ServiceBindingLibrary 型のライブラリー・パーツ

サービス・バインディング・ライブラリー (ServiceBindingLibrary 型のライブラリー・パーツ) には、関数や定数を持たない、一連の変数のみが含まれています。
Interface 型または Service 型の変数の宣言は、EGL のどこかで行うことができますが、この宣言にはサービス・バインディング・ライブラリーにのみあるバインディング情報を含むことができます。 このライブラリー・タイプの各宣言には次の複合プロパティーの 1 つが含まれています。
@EGLBinding
変数の EGL サービスへのバインディング用。詳細については、@EGLBindingを参照してください。
@WebBinding
変数の Web サービスへのバインディング用。詳細については、@WebBindingを参照してください。

serviceBinding 型のライブラリーにはプロパティー runtimeBind が含まれています。このプロパティーは、no (デフォルト) または yes に設定します。このプロパティーを yes に設定すると、生成時にライブラリー固有のプロパティー・ファイルが作成されます。 そのファイルには、実行時に有効になり、デプロイメント時に変更できる、バインディング情報が含まれています。 詳細については、サービス・バインディング・ライブラリーのプロパティー・ファイルを参照してください。

どの EGL ライブラリーも、そのライブラリーを使用するパーツとは別に生成されます。EGL ランタイムは、ライブラリーにアクセスする場合、ライブラリー・プロパティー alias の設定値を使用します。このプロパティーのデフォルト設定は EGL ライブラリー名です。このプロパティーについては、『EGL ソース形式のライブラリー・パーツ』で説明しています。

実行時には、ライブラリーは最初に使用されるときに ロードされ、ライブラリーにアクセスしたコードがメモリーから (実行単位が 終了したときのように) 離れたときにアンロードされます。

PageHandler は、ロードされるたびにライブラリーの新しいコピーを取得します。また、別のライブラリーによって呼び出されたライブラリーは、呼び出し元のライブラリーが存続している間はメモリー内に存続します。

ライブラリーを作成して EGL 値を保持し、ローカル実行のためにコード化する方法の詳細については、『BasicLibrary 型のライブラリー・パーツ』を参照してください。EGL で生成された Java™ プログラムからネイティブ DLL にアクセスするためのライブラリーを作成する方法の詳細については、『NativeLibrary 型のライブラリー・パーツ』を参照してください。

@EGLBinding

複合プロパティー @EGLBinding は、EGL サービスを参照する変数のバインディングを指定します。 プロパティー・フィールドとそのタイプは次のとおりです。
commType CommTypeKind
クライアントとサービスを接続するのに使用される通信のタイプ。次の値のいずれかです。
LOCAL
クライアントとサービスが同じ実行単位にある場合はこの値になります。
TCPIP
クライアントとサービスが TCP/IP を介して通信する場合はこの値になります。

プロパティー・フィールド commType は必須です。

serviceName STRING
変数が参照するサービス・パーツの名前。

プロパティー・フィールド serviceName は必須です。

servicePackage STRING
サービス・パーツが存在する EGL パッケージの名前。

プロパティー・フィールド servicePackage は必須です。

serviceAlias STRING
EGL サービス・パーツの別名 (ある場合)。
tcpipLocation STRING
次の形式をとるストリング。
  host:portNumber

host は、サービスが実行されているマシンを参照する TCP/IP のホスト名です。portNumber は、サービスへのアクセスを提供する TCP/IP ポートの数です。

commType の値が TCPIP である場合、プロパティー・フィールド tcpipLocation は必須です。

debugImpl STRING
デバッグ時にアクセスされるサービス・パーツ名。パーツが指定されていない場合は、デバッグ・セッションがデプロイされたサービスを呼び出しますが、そのサービスのステップスルーは行いません。

@WebBinding

複合プロパティー @WebBinding は、Web サービスのバインディングを指定します。 プロパティー・フィールドは次のとおりです。
wsdlFile STRING
WebContent フォルダーのパスで始まる、クライアント側の WSDL ファイルのロケーション。以下に例を挙げます。
  WebContent/WEB-INF/wsdl/HelloWorld.wsdl

プロパティー・フィールド wsdlFile は必須です。

wsdlService STRING
WSDL サービス・エレメント名。

このプロパティー・フィールドは必須です。

wsdlPort STRING
WSDL ポート・エレメント名。

このプロパティー・フィールドは必須です。

endPoint STRING
Web サービスの URL。デフォルトは、WSDL ファイルに指定してある soap:address エレメントの値です。
debugImpl STRING
デバッグ時にアクセスされるサービス・パーツの名前。パーツが指定されていない場合は、デバッグ・セッションがデプロイされたサービスを呼び出しますが、そのサービスのステップスルーは行いません。

サービス・バインディング・ライブラリーのプロパティー・ファイル

このプロパティー・ファイルは一連のファイル・プロパティーと値のペアで構成されています。 次のファイル・プロパティーのみがサポートされています。
egl.service.varName.eglBinding.commType
egl.service.varName.eglBinding.servicePackage
egl.service.varName.eglBinding.serviceAlias
egl.service.varName.eglBinding.tcpipLocation

egl.service.varName.webBinding.endpoint
上記のように、各ファイル・プロパティー名は egl.service で始まっており、それに次の形式が続きます。
  .varName.bindingType.propertyName=value
varName
サービス型またはインターフェース型の変数の名前。
bindingType
次の値のいずれかです。
  • eglBinding (変数が EGL サービスを参照する場合)
  • webBinding (変数が Web サービスを参照する場合)
propertyName
commType または endpoint などのバインディング・プロパティー。前述したように、すべてのバインディング・プロパティーがプロパティー・ファイルでサポートされているわけではありません。
value
バインディング・プロパティーの値。
フィードバック
(C) Copyright IBM Corporation 2000, 2005. All Rights Reserved.