zIDE には、以下の新規フィーチャーが含まれています。
- プロジェクトおよびサブプロジェクト:
- Rational® Developer
for System z® は、高位修飾子を MVS™ サブプロジェクトに関連付けるための、より高い柔軟性を備えています。Rational Developer
for System z にプロジェクトをインポートする場合、MVS サブプロジェクトに関連付ける高位修飾子をユーザーが変更できるようになりました。また、MVS サブプロジェクトに関連付ける高位修飾子は、作成後に変更することもできます。
- サブプロジェクトからリソースを削除しようとして、誤ってリモート・システムからリソースを削除することがないよう、新しい安全機能が追加されました。「削除」アクションは、リモート・システムからリソースを削除する前に確認メッセージを出すように更新されました。
- Rational Team Concert™ for System
z との統合:
- Rational Team
Concert for System z は、Rational Developer for System z と共用するリソースについて、状況の更新を取得できます。この機能強化により、2 つのシステムによって共用されているリソースの同期を保つことができます。
- リモート・リソース・アクセス API: 新しいイベント・タイプにより、リソースが削除されようとしていることが報告されます。このイベントを使用して、API クライアントはリソースが実際に削除される前に、リソースの削除に対してアクションを実行できます。
- プロパティー・グループ: 「z/OS® プロジェクト」ビューまたは「リモート・システム」ビューで、リソースのポップアップ・メニューから、関連するプロパティー・グループを編集できます。以前は、「プロパティー・グループ・マネージャー」ビューからプロパティー・グループ・エディターを開く必要がありました。
- プログラミング・サポート:
- ユーザーはワークステーション上で CICS® デバッグ構成を作成し、それをリモート・システムにアップロードして、IBM® Debug Tool を起動するための DTCN デバッグ・プロファイルを作成することができます。CICS デバッグ構成を使用すると、デバッグ・プロファイルの作成と管理が容易になります。
- 新しい DCLGEN ウィザードは、Rational Developer for System z から接続した DB2® データベース表から、COBOL コピーブックおよび PL/I インクルード・ファイルを生成するのに役立ちます。
- ローカル構文検査で、Rational Application Developer の COBOL および PL/I インポーターに添付されているコンパイラー・フロントエンド・コンポーネントが使用されるようになりました。
- zIDE を使用して、JCL 生成後に JCL を自動的に開くか実行依頼できるようになりました。
- System z LPEX エディターで、PL/I プログラム内の EXEC CICS および EXEC SQL ステートメントのエラーにフラグを立てることができるようになりました。
- COBOL ソース・コード内の EXEC SQL ステートメントの構文解析が改良され、構文解析プログラムで REPLACE キーワードが認識されるようになりました。
- PL/I および COBOL の場合、JCL コンパイル・プロシージャーの PARM カード内にデフォルトのコンパイル・オプションを指定できます。プロパティー・グループ内で指定されたコンパイル・オプションは、JCL プロシージャー変数の値として渡され、デフォルトのコンパイル・オプションに付加されます。JCL コンパイル・プロシージャーで指定したデフォルト・コンパイル・オプションと、プロパティー・グループ内で指定したデフォルト・コンパイル・オプションが重複しないようにしてください。
重複すると、100 文字という PARM カードの制限を超えて、JCL エラーが生成される可能性が高くなります。
- リモート・ジョブ・モニター: 「リモート・システム」ビューまたは「リモート・システム詳細」ビューで、JES ジョブに対するパージ、保留、または取り消しのアクションを発行すると、Rational Developer
for System z はコマンドが発行されたことを示すステータス・バー・メッセージを表示します。また、コマンドが発行されたことを示すために、ジョブ状況アイコンが変更されます。
- コンシューマビリティー (使いやすさ) とユーザビリティー: 以下に示すユーザー・インターフェースに対するいくつかの変更により、zIDE での作業効率が向上し、z/OS 環境が初めてのユーザーにも親しみやすくなりました。
- 「リモート・システム」ビューをカスタマイズして、区分データ・セット・メンバーの部分だけを表示できます。この機能強化により、「リモート・システム」ビューで大きな区分データ・セットを開くときのパフォーマンスが向上します。
- 「リモート・システム」ビューおよび「z/OS プロジェクト」ビューをカスタマイズして、z/OS リソースをタイプによって (区分データ・セットの後に順次データ・セット) またはデータ・セット名によってソートすることができます。
- 区分データ・セット、順次データ・セット、世代別データ・グループの割り振り、区分データ・セット・メンバーの作成、および別名の定義のためのコマンドが、「リモート・システム」ビューおよび「z/OS プロジェクト」ビューのポップアップ・メニューの「新規」サブメニューへ移動しました。
- zIDE で、大きな順次データ・セット、区分データ・セット・メンバー、およびローカル・ファイルを開く前に、警告メッセージが発行されるようになりました。このメッセージは、ユーザーにオープン操作を続行するか取り消す機会を与えます。
- パフォーマンス: zIDE によるリモート検索結果の処理効率が向上し、より迅速に結果が返されます。