「式ビルダー」ウィザードを使用して、複雑な式や副照会をビルドすることができます。式は値を指定します。値は、定数または列名のみから成る単純な値の場合や、より複雑な場合が考えられます。
「式ビルダー」ウィザードを使用してビルドできる式のタイ
プは、以下のとおりです。
- 関数
- CASE - 検索または単純型
- CAST
- 定数
- 副照会
- 演算子による式のビルド
- 関数
- 関数は、関数名で表される演算であり、関数名の後ろに、
ゼロまたはそれ以上の引数の指定が一組の括弧で囲まれて続いています。関数は値を戻します。
関数は、列関数、スカラー
関数、行関数、または テーブル関数 に分類されます。
- 列関数の引数は、値 (1 つの列) などの集まりです。関数は単一値 (ヌルの場合あり) を戻し、式を使用できる SQL ステートメントで指定することができます。
- スカラー関数の引数は個々のスカラー値で、それぞれ異なるタイ
プをとことができます。この関数は単一値 (ヌルの場合あり) を戻し、式を使用できるあらゆる SQL ステートメントで指定することができます。
- 行関数の引数は構造化タイプです。関数は組み込みデータ・タイプの行を戻し、構造化タイプ用の変換関数
としてのみ指定することができます。
- テーブル関数の引数は個々のスカラー値で、
それぞれ異なるタイプをとることができます。この関数はテーブルを戻し、SELECT ステートメントの FROM 文節内でのみ指定できます。
- CASE - 検索または単純型
- CASE 式は、1 つ以上の条件の評価に基づいて選択される式を許可します。
CASE 式は、検索または単純タイプの 1 つ以上の when 文節を含み
ます。検索 CASE 式は、CASE キーワードの後ろに条件がなく
、その when 文節それぞれが、i<8 のような評価される条件です。単純な CASE 式は、CASE キーワードの後ろに条件があります。式は、各 when 文節に続く式と比較されます。CASE 式の値
は、true に対する評価を行う CASE 式において、先頭の when 文節に続く結果式 の値です。
when 文節が true に対する評価を行わない場合、else 文
節が CASE 式の値を決定します。
- CAST
- データ・タイプ (オリジン) のインスタンスを異なるデータ・タイプ
(ターゲット) のインスタンスに変換するのに使用される関数。
CAST 関数は、CAST( expr AS datatype) という形式をと
ります。式 expr の結果は、タイプ datatype に変換されます。 例えば、CAST (XMLTEST.EMPLOYEE.SALARY AS INTEGER) は、列 SALARY の
値を整数タイプに変換します。
注: 「SQL ステートメントの新規作成」ウィザードおよび SQL ビルダーでの SQL サポートは、ご使用のデータベース・ベンダーから提供されるサポートのレベルに依存します。
CAST 式は以下をサポートします。
- DB2® - CAST 式 AS 式
- MS SQL サーバー - CAST 式 AS data_type
- Oracle - TRANSLATE はサポートされません
- 定数
- 定数は値を指定します。定数は、ストリングまたは数とすることができます。数値定数は、整数、浮動小数点、または 10 進数とすることができます。ストリング定数は、文字ストリング定数、16 進定数、またはホスト変数と
することができます。ホスト変数名は、:var のように、コロンの後に名前を付けて表され、ステートメントの実行時には値で置き換えられます。
- 副照会
- 副照会は、別の SQL ステートメント内でネストされた SELECT、WITH、
または FULLSELECT ステートメントです。式の値は副照会の結果です。
- 演算子による式のビルド
- 式は、演算子を列または式に適用してビルドすることができます。例えば、x+y の場合、x は列、y は式です。
式の作成式をステートメント内で使用できる SQL
ビルダーのあらゆる場所 (例えば、SELECT ステートメントの「設計」ビューにある「列」列など) から、「式ビルダー」ウィザードを開始することができます。
式を作成するには、以下を行います。
- データ・パースペクティブに切り替える。
- SQL ビルダーでステートメントを開く。
- 式を作成するセルをダブルクリックする。
- リストの「式のビルド」をクリックする。 「式ビルダー」ウィザードが開きます。
- ビルドする式のタイプを選択して、「次へ」を
クリックする。
- ウィザードのフィールドに情報を入力して
、「完了」をクリックする。 フィールドの情報については、フィールドをクリックしてか
ら F1 キーを押します。
SQL 式について詳しくは、ご使用のデータベース製品の資料を参照するか、www.ibm.com/software/data/technical/BOOK/
で DB2 用
の「SQL Reference」を参照してください。
見出しの「Featured books」の下で、DB2 Product
Manuals (including Business Intelligence) へのリンクである「View page」をクリックします。「SQL Reference」の 2 つのボリュームが、「Reference」という見出しの下にある PDF フォーマットで入手できます。
式の作成後に式を変更するには、式を含むセルで 2 回クリックし
て式の編集または置換を選択します。
式の編集既存の式を編集するには、以下を行います。
- データ・パースペクティブに切り替える。
- SQL ビルダーでステートメントを開く。
- 編集する式を含むセルをダブルクリックする。
- リストの「式の編集」をクリックする。
「式ビルダー」ウィザードが開き、式が表示されます。
- 式を編集して「完了」をクリックする。フィールドの情報については、フィールドをクリックしてから F1 キーを押します。
式の置換既存の式を置換するには、以下を行います。
- データ・パースペクティブに切り替える。
- SQL ビルダーでステートメントを開く。
- 編集する式を含むセルをダブルクリックする。
- リストの「式の置換」をクリックする。
「式ビルダー」ウィザードが開きます。
- 現行の式と置換する式のタイプを選択して、「次へ」を
クリックする。
- ウィザードのフィールドに情報を入力
して、「完了」 をクリックする。フィールドの情報については、フィールドをクリックしてから F1 キーを押します。