演習 1.1: テスト・プロジェクトの作成

コンポーネント・テスト・プロジェクトは、自動コンポーネント・テスト機能を用いて作成するテスト成果物を、グループ化する手段として役立ちます。テスト・プロジェクトは、テストまたはスタブを作成する場合、特にワ ークスペースに多くのプロジェクトや大きなプロジェクトが存在する場合に、分析されるファイルの数を制限することによりテスト・プロジェクトのスコープを定義するのにも役立ちます。テスト・プロジェクトは、テストしたいコンポーネントが入っている 1 つ以上の Java プロジェクトにリンクされます。

新規のコンポーネント・テスト・プロジェクトを作成するには、以下のよ うにします。

  1. 任意のパースペクティブから「ファイル」>「新規」>「プロジェクト 」>「コンポーネント・テスト」>「コンポーネント・テスト・プロジェクト」の順にクリックし、「次へ」をクリックします。
  2. 「使用可能化の確認」ダイアログが表示されたときには、「OK」をクリックしてコンポーネント・テスト機能を使用可能にする。
  3. 「コンポーネント・テスト・プロジェクトの作成」ウィザードのページで、プロジェクトの名前を入力し、「次へ」をクリックしてデフォルトの保管場所をそのまま使用するか、「デフォルトを使用」チェック・ボックスのチェックを外してお望みの場所を指定してから、「次へ」をクリックします。
  4. 「コンポーネント・テスト・プロジェクトのスコープの定義」ページで 、このプロジェクト内でテストまたはスタブの作成に使用するコンポーネント を選択し、「終了」をクリックします。
  5. 「テスト」パースペクティブへの変更を促すプロンプトが出された場合 、「はい」をクリックします。

新規テスト・プロジェクトは、「Java™」パースペクティブの「パッケージ・ エクスプローラー」ビューおよび「テスト」パースペクティブの「テスト・ナビゲーター」ビューで表示されます。

:  コンポーネント・テスト・プロジェクトを作成すると、Java のビルド・パスはコンポーネント・テスト・ライブラリーを 含むように更新されます。これらのライブラリーには JUnit と IBM コンポーネ ント・テスト・サポート Jar ファイルが含まれています。これらのサンプルで作業中に任意のポイン トでクラスパス・エラーが起こる場合には、これらのライブラリーが正しく構成されていることを確認してください。 Java のビルド・パスを表示するには、テスト・ナビゲーターのテスト・プ ロジェクトを右クリックして、「プロパティー」をクリックし、次に「Java のビルド・パス」をクリックします。

テスト・プロジェクトには、実行指向の成果物 (テスト・ランおよびテスト・スイート) とコード指向の成果物 (テスト・ビヘイビアー・スクリプトおよびスタブ) の両方が含まれます。実行指向の成果物はテスト・ナビゲーターで表示し、コード指向の成果物はパッケージ・エクスプローラーで表示します。

テスト・ナビゲーター パッケージ・エクスプローラー

次の演習に進む前に、これらの成果物がどのようなものかを確認しておきます。

ランは、テストの実行によって作成される成果物です。ランは 1 つのテストの実行結果を統合したものです。これにはいくつかテスト・スイート、テスト・ケース、および個々のテストが含まれます。

テスト・スイートは、テスト・プロジェクトおよびテスト生成時に作成される成果物を編成するために使用されるグループ化の方法です。テスト・スイートには、テスト・ケース、スタブ、およびテスト・デプロイメント・データが含まれます。

ビヘイビアーは、テスト生成時に作成される実際の Java ソース・コードです。

スタブは、テスト中のクラスと相互作用するクラスの置き換え用に使用されるクラスです。

コンポーネント・テストの作業を単純化するために、「テスト」パースペクティブにパッケージ・エクスプローラー・ビューを追加することができます。それには、まず「テスト」パースペクティブに進み、「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「Java」>「パッケージ・エクスプローラー」の順にクリックしてください。

これで、演習 1.2: Java コンポーネント・テストの作成を開始する準備ができました。

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