初期化ポイント

初期化ポイント (IP) は、オブジェクトの属性を初期化するのに使用されるユーザー定義の定数または変数です。 IP は、テストの振る舞いのソース・コード内に定義され、テスト・データ・テーブル (TDT) からのデータによる駆動が可能です。

テストの振る舞いのコードに初期化ポイントを追加する方法には、以下の 2 種類があります。

どちらのケースでも、既存の変数を選択するか、新しい変数を作成するように求めるプロンプトが出されます。新しい変数を作成する場合は、その変数の名前と型を指定する必要があります。完了すると、その変数用の新しい行が TDT に追加されます。

新しい変数の定義を要求すると、初期化ポイントに新しい行が関連付けられます。この行のセルは、名前と型を定義するまでは編集できません。

通常は、初期化ポイントはテスト・データ・テーブル内の複数のセルから参照される変数の初期化に使用します。共通変数に複数の参照を結合すると、単一の変更を複数のセルに伝搬するようにできます。以下の画面には、Person と呼ばれるクラスのテストからのテスト・データ・テーブルが示されています。この例では、zipcode という名前の変数が、HomeAddress および WorkAddress オブジェクトより前に初期化されます。テスト・データ・テーブル内では、それぞれの属性ごとの ZipCode 属性が、zipcode という名前の初期化ポイントによって定義される変数を参照します。 zipcode 変数を一度変更すれば、両方の住所が新しい郵便番号変数を使用して構成されます。

例 : 初期化ポイントを含むテスト・データ・テーブル

初期化ポイントのまた別の一般的な用途としては、定義属性を持つオブジェクトのセットの定義が挙げられます。オブジェクトのセットとそれらのオブジェクトの定義属性は、セット・エディターを使用して単一のセルで直接作成することはできません。 オブジェクトのセットを定義するには、そのセットに入れるそれぞれのオブジェクトごとに初期化ポイントを作成し、それらの初期化ポイントをセット・エディターで参照します。

初期化ポイントの追加

以下の 2 つの方法のいずれかで、テストに初期化ポイントを追加できます。

関連タスク
初期化ポイントの挿入
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