EGL プロジェクトを構成したので、EGL アプリケーションを作成する準備ができました。 通常、EGL Web アプリケーションの作成には、以下のステップがあります。
パッケージはフォルダーのように機能し、アプリケーションのソース・ファイルを編成および管理します。パッケージとは、そのパッケージの外の EGL 関数がインポートして使用できるコードの単位です。
データ・パーツを作成する。
データ・パーツとは、アプリケーションが使用するデータを保持するための構造体のことです。データ・パーツは EGL ソース・ファイルで定義され、データ・パーツに基づく変数が EGL 関数で宣言および使用されます。各種のデータ・パーツの詳細については、後半の EGL チュートリアルで学習します。
ライブラリーには 1 つのプロジェクト内で共用される、または複数のプロジェクト間で共用される関数が含まれています。ライブラリーを使用すると、コードを整理して、一部のターゲット環境における実行時のパフォーマンスを改善することができます。
関数はデータ・アクセスおよびビジネス・ロジックの命令です。共用関数は EGL ライブラリーに入ります。
これまでのステップで示したファイルと関数を作成したら、アプリケーションのユーザー・インターフ ェースを提供する Web ページおよび PageHandler の作成を開始することができます。
Web アプリケーション開発の最終ステップでは、 サーバーでのテストを行います。
前の演習でインポートしたプロジェクト交換ファイルには、必要なプロジェクトとパッケージ、サンプ ル・データベース、およびこのデータベースのデータを保持するために必要なデータ・パーツが含まれていました。 このため、ステップ 1 と 2 は既に実行されていることになります。独自のアプリケーションでは、独自のプロジェクト、パッケージ、およびデータ・パーツを作成す る必要があります。これらのトピックについて詳しくは、 EGL パーツおよび EGL プロジェクト、パッケージ、およびファイルに関するヘルプ・トピックを参照してください。
EGLSource フォルダーには、EGLWeb プロジェクトのパッケージが格納されており、これらのパッケージには、このチュートリアル全体を通して使用するデータ・パーツが含まれています。このセクションでは、これらのデータ・パーツを調べて、後半の演習でアプリケーションが操作する データを理解できるようにします。
このファイルでは、プリミティブ変数のカスタマイズ・バージョンである dataItem がいくつか定義 されています。これらの各 dataItem は、データベース内の単一のデータを表します。この場合は、これらの dataItem は、カスタマー情報のテーブル内のデータを表します (氏名、住所、 電話番号など)。
このファイルでは、Customer という名前のレコード・パーツが定義されています。Customer レコード・パーツは、上記の dataItem を単一のデータ構造として結合して、アプリケーションで操作 しやすくします。このレコード・パーツは、データベースのカスタマー・テーブル内の単一の行を表します。
これで、『演習 5: EGL ライブラリーの作成』を開始する準備ができました。