Auto World セットアップ手順

Auto World サンプルをセットアップするには、最初にサンプルのインポートを行っておく必要があります。 これによって、プロジェクトをワークスペースにインポートするウィザードが開きます。

次の 2 つのサンプル・プロジェクトがワークスペースに追加されます。

  • AutoWorld20ExampleEAR: エンタープライズ・アプリケーション
  • AutoWorld20Example: EJB モジュール

AutoWorld20Example プロジェクトには、IBM DB2 Universal Database 用に設計されたテーブルへの EJB マッピングの DB2下流工程フォルダーが含まれています。 これらのセットアップ手順は、データベース・テーブルの IBM DB2 Universal Database へのエクスポート、WebSphere Application Server V6.0 テスト環境での Auto World アプリケーションの実行、ならびに Universal Test Client を使用したエンタープライズ bean のテストを行うための基本ステップを備えています。

注: このサンプルを、DB2 以外のさまざまなデータベースの下流工程に対して実行するには、エンタープライズ bean とデータベース・テーブル間に新規マッピングを作成する必要があります。 このサンプルを、ここの説明とは異なるアプリケーション・サーバーで実行するには、これらのステップをその特定のサーバーに合うように変更する必要があります。 詳しくは、製品のヘルプを参照してください。

Auto World サンプル・プロジェクトのインポート後、次のセクションごとにこのステップを完了します。

テーブルを DB2 にデプロイする

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」で、「データベース」を展開する。
  2. SAMPLE ノードを右クリックし、「デプロイ」をクリックする。 「デプロイ」ウィザードが開きます。
  3. 次へ」をクリックして、「完全修飾名の生成」チェック・ボックスをクリアする。
  4. 重要事項: テーブルを DB2 データベースにデプロイするときに、完全修飾のパスを生成すると、AutoWorld Bean は、実行時に失敗するかもしれません。

  5. 次へ」をクリックして、DB2 へのコネクションを定義する。
  6. 終了」をクリックする。 DB2 の SAMPLE データベースへのコネクションが作成され、Tables.ddl ファイルの定義を使用してテーブルが作成されます。

DB2 Universal Database V7.2 以前で JDBC 2.0 を使用可能にする

DB2 Universal Database バージョン V7.2 以前を使用する場合は、usejdbc2.bat ファイルを実行して、JDBC 2.0 を使用可能にする必要があります。 このステップは、DB2 Universal Database V8 には必要ありません。

  1. すべての DB2 プロセスを停止する。
  2. コマンド・プロンプトから、<DB2_INSTALL_PATH>\SQLLIB\java12 の usejdbc2.bat バッチ・ファイルを実行する (ここで <DB2_INSTALL_PATH> は DB2 をインストールしたパス)。
  3. DB2 を再開する。

重要事項: usejdbc2.bat ファイルの実行時にアクセスを拒否されても、DB2 プロセスのすべてを停止したわけではありません。

EJB プロジェクトをサーバーで実行する準備の際にデプロイする

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」で、「EJB プロジェクト」カテゴリーを展開する。
  2. 「AutoWorld20Example プロジェクト」を右クリックして、「デプロイ」を選択する。 デプロイメント・コードが生成され、EJB プロジェクトに追加されます。

AutoWorld20ExampleEAR エンタープライズ・アプリケーションのデプロイメント情報を指定する

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」で、AutoWorld20ExampleEAR プロジェクトを展開し、デプロイメント記述子をダブルクリックして、アプリケーション・デプロイメント記述子エディターを開く。
  2. 「デプロイメント」タブをクリックする。
  3. 「データ・ソース」セクションで、新規 JDBC プロバイダーを定義する。
    1. JDBC プロバイダーのテーブルの隣の「追加」ボタンをクリックする。
    2. 「JDBC プロバイダーの作成」ウィザードが開く。
    3. 「データベース・タイプ」リストで、IBM DB2 を選択する。
    4. 「JDBC プロバイダー・タイプ」リストで、「DB2 レガシー CLI ベース・タイプ 2 JDBC ドライバー (DB2 Legacy CLI-based Type 2 JDBC Driver)」を選択する。
    5. 次へ」をクリックする。
    6. 名前」フィールドで、JDBC プロバイダーの名前を入力する。
    7. クラスパス」セクションで、既存のエントリーを除去する。
    8. 外部 JAR の追加」をクリックして、db2java.zip ファイルを指すパス (たとえば、C:¥Program Files¥IBM¥SQLLIB¥java¥db2java.zip) を追加する。
    9. 終了」をクリックする。
  4. この新規 JDBC プロバイダーのデータ・ソースを定義する。
    1. この新規 JDBC プロバイダーを選択して、データ・ソース・テーブルの隣の「追加」ボタンをクリックする。 「データ・ソースの作成」ウィザードが開きます。
    2. 「DB2 レガシー CLI ベース・タイプ 2 JDBC ドライバー (DB2 Legacy CLI-based Type 2 JDBC Driver)」を選択し、「次へ」をクリックする。
    3. JNDI名」フィールドで、サンプルを入力する。
    4. 終了」をクリックする。
    5. データ・ソース・テーブルのこの新規データ・ソースを選択して、リソース・プロパティー・テーブルの「databaseName プロパティーを選択し、「編集」をクリックする。
    6. 」フィールドで SAMPLE を入力し、「OK」をクリックする。
    7. アプリケーション・デプロイメント記述子への変更を保管する。

