Developer for System z のインストール

インストール作業の要約

ここでは、Developer for System z のインストール時に使用する各種のインストール方式の概要を示します。

概要: インストール CD からの Developer for System z のインストール

このインストール・シナリオでは、インストール・ファイルが入った CD-ROM ディスクを使用し、一般的なケースとして、ご使用のワークステーションに Developer for System z をインストールする方法について説明します。

インストール CD からインストールする場合の一般的な手順は、以下のとおりです。

  1. プリインストール作業にリストされているプリインストール手順を完了します。
  2. IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
  3. システムで自動実行が有効になっている場合は、Developer for System z のランチパッド・プログラムが自動的にオープンします。自動実行が使用不可になっている場合は、CD のルートから launchpad.exe を実行することによってランチパッド・プログラムを開始します。詳しくは、Developer for System z のインストールを参照してください。
  4. Rational® Developer for System z® のインストール」または「Rational Developer for System z のアップグレード」を選択します。
  5. この手順は、Developer for System z の新規リリースをインストールするのか、または Developer for System z の既存リリースを更新するのかにより異なります。
  6. IBM® Installation Manager の「パッケージのインストール」ウィザードの画面上の指示、または (ランチパッドの選択によっては)「パッケージの更新」ウィザードの画面上の指示に従って、Developer for System z およびバンドル・オファリングをインストールします。詳しくは、Installation Manager の操作を参照してください。
  7. 必要に応じて、インストール済みの Developer for System z およびバンドル・オファリングのライセンスを構成します。試用版ライセンスを持っている場合で、期限付きライセンスまたは永続ライセンスを構成する必要がある場合には、ここで行います。例えば、フローティング・ライセンス・サポートの設定が必要な場合があります。詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。
  8. Developer for System z と一緒に組み込まれた追加ソフトウェアをインストールします。詳しくは、付録A. 追加ソフトウェアのインストール を参照してください。

概要: ワークステーション上の電子イメージからの Developer for System z のインストール

電子インストール・イメージからインストールする場合の一般的な手順は、以下のとおりです。

  1. IBM Passport Advantage® からダウンロードする必要があるファイルと、解凍したインストール・イメージの両方を保管するために十分なスペースがワークステーションにあることを確認します。ハードウェア要件を参照してください。
  2. インストールする Developer for System z およびバンドル・オファリングの必要なパーツをすべて IBM Passport Advantage から一時ディレクトリーにダウンロードします。
  3. ダウンロードした圧縮ファイルからインストール・イメージを解凍して、インストール・イメージが完全であることを検証します。詳しくは、電子イメージの解凍を参照してください。
  4. 下の電子イメージからのインストールの手順に進みます。

電子イメージからのインストール

以下の手順を行います。

  1. プリインストール作業にリストされているプリインストール手順を完了します。
  2. RDz76Edition_Setup ディレクトリーのルートから launchpad.exe を実行することによってランチパッド・プログラムを開始します。詳しくは、Developer for System z のインストールを参照してください。
  3. Rational Developer for System z のインストール」または「Rational Developer for System z のアップグレード」を選択します。
  4. この手順は、Developer for System z の新規リリースをインストールするのか、または Developer for System z の既存リリースを更新するのかにより異なります。
  5. IBM Installation Manager の「パッケージのインストール」ウィザードの画面上の指示、または「パッケージの更新」ウィザードの画面上の指示に従って、Developer for System z およびバンドル・オファリングをインストールします。詳しくは、Installation Manager の操作を参照してください。
  6. 必要に応じて、インストール済みの Developer for System z およびバンドル・オファリングのライセンスを構成します。試用版ライセンスを持っている場合で、期限付きライセンスまたは永続ライセンスを構成する必要がある場合には、ここで行います。例えば、フローティング・ライセンス・サポートの設定が必要な場合があります。詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。
  7. Developer for System z と一緒に組み込まれた追加ソフトウェアをインストールします。詳しくは、付録A. 追加ソフトウェアのインストール を参照してください。

