@xsd

複合プロパティー @xsd は、EGL コードが Web サービスと相互作用するときに使用されるデータ型のマッピングを以下のように提供します。
伝送のサービス・サイドにおいて
妥当性検査規則のセットを設定して、実行時にサービスへ提供されるデータの種別を制限します。
クライアント・サイドにおいて
EGL データ型と、サービスとの間で送受信するデータ型の間の有効なマッピングを確保します。

@xsd プロパティーは、伝送のサービス・サイド上で提示される (EGL Web サービスが実行している場合)、または伝送のクライアント・サイドで実行時処理に使用される (EGL クライアントが Web サービスと相互作用している場合)、Web サービス記述言語 (WSDL) 定義における XSD エレメントに影響を及ぼします。 このプロパティーは、DataItem パーツ、Record パーツ内のプリミティブ・フィールド宣言、 および Record パーツで使用可能ですが、設定はデフォルトまたは EGL ウィザードで提供されるため、 ほとんどの場合、これらのプロパティーをユーザーが指定する必要はありません。

注: Record パーツのプロパティーを指定する場合や、 Web サービスへのインターフェースを作成する場合、効力があるプロパティー・フィールドは、 elementNamenamespace のみです。
@xsd プロパティー・フィールドは、 ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム (WC3) で説明されている XML スキーマ詳細の一部を反映します。

http://www.w3.org/TR/2001/REC-xmlschema-2-20010502/#facets

@xsd プロパティー・フィールドおよびその型は以下のとおりです。
elementName String
WSDL 定義における xsd エレメントの名前を識別します。デフォルトは、 EGL パーツ名 (DataItem パーツおよび Record パーツの場合) または EGL 変数の名前 (EGL レコード・パーツのプリミティブ宣言の場合) の いずれかです。
namespace String
エレメント名が入っている有効範囲を表す名前空間を指定します。 デフォルトは、EGL パッケージ名の逆になります。 例えば、パッケージに a1.b2.c3 という名前が付けられている場合、デフォルトの名前空間は c3.b2.a1 です。
base STRING
エレメントの WSDL 定義における xsd 型を示します。
minLength STRING
入力として有効な最小の長さを指定します。このプロパティー・フィールドは、 次の場合のみ有効です。
  • xsd 型が xsd:string であるか、または xsd:string から派生した値である。 かつ、
  • EGL Web サービスを作成している。

他の場合は、プロパティー・フィールドは無視されます。

maxLength STRING
入力として有効な最大の長さを指定します。このプロパティー・フィールドは、 次の場合のみ有効です。
  • XSD 型が xsd:string であるか、または xsd:string から派生した値である。 かつ、
  • EGL Web サービスを作成している。

他の場合は、プロパティー・フィールドは無視されます。

pattern STRING
入力を検証するために使用する正規表現を指定します。このプロパティー・フィールドは、 次の場合のみ有効です。
  • XSD 型が xsd:string であるか、または xsd:string から派生した値である。 かつ、
  • EGL Web サービスを作成している。

他の場合は、プロパティー・フィールドは無視されます。

enumeration STRING[ ]
有効な値の配列を指定します。このプロパティー・フィールドは、 次の場合のみ有効です。
  • XSD 型が xsd:string であるか、または xsd:string から派生した値である。 かつ、
  • EGL Web サービスを作成している。

他の場合は、プロパティー・フィールドは無視されます。

whitespace STRING
前述の W3C Web サイトで説明されているように、空白をどのように処理するかを示します。 このプロパティー・フィールドは、 EGL Web サービスを作成している場合のみ有効であり、それ以外の場合は無視されます。
maxInclusive STRING
ユーザーが指定する値が有効である場合、xsd:string、xsd:time、または xsd:datetime フィールドの 最大値を示します。このプロパティー・フィールドは、 EGL Web サービスを作成する場合のみ有効であり、それ以外の場合は無視されます。
minInclusive STRING
ユーザーが指定する値が有効である場合、xsd:string、xsd:time、または xsd:datetime フィールドの 最小値を示します。このプロパティー・フィールドは、 EGL Web サービスを作成する場合のみ有効であり、それ以外の場合は無視されます。
maxExclusive STRING
ユーザーが指定する値が無効である場合、xsd:string、xsd:time、または xsd:datetime フィールドの 最大値を示します。このプロパティー・フィールドは、 EGL Web サービスを作成する場合のみ有効であり、それ以外の場合は無視されます。
minExclusive STRING
ユーザーが指定する値が無効である場合、xsd:string、xsd:time、または xsd:datetime フィールドの 最小値を示します。このプロパティー・フィールドは、 EGL Web サービスを作成する場合のみ有効であり、それ以外の場合は無視されます。

デフォルト・マッピングについての詳細は、『WSDL と EGL 間のデータ変換』を参照してください。

関連概念
EGL プロパティーの概要

関連リファレンス
WSDL と EGL 間のデータ変換

フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.