始める前に、『課題 1.1: 必須リソースのインポート』を完了しておく必要があります。
サンプル Web サイトは、データベースなどのデータ・ソースにアクセスし、 そのデータ・ソースからの情報をページに表示するために動的 Web ページを使用します。 この課題では、all_records.jsp ページをセットアップし、 データベースにあるすべての案内広告を表示します。 次のいくつかの課題では、その他のページをデータベースに接続して、 新しい案内広告を作成したり、古い広告を編集したり、 フィルター操作された広告のリストを表示したりできるようにします。
このチュートリアルでは、Java Server
Faces を使用してページをデータベースに接続する
2 つのコンポーネント (関連レコードおよび関連レコード・リスト) を使用します。
これらのコンポーネントは、データが、データ・テーブルまたは普通の HTML
表の形式でページに表示できるように、データベースのデータを示しています。
これらのコンポーネントは、データ・アクセス
JavaBeans を使用します。『データ・アクセス
Bean についてさらに学習したい方に』、
または『JavaServer
Faces および Faces コンポーネントについてさらに学習したい方に』を参照してください。
関連レコードは、データベースの 1 つのレコードだけに接続します。 このケースでは、1 つの関連レコードは、サンプル・データベースの単一案内広告を表します。 関連レコードを使用すれば、新規レコードの作成、既存レコードの編集、または古いレコードの削除を行えます。
関連レコード・リストは、データベースの複数のレコードに接続します。 このケースでは、関連レコード・リストはサンプル・データベースの 2 つからすべてまでの任意の数の案内広告を表示します。 関連レコード・リストを使用すれば、レコードのすべて、または選択したリストだけを表示できます。
以下の手順では、 データベースにあるすべての案内広告を表示するための関連レコード・リストを作成します。 次に、データベースに接続して、 関連レコード・リストの中で必要とする情報を保持しているテーブルを選択します。 最後に、この関連レコード・リストを、データ・テーブルのページに表示します。
all_records.jsp ファイルを保管するようにプロンプトが出されることがあります。 プロンプトが出された場合は、「OK」をクリックします。
「関連レコード・リストの追加」ウィンドウが開きます。
関連レコード・リストおよび関連レコード名は、変数名に関する Java 標準命名規則に準拠している必要があります (たとえば、スペースを含むことはできない)。
「データ・コントロールの追加」ボックスにチェックマークが付けられている場合、 このウィザードはデータ・テーブルを作成してレコード・リストをページに表示します。 チェックマークが付けられていないと、ウィザードはレコード・リストのみ作成し、 そのデータの表示はページには作成されません。 ここでは、ウィザードはデフォルトのデータ・テーブルを作成するので、 ユーザーは後でこれをカスタマイズします。 「関連レコード・リストの追加」ウィンドウは下図のようになるはずです。
「新規接続」ダイアログが表示される。 「接続名」フィールドには、自動的に ClassifiedsTutorial_Con1 という名前が取り込まれることに注意してください。
レコード・リストには、表示したいデータを見つけることができる場所を示す必要があります。 これは「新規データベース接続」ウィンドウで行います。 このケースでは、課題 1.1 で でインポートしたファイルに組み込まれていた Cloudscape データベースを指定します。 この接続は、いったん作成されると、Web サイト全体で使用されるので、 このチュートリアルのためにはこれを 1 回作成するだけで済みます。
データベースにアクセスするためのユーザー ID またはパスワードを追加する必要はありません。 「新規データベース接続」ウィンドウは下図のようになるはずです。
Cloudscape データベースへの接続を作成したので、 表示するテーブルまたはレコード・リストを選択する必要があります。 「関連レコード・リストの追加」ウィンドウにはデータベースのテーブルが表示されます。 このチュートリアルの大部分で W5SAMPLE.ADS テーブルが使用されています。
「ページ・データ」ビューは、現在 ADS テーブルの列リストを表示しています。 また、all_records.jsp ファイルにはデータ・テーブルにあるこのデータの視覚化が含まれています。 現時点では、デフォルトのデータ・テーブルに含まれている情報が多過ぎます。 このチュートリアルで表示すべき項目は、各案内広告のタイトル、説明、 カテゴリー、価格、および電話番号のみです。 データ・テーブルを切り取って再編成するには、以下のステップに従ってください。
この「プロパティー」ビューは、通常ワークベンチの下部中央にあります。 「プロパティー」ビューを見つけることができない場合は、 メニュー・バーの「ウィンドウ」>「ビューの表示」>「プロパティー」と順にクリックします。
ユーザーのページは下図のようになるはずです。
この列順は案内広告には適切な順序ではありません。 順序は、以下のようにすれば、もっと重要な意味を持つようになります。
次の課題 (『課題 1.3: Web サイトのテスト』) では、 このページが実際の Web サーバーではどのように見えるかを確認します。
データ・テーブルと JavaServer Faces コンポーネントをフォーマットするには多くのオプションがあります。 これらのオプションの一部は、次のモジュールの 『モジュール 2: 拡張機能の追加』で取り上げています。 ページ上の種々の JavaServer Faces コンポーネント (たとえば、データ・テーブル、および個々の出力コンポーネント) について、 独自に「プロパティー」ビューを調べてみることもできます。
『課題 1.3: Web サイトのテスト』を始める準備ができました。