ブレークポイント

ブレークポイント は、デバッガーに、指定したポイントでプログラムを停止することを 知らせるために、実行可能プログラムに置かれる一時マーカーです。 例えば、プログラムの特定行で問題が発生する場合は、その行にブレークポイントを設定してから、プログラムを実行できます。 その行の命令が実行される前に、 ブレークポイントで実行が停止します。

注: デバッガーは、プログラムの実行中にブレークポイントを検出すると、 すべてのスレッドの実行を中断します (つまり、アプリケーションの実行が一時的に停止します)。

ブレークポイントが検出されると、ステートメントが実行される前に そのブレークポイントで実行が中断されます。このポイントで、スレッドのスタックを調べ、 変数、レジスター、およびストレージ/メモリーの内容を検査できます。 次に、ステートメントをステップオーバー (実行) して、それが引き数に与える影響を確認できます。

コンパイル済み言語アプリケーションをデバッグする際には、 デバッガー・ユーザー・インターフェースが接続されているデバッグ・エンジンに応じて、以下のタイプの 1 つ以上のブレークポイントを設定できます。

ステートメント・ブレークポイントが サポートされるのは、zSeries (または OS/390) プログラム のデバッグ時にのみで、行ブレークポイントの代わりに使用されます。 行番号 (および行ブレークポイント) は、ソース・ファイルの絶対行番号 (通常、1 行から X 行まで) を扱います。 ステートメント番号 (およびステートメント・ブレークポイント) は、コンパイラーによって生成された実行可能ステートメントを扱います。 COBOL のような言語では、これらがソース行番号ではなくソース内のラベルまたはブロックと一致している場合があります。 zSeries プログラムをデバッグする際、 デバッガー・エディターの接頭部域にステートメント番号が表示されます。

このデバッガーを使用すると、ソース・エディターでのウィザード、クリック・アクションまたはポップアップ・メニュー、または「デバッグ」ビューのポップアップ・メニューで、ブレークポイントを容易に設定できます。 設定後は、エントリー、アドレス、監視、およびロード・ブレークポイントを編集できる場合があり、かつ実行が中断されないように、ブレークポイントを使用不可にし、後で再度ブレークポイントを使用可能にできます。

関連概念
コンパイル済み言語デバッガー
エディター・ソース・ビュー
イベント処理
ローカル・デバッグおよびリモート・デバッグ
関連タスク
行ブレークポイントの設定
ステートメント・ブレークポイントの設定
関数またはエントリー・ブレークポイントの設定
アドレス・ブレークポイントの設定
監視ブレークポイントの設定
ロード・ブレークポイントの設定
日付フィールドへのアクセスで実行を中断
ブレークポイントの使用
条件付きブレークポイントの設定
ブレークポイント・プロパティーの編集
関連参照
オプションのブレークポイント・パラメーター
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