Web デプロイメント記述子エディターを使用することにより、Web 開発環境で作成済みのモジュールにデプロイメント情報を指定することができます。
この情報は web.xml ファイル内にあります。Web デプロイメント記述子は、デプロイメント記述子属性の設定に使用することに注意してください。
Web リソース・コンテンツの操作には使用しません。
Web プロジェクトの web.xml ファイルは、Web アプリケーション・モジュールのデプロイ中に必要な情報を提供します。
この情報は、プロジェクトから WAR ファイルをビルド中に使用されます。
新しい Web プロジェクトを作成するときはいつも、プロジェクトの Web コンテンツ・フォルダーの下の
WEB-INF 内に、最小限のサイズで web.xml ファイルが自動的に作成されます。
Web デプロイメント記述子エディターは動的で、また、デプロイメント記述子内のさまざまなプロパティーおよび設定値を表示する多くのタブ付きページ (ビュー) がインクルードされています。
例えば、「サーブレット」タブをクリックして、「サーブレット」ページを表示できます。
このページでは、Web アプリケーションで使用するサーブレットおよび JSP の追加または除去ができます。Web デプロイメント記述子エディターには、以下のタブ付きページが
組み込まれています。
- 概要 - Web デプロイメント記述子内のコンテンツの簡単な要約を提供し、コンテンツを追加、除去、または変更できます。
- サーブレット - 新規サーブレットを作成したり、既存のサーブレットまたは
JSP ファイルをデプロイメント記述子に追加したり、選択した
JSP ファイルのサーブレットをデプロイメント記述子から除去したりできます。
- フィルター - 新規フィルターを作成したり、既存のフィルターをデプロイメント記述子に追加したり、選択したフィルターをデプロイメント記述子から除去したりできます。
- セキュリティー - セキュリティー役割およびセキュリティー制約を定義できます。
- 参照 - デプロイメント記述子に参照を追加したり、または
デプロイメント記述子から除去したりできます。
このページで定義できる参照のタイプには、以下のものがあります。
- EJB 参照 - エンタープライズ Bean に参照を作成する。
- サービス参照 - Web サービスに参照を作成する。
- リソース参照 - 外部リソースに参照を作成する。
- リソース環境参照 - 管理オブジェクトに参照を作成する。
- JSP タグ・ライブラリー
- WS ハンドラー - 選択ポート・コンポーネント用にハンドラーを追加したり、構成したりできます。これには、ハンドラーの説明と表示名の指定、
実装の詳細指定、初期パラメーターの追加、および SOAP ヘッダーの追加が含まれます。
- ページ - デプロイメント記述子に「ようこそ」ページとエラー・ページを
追加したり、またはデプロイメント記述子から除去したりできます。
また、ログイン構成エレメントの定義、およびエラー・ページに例外タイプを追加もできます。
- 変数 - リスナー、環境変数、タグ LIB 参照、コンテキスト・パラメーターおよび MIME マッピングを追加したり除去したりできます。
- WS 拡張および WS バインディング - Web サービスを作成済みの場合にのみ表示されるこれらのページでは、
Web サービス用の拡張機能とバインディング情報を構成することができます。
- 拡張機能 - WebSphere® 拡張機能 (再ロードの使用可能化など) の設定値を指定できます。その他の設定値には、MIME フィルター、JSP 属性、ファイル・サービス属性、呼び出し属性、およびサーブレット・キャッシング構成が含まれます。
- ソース - web.xml ソースを直接編集できます。
web.xml を直接編集できますが、Web デプロイメント記述子エディターで複数のタブ付きページを編集することをお勧めします。
これらのタブ付きページにデプロイメント情報を指定すると、エディターは該当する XML タグを、web.xml (または適切な .xmi ファイル) に自動的に取り込みます。
web.xml ファイル内の構成情報に加えて、Web プロジェクト内の他のデプロイメント記述子には、
以下の情報がインクルードされています。
- バインディング情報 - アプリケーション・サーバーがアプリケーションで指定されたデプロイメント情報を特定のインスタンスにバインドするときに必要となります。
バインディング情報により、例えば、外部依存関係またはリソースの論理名を実際の物理的な JNDI リソース名にマップできます。また、セキュリティー役割情報を一連のグループまたは一連のユーザーにマップすることもできます。
- IBM® バインディングおよび拡張部情報 (ibm-web-bnd.xmi および
ibm-web-ext.xmi ファイル) - J2EE アプリケーション、Web アプリケーション、および Enterprise Bean の標準記述子に追加されるものです。
この拡張機能により、Enterprise Edition またはレガシー (旧) システムは現行の WebSphere Application Server 環境で動作できます。
また、この拡張機能は、ベンダー固有のアプリケーション動作、現行仕様では未定義である
アプリケーション動作、または将来の仕様に組み込まれると予想されるアプリケーション
動作を指定する場合にも使用されます。
既存の Web プロジェクトに WAR ファイルをインポートする場合には、Web プロジェクトの新しいデプロイメント記述子として、WAR ファイル内にインクルードされているデプロイメント記述子ファイルをインクルードすることができます。
これらのファイルの中に既に定義されている固有のデプロイメント情報は、
更新された Web アプリケーションをデプロイ中に使用されます。
web.xml ファイルを自動的に更新して、Web プロジェクトへの変更を反映できます。
例えば、「新規サーブレット」ウィザードを使用して Web プロジェクトに新規
サーブレットを作成する場合、ウィザードは該当するサーブレット・エントリー
を web.xml ファイルに配置します。