課題 1.2: DB2 SAMPLE データベースへの接続の作成、およびプロジェクトへのコピー

始める前に、『課題 1.1: ストアード・プロシージャー開発用の環境のセットアップ』を完了しておく必要があります。

SAMPLE データベースへの接続を作成する

ワークベンチは、DB2(R) および DB2 以外の両方のデータベースへの接続と、接続状況の表示を容易にするウィザードが提供しています。 「新規データベース接続」ウィザードは、「データベース・エクスプローラー」ビューに表示されるデータベースへの接続の作成を行います。 ウィザードを使用するときに、定義済みの別名をもつ DB2(R) データベースに接続するオプションがあります。 別名オプションを使用する場合、DB2 別名のプラットフォームとバージョンを知っている必要はありません。 このチュートリアルの目的から、この別名オプションを使用して SAMPLE データベースに接続します。

カタログに入っていない DB2 データベースに接続したい場合、 あるいは DB2 以外のデータベース管理システムに接続したい場合、 接続ウィザードを使用して、ご使用になるデータベースのデータベース・マネージャー、 プラットフォーム、およびバージョンを、サポートされる JDBC ドライバーとともに指定することができます。

データベース接続ウィザードによって、 データベースから検索されるオブジェクトをフィルターに掛けることができます。 データベース・オブジェクトのフィルター処理により、 大規模のデータベースの接続速度を向上させ、表示を単純化することができます。 この課題では、フィルター機能を利用して、SAMPLE データベース内の EMPLOYEE テーブルのみを検索、表示します。

SAMPLE データベースへの接続を作成する手順は、次のとおりです。

  1. 「データベース・エクスプローラー」ビュー内の任意の位置で右マウス・ボタン・クリックして、「新規接続」を選択する。 「新規データベース接続」ウィザードが開きます。
  2. 接続名 (Connection name)」フィールドに DB2SP と入力する。
  3. DB2 別名の選択」ラジオ・ボタンを選択して、「次へ」をクリックする。
  4. 別名 (Alias)」フィールドで、SAMPLE を選択する。
  5. 接続したいユーザー ID とパスワードを指定して、「次へ」をクリックする。

    ご使用のオペレーティング・システムのユーザー ID か、または別のユーザー ID を指定することができます。 いずれの場合も、ID とパスワードは SAMPLE データベースに対して有効なものでなくてはなりません。

  6. 「フィルター (Filter)」ページの「スキーマのフィルター処理 (Schema Filtering)」エリアで「すべての条件に一致」を選択する。 このオプションは、オブジェクトが使用可能になっているフィルター処理条件のすべて に一致する (AND 論理) 場合に限り、 オブジェクトを組み込みます。 「条件のいずれかに一致」オプションは、 オブジェクトがフィルター処理のいずれかに一致する (OR 論理) 場合に限り、オブジェクトを組み込みます。
  7. デフォルトのフィルターをそのまま保持する (Schema NOT LIKE SYS%)。 このストリングは、接続表示からすべてのシステム・スキーマをフィルターにかけて除去します。 通常は、このフィルターを使用可能状態にしておくことが望ましいのです。
  8. 別のスキーマ・フィルターを指定するには、スキーマ・フィルター・エリアの隣の「追加」をクリックする。

    「スキーマ・フィルターの追加 (Add Schema Filter)」ウィンドウが開きます。 このウィンドウで、NULLID スキーマ内のすべてのオブジェクトをフィルターにかけて除去する (検索もしくは表示は行わない) ストリングを作成します。

  9. 述部 (Predicate)」フィールドで、NOT LIKE を選択する。
  10. フィルター (Filter)」フィールドに NULLID と入力して、次に「OK」をクリックする。
  11. 修飾スキーマ内のテーブル用のフィルターを指定するには、オブジェクト・フィルター・エリアの隣の「追加」をクリックする。 「テーブル」タブが使用可能になっていることを確認してください。 「ルーチン」タブをクリックすることによって、ルーチン用のフィルターを指定することもできます。
  12. 「オブジェクト・フィルターの追加 (Add Object Filter)」ウィンドウで、「述部 (Predicate)」フィールドで LIKE を選択する。

    今回は、EMPLOYEE テーブルを除く、修飾スキーマ内のすべてのテーブルをフィルターにかけて除去するストリングを作成します。

  13. フィルター (Filter)」フィールドに EMPLOYEE と入力する。
  14. 「オブジェクト・フィルターの追加 (Add Object Filter)」ウィンドウで「OK」をクリックして、次に「完了」をクリックする。

    データベース・メタデータをプロジェクト・フォルダーにコピーするかを尋ねるプロンプトが出された場合には、「いいえ (No)」と応答します。 次の課題でこのステップは完了です。

作成した接続は、「データベース・エクスプローラー」ビューに表示されます。 接続オブジェクトを展開して、ユーザーのフィルター処理基準に一致するデータベース・オブジェクトを表示することができます。

データベース・モデルのユーザーのプロジェクトへのコピー

データベース接続を作成したならば、「データ定義 (Data Definition)」ビューでデータベース・モデルをプロジェクトにコピーし、 次にメタデータを使用して、サポートされるデータベース・オブジェクトを作成することができます。 このチュートリアルでは、作成したばかりのデータベース接続を、 『課題 1.1』で作成したシンプル・プロジェクトにコピーします。

データベース接続をユーザーのプロジェクトにコピーする手順は、次のとおりです。

  1. データベース・エクスプローラーで DB2SP データベース接続ツリーを展開する。
  2. SAMPLE 接続を右マウス・ボタン・クリックして、「プロジェクトにコピー」を選択する。 「プロジェクトにコピー」ウィンドウが開きます。

    この場合、データベース全体をコピーしますが、スキーマまたはテーブル・レベルからコピーすることも可能です。

  3. 参照 (Browse)」をクリックして、SPSimple フォルダーまでナビゲートする。
  4. OK」をクリックして、「完了」をクリックする。

「データ定義 (Data Definition)」ビューで、SPSimple フォルダー内に SAMPLE データベースが表示されます。

これで、『課題 1.3: SQL ストアード・プロシージャーの作成およびビルド』を開始する準備が完了しました。

ご利用条件 | フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.