疑似 JCL 置換変数の設定と組み込み

EGL ビルド・スクリプトおよびビルド・サーバーは、疑似 JCL ビルド・スクリプトで指定できる置換変数を定義します。 既存の置換変数はオーバーライドできますが、 ビルド・サーバー上に設定されているどの変数もオーバーライドしてはなりません。 変数のデフォルト値をリセットするか、またはシンボリック・パラメーターを設定することにより、 変数の値をオーバーライドできます。 また、独自の変数を作成することもできます。

デフォルト値の設定

ビルド・スクリプト内の VARS 文を使用して、 デフォルト値を指定できます。 VARS 文は、置換変数に割り当てられる、 コンマで区切られたデフォルト値のリストです。 以下に例を示します。

 //DEFAULTS VARS EZEPID=USER,
//                      COBCICS=SYS1.SCEECICS,
//                              COBCOMP=SYS1.IGY.SIGYCOMP,
//                      COBLIB=SYS1.SCEELKED,
. . .

デフォルト値のオーバーライド

疑似 JCL 置換変数のデフォルト値は、 シンボリック・パラメーターを同じ名前で設定することによりオーバーライドできます。 この方法の説明については、 『汎用のビルド記述子オプションの編集』を参照してください。 オーバーライドしてはならない変数のリストについては、 『事前定義の疑似 JCL 置換変数』を参照してください。

独自の変数の作成

独自の疑似 JCL 変数は、 既存の変数をオーバーライドする場合と同じ方法で作成できます。 最大の名前の長さは 30 文字です。 『汎用のビルド記述子オプションの編集』を参照してください。

疑似 JCL 変数の挿入

疑似 JCL コードに変数を挿入するには、 変数名の前にアンパーサンド (&) 記号を付けます。 変数のすぐ後に英数字またはピリオド (.) が続く場合は、 変数名をピリオドで終わらせなければなりません。

コンマまたはスペースの指定

疑似 JCL 変数にコンマまたはスペースを割り当てるには、COMMA または SP 変数を使用しなければなりません。 たとえば、,SP という値を SPOPT 置換変数に割り当てるには、 次のコードを指定します。

SPOPT=&COMMA.SP;

マルチワードの変数を複数行に展開

複数のワードを含む INPUT、OUTPUT、または DEP 変数を使用する場合は、 使用する行を複数の行に展開して、1 行に 1 つのワードを含めるようにできます。 この場合、挿入する変数を括弧で囲みます。 たとえば、次のようにします。

//SYSLIN DD *
INCLUDE OBJ(&INPUT)
/*

入力ファイル名が hello.obj および hello2.obj の場合は、 疑似 JCL が次のように展開されます。

//SYSLIN DD *
INCLUDE OBJ(HELLO)
INCLUDE OBJ(HELLO1)
/*
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