データ・テーブルでのパラメーターの引き渡し

データ・テーブル上で、ある Faces JSP ページから別のページへ、データ・テーブルの行アクションを使用して (例えば、データ・テーブルで選択されたレコードのデータの詳細ページを返すなど)、パラメーターを渡すことができます。これを実行するために、 データ行アクション・コントロールを構成して、データ・テーブル・ページからレコードの詳細ページへパラメーターを渡すことができます。

注: また、データ・テーブルの列にバインドされた コマンド - ハイパーリンク・コンポーネントを使用 してパラメーターを渡すこともできます。
データ・テーブルの行アクションを使用してパラメーターを渡すには以下を実行します。
  1. 行アクション・コントロールをデータ・テーブルに追加します。
    1. データ・テーブルのプロパティー・ビューで、データ・テーブル「h:dataTable」の下のリストの「行アクション」をクリックします。 右側に使用可能なアクションの設定が表示されます。

      プロパティー・ビューでの行アクションの追加

    2. 「行がクリックされたときに実行するアクションを追加 (Add an action that's performed when a row is clicked)」の横の「追加」をクリックします。 行アクション・コントロールを含む新しい列がデータ・テーブルに追加されます。 列の行アクション・コントロールが選択され、その属性がプロパティー・ビューに表示されます。

      プロパティー・ビューの行アクション

  2. (オプション) ナビゲーション規則を設定し、アクションがナビゲートできるページを識別するには、『Faces JSP ページでのナビゲーション規則の使用』を参照してください。
  3. 行アクションにパラメーターを追加します。
    1. プロパティー・ビューで、行アクション・コントロール「hx:commandExRowAction」の下のリストの「パラメーター」をクリックします。
    2. 「値」列の横の「パラメーターの追加」をクリックします。
    3. 「名前」フィールド内でクリックし、新しいパラメーターの名前を入力します。 その名前はデータ・テーブルの列に対応する名前にできます (例えば、customerID)。
  4. 新しいパラメーターに値を指定するか、データ・オブジェクトのフィールドにバインドできます。この場合、パラメーターをデータ・フィールドにバインドします。
    1. 新しいパラメーターの「値」フィールド内でクリックし、「ページ・データの選択」ボタンをクリックします。「ページ・データの選択」ボタン 「ページ・データ・オブジェクトの選択」ページが開きます。
    2. パラメーターをバインドするには、データ・テーブルがバインドされている同一の関連レコード・リスト内の関連レコードを選択し、「OK」をクリックします。例えば、顧客 SDO がある場合は、関連レコード「customerID」を選択します。

  5. クイック編集ビューを使用して、行アクション・コントロール「hx:commandExRowAction」用のカスタム・アクションを作成します。
    1. プロパティー・ビューで、行アクション・コントロールをクリックします。
    2. 行アクション ID の横のクイック編集ビュー・ボタンをクリックします。クイック編集ビュー・ボタン クイック編集ビューが開きます。

    3. ビューの右ペインでクリックし、新しいアクションを定義するコードを入力します。
    4. ナビゲート先のページでパラメーターが使えるように、行アクションから要求スコープにそのパラメーターを入力します。例えば、顧客 SDO で、 customerID がパラメーター名で、req_customerID が要求スコープ 変数として設定されていれば、次の行を return""; の前に入力します。
      getRequestScope().put("req_customerID", getRowAction2().getRowParameters().get("customerID"));
      注: コンテンツ・アシストを使用して、正しいメソッド名が使用されているかどうか検証することができます。例えば、getReq を入力すると、メソッド名を一覧表示したボックスが開き、getRequestScope() を選択することができます。使用可能なメソッド名はページ上のオブジェクトによって異なります。ページ上に複数の行アクションがある場合、コンテンツ・アシストを使用すると、正確な ID をメモリーから再呼び出ししなくても、すべての行アクションを見ることができます。
  6. (オプション) 「プロジェクト・エクスプローラー・ビュー」のページを右クリックして、「実行」 > 「サーバーで実行」を選択すると、テスト・サーバー上でページを実行することができます。
行アクション作成後、変数は、req_customerID の例のように、この行アクションのナビゲート先のページの要求パラメーターとして有効です。この値は、関連レコードのフィルター条件として使用したり、JSF 出力コンポーネントで表示したりするなど、さまざまな使い方ができます。
関連概念
データ・テーブル・コンポーネント
関連タスク
データ・テーブルの追加
データ・テーブルの行選択の使用可能化
行アクションのデータ・テーブルとの関連付け
Faces JSP ページでのナビゲーション規則の使用
JSP ファイル間でのパラメーターの引き渡し
関連資料
データ・テーブル
Faces コンポーネント参照
Faces コンポーネントの属性
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