グループ化されていないリストで、一部の値のみの小計を計算することが必要な場合があります。
次のような場合について説明します。
- カナダと米国の顧客に関する情報を収めたリストがあります。
- リストでは、顧客名がアルファベット順に並んでおり、この順序は変えないようにします。
- 国別にデータをグループ化するのも避けます。
- カナダの顧客の値だけを合計して表示する必要があります。
- また、米国の顧客の値だけを合計して表示する必要もあります。
この場合、2 つの積算合計フィールドを作成し、一方は米国の顧客のレコードだけを対象とし、もう一方はカナダの顧客のレコードだけを対象とします。
条件付き積算合計を表示するには
- フィールド エクスプローラで[積算合計フィールド]を右クリックし、[新規作成]をクリックします。
- [積算合計フィールドの作成]ダイアログ ボックスが表示されます。[積算合計名]フィールドに、積算合計オブジェクトに付ける名前を入力します。
- [利用可能なテーブルとフィールド]領域で、1 番目の集計対象フィールドを選択します。
- 最初の矢印ボタンをクリックして、選択したフィールドを[集計するフィールド]ボックスに追加します。
- [集計のタイプ]リストで[合計]をクリックします。
- ダイアログ ボックスの[評価]セクションで[式を使用]をクリックし、[式]ボタン([x+2] と表示)をクリックします。
- [積算合計条件]ダイアログ ボックスの[式]ボックスに式を入力します。
たとえば、米国の売上高だけを対象にした積算合計を Crystal 構文で設定するには、次のように入力します。
{Customer.Country} = "USA"
Basic 構文の場合は、次のように入力します。
Formula = {Customer.Country} = "USA"
プログラムは、{Customer.国}が“USA”に等しいレコードを見つけるたびに、それを積算合計の対象として評価します。これに該当しないレコードは、すべて無視されます。
- [保存して閉じる]ボタンをクリックします。
- [積算合計フィールドの作成]ダイアログ ボックスの[リセット]セクションで、[リセットしない]をクリックします。
- [OK]をクリックして積算合計フィールドを保存します。
- 以上の手順を繰り返して、もうひとつの積算合計フィールドを作成します。最初に作成した積算合計フィールドとの違いは、式で指定する値だけです。
- フィールド エクスプローラに戻って、作成した 2 つの積算合計フィールドを確認します。
- 両方の積算合計フィールドをレポートの詳細フィールドにドラッグします。ただし、グループ単位での総計だけを表示する場合は、レポート フッター セクションにドラッグします。
注 レポート中に挿入された積算合計フィールドは、前置記号“#”が付いて表示されます(#Total1 など)。
参照
積算合計フィールドの配置 | 積算合計の作成