xsi:type の使用

タイプが複合タイプの XML ファイルにエレメントが存在する場合は、XML エディターの xsi:type サポートにより、 複合タイプとそれから派生された他の任意の複合タイプの間で選択できます。

XML スキーマ仕様では、拡張によりタイプを派生できます。たとえば、XML スキーマを使用していて、 住所と呼ばれる複合タイプを作成します。次に、番地などの一部の基本的なエレメントを住所に追加します。 

この後、 2 つの新しい複合タイプを住所から拡張によって派生させます。 これらは、USAddressUKAddress です。 新しいエレメントUSAddress に追加し、UKAddress にも新しいエレメント郵便番号を追加します。  

この処理が完了したら、さらに 2 つのエレメント (billToshipTo) を 住所タイプとして作成します。

billTo住所などのエレメントの XML インスタンス文書を作成すると、 xsi:type 属性がそれに自動的に追加されます。たとえば、以下のようになります。

<billTo xsi:type="ipo:Address">

xsi:type 属性は、派生された複合タイプ (と、派生元の複合タイプ) を特定するのに使用されます。

XML エディターの設計ビューでは、リストが使用可能であり、適切なタイプ定義 (住所USAddress、または UKAddress) を選択できます。 コンテンツ・モデルのガイド付き編集に、選択したタイプ定義が反映されます。たとえば、USAddress を選択すると、billTo エレメントに エレメントを含めることができますが、郵便番号エレメントは含めることができません。

XML サンプル「XML ファイルの編集と検証」は、xsi:type サポートを示しています。

xsi:type の詳細については、「XML スキーマ パート 0: 入門」の『インスタンス文書での派生型の使用』の項を参照してください。 

xsi:type を使用する際の検証セマンティクスの詳細については、 「XML スキーマ パート 1: 構造」の『検証文書内のスキーマ関連マークアップ』の項を参照してください。 

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