注釈ベースのプログラミング・タグ

WebSphere® Rapid Deployment (WRD) は、アプリケーション開発者が使用する Java™ インターフェースおよびクラスの集合という意味での従来の API を定義しません。 その代わりに、WRD の注釈ベースのプログラミング部分は、 自分でソース・コードに挿入する Javadoc 構文タグの集合を定義します。

  1. タグのタイプ

    注釈ベースのプログラミング・タグは、以下の 3 つのグループに分類されます。

    • テクノロジー・タグ

      テクノロジー・タグは、J2EE およびその他の規格のキー・テクノロジーに直接マップされます。 これらのタグの多くは、XDoclet コミュニティーから直接派生したものです。 詳細については、http://xdoclet.sourceforge.net/xdoclet/index.html を参照してください。

    • バインディングおよび拡張タグ

      これらのタグを使用すると、 標準テクノロジーの一部になっていない WebSphere 固有のバインディングおよび拡張データを指定できるようになります。

    • 動作タグ

      動作タグは、特定の実装テクノロジーにではなく、 必要な動作またはサービス品質に注釈を付けます。 適切な実装テクノロジーは、WRD によって、後でプロセスの中で決定されます。

  2. スコープ

    スコープとは、Java ソース・ファイル内のそれぞれのタグのロケーションのことを指します。 スコープには、パッケージ、クラス、メソッド、およびフィールドという 4 つの有効なオプションがあります。

    • パッケージ

      パッケージ・コメントに追加されます。 このスコープは、Java パッケージ全体、モジュール、 または全体としてのアプリケーションに適用できる情報を提供します。

    • クラス

      クラス・コメントに追加されます。このスコープは、 Java の型、または全体としてのインターフェースについての情報を提供します。

    • メソッド

      クラス内の特定のメソッドのコメントに追加されます。 このスコープは、クラス内で参照されているメソッドについての情報を提供します。

    • フィールド

      クラス内の特定のフィールドのコメントに追加されます。 このスコープは、クラス内で参照されているフィールドに固有の情報を提供します。

  3. 多重度

    多重度とは、1 つの Java ソース・ファイルの中に特定のタグが現れることができる回数のことを指します。 XDoclet 表記では、多重度は、タグ名に続く括弧内に示されます。

    @ejb.bean (0..1) は、"@ejb.bean" タグが、 Java ソース・ファイル内でゼロ回または 1 回使用できることを示します。

    @ejb.ejb-external-ref (0..*) は、"@ejb.ejb-external-ref" タグが、Java ソース・ファイル内で、ゼロ回から、回数に制限なく使用できることを示します。

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