主要概念: 反復ワークフロー

トピック: 反復ワークフロー

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反復ワークフローは、プロセスを時間に基づいた観点で表現します。1 つの反復ワークフローが、ソフトウェア プロジェクトの特定のフェーズにおける反復内の典型的なワークフローを表します。反復ワークフローは、その作業の作業分野ワークフローと異なり、ワークフローの詳細として記述し、作業分野をまたがった考慮事項を取り扱います。これは、プロジェクトの 1 つの反復の観点による実際のワークフローです。

UML の用語では、ワークフローはシーケンス図、コミュニケーション図、アクティビティー図のいずれかとして表現されます。RUP では、アクティビティー図の形式を使用します。各フェーズを、アクティビティー図で表現します。このダイアグラムは、ワークフローの詳細とその主要な納品可能物に関して表現したワークフローを示します。ワークフローの詳細に関係する主要な役割は、アクティビティー図にレーンとして記述します。

反復ワークフローは、ソフトウェア開発プロセスのライフサイクル モデルを記述するための効果的な方法です。

反復ワークフローの図

この例は、従来の RUP ライフサイクルにおける方向づけフェーズのアクティビティー図を示します。

ソフトウェア開発プロセスに対しては多くの異なる観点があります。このため、プロセス内容の目的に応じた編成方法はプロジェクトごとに異なり、ときには 1 つのプロジェクト内で要員ごとに異なる場合もあります。時間に基づいた観点は、多くのプロセス編成方法の 1 つです。このほかに、作業分野、役割などに基づく観点があります。これらのさまざまな観点は、プロセスの編成方法として互いに競合するものではなく、補完的なものと見なされる場合があります。


Rational Unified Process   2003.06.15