概要: 共用ドライブ上の電子イメージからの Developer for System z のインストール

このシナリオでは、企業内のユーザーが単一ロケーションから Developer for System z およびバンドル・オファリングのインストール・ファイルにアクセスできるように、共用ドライブに電子イメージを置きます。これは、数多くのユーザー・システムでサイレント・インストールを実行する必要がある場合にも役立ちます。以下の手順は、共用ドライブにインストール・イメージを置く人が行う手順です。

  1. IBM Passport Advantage からダウンロードする必要があるファイルと、解凍したインストール・イメージの両方を保管するために十分なディスク・スペースが共用ドライブにあることを確認します。詳しくは、ハードウェア要件を参照してください。
  2. Developer for System z およびバンドル・オファリングの必要なパーツをすべて IBM Passport Advantage から共用ドライブ上の一時ディレクトリーにダウンロードします。
    注:
    また、パーツをワークステーションにダウンロードして、解凍したインストール・イメージのみを共用ドライブにコピーすることもできます。
  3. ダウンロードしたファイルからインストール・イメージを共用ドライブ上のアクセス可能なディレクトリーに解凍して、インストール・イメージが完全であることを検証します。詳しくは、電子イメージの解凍を参照してください。

共用ドライブ上のインストール・ファイルから Developer for System z を対話式にインストールするには、以下の手順を行います。

  1. インストール・イメージのある共用ドライブ上の RDz76Edition_Setup ディレクトリーに移動します。
  2. 電子イメージからのインストールの手順に従って、Developer for System z およびバンドル・オファリングをインストールします。

共用電子イメージを使用したサイレント・インストールの実行については、サイレント・インストールを参照してください。

概要: HTTP Web サーバー上のリポジトリーからの Developer for System z のインストール

このシナリオでは、IBM Installation Manager が HTTP Web サーバーから製品パッケージを取得します。

以下の手順では、Developer for System z およびバンドル・オファリングのパッケージが入ったリポジトリーを HTTP Web サーバー上に作成したものと想定します。HTTP Web サーバーへのインストール・パッケージのコピーについて詳しくは、概要: HTTP Web サーバーへの Developer for System z の配置を参照してください。

HTTP サーバー上のリポジトリーから Developer for System z パッケージをインストールするには、以下の手順を行います。

  1. プリインストール作業にリストされているプリインストール手順を完了します。
  2. IBM Installation Manager をインストールします。Installation Manager のインストールを参照してください。
  3. Installation Manager を開始します。詳しくは、Installation Manager の開始を参照してください。
  4. Installation Manager で、Developer for System z パッケージが入ったリポジトリーの URL をリポジトリー設定に追加します。 Installation Manager でのリポジトリー設定を参照してください。
  5. インストール」または「更新」をクリックして Installation Manager で「パッケージのインストール」ウィザードまたは「パッケージの更新」ウィザードを開始し、「パッケージのインストール」ウィザードまたは「パッケージの更新」ウィザードの画面上の指示に従って、インストールを完了します。
  6. 必要に応じて、インストール済みの Developer for System z およびバンドル・オファリングのライセンスを構成します。試用版ライセンスを持っている場合で、期限付きライセンスまたは永続ライセンスを構成する必要がある場合には、ここで行います。例えば、フローティング・ライセンス・サポートの設定が必要な場合があります。詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。
  7. IBM Rational Developer for System z と一緒に組み込まれた追加ソフトウェアをインストールします。詳しくは、付録A. 追加ソフトウェアのインストール を参照してください。

概要: HTTP Web サーバーへの Developer for System z の配置

IBM Packaging Utility を使用してインストール・リポジトリーを作成することにより、Developer for System z インストール・パッケージと他のオファリング・パッケージを HTTP Web サーバーに配置することができます。これは、Developer for System z 7.6.1 オファリングおよびそのバンドル・オファリングに加えて、さまざまな数多くのオファリングやサービス更新を単一のリポジトリーに置きたい場合に行うと便利です。このリポジトリーを使用して、対話式インストールまたはサイレント・インストールを実行できます。

