IBM® Installation Manager は、Developer for System z および他のパッケージをワークステーションにインストールするプログラムです。また、インストールしたこれらのパッケージや他のパッケージを更新、変更、およびアンインストールします。パッケージとは、Installation Manager を使用してインストールするように設計されている製品、コンポーネント・グループ、または単一のコンポーネントです。
IBM Installation Manager の最新情報については、下記アドレスのインストール・インフォメーション・センターにアクセスしてください。
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/install/v1r2/index.jsp
Installation Manager は、時間を節約するための数多くのフィーチャーを提供するインストール管理ツールです。コンピューターで製品パッケージのインストール、更新、変更、およびアンインストールを行うのに役立ちます。インストールしようとしているパッケージ、さらにすでにインストールされているパッケージ、およびインストール可能なパッケージを追跡します。最新バージョンのパッケージをインストールしようとしていることがわかるように、更新を検索します。また、インストールするパッケージのライセンス管理や、パッケージの更新および変更を行うためのツールも備えています。
Installation Manager には、パッケージの保守を、そのライフ・サイクルを通じて容易にするための以下の 6 つのウィザードがあります。
IBM Installation Manager は通常、Developer for System z インストール・プロセスの一部として自動的にインストールされます。
Developer for System z をインストールしないで、IBM Installation Manager だけをインストールする必要がある場合は、IBM Installation Manager インストーラーを使用します。これは im.installer.win32.zip と呼ばれる zip ファイルとして提供されます。このファイルは、物理インストール CD を使用する場合は IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CD の IMInstaller ディレクトリーにあり、電子イメージをダウンロードした場合は RDz76Edition_Setup ディレクトリーにあります。IBM Installation Manager をインストールするには、以下の手順を行います。
また、以下の手順で、Installation Manager のサイレント・インストールを実行することもできます。
installc.exe --launcher.ini silent-install.ini
userinstc.exe --launcher.ini user-silent-install.ini
IBM Installation Manager のインストールについて詳しくは、IBM Installation Manager の資料を参照してください。
IBM Installation Manager は、Developer for System z のインストールを実行すると、自動的にインストールされ、開始します。Installation Manager を手動で開始して、更新、変更、ロールバック、またはアンインストールをインストール後のパッケージに対して行う必要がある場合は、以下を行います。
IBM Installation Manager をアンインストールするには、Windows® で「プログラムの追加と削除」パネルを使用する必要があります。
インストール可能なオファリングまたはパッケージは、リポジトリーと呼ばれるロケーションに保管され、それは HTTP Web サーバー、共用ネットワーク・ドライブ、物理 CD、ご使用のローカル・マシンの上のいずれかになります。Installation Manager は、これらのリポジトリーからパッケージを取り出して、それをシステムにインストールします。
Developer for System z のインストールをランチパッド・プログラムから起動すると、必要なリポジトリー情報が Installation Manager へ自動的に渡されます。Windows の「スタート」メニューから手動で Installation Manager を開始するときは必ず、Installation Manager のリポジトリー設定に、インストールするパッケージが入ったリポジトリーを指定して、Installation Manager にその検索場所を知らせる必要があります。詳しくは、Installation Manager でのリポジトリー設定を参照してください。
組織によっては、独自の製品パッケージをイントラネット内でバンドルおよびホストする場合があります。このタイプのビジネス・ケース・シナリオについては、HTTP サーバー上のリポジトリーからのインストールを参照してください。システム管理者から正しい URL を取得することが必要になります。
デフォルトでは、IBM Installation Manager は、インストールするそれぞれのパッケージに組み込まれた URL を使用して、インターネット経由でリポジトリー・サーバーに接続し、サービス更新や新規フィーチャーといったインストール可能なパッケージを検索します。
