課題 1.6: ストアード・プロシージャーのエクスポートおよびデプロイ

データベースへのストアード・プロシージャーのデプロイは、2 ステップ・プロセスです。 ストアード・プロシージャーの作成を完了すれば、それをスクリプトにエクスポートできます。 次に、エクスポート・スクリプトを実行して、 ストアード・プロシージャーをローカルまたはリモート・データベースにデプロイできます。 スクリプトをプロジェクトの Scripts フォルダーに保管するか、またはファイル・システムにエクスポートすることを選択できます。 このチュートリアルでは、スクリプトを SPSimple プロジェクトの Scripts フォルダーにエクスポートします。

このチュートリアルでこれまでにすでに作成したストアード・プロシージャーをビルドしているので、 ストアード・プロシージャーはすでにデータベースに保管されています。 さらに標準的なシナリオでは、 ローカル・テスト・データベース上でストアード・プロシージャーをビルドして、 それを実動データベースにデプロイすることもできます。 今回は学習が目的ですので、ユーザーのエクスポート・スクリプトに DROP PROCEDURE ステートメントを作成し、そうすることにより、 前にビルドしたバージョンは、エクスポート・スクリプト内の CREATE PROCEDURE ステートメントが実行される前にドロップされます。

ストアード・プロシージャーのスクリプトへのエクスポート

  1. SPSimple プロジェクトの下の Stored Procedures フォルダーを右クリックして、「エクスポート」を選択する。 「ルーチンのエクスポート」ウィザードが開きます。
  2. 「選択 (Selection)」ページで、SPEMPLOYEE ストアード・プロシージャーをクリックして、「次へ」をクリックする。
  3. 「ターゲットとオプション」ページで「Project Scripts Folder」を選択する。
  4. ファイル名」フィールドにスクリプト名 spemployee_export を入力してスクリプトに名前を付ける。
  5. DROP ステートメントの組み込み」を選択する。 このオプションは、エクスポート・スクリプト内に DROP PROCEDURE ステートメントを生成します。 これにより、課題 1.3 でビルドしたストアード・プロシージャーのバージョンがドロップされます。
  6. 次へ」をクリックして、「要約 (Summary)」ページに設定値を表示させ、次に「完了」をクリックします。

    「DB 出力」ビューでエクスポートの進行状況を表示してください。 エクスポート・アクションが完了したならば、作成されたスクリプトが SPSimple プロジェクトの Scripts¥Data フォルダーに表示されます。 この場合、スクリプトは SQL ファイルです。 場合により、エクスポートするストアード・プロシージャーまたはターゲット・データベースのタイプに応じて、 スクリプトが XML ファイルであることもあります。

ストアード・プロシージャーを SAMPLE データベースにデプロイする

これで、エクスポート・スクリプトを実行して、 ストアード・プロシージャーをデータベースにデプロイできます。 この場合、チュートリアルのシナリオを単純化するために、 ストアード・プロシージャーを SAMPLE データベースにデプロイします。 ただし、データベースのバージョンが、 ストアード・プロシージャーの作成に使用したデータベースと互換性がある限り、 それを別のデータベースにデプロイすることもできます。 たとえば、DB2(R) UDB for Linux、UNIX、および Windows バージョン 8.2 データベースから DB2 UDB for Linux、UNIX、および Windows バージョン 8.1 データベースにデプロイできますが、DB2 UDB for z/OS データベースにはデプロイできません。

ストアード・プロシージャーを SAMPLE データベースにデプロイする手順は次のとおりです。

  1. SPSimple プロジェクトの Scripts¥Data フォルダーに作成した sp_employee.sql ファイルを右クリックして、「デプロイ」を選択する。 「スクリプトの実行」ウィザードが開きます。

    : ルーチンをデプロイする際に開くウィザードは、ルーチンおよびターゲット・データベースの言語によって異なります。

  2. 最初のページで、デフォルトを保持して、「次へ」をクリックする。

    ストアード・プロシージャー用に DROP PROCEDURE ステートメントを作成したので、実行するステートメントのリストに DROP PROCEDURE ステートメントが表示されます。 この時点で DROP PROCEDURE ステートメントを実行したくないことを決定した場合は、 そのステートメントの隣のチェック・ボックスをクリアすることができます。 今回の場合は、データベースにビルドしたストアード・プロシージャーの以前のバージョンがドロップされるようにするために、 チェック・ボックスは選択されたままにしておきます。

  3. 「スクリプト実行オプション」ページで「変更をコミットする前にプロンプトを出す」をクリックする。

    このオプションを選択すると、変更をコミットするかあるいはロールバックするかを尋ねるプロンプトが常に表示されます。 デフォルト・オプション (「成功時のみ変更をコミット」) は、 エラーが起こった場合のみ、それまでに完了したアクションをコミットするかあるいはロールバックするかを尋ねるプロンプトを出します。

  4. 「データベース接続」ページで「既存の接続の使用」チェック・ボックスを選択して、『課題 1.2』で作成した DB2SP 接続を選択する。
  5. 完了」をクリックする。

    「エクスポート結果の確認」ウィンドウが開き、 「タスク (Task)」列に DROP PROCEDURE および CREATE PROCEDURE ステートメントが表示されます。 「メッセージ」列に、ステートメントが正常に実行されたかどうかが表示されます。

  6. 変更のコミット」をクリックして、データベースへの変更をコミットする。

要約』の説明をよくお読みになり、チュートリアルを終了させてください。

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