SOCKS テーブル・エントリー

このテーブルには、SOCKS 構成ファイル内の各エントリーがリストされます。各エントリーには、定義済みの FTP サーバー・アドレスまたはサブネットが表示され、それが直接アクセスされるかまたは SOCKS サーバー経由でアクセスされるかが、それぞれ「FTP サーバーに直接」または「SOCKS サーバーを使用」を表示することによって指示されます。

テーブルに新規エントリーを追加するには「追加 ...」ボタンを使用し、選択したエントリーを変更するには「編集 ...」ボタンを使用し、また、選択したエントリーをテーブルから除去するには「除去」ボタンを使用します。 SOCKS 構成ファイルのエントリーには個々の FTP サーバー・アドレスとサブネットのいずれも含めることができるので、ログイン・アドレスが複数のエントリーと一致する可能性があります。したがって、エントリーの順序が重要になります。 「上に移動」および「下に移動」ボタンを使用して、エントリーが必ず必要な順序になるようにします。 たとえば、個々の FTP サーバー・アドレスによるすべてのエントリーを最上部にし、サブネットによるエントリーはそれらの下にしたい場合があります。

テーブルには、「他のすべての FTP サーバー」として表示されるエントリーが常に含まれています。この項目は除去できず、またテーブルにおけるその位置も変更できません。これは常にテーブル中の最後の項目です。この項目は、すべてのログイン・アドレスに一致するサブネットを表わします。この項目は、SOCKS 構成ファイル中の他のいずれの項目とも一致しないログイン・アドレスで FTP サーバーに接続する方法を示します。このエントリーを編集して、FTP サーバーへの直接アクセスと SOCKS サーバー経由のアクセスのどちらが必要かを指示することができます。

以下の項目を示された順序で追加します。

  1. FTP サーバー・アドレス 3.3.3.3。これは直接にアクセスされます。
  2. SOCKS サーバー経由でアクセスされる 5.5.5.5 の FTP サーバー・アドレス。
  3. SOCKS サーバー経由でアクセスされる 6.6.0.0 : 255.255.0.0 のサブネット。

次に、「他のすべての FTP サーバー」エントリーを編集して、FTP サーバーの直接アクセスが必要なことを指示します。

結果としてこれがログイン中に起こることとなります。

  1. クライアントが FTP サーバー・アドレス 3.3.3.3 にログインすると、これは 3.3.3.3 という FTP サーバー・アドレスをもつ SOCKS 構成ファイル項目に一致することとなり、クライアントは直接に FTP サーバーに接続されます。
  2. クライアントが FTP サーバー・アドレス 5.5.5.5 にログインした場合に、これは、SOCKS 構成ファイルの 5.5.5.5 の FTP サーバー・アドレスを持つエントリーと一致するので、クライアントは SOCKS サーバー経由で FTP サーバーにアクセスします。
  3. クライアントが FTP サーバー・アドレス 6.6.6.6 にログインした場合に、これは SOCKS 構成ファイルの 6.6.0.0 | 255.255.0.0 のサブネットを持つエントリーと一致するので、クライアントは SOCKS サーバー経由で FTP サーバーにアクセスします。
  4. クライアントが FTP サーバー・アドレス 9.9.9.9 にログインした場合は、このログイン・アドレスは追加されたどのエントリーとも一致しません。しかし、「他のすべての FTP サーバー」項目には一致します。この項目は FTP サーバーが直接にアクセスされることを示しているので、クライアントは直接に FTP サーバーに接続します。