注:
HTTP Web サーバー上のリポジトリーからサイレント・インストールを実行できますが、ここの手順はサイレント・インストールの実行に必須ではありません。

パッケージを HTTP Web サーバーに配置するには、IBM Packaging Utility を使用して、新規インストール・リポジトリーを作成するか、既存のリポジトリーへコピーします。 Packaging Utility を使用したインストール・リポジトリーの作成について詳しくは、Packaging Utility を使用してパッケージを HTTP サーバーにコピーを参照してください。リポジトリーを作成すると、以下を行うことができます。

  1. 企業内のユーザーに、インストール・リポジトリーの URL を提供します。ユーザーは、自分のシステムにインストール・メディアがなくても、リポジトリーを指してインストールを実行することができます。
  2. リポジトリーを使用して、サイレント・インストールを実行します。サイレント・インストールの実行について詳しくは、サイレント・インストールを参照してください。

ランチパッド・プログラムの使用

Developer for System z ランチパッド・プログラムでは、リリース情報の表示とインストール・プロセスの開始を単一のロケーションで行うことができます。

以下のケースでは、ランチパッド・プログラムを使用して、Developer for System z のインストールを開始します。

インストールをランチパッド・プログラムから開始すると、必要なリポジトリー・ロケーション情報が自動的に構成された状態で、IBM Installation Manager が起動します。このため、Installation Manager の設定で、リポジトリー・ロケーションを手動で設定する必要はありません。

Developer for System z バージョン 7.6.1 を新規にフルインストールするか、または既存の Developer for System z バージョン 7.5 を Developer for System z バージョン 7.6.1 にアップグレードすることができます。

Developer for System z バージョン 7.6.1 を新規にインストールする場合、ランチパッドの「Rational Developer for System z のインストール」パネルのリストからユーザー役割を選択できます。これらの役割はそれぞれ、企業内で果たすことができるデベロッパー役割を示しています。Developer for System z ユーザーとしての役割に最も近い記述のユーザー役割を選択して、各自の役割に推奨されるフィーチャーおよびバンドル・オファリングのカスタム・セットを選択した状態で、インストールを起動します。選択可能なユーザー役割のリストを以下に示してあります。購入した Developer for System z の版によっては、これらの役割の一部が表示されない場合があります。それぞれの役割の記述がランチパッド・パネルに示されます。

以下の表に、ユーザー役割および各役割に関連する Developer for System z の対応フィーチャーを示します。(各フィーチャーの説明については、表 2 を参照してください。)

表 3. ユーザー役割および関連フィーチャー
ユーザー役割 関連フィーチャー
System z トラディショナル・デベロッパー
  • System z 統合開発環境
  • System z コード生成プログラム
  • BMS Screen Designer
  • MFS Screen Designer
  • データ・ツール
  • System z Stored Procedures
  • System z デバッガー
  • File Manager
  • Fault Analyzer
  • プラグイン開発環境 (PDE)
サービス・デベロッパー
  • System z 統合開発環境
  • System z コード生成プログラム
  • Enterprise Service Tools for CICS
  • BMS Screen Designer
  • CICS コード生成プログラム
  • CICS Service Component Architecture
  • Enterprise Service Tools for IMS
  • MFS Screen Designer
  • IMS コード生成プログラム
  • データ・ツール
  • System z Stored Procedures
  • System z デバッガー
  • File Manager
  • Fault Analyzer
  • プラグイン開発環境 (PDE)
Web デベロッパー
  • System z 統合開発環境
  • System z コード生成プログラム
  • Enterprise Service Tools for CICS
  • BMS Screen Designer
  • CICS コード生成プログラム
  • CICS Service Component Architecture
  • Enterprise Service Tools for IMS
  • MFS Screen Designer
  • IMS コード生成プログラム
  • データ・ツール
  • System z Stored Procedures
  • System z デバッガー
  • File Manager
  • Fault Analyzer
  • プラグイン開発環境 (PDE)

このユーザー役割は、IBM Rational Business Developer および IBM WebSphere® Application Server Test Environment オファリングも選択します。

