Struts ポートレット JSP ファイルの作成

他の Struts リソースを作成する場合に一般的なことですが、Struts プロジェクトの JSP ファイルを作成するためにウィザードを起動する方法は 2 つあります。
  1. Web ダイアグラム・エディターを使用する場合、 「新規 JSP ファイル」ウィザードは、「Web パーツ」パレット・ドロワーからエディターのフリー・フォーム面上にドロップした Web ページ・ノード実現 すると、自動的に起動されます。この方法を使用する場合は、Web ダイアグラム (*.gph) ファイルがプロジェクトで使用可能になっている必要があります。
  2. また、標準メニュー・オプションを使用してこのウィザードにアクセスし、Web ダイアグラム・エディターのコンテキストの外側で JSP ファイルを作成することもできます。
新規 Struts ポートレット JSP ファイルを作成するための推奨される方法は、Web ダイアグラム・エディターを使用して Struts ポートレット・アプリケーションを設計し、Web ページ・ノードを実現して「新規 JSP ファイル」ウィザードを起動する方法です。ノードを実現するとき、ウィザードで必要な値の多くは、アプリケーション内のノードのコンテキストに基づいた情報があらかじめ入力されています。これにより、ポートレット・アプリケーション用に正確に定義された JSP ファイルの作成のプロセスが単純化されます。
「新規 JSP ファイル」ウィザードを使用して Struts ポートレット・プロジェクト用に作成された JSP ファイルは、Portal 環境に準拠し、次の特性があります。
  • ポートレット JSP ファイルには、<head> タグや <body> タグのような 文書レベルのマークアップは含まれません。また、DOCTYPE 宣言も組み込まれません。
  • Struts タグは、Web ページ、イメージ、または Struts アクションなどのリソースの参照を、実行時に自動的にエンコードします。 Struts を使用するリソース参照は、<html:image src="icons/image.gif"/> のようにエンコードされます。
    注: リソース参照に HTML タグを使用する場合、参照は、ポートレット API でエンコードまたはデコードされなければなりません。 たとえば、次のとおりです。<image src='<%= response.encodeURL("/icons/image.gif") %>'/>
  1. Web ダイアグラム (*.gph) ファイルで Web ページ・ノードをダブルクリックして、.jsp 拡張子を持つ Web ページ・ノードを実現するか、 またはメニュー・バーから「ファイル」 > 「新規」 > 「JSP ファイル」の順に選択する。 「新規 JSP ファイル」ウィザードが開きます。
  2. ファイルに対して適切なフォルダーを指定する。このフィールドは、プロジェクトのコンテキスト、またはファイルの作成に使用した方法に応じてあらかじめ入力されている場合があります。
  3. 新規 JSP ファイルの名前を入力する。オプションとして、「JSP フラグメントとして作成」チェック・ボックスを選択し、 その他の JSP ファイルに組み込むことができる JSP フラグメントを作成します。 作成する JSP フラグメントに、適切な taglib 項目が追加されます。「ページ・テンプレートから作成」オプションを選択する場合、ポートレット・ページに対して一貫性のあるルック・アンド・フィールを定義することができます。
  4. 「マークアップ言語」の値は、JSP ファイルが含まれるプロジェクトが作成されたときに マークアップとモードがどのように定義されたかに基づいて、適切に事前選択されています。 Struts ポートレット JSP も、 同じ理由により「モデル」フィールドで事前に選択されています。
  5. オプションで、「拡張オプションの構成」チェック・ボックスを選択する。追加のオプションを構成しない場合は、「完了」をクリックしてファイルを作成します。
  6. 「次へ」をクリックする。
  7. 「タグ・ライブラリー」ページに、 デフォルトの Struts ポートレット・タグ・ライブラリー URI (/WEB-INF/struts-html.tld/WEB-INF/struts-bean.tld、および /WEB-INF/tld/portlet.tld) がすでに組み込まれている必要があります。 JSR 168 API ポートレットの場合は、http://java.sun.com/portlet URI をポートレットの初期化に含めることもできます。これらの TLD ファイルのプロジェクト内のロケーションは、 プロジェクト構成に基づきます。「追加」ボタンをクリックして、TLD ファイルまたは TLD ファイルを含む JAR ファイルを検索し、 各種ソースからタグ・ライブラリーを追加します。
    注: ウィザードの前ページで「マークアップ言語」として「Compact HTML」または「WML 1.3」を選択した場合、 ウィザードのこのページで適切な TLD ファイルを手動で追加する必要があります。 これらのマークアップは、現在、Rational® Software Development Platform でサポートされていません が、指定したマークアップで使用可能なタグを使用するための関連するタグ・ライブラリーを追加することができます。
  8. 「次へ」をクリックする。
  9. 通常 JSP ファイルに指定するエンコード方式、コンテンツ・タイプ、 および文書タイプ情報を入力する。 スタイルシート・オプションは、ポートレットに対して使用不可になっています。 選択する「文書タイプ」の値は、implicit 文書タイプを指定します。 この文書タイプは、JSP ファイルに DOCTYPE 宣言が指定されていない場合には、 コンテンツ・アシスト、「プロパティー」ビュー、およびその他の編集コンテキストに使用されます。 「次へ」をクリックする。
  10. 必要に応じて、適切なチェック・ボックスを選択して、JSP ファイルの init() および destroy() メソッド・スタブを作成する。 ポートレットの場合、JSP ファイルをサーブレットとして Web デプロイメント記述子に登録することはできません。 このため、「web.xml に追加」チェック・ボックスに関連するオプションは使用不可になっています。 使用可能である場合は、チェック・ボックスをクリアして使用不可にしてください。 「次へ」をクリックする。
  11. 新規 JSP ファイルにフォームを組み込む場合は、 「フォーム・フィールド選択」ページで次のフィールドに入力する。
    1. アプリケーションが複数のモジュールで構成される場合に、 デフォルト以外のモジュールを指定するには、「フォーム Bean モジュール」フィールドに モジュールのパス名を入力する。
    2. 「フォーム Bean 記入項目」ドロップダウン・リストで、 フォーム Bean 記入項目を選択する。 フォーム Bean 記入項目が既存の ActionForm サブクラスを参照している場合は、「ActionForm サブクラス」フィールドにサブクラスの名前が表示されます。 また、ActionForm サブクラスのフィールドが「フィールド」ボックスに表示されます。 個々のフィールドを選択するか、「すべて」または「なし」ボタンを選択して、 フォームに組み込むフィールドを選択することができます。
    3. 「フィールドをフォームに生成」ボックスがチェック されている場合は、さらに、「フォーム・アクション」フィールドが 使用可能になるので、アクションを入力するか、または使用可能なアクションのリストからアクションを選択する。 これにより、フォーム Bean フィールドから入力フォームが生成され、 指定したアクションに対してサブミットされます。 「フィールドをフォームに生成」ボックスがチェックされていない場合は、 代わりに、フォーム Bean データを表示する出力フォームが生成されます。
  12. 「完了」をクリックする。 適切にマークアップされた JSP ファイルが作成され、編集ペインで自動的に開かれます。
関連概念
Struts ポートレットとプロジェクトの作成
Web ダイアグラムと Web ダイアグラム・エディター
関連タスク
Struts アプリケーションの作成
新規アプリケーション用の Web ダイアグラムの作成
関連資料
Struts 1.1 タグ・ライブラリー・クラスと SPF タグ・ライブラリー・クラスの相違点
Web ツール・パレット上の Struts ドロワー
Struts タグのプロパティー

(C) Copyright IBM Corporation 2002, 2005. All Rights Reserved.