フォーマット設定プロパティーは、データが書式上または Web ブラウザーに表示された場合に有効になる特性を指定します。プロパティーは、出力または入出力におけるデータに影響します。
align プロパティーは、変数フィールドについてデータの長さがフィールドの長さよりも短い場合にデータの位置を指定します。このプロパティーは、テキストや印刷書式の場合に役立ちます。
出力では、文字および数値データがこのプロパティーによる影響を受けます。入力の場合、文字データはこのプロパティーの影響を受けますが、数値データは常に右そろえにします。
currency プロパティーは、数値フィールドの値の前に通貨記号を含めるかどうかを指定し、zeroFormat プロパティーにより決められた記号の正確な位置を指定します。 MONEY 型のフィールドのフォーマット設定は、strLib.defaultMoneyFormat の値に応じて異なり、currency プロパティーには影響されません。
デフォルトの通貨記号は、マシンのロケールにより決まります。Java™ コードでは、デフォルトの通貨記号は、マシンのロケールにより決まります。 COBOL コードでは、デフォルトは各国語オプションにより決まります。
fillCharacter プロパティーは、テキストや印刷書式、またはページ・ハンドラー・データの未使用箇所を充てんする文字を指示します。また、このプロパティーは、set field full (set を参照) の効果も変更します。このプロパティーは、出力にのみ影響します。
ページ・ハンドラーにおいては、fillCharacter の値は、DBCHAR または UNICODE 型の項目についてスペース (デフォルト) である必要があります。
ページ・ハンドラー項目に指定された場合、デフォルトのパターンは、ランタイム Java ロケールで指定された日付形式です。 書式項目に指定された場合、デフォルトのパターンは、systemGregorianDateFormat を選択した場合に等しくなります。
COBOL プログラムの場合、EGL ランタイム・サービスのシステム管理者がインストール時に形式を設定します。
vgj.datemask.gregorian.long.NLS
vgj.nls.code の詳細については、『Java ランタイム・プロパティー (詳細)』を参照してください。
COBOL プログラムの場合、EGL ランタイム・サービスのシステム管理者がインストール時に形式を設定します。
vgj.datemask.julian.long.NLS
vgj.nls.code の詳細については、『Java ランタイム・プロパティー (詳細)』を参照してください。
ユーザーが有効なデータを入力すると、フィールドに指定された形式から以降の検証で使用される内部形式へとデータが変換されます。
文字データの内部形式は、システムのデフォルトの形式と同じで、区切り文字を含みます。
書式内で、書式上のフィールド長は、指定するフィールド・マスクの長さ以上であることが必要です。 項目の長さは、日付の内部形式を保持するのに十分な長さであることが必要です。
次の表に例を示します。
形式タイプ | 例 | 書式フィールドの長さ | ページ・ハンドラー項目の最小長さ (文字型) | ページ・ハンドラー項目の有効長さ (数値型) |
---|---|---|---|---|
短いグレゴリオ暦 | yy/MM/dd | 8 | 8 | 6 |
長いグレゴリオ暦 | yyyy/MM/dd | 10 | 10 | 8 |
短いユリウス暦 | DDD-yy | 6 | 6 | 5 |
長いユリウス暦 | DDD-yyyy | 8 | 8 | 7 |
isBoolean (以前の boolean) プロパティーは、フィールドがブール値を表すことを指定します。このプロパティーにより有効なフィールド値が制限され、入力または出力時のテキストおよび印刷書式やページ・ハンドラーにおいて役立ちます。
Java プログラムでは、 yes および no に対する固有の文字は、ロケールにより決まります。
Java コードでは、デフォルトは、マシンのロケールにより決まります。 COBOL コードでは、デフォルトは各国語オプションにより決まります。
Java 環境のデフォルト値は、Java ロケールによって設定されます。
変数フィールドに入力されたデータは、指定された形式で時刻が入力されたかチェックされます。ユーザーは、時間、分、および秒の先行ゼロを入力する必要はなく、(例えば) 08:15 でなく 8:15 を指定することができます。ただし、区切り文字を省略した場合は、先行ゼロをすべて入力する必要があります。
内部形式で保管された時刻は、時刻として認識されず、単にデータとして認識されます。6 文字の時刻フィールドを、例えば長さ 10 の文字項目に移動した場合、EGL では宛先フィールドにブランクが埋め込まれます。ただし、時刻フィールドを書式上に表示した場合、時刻は必要に応じて内部形式から変換されます。
timeStampFormat プロパティーは、書式上に表示されるかページ・ハンドラー内で保守されるタイム・スタンプ形式を識別します。
Java 環境では、デフォルトは Java ロケールにより設定されます。
時間の単位 (年、日など) を表すパターンは、タイム・スタンプ内に出現する順に指定する必要があります。 パターンは、タイム・スタンプの先頭または末尾から除去することができますが、中央から除去することはできません。
upperCase プロパティーは、ユーザーの 1 バイト文字入力の英字を大文字に設定するかどうかを指示します。
このプロパティーは、書式やページ・ハンドラーにおいて役立ちます。
CICS® の出力を生成する場合、CICS 端末定義に CICS ですべての端末入力を大文字に変換する UCTRAN が含まれている場合、upperCase プロパティーは無効です。