エンティティーとは、手動で追加するのが不可能、困難、または煩雑である、
複雑なストリングまたは記号を表すためのショートカットです。
たとえば、著作権通知 (Copyright 2004 MyCompany publishing. など)
をブックの各ページの末尾に記載しなければならない場合があります。
毎回この情報を記載する代わりに、このテキストを表すエンティティー <!ENTITY
copyright "Copyright 2004 MyCompany publishing."> を作成することができます。ここで、copyright はエンティティーの名前で、
"Copyright 2004 MyCompany publishing" は copyright エンティティーが表すテキストのことです。
エンティティーを作成するには、以下のステップに従います。
- DTD エディターで DTD を開く。
- アウトライン・ビューで、DTD
を右マウス・ボタンでクリックして、
「エンティティーの追加 (Add Entity) 」をクリックする。
- プロパティー・ビューで、「名前」フィールドにエンティティーの新規名を入力する。
- 「エンティティー・タイプ (Entity Type)」 リストから
「一般 (General)」または「パラメーター (Parameter)」を選択する。 一般エンティティーは XML ファイルで使用されますが、
パラメーター・エンティティーは DTD でしか使用されず、
XML ファイルでは使用されません。
- エンティティーを外部エンティティーとして宣言する場合は、
「外部 (External)」チェック・ボックスを選択する。
外部エンティティーは、外部の文書またはデータを参照します。
- エンティティーを外部として選択した場合は、以下のフィールドが表示されます。
- パブリック ID (オプション)。 参照したい DTD のパスを入力する。
ユーザーはそこで参照しているファイルのリソースを使用できます。
- システム ID。
参照したい、またはブラウズをしたい外部データまたは文書のパスを入力します。
ユーザーはそこで参照しているファイルのリソースを使用できます。
ユーザーは 公開 ID または システム IDのみを指定する必要がありますが、その両方ではありません。
DTD 内で、ユーザーが参照したことのある文書内に含まれるいずれかのリソース (エレメントまたは属性など) を使用したい場合、
このエンティティー、「パラメーター (Parameter)」 エンティティーを作成し、
外部パラメーター・エンティティー参照
(DTD アイコンの DTD
を右クリックして、「パラメーター・エンティティー参照の追加 (Add Parameter Entity Reference)」 をクリックして
作成したばかりのエンティティーを選択する) を作成して「拡張」しなければなりません。
- エンティティーを外部に作成したことがない場合は、エンティティー値を
「エンティティー値 (Entity value)」 フィールドに指定できます。
- このエンティティーに関する何らかの情報を提供したい場合は、「文書 (Documentation)」タブをクリックしてください。 「文書 (Documentation)」ページは、エンティティーの説明書などユーザーが読むことのできる資料に使用されます。
下記のリンクは、エンティティーを再使用する異なった方法を説明しています。