目的
  • 単体の仕様を確認する。
  • 単体の内部構造を確認する。
ステップ
入力とする成果物: 結果となる成果物:
役割: 実装担当者
ツール メンター:
詳細情報:

ワークフローの詳細:

初期の作業 ページの先頭へ

目的 テストを実装するための準備をする。

単体は、オブジェクト指向の言語におけるクラスだけではなく、C++ における関数などの自由なサブプログラムも意味します。

各単体 (実装されたクラス) について、下記のステップを実行します。

単体テストの実行 ページの先頭へ

目的 テスト プロシージャ (または、テストが自動化されている場合は、テスト スクリプト) を実行する。

単体テストを実行する際には、次のステップに従います。

  1. ハードウェア、ソフトウェア、ツール、データなどの、必要な全コンポーネントがインストールされ使用可能になるように、テスト環境を設定します。
  2. 全コンポーネントが、テスト開始に適した正しい初期状態になるように、テスト環境を初期化します。
  3. テスト プロシージャを実行します。

メモ: テスト プロシージャの実行は、テストが自動、手動のどちらであるかによって、また、テスト コンポーネントがドライバまたはスタブのいずれかとして必要かどうかによって異なります。

  • 自動テスト。単体テストの実装中に作成されるテスト スクリプトが実行されます。
  • 手動実行。テストを手動で実行する場合は、テスト プロシージャの構成作業中に作成される、構成されたテスト プロシージャが実行されます。

テストの実行の評価 ページの先頭へ

目的 テストが成功し、かつ希望どおりに完了したかどうかを判断する。
修正アクションが必要かどうかを判断する。

テストの実行は、次の 2 つの状態のどちらかで終了します。

  • 正常: 全テスト プロシージャ (またはスクリプト) が、目的どおりに実行されます。

テストが正常に終了した場合は、次にテストの評価を行います。

  • 異常または時期尚早: テスト プロシージャまたはスクリプトが、完全にまたは予想どおりに実行されなかった場合。テストが異常に終了した場合、テスト結果が信頼できないことがあります。中断の原因を識別および修正し、テストを再実行してから、ほかのテスト作業を行います。

テストが異常な終了をした場合は、中断したテストからのリカバリを実行します。

テストの評価 ページの先頭へ

目的 テスト結果が信頼できるかどうかを見極める。
テスト結果により、テスト作業または成果物に欠陥があることが示された場合は、適切な修正アクションを決定する。

テストが完了したら、テスト結果を検討して、テスト結果が信頼できること、また報告されたエラー、警告、予想外の結果が、テスト対象の外部からの影響 (不適切なセットアップやデータなど) で発生したものではないことを確認します。

報告されたエラーの原因がテスト成果物にある場合、またはテスト環境の問題にある場合は、中断したテストからのリカバリに必要な修正アクションを取り、テストを再実行します。

テスト結果からテスト対象そのものにエラーがあることがわかった場合、この作業は実質的に終了になります。通常、次の作業は、作業: 変更依頼の登録または作業: 実行時の振る舞いの分析になります。

中断したテストからのリカバリ ページの先頭へ

目的 中断したテストからリカバリするための適切な修正アクションを決定する。
問題を修正し、リカバリして、テストの再実行を行う。

中断したテストは、主に次の 2 種類に分類できます。

  • 致命的なエラー: ネットワーク エラー、ハードウェアのクラッシュなどのシステム エラー
  • テスト スクリプト コマンドのエラー: 自動化したテストでのみ発生する、テスト スクリプトがコマンドまたはコードの行を実行できない状態

上記のエラーは、どちらも次のような状況を示すことがあります。

  • 予期しないアクション、ウィンドウ、イベントが、テスト スクリプトの実行中に発生する。
  • テスト環境が応答していないまたは望ましくない (ハングやクラッシュなどの) 状態になる。

中断したテストからのリカバリには、次のステップを実行します。

  1. 問題の実際の原因を突き止めます。
  2. 問題を修正します。
  3. テスト環境を再度セットアップします。
  4. テスト環境を再度初期化します。
  5. テストを再実行します。


Rational Unified Process   2003.06.15