、その値まで範囲に含まれます。このタイプの範囲は、テスト・データ・テーブルの「入力 (In)」列で使用可能です。
したがって、[-10, 10, 5] という範囲を定義すると、開始値は -10、終了値は 10、増分は 5 となります。このケースでは、以下のテスト値が生成されます。
[-10, -5, 0, 5, 10 ]
もう一方の種類の範囲は、ある値がその範囲の最小値と最大値によって定められた境界内に入っているかどうかを検査するのに使用されます。このタイプの範囲には、コンマで区切られた値が 2 つしか含まれておらず、増分値は含まれません。 このタイプの範囲は、テスト・データ・テーブルの出力の列とスタブ・データ・テーブルの入力の列でのみ使用可能です。