Faces コンポーネントの参照

パレット上の Faces コンポーネント・ドロワーを開いた後で、コンポーネントのいずれかを Faces JSP に追加することができます。一部のコンポーネントは、デフォルトではパレット上で非表示になります。パレットに非表示コンポーネントを表示するためには、「パレット」ビューの内部で右マウス・ボタン・クリックし 、「カスタマイズ」」を選択します。パレット上に表示したいコンポーネントごとに「非表示」の隣のチェックマークを外してください。

注: サブコンポーネントの一部は、パレットからは追加できません。それらは親コンポーネントの「プロパティー」ビューから追加します。たとえばページにデータ・テーブル・コンポーネントを追加した後、行編集コンポーネントをそのデータ・テーブルの「プロパティー」ビューから追加することができます。

コンポーネントの「プロパティー」ビューには、コンポーネント上で設定できる最も一般的な属性セットが表示されます。コンポーネントによっては、コントロール、アクション、または他のコンポーネントを追加するためのオプションが表示されることもあります。「プロパティー」ビューを開くには、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「プロパティー」をクリックします。ただし、このビューはデフォルトで開かれています。


プロパティー・ビュー

「すべての属性」ビューには、コンポーネント上で設定できるすべての属性のテーブルが表示されます。これには、「プロパティー」ビューからアクセスできる属性も含まれます。「すべての属性」ビューに切り替えるには、「プロパティー」ビューの右上で「すべての属性」アイコンすべての属性アイコンをクリックしてください。


「すべての属性」ビュー

「プロパティー」および「すべての属性」ビューに表示されるすべての属性のアルファベット順のリストおよび説明については、『Faces コンポーネントの属性』を参照してください。個々のコンポーネントの詳細については、『Faces コンポーネントおよびその詳細』テーブルにあるコンポーネント名をクリックしてください。このテーブルには、パレットから追加できるすべての Faces コンポーネントがリストされています。最初に隠されているコンポーネントは、テーブル内の名前の隣にアスタリスク (*) を付けて示されます。

表 1. Faces コンポーネントおよびその詳細
Faces コンポーネント名 Faces タグ名 説明
チェック・ボックス selectBooleanCheckbox 1 つのチェック・ボックスを表示します。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
チェック・ボックス・グループ selectManyCheckbox 複数のチェック・ボックスを表示します。ユーザーは複数のチェック・ボックスにチェックマークを付けることができます。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
コンボ・ボックス selectOneMenu ユーザーが 1 つの項目を選択するドロップダウン・コンボ・ボックスを表示します。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
コマンド - ボタン commandExButton テキストまたはイメージを保持できるプッシュボタンを作成します。このボタンはアクションを実行できます。アクションおよびナビゲーション規則に関する情報については、『Faces JSP ページでのナビゲーション規則の使用』を参照してください。
コマンド - ハイパーリンク commandLink ハイパーリンクを作成し、レコードの更新などのアクションを実行することもできます。ハイパーリンク、アクション、およびナビゲーション規則については、 『Faces JSP ファイルへのハイパーリンクの追加』および『Faces JSP ページでのナビゲーション規則の使用』を参照してください。
データ・テーブル dataTable 行がデータ・レコードに対応し、列がフィールドまたはカテゴリーに対応する、データ・テーブルを作成します。機能には、ページ制御、ヘッダーとフッター、および行選択とアクションのサポートが含まれます。データ・テーブルの詳細については、 『データ・テーブルの追加と構成』を参照してください。
入力コンポーネント・エラーの表示 メッセージ 条件付きで表示されるエラー・テキストを挿入します。各エラーは特定のコンポーネントに関連付けられています。このコンポーネントについて詳しくは、 『JavaServer Faces アプリケーションでのエラーの管理』を参照してください。
フォーム内エラーの表示 messages ページでエラーが発生した場合に、条件付きで表示されるエラー・メッセージを挿入します。ページ全体のエラーを表示します。エラー・コンポーネントについて詳しくは、『JavaServer Faces アプリケーションでのエラーの管理』を参照してください。
ファイル・アップロード fileupload ファイルをアップロードするための入力フィールドおよび関連ブラウズ・ボタンを表示します。ファイル・アップロード・コンポーネントについて詳しくは、 『ファイル・アップロード・コンポーネントの使用』を参照してください。
フォーム form 他のコンポーネント用のメイン・コンテナーを作成します。必要に応じて自動的に追加されます。
*水平罫線 outputSeparator ページ上の情報を視覚的に分離する水平線を作成します。
イメージ graphicImageEx ページ上でイメージを表示します。データ・ソースからも同様にイメージを表示することができます。イメージについて詳しくは、 『イメージの表示』を参照してください。
入力 inputText これにより、以下のデータ・タイプの入力フィールドを作成することができます。入力コンポーネントをページに追加する場合は、入力コンポーネントの「プロパティー」ビューで、以下の形式のいずれかを選択してください。 入力コンポーネントについて詳しくは、『Faces JSP ファイルへの入力コンポーネントの追加』を参照してください。
inputText
  • ストリング : シンプルなテキスト領域。これはデフォルトです。
convertNumber
  • 数値 : スタイルおよびフォーマットを設定できる数値フィールド。
convertDateTime
  • 日付/時刻 : フォーマットを設定できる日時フィールド。
convertMask
  • マスク : 特定の値を選択して組み込みまたは除外を行うフィルター。
*入力 - 非表示 inputHidden 非表示の入力コンポーネントを挿入します。このコンポーネントは開発者がページ間で、またはページ上のコントロール間でデータの受け渡しをする場合によく使用します。
入力 - パスワード inputSecret ユーザーがパスワードを入力する入力フィールドを挿入します。
入力テキスト領域 inputTextarea 複数の行をもつテキストを表示する入力コンポーネントを挿入します。
ラベル outputLabel アクセシビリティ出力ラベルを挿入します。ラベル・コンポーネントについて詳しくは、『アクセシビリティのためのラベル・コンポーネントの追加』を参照してください。
リンク outputLinkEx 指定する URL へのハイパーリンクを作成します。
リスト・ボックス - 複数選択 selectManyListbox ユーザーが複数の項目を選択できるリスト・ボックスを挿入します。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
リスト・ボックス - 単一選択 selectOneListbox ユーザーが 1 つの項目を選択するリスト・ボックスを挿入します。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
メディア・プレイヤー   各種のメディア・ファイルを Web ページ上で再生できるよう、ページ上にメディア・コンポーネントを作成します。メディア・コンポーネントについて詳しくは、『メディア・コンポーネントの追加』を参照してください。 以下のメディア・コンポーネントから選択することができます。
playerGenericPlayer
playerFlash
  • *Macromedia Flash Player - Web ページ上で Flash ファイルを再生するために、Macromedia Flash Player のインスタンスを作成します。
playerMediaPlayer
  • *Microsoft Windows® Media Player - Web ページ上でメディア・ファイルを再生するために、Microsoft® Windows Media Player のインスタンスを作成します。
playerShockwave
playerRealPlayer
  • *Real Network RealOne Player - Web ページ上で Real Network RealOne Player ファイルを再生します。これらのファイルは音声ファイルまたはビデオ・ファイルのいずれでも構いません。
出力 outputText ユーザーが変更できない出力テキストを作成します。テキストは静的またはデータ・ソースにバインドされたものにすることができます。出力コンポーネントは、データ・ソースからデータを表示することができ、さらに他のほとんどの Faces コンポーネントの中の静的テキストを (たとえば入力フィールドのラベルとして) 表示することができます。