WebSphere v6.0 サーバーを開始する

  1. 「サーバー」ビューで、アプリケーションを実行する WebSphere v6.0 サーバーを右クリックする。
  2. 開始」を選択する。 「サーバー」ビューの「状況」セクションに、サーバーの開始時期が示されます。

    注: サーバーが作成されていない場合は、「サーバー」ビューを右クリックし、「新規」 > 「サーバー」を選択して、サーバーを定義できます。

サーバー上で AutoWorld20Example EJB モジュールを実行する

  1. 「プロジェクト・エクスプローラー」で、AutoWorld20Example EJB プロジェクトを右クリックし、「実行」 > 「サーバーで実行」とクリックする。 「サーバーの選択」ダイアログが開きます。
  2. 前に定義済みの既存の WebSphere v6.0 サーバーを選択して、「次へ」をクリックする。
  3. AutoWorld20ExampleEAR プロジェクトが「構成済みプロジェクト」リスト内にあることを確認してから、「終了」をクリックする。

    サーバー上で EAR ファイルがパブリッシュされ、Universal Test Client が開きます。

Universal Test Client を使用して、エンタープライズ bean をテストする

サーバーでプロジェクトを実行するときに、もし Universal Test Client がオープンできない場合は、サーバーのビューでサーバーを右クリックして、「ユニバーサル・テスト・クライアントの実行」を選択します。

次に、Bean のいくつかの高速テストを実行する方法を示します。

  1. 「Universal Test Client」で、「JNDI エクスプローラー」をクリックする。
  2. [ローカル EJB Bean]> autoworld > ejbgroup フォルダーを 展開して、Auto World Bean を見付ける。
  3. 新規 Vehicle を作成して、Vehicle Bean をテストする。
    • Vehicle (autoworld.ejbgroup.VehicleLocalHome) をクリックする。VehicleLocalHome インターフェースへのエントリーが、左方のナビゲーション・エリアの EJB beans セクションに追加されます。
    • VehicleLocal > VehicleLocalHome を展開して、VehicleLocal create(int) メソッドをクリックする。
    • 新規 vehicle として整数値 1 を入力し、起動 をクリックする。メソッドが実行され、キー値が 1 の新規 Vehicle オブジェクトが作成されます。
    • オブジェクトの使用 をクリックして、テストする Bean のリストに Vehicle オブジェクトを追加する。
  4. 新規 Garage を追加して、Garage Bean をテストする。
    • JNDI エクスプローラーをクリックする。
    • Garage (autoworld.ejbgroup.GarageLocalHome)をクリックする。 GarageLocalHome インターフェースへのエントリーが、左方のナビゲーション・エリアの EJB beans セクションに追加されます。
    • GarageLocal > GarageLocalHome を展開して、GarageLocal create(int) メソッドをクリックする。
    • 新規 Garage として整数値 1 を入力し、起動 をクリックする。メソッドが実行され、キー値が 1 の新規 Garage オブジェクトが作成されます。
    • オブジェクトの使用 をクリックして、テストする Bean のリストに Garage オブジェクトを追加する。
  5. Vehicle 1 オブジェクトの setGarage メソッドを起動して、新規 Garage に対する Vehicle の Garage を設定する。
    • EJB Bean リストの下で、VehicleLocal (autoworld.ejbgroup.VehicleKey@1) オブジェクトを展開する。
    • void setGarage(GarageLocal) をクリックする。
    • ドロップダウン・メニューで、GarageLocal (autoworld.ejbgroup.GarageKey@1) を選択する。
    • 起動 をクリックする。メソッドが実行され、Vehicle 1 の Garage が Garage 1 に設定されます。
  6. Vehicle 1 の getGarage メソッドを起動する。
    • EJB Bean リストの下で、VehicleLocal (autoworld.ejbgroup.VehicleKey@1) オブジェクトを展開する。
    • GarageLocal getGarage() をクリックする。
    • 起動 をクリックする。この結果、Vehicle 1 の Garage が Garage 1 となったことが分かります。