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アーキテクチャー分析では、ソフトウェア・アーキテクトによって、J2EE プラットフォームで提供される技術の最善の活用方法を決定します。それによりシステムの機能と機能外の両方の要求を満たすことができます。このガイドラインでは、この技術の一部について説明します。

J2EE 導入構成 ページの先頭へ

J2EE ではいくつかの 導入構成がサポートされています。個々の導入構成を選択することは、アーキテクチャー分析の重要な手順となります。その理由は初期アーキテクチャーがこの導入構成の選択に基づくからです。

J2EE 導入構成を選択すると、初期配置モデルが定義されます。選択した J2EE 導入構成によって、物理的なノード (つまり、コンピューター) と論理的なノード  (J2EE コンテナー) の構成が定義されます。ここで、独立した Web サーバーと EJB サーバーを使用するかどうかと、クライアントが HTTP を使用するブラウザーかファット・アプリケーション・クライアントかを決定します。

各導入構成には、異なった特性があり、いくつかの要因に基づいて選択する必要があります。導入構成を選択する際、次のような要因を考慮する必要があります。保守性 (1 つの層での変更をほかの層に影響がないようにどのように分離するか。導入のアップグレード配備はどの程度容易か)、パフォーマンスとスケーラビリティー (コンピューター・リソースの追加はどの程度容易か)、信頼性 (リソースのいずれかがダウンした場合どうなるか)。

導入構成の選択によって、定義が必要なアーキテクチャー・メカニズムに関して、ほかのアーキテクチャー上の決定のいくつかが制約を受けます。アプリケーションの並行性 (『 作業: 並行性の記述』を参照)、アプリケーションの分散性 (『作業: 分散性の記述』を参照) についても制約を受けます。 

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J2EE プラットフォーム は、多層エンタープライズ・システム (持続性、プロセス間通信、トランザクション管理、セキュリティーなど)の開発をサポートするメカニズムです。アーキテクチャー分析の間、ソフトウェア・アーキテクトはビルドに必要なものを定義し、J2EE プラットフォームで何を提供するのかは定義しません。 

アプリケーションの状態を効率的に管理することは、分散アプリケーションの設計では重要です。 J2EE アプリケーションの状態管理に関しての一般的な設計上の考慮事項とメカニズムの概要については、『ガイドライン: J2EE アプリケーションの状態の設計』を参照してください。



Rational Unified Process   2003.06.15