EGL での変数の参照

2 種類のメモリー・アクセスの違いについて、詳しくは、『動的アクセスと静的アクセス』を参照してください。

どの種類のアクセスが使用されているかに関係なく、通常では EGL のドット構文で十分です。例えば、次のパーツ定義を考えてみます。
  Record ExampleRecordPart01 type basicRecord
    myString      STRING;
    myRecordVar02 ExampleRecordPart02;
   end

  Record ExampleRecordPart02 type basicRecord
    myString02    STRING;
    RecordVar03   ExampleRecordPart03;
    myDictionary  Dictionary
    {
      empnum=0005,
      lastName="Twain",
      firstName="Mark",
      birthday="18351130"
    };
  end

  Record ExampleRecordPart03 type basicRecord
    myInt INT;
    myDictionary  Dictionary
    {
      customerNum=0005,
      lastName="Clemens"
    };
  end

ある関数で、myRecordVar01 という名前の変数を宣言するときに、 レコード・パーツ ExampleRecordPart01 をタイプとして使用するとします。

フィールド myInt を参照するには、以下のシンボルをこの順序でリストします。
配列が存在する場合は、これと同じ構文を単に拡張します。 例えば、myRecordVar03 が 3 つのレコードの配列として宣言されている場合は、次のシンボルを使用して、その配列の第 3 エレメント内にある myInt フィールドにアクセスできます。
  myRecordVar01.myRecordVar02.myRecordVar03[3].myInt
ドット構文は、この例で辞書フィールドを参照するときにも有効です。 値「Twain」にアクセスするには、assignment 文の右辺に次の文字を指定します。
  myRecordVar01.myRecordVar02.myDictionary.lastName

myDictionary という名前のフィールドが 2 つの異なるレコード・パーツ内に存在しても、問題になりません。なぜなら、それぞれの同名フィールドは、それを格納している独自のレコードとの関係で参照されるからです。

ドット構文を使用して、次のように、ライブラリー (myLib など) 内の定数 (myConst など) を参照することもできます。
  myLib.myConstant
それ以外に、以下の 2 つの構文があります。

関連概念
固定構造体を参照するための簡略構文
動的アクセス用の大括弧構文
動的アクセスと静的アクセス
EGL における列挙型
関数パーツ
パーツ
プログラム・パーツ
パーツの参照
有効範囲指定の規則と EGL での「this」
固定構造体
Typedef

関連タスク
EGL での変数と定数の宣言

関連リファレンス
配列
関数呼び出し
EGL ソース形式の関数パーツ
プリミティブ型
使用宣言

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