ソフトウェア開発計画書は、プロジェクトの管理に必要なすべての情報を収集する、包括的で複合的な成果物です。この計画書は、方向づけフェーズの間に作成される数々の成果物を包含し、プロジェクト全体を通して保守されます。 
役割:  プロジェクト管理者 
オプション度 / 使用時期:  この成果物は方向づけフェーズの間に作成され、主要なマイルストーンごとに更新されます。
テンプレートとレポート: 
 
例:   
UML の表現:  なし
詳細情報:   
成果物を入力とする作業:    成果物を出力とする作業:   

目的 ページの先頭へ

ソフトウェア開発計画書の目的は、プロジェクトで管理する必要のあるすべての情報を収集することです。この計画書はソフトウェア開発のアプローチを記述するものであり、管理者が開発作業を指揮するために作成し、使用する最も重要な計画書です。

ソフトウェア開発計画書を使用するのは次の人々です。

  • プロジェクト管理者。プロジェクトのスケジュールを計画し、必要な要員を確保し、スケジュールに照らして進捗を追跡するために使用します。
  • プロジェクト チームのメンバー。各自が行わなければならない作業とその時期、自分の作業の前提となるほかの作業について理解するために使用します。

タイミング ページの先頭へ

この成果物は方向づけフェーズの間に作成され、主要なマイルストーンごとに更新されます。

責務 ページの先頭へ

プロジェクト管理者は、この計画書に含まれる文書の作成に責任を持ち、ソフトウェア開発計画書を通して最新バージョンの文書が入手できる状態の維持に努めます。

カスタマイズ ページの先頭へ

ソフトウェア開発計画書の概要と内容を規定する契約書の中で、標準が明文化される場合があります。その場合、HTML テンプレートに示されている概要案の代わりにその標準を使用しますが、その標準の情報面の要件について、テンプレートが提供する概要案へのマッピングを明確に定義することが推奨されます。

追加情報 ページの先頭へ

優れたソフトウェア開発計画書は発展していくものです。有用なソフトウェア開発計画書は (使われずに放置されるのではなく) 定期的に更新され、管理者や実務家によく理解され、受け入れられます。

ソフトウェア開発計画書は、プロジェクトの成功への道筋を定義する文書です。以下の特徴を備える、1 つのソフトウェア開発計画書を準備します。

  • 内容に関する組織の標準を遵守する
  • (存在する場合) 契約書の内容を遵守する
  • その内容を追跡することによって契約面および組織面の要件を導き出すことができ、要件に反した場合の対処を定義する
  • 主要マイルストーンごとに更新される
  • 設計と要求と共に発展する

標準的な形式では、次のことを奨励します。

  • プロセス、手法、経験、人的資産の再利用
  • 組織の期待に対する説明責任
  • 均一なプロセス目標

優れたソフトウェア開発計画書を特徴づける重要な要因は、簡潔であること、主観が排除されていること、意味のある標準と手順に焦点が合っていることです。



Rational Unified Process   2003.06.15