目的
  • ビジネスの観点から、プロジェクトに投資対象としての価値があるかどうかを判断する
ステップ
入力とする成果物:    結果となる成果物:   
頻度: プロジェクトごとに 1 回 
役割:  管理レビュー担当者 
ツール メンター:   

ワークフローの詳細:   

プロジェクト承認レビューは、新しいプロジェクトにとって、超えなければならない重要なハードルです。このレビューでは、会社でプロジェクトに着手する際に技術的および経済的な正当性が十分あるかどうかを、取締役や上級管理職が判断します。

プロジェクト承認レビュー会合のスケジュール設定 ページの先頭へ

最初のステップは、プロジェクト承認プロセスに出席する人々を識別し、プロジェクトの提案をレビューするための時間をスケジュールすることです。ほとんどの組識には、これらを決定する常任管理委員会があります。通常、この委員会には、技術、財務、マーケティング、営業の各部門の代表者が含まれます。

プロジェクト承認レビュー会合への参加者が決定したら、開催日時を設定します。参加者が、承認決定の基礎として使用する資料をレビューできるように、十分な準備期間を与えることが重要です。

会合資料の配布 ページの先頭へ

会合に先立って、レビュー担当者にプロジェクトの資料を配布します。レビュー担当者がレビューに十分な時間をかけられるよう、プロジェクト承認レビュー会合まで十分な時間的余裕を持ってこれらの資料を送付します。レビューのために最低限提示すべき成果物のセットを次に挙げます。

  • 開発構想書
  • 開発企画書
  • リスク リスト

プロジェクト承認レビュー会合の実施 ページの先頭へ

会合中、レビュー担当者は提案されたプロジェクトの利点を評価します。その目的は、グループがこのプロジェクトを進めるか否かの決定において合意に達することです。以下を含めて検討します。

  • 製品が顧客にもたらす利益
  • 製品が社内のビジネスにもたらす利益
  • 製品がもたらす技術的利益
  • プロジェクトのコストは対応可能か
  • 投資収益率 (ROI) は十分あるか
  • 必要なリソースは利用可能または取得可能か
  • 初期 (方向づけフェーズ) のプロジェクトは達成可能か

会合の終了時にレビュー担当者は、承認決定を下します。結果は次のいずれかになります。

認可  プロジェクトを進める。最低限でも、初期の方向づけフェーズ作業の資金とリソースは提供される。 
却下  プロジェクトを進めるための十分な利点が見当たらない。 
決定の延期  詳細情報が必要であるか、承認決定を下す前に追加調査が必要。 

決定の記録 ページの先頭へ

会合の最後に、重要なディスカッションやアクション項目を記載し、プロジェクト承認レビューの結果を記録したレビュー記録を完成させます。結果が「決定の延期」だった場合、フォローアップのプロジェクト承認レビュー会合を、後日にスケジュールします。



Rational Unified Process   2003.06.15