Ant の操作

ワークベンチの組み込み機能として Ant サポートが提供されています。任意の XML ファイルを右マウス・ボタンでクリックして、ポップアップ・メニューから「Ant の実行」を選択すると、 「Ant スクリプトの実行」ダイアログに 選択可能な Ant ターゲットが表示されます。実行されるターゲットを順々に検査でき、その実行順序は各ターゲットの横に表示されています。「Ant コンソールへの実行ログの表示」を選択し、 「Ant コンソール」ビュー (「パースペクティブ」「ビューの表示」「その他」「Ant」「Ant コンソール」)に Ant メッセージを表示することもできます。

さらに、「引数」フィールドを使用して、Ant プログラムに -verbose などの引数を引き渡すことができます。 Ant スクリプトが Ant javac タスクを起動する場合は、特殊な -Dbuild.compiler=org.eclipse.pde.internal.core.JDTCompilerAdapter 引数を引き渡す必要があります。そうしない場合、「旧型のコンパイラーは使用できません。」エラーが出されます。

javac Ant タスクに deprecation="on" オプションを使用すると、WebSphere® Studio は破壊されます。何も指定しないか、deprecation="off" を使用するか、いずれかを行う必要があります。

  1. ワークスペース内の任意のプロジェクト内部に以下の echo.xml ファイルを作成する。
    <?xml version="1.0"?>
       <project name="Echo" default="echo" basedir=".">
          <target name="echo">
             <echo message="HELLO from echo"/>
          </target>
          <target name="dir">
             <echo message="dir of ${basedir}:"/>
             <exec dir="${basedir}" executable="cmd.exe">
                <arg line="/c dir"/>
             </exec>
          </target>
       </project>
  2. echo.xml を右クリックし、「Ant の実行」を選択する。
  3. 「Ant の実行」ダイアログでは、echo と dir の 2 つの Ant ターゲットが存在すること、および echo[1] が実行されるデフォルト・ターゲットであることが示される。 dir も選択すると、dir[2] に変り、2 番目のターゲットとして実行されることになります。「Ant コンソールへの実行ログの表示」にチェックマークが付いていることを確認してから、 「終了」をクリックする。その後、スクリプトが実行されます。 結果は Ant コンソールに表示されます。
  4. echo.xml を右マウス・ボタンでクリックし、再実行するために「Ant の実行」を選択する。ここで、引数の入力フィールドに -verbose を入力してから、「終了」をクリックする。
echo.xml ファイルを編集して、 存在しないタスク propertyBad を含む次の bad ターゲットの組み込みを試みる。
<target name="bad">
   <propertyBAD name="MyName" value="MyValue"/>
</target>

echo.xml を右マウス・ボタンでクリックし、再実行するために「Ant の実行」を選択する。ターゲットとして「bad」を選択してから、「終了」をクリックする。 「問題」ビューに propertyBad のタイプのタスクを作成できませんでした」というエラー・メッセージを受信します (2 回表示されます)。 このエラーは、propertyBad をプロパティーに変更してから echo.xml を保管することで、部分的に修正することができます。「タスク」ビューのエラーは、Ant 実行時エラーであるため、表示されたまま画面に残ります。 Ant を再実行すると、エラー・メッセージは消えます。

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