アクセス・レベル (ANONYMOUSLEVEL)
アクセス・レベルは、無名ユーザーに許可されるアクセスのタイプを設定するために使用します。
無名サポートの場合は、アクセスの 3 つのレベルがあります。
(レベル 2 は移行目的でのみ提供されたもので、msys ではサポートされません。)
レベル 1 または 3 の使用をお勧めします。
「無名ユーザーを制限しますか?」オプション:
「いいえ (ANONYMOUSLEVEL=1)」
これはデフォルトであり、OS/390 V2R10 より前のリリースで行われていた無名ログイン・サポートと同等です。ログイン処理のもとでユーザー ID として ANONYMOU を選択した場合は、無名ユーザーにパスワードは不要であり、MVS および HFS ファイル・システムへのアクセスも制限を受けません。
ログイン処理のもとでユーザー ID を入力した場合は、無名ユーザーのアクセスは指定されたユーザー ID のアクセスに基づきます。
「はい (ANONYMOUSLEVEL=3)」
システムのリソースへの無名ユーザーのアクセスをさらに制限できます。以下の制限をカスタマイズすることができます。
- 無名ユーザーがアクセスできるファイル・システム。
- HFS ファイルおよびディレクトリーを作成するための許可ビット。
- 許可されるサーバーの操作方法 (SEQ、JES、SQL)。
これらの制限を設定するには、「制限 ...」ボタンをクリックします。レベル 3 の追加機能は次の通りです。
- 無名ユーザーは、USER コマンドを出して無名モードを出ることはできません。
- 名前付きユーザーは、USER コマンドを出して無名ログインに入ることができません。
- ユーザーは SURROGATE パスワードを使用してログインできます。
無名 HFS ディレクトリー構造
制限付きアクセスを使用し、開始ディレクトリーが HFS であると、FTP サーバーは chroot コマンドを使用して、無名ユーザーの root ディレクトリーを設定します。開始ディレクトリーが MVS であると、chroot は作成されず、ユーザーは HFS ファイル・システムに無制限にアクセスします。 開始ディレクトリーが HFS であった場合は、特定のディレクトリー構造および内容を無名ユーザーのホーム・ディレクトリーの中に作成する必要があります。このディレクトリー構造は、chroot が実行されたとしても、FTP クライアントが必要な実行可能対象へのアドレス可能度を維持するために必要とされます。必要なディレクトリー構造の作成に関する詳細については、次のリンクを使用してください。
HFS での無名ディレクトリー構造の作成