出力コンポーネントを追加する場合は、出力コンポーネントの「プロパティー」ビューで、以下の形式のいずれかを選択してください。

outputText
  • ストリング : シンプルなテキスト領域。 これはデフォルトの形式です。
convertNumber
  • 数値 : スタイルおよびフォーマットを設定できる数値フィールド。
convertDateTime
  • 日付/時刻 : フォーマットを設定できる日時フィールド。
convertMask
  • マスク : 特定の値を選択して組み込みまたは除外を行うフィルター。
出力 - フォーマット済みテキスト outputFormat 定様式メッセージをページに出力します。メッセージは、静的テキストとデータ・ストレージからの動的データとの組み合わせにすることができます。
パネル - グループ・ボックス   他のコンポーネントをグループ化できるコンテナーを作成します。パネルの使用法の 1 つは、データ・テーブルの列での使用です。パネルを列にドラッグすると、その列の複数のコンポーネントをどのように編成するかをコントロールすることができます。このコンポーネントには以下のオプションがあります。
panelBox
  • *リスト - コンポーネントを縦方向または横方向のリストとして編成します。
panelGrid
  • *グリッド - コンポーネントをグリッドの中に編成します。グリッド内の列数を指定することができます。
panelLayout
jspPanel
  • *パネル - JSP - 内部に他の任意の HTML、JSP、または Faces コンポーネントを含むことのできるパネルを挿入します。ほとんどの Faces コンポーネントには他の Faces タグを含むことができますが、HTML タグを含むことはできません。 ただし、この jspPanel コンポーネントには Faces タグと HTML タグの両方を含むことができます。たとえば、通常は Faces データ・テーブルの列内に HTML 表を作成することはできません。 しかしこのコンポーネントを列にドラッグすると、その内部に HTML 表を作成することができます。さらに、HTML 表に Faces タグを含むこともできます。
パネル - メニュー・バー panelActionbar コマンドをメニュー・バーに入れるパネルを挿入します。ボタン、ハイパーリンク、および水平罫線をパネルにドラッグ・アンド・ドロップすることができ、またはこれらをコンポーネントの「プロパティー」ビューから追加することが できます。メニュー・バーの中にサブメニュー・バーを追加することもできます。
パネル - タブ付き tabbedPanel 一連の重複タブ付きページを作成します。各ページには、一連のコンポーネントを含めることができます。ユーザーは、タブをクリックして該当ページの内容を表示します。タブ・パネルで使用できるイベントについて詳しくは、 『タブ・パネル用のイベント・ハンドラー』を参照してください。
ラジオ・ボタン・グループ selectOneRadio 一群のラジオ・ボタンを表示します。ユーザーがクリックできるのは 1 つだけです。このコンポーネントの詳細については、 『Faces JSP ファイルへの選択リストの追加』を参照してください。
リッチ・テキスト領域 inputRichText リッチ・テキスト・エディター・コンポーネントを挿入します。入力 - テキスト・エリア・コンポーネントと同様、このコンポーネントではテキストを複数行に入れることができます。入力テキスト領域とは異なり、このコンポーネントには異なるフォントとサイズ、テーブル、リンク、および番号付きリストと番号なしリストを含むことができます。
*verbatim verbatim verbatim タグを挿入し、Faces JSP ページに HTML を直接追加できるようにします。
関連概念
JavaServer Faces
Faces コンポーネント
関連タスク
Faces コンポーネントの使用
関連資料
Faces コンポーネントの属性
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