Developer for System z のインストールをランチパッド・プログラムから開始すると、必要なリポジトリー情報がその開始時に Installation Manager へ自動的に渡されます。ただし、例えば Web サーバーにあるリポジトリーからパッケージをインストールするなどのために、Windows の「スタート」メニューから手動で Installation Manager を開始する場合は、パッケージをインストールする前に、Installation Manager の設定にリポジトリー・ロケーションを追加する必要があります。これは、Installation Manager の「設定」ウィンドウの「リポジトリー」パネルで行います。デフォルトでは、Installation Manager は、それぞれの Rational® ソフトウェア開発製品に組み込まれた URL を使用して、インターネット経由でリポジトリー・サーバーに接続し、インストール可能なパッケージ、更新、および新規フィーチャーを検索します。お客様の組織で、イントラネット・サイトを使用するためにリポジトリーをリダイレクトすることが必要になる場合があります。
Installation Manager でリポジトリー・ロケーションを追加、編集、または除去するには、以下の手順を行います。
IBM Installation Manager を使用して Developer for System z をインストールするときは、パッケージ・グループおよび共用リソース・ディレクトリーを選択する必要があります。
インストール・プロセス中に、Developer for System z およびインストールする他のバンドル・オファリングのパッケージ・グループを指定する必要があります。パッケージ・グループは、パッケージが同じグループ内の他のパッケージとリソースを共用するディレクトリーを表します。これはシェル共用として知られています。Installation Manager を使用して Developer for System z およびバンドル・オファリングをインストールする場合は、新しいパッケージ・グループを作成するか、パッケージを既存のパッケージ・グループにインストールするかを選択することができます。 (パッケージによっては、パッケージ・グループを共用できないことがあります。このような場合は、既存のパッケージ・グループを使用するためのオプションは使用不可になります。)
パッケージ・グループには、自動的に名前が割り当てられます。ただし、パッケージ・グループのインストール・ディレクトリーはユーザーが選択します。
パッケージを正常にインストールして、パッケージ・グループを作成した後は、そのパッケージ・グループのインストール・ディレクトリーを変更できません。インストール・ディレクトリーには、そのパッケージ・グループにインストールしたパッケージに固有のファイルとリソースが入っています。他のパッケージ・グループが共用する可能性のあるパッケージ内の他のリソースは、共用リソース・ディレクトリーに入れられます。
共用リソース・ディレクトリーは、異なるパッケージ・グループに入っている可能性の高い、異なるパッケージによる共用が可能なリソースを保管しているディレクトリーです。これらのリソースに共通のロケーションを使用すると、Installation Manager は、複数のパッケージによって使用される同じリソースの個別コピーをインストールするのではなく、各リソースの 1 つのコピーのみをインストールしてディスク・スペースを節約できます。
重要: 共用リソース・ディレクトリーを指定できるのは、パッケージの初回インストール時の 1 回のみです。最適な結果が得られるように、最大のドライブを使用してください。すべてのパッケージをアンインストールしない限り、後でディレクトリー・ロケーションを変更することはできません。
Developer for System z パッケージには、Eclipse 統合開発環境 (IDE) のバージョンつまりワークベンチが含まれます。これは Developer for System z のインストール時にインストールされます。ただし、すでにインストールされている既存の Eclipse 統合 IDE がワークステーションにある場合は、既存の環境に Developer for System z 機能を追加することによって、その IDE を拡張できます。
Developer for System z のインストール中に、「パッケージのインストール」ウィザードの「ロケーション」ページで「既存の Eclipse IDE の拡張 (Extend an existing Eclipse IDE)」オプションを選択して、既存の Eclipse IDE を拡張します。既存の Eclipse IDE と、使用する Java™ 仮想マシン (JVM) のロケーションが求められます。
例えば、Developer for System z パッケージで提供される機能を取得したいが、Developer for System z の機能を操作する際には現行 IDE の設定を使用したい場合などに、既存の Eclipse IDE を拡張することができます。また、すでにインストール済みのプラグインを操作して、Eclipse IDE を拡張することもできます。
既存の Eclipse IDE はバージョン 3.4 でなければなりません。また、拡張する IBM Java Development Kit (JDK) は少なくともバージョン 1.6 を使用する必要があります。Installation Manager は、指定された Eclipse 環境がインストール・パッケージの要件を満たすかどうかを検査します。要件を満たしていない場合には、その Eclipse IDE を拡張できません。