MVS データ・セット属性
データ・セットの作成時に FTP で使用する MVS データ・セット属性を構成するには、このウィザードを使用します。
このウィザードは、FTP クライアントと FTP サーバーの両方の構成時に使用できます。この設定は、クライアントのシステムにデータ・セットを作成する時に適用できます。
サーバーのシステムにデータ・セットを作成する時には、この設定をサーバーに適用できます。
FTP ユーザーは LOCSITE および SITE コマンドを使用してこれらの設定を変更できますが、その変更が適用されるのは、そのユーザーのセッションだけです。
開始する前に、その設定を既存のデータ・セットから取り出すか、あるいはストレージ管理サブシステム (SMS) クラスから取り出すかを決定します。データ・セット属性を個別に指定するオプション、既存のモデル・データ・セットから属性を継承するオプション、あるいは SMS クラス定義から属性を入手するオプションがあります。
たとえば、論理レコード長 (LRECL) 属性は SMS データ・クラスから、または既存のモデル・データ・セットから入力するか、あるいは個別に設定することもできます。
- データ・クラスを指定した場合は、ウィザードを介して進むと、データ・クラスからの値を使用したいか、あるいはそれを個別の設定でオーバーライドしたいかを尋ねます。
- モデル・データ・セット名を指定した場合は、ウィザードを介して進むと、モデル・データ・セットからの値を使用したいか、あるいはそれを個別の設定でオーバーライドしたいかを尋ねます。
- モデル・データ・セットとデータ・クラスの両方を指定した場合は、モデル・データ・セットからの設定によってデータ・クラスの値がオーバーライドされ、ウィザードは、それを個別の設定によってオーバーライドしたいかを尋ねます。
SMS クラス、モデル・データ・セット、および個別の属性設定を指定できるので、属性値の決定に使用できるポリシーを以下のリストに示します。
このリストは優先順位になっています。
- 個別の任意の属性設定
- モデル・データ・セットの任意の設定
- 管理クラスの任意の設定
- データ・クラスまたはストレージ・クラスの任意の設定
モデル・データ・セットから入手した属性:
- ブロック・サイズ (BLKSIZE)
- 論理レコード長 (LRECL)
- レコード・フォーマット (RECFM)
- 保存期間 (RETPD).
オーバーライドできるデータ・クラス属性:
- ブロック・サイズ (BLKSIZE)
- 論理レコード長 (LRECL)
- レコード・フォーマット (RECFM)
- 保存期間 (RETPD)
- 1 次エクステント割り振り (PRIMARY)
- 2 次エクステント割り振り (SECONDARY)
- 1 次 / 2 次スペース計測単位 (SPACETYPE)
- PDS のディレクトリー・ブロック数 (DIRECTORY)
- PDS または PDSE の作成の有無 (PDSTYPE)
オーバーライドできる管理クラス属性:
ストレージ・クラスの使用
ストレージ・クラスの使用時には、ボリュームの値、装置名、および装置カウントはストレージ・クラスから入手します。
ステップ
- 既存のモデル・データ・セットから属性を継承したい場合は、「モデル・データ・セットを使用 (DCBDSN)」をクリックして、そのモデルの完全修飾データ・セット名を入力します。
- SMS クラスから属性を入手したい場合は、「SMS が 1 つ以上の属性を制御するようにする」をクリックしてから、次を行います:
- SMS データ・クラスから属性を入手したい場合は、そのデータ・クラス名を入力します。
- SMS 管理クラスから属性を入手したい場合は、その管理クラス名を入力します。
- SMS ストレージ・クラスから属性を入手したい場合は、そのストレージ・クラス名を入力します。
- 「次へ」 ボタンをクリックして、次のパネルに進みます。
オプションで完全修飾モデル・データ・セット名を入力し、オプションで SMS クラス名を入力したら、このパネルでの作業は完了です。
このウィンドウの以下の項目について、より詳細なヘルプを表示できます。
完全修飾データ・セット名
データ、管理、およびストレージ・クラス
プッシュボタン
次のウィザード・パネルに進むには、「次へ」をクリックします。
このウィザードに行った入力を取り消すには、「取り消し」をクリックします。
このパネルの詳しい情報については、「ヘルプ」をクリックします。