レポート エンジン

エンタープライズ レポーティング シナリオでは、Crystal Enterprise レポート サーバー(Cache Server と Page Server、または Report Application Server)がレポート エンジンとして動作します。 これらはビューアにレポート ソースを提供し、開発者がコードによってレポートを操作できるようにレポート オブジェクト モデルを公開します。 Crystal Enterprise システムには、レポートのスケジュール、セキュリティ、および管理のためのフレームワークを提供するいくつかのサービスも追加されています。 これらのサービスを使用すると、開発者は速やかにこの機能を自分のアプリケーションに統合できるようになります。

ReportClientDocument オブジェクト モデル

コードを使用してレポートを操作するために、Crystal Enterprise Report Application Server(RAS)には ReportClientDocument オブジェクト モデルがあります。 このオブジェクト モデルは、Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルをカプセル化して、データを含むレポートのランタイム インスタンスを提供します。

RAS では、ReportClientDocument インスタンスをランタイムで変更し、その変更を Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルに反映することができます。

また、RAS は実行時に ReportClientDocument インスタンスを作成し、このインスタンスをその場で Crystal Reports レポート(.rpt)ファイルに保存できます。

JRC によって公開される ReportClientDocument オブジェクト モデルは、RAS によって公開される ReportClientDocument オブジェクト モデルのサブセットです。 これによって、組み込みレポーティングからエンタープライズ レポーティングへのアプリケーションの移行が簡素化されます。

Business Objects の Web サイト(http://support.businessobjects.com/global/interactive/xi/om/default.html)(英語)で、Crystal Enterprise Report Application Server の ReportClientDocument オブジェクト モデルの説明を参照できます。

レポート ソース

ビューアはレポート オブジェクト モデルではなくレポート ソースを使用して、レポートを操作します。 これによって、ビューアとエンジンは、レポート処理の要求が高い間にも、より効率的に通信できます。

Crystal Enterprise にレポートをリクエストすると、Enterprise システムはレポートを取り出して、レポート ソース プロパティを持つ InfoObject として返します。 コードを使ってレポートを操作する必要がない場合は、このレポート ソースを直接ビューアに渡して表示できます。

ビューアに渡す前にコードによってレポートを操作する必要がある場合は、InfoObject を ReportClientDocument オブジェクトに変換できます。 その後で、ReportClientDocument のレポート ソース プロパティからレポート ソースを直接取得して、それをビューアに渡します。

スケジュールとレポートの管理

レポートのスケジュール機能を使用すると、複雑なレポートの夜間処理、データの履歴アーカイブ作成のためのレポート処理、電子メールによる一般レポートの大規模配信などを目的としたレポート処理のスケジューリングを実行できます。

レポート管理機能は、受信ボックスやお気に入りなどのデスクトップ機能を提供します。



Business Objects
http://japan.businessobjects.com/
サポート サービス
http://japan.businessobjects.com/services/