J2EE / WAS デベロッパー
  • System z 統合開発環境
  • System z コード生成プログラム
  • Enterprise Service Tools for CICS
  • BMS Screen Designer
  • CICS コード生成プログラム
  • CICS Service Component Architecture
  • Enterprise Service Tools for IMS
  • MFS Screen Designer
  • IMS コード生成プログラム
  • データ・ツール
  • System z Stored Procedures
  • System z デバッガー
  • File Manager
  • Fault Analyzer
  • プラグイン開発環境 (PDE)

このユーザー役割は、IBM Rational Application Developer および IBM WebSphere Application Server Test Environment オファリングも選択します。

ユーザー役割を選択する代わりに、カスタム・インストールの実行を選択できます。カスタム・インストールを選択すると、すべてのフィーチャーおよびバンドル・オファリングがデフォルトで選択された状態で、Developer for System z のインストールが起動します。

注:
ランチパッド・プログラムからいずれのインストール・オプションを選択した場合も、追加フィーチャーの選択および選択解除を行うことにより、インストールするフィーチャー・セットをいつでもカスタマイズできます。

ランチパッド・プログラムから Developer for System z のインストールを管理者として開始するには、以下の手順を行います。

  1. プリインストール作業に記載されているプリインストール作業がまだ完了していなければ、その作業を完了します。
  2. インストール CD からインストールする場合は、IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CD を CD ドライブに挿入します。電子イメージからインストールする場合は、RDz76Edition_Setup ディレクトリーを開きます。
  3. システムで自動実行が有効になっている場合は、ランチパッド・プログラムが自動的に開始します。システムで自動実行が有効になっていない場合、または電子イメージからインストールする場合は、以下を行います。
  4. ようこそ」パネルの情報を読み、左側にある「製品資料」タブを選択すると、選択可能な資料のリストが表示されます。パネルでリンクをクリックして、製品資料を表示します。
  5. 既存の IBM Rational Developer for System z をアップグレードする場合、「IBM Rational Developer for System z のアップグレード」タブをクリックします。「既存のインストールをアップグレードするために IBM Installation Manager を起動する (Launch IBM Installation Manager upgrade an existing installation)」をクリックします。(これは IBM Rational Developer for System z V7.5.x から V7.6.1 へアップグレードする場合にのみ有効です。) IBM Installation Manager の起動後、「更新」ボタンをクリックし、「パッケージのインストール」ウィザードのプロンプトに従ってインストールを完了します。詳しくは、Installation Manager の操作を参照してください。
  6. IBM Rational Developer for System z の新規インストールを実行する場合は、左側にある「IBM Rational Developer for System z のインストール」タブをクリックします。「役割の説明」タブが表示されます。選択可能な役割について知りたい場合は、このタブをクリックします。その後、「IBM Rational Developer for System z のインストール」を再クリックします。
  7. パネルのユーザー役割のリストから、各自のユーザー役割を選択します。これにより、各自の役割に推奨されるフィーチャーおよびバンドル・オファリングのカスタマイズ・セットが選択された状態で、Developer for System z のインストールが起動します。ユーザー役割について詳しくは、ランチパッド・プログラムの使用を参照してください。代わりに、すべてのフィーチャーおよびバンドル・オファリングがデフォルトで選択された状態で行う、カスタム・インストールの実行を選択できます。

    管理者または非管理者のどちらでインストールするかについても決めておく必要があります。管理者としてインストールする場合、「管理者権限でのインストール」ボックスにチェック・マークを付けるようにしてください。 (このボックスには、デフォルトでチェック・マークが付いています。) 非管理者としてインストールする場合、このボックスのチェック・マークを外します。

  8. Developer for System z およびインストールすることを選択したバンドル・オファリングのインストールを実行するために、IBM Installation Manager が起動します。「パッケージのインストール」ウィザードのプロンプトに従って、インストールを完了します。詳しくは、Installation Manager の操作を参照してください。

Installation Manager の操作

ランチパッド・プログラム (ランチパッド・プログラムの使用を参照) から Developer for System z のインストールを起動すると、IBM Installation Manager が開始して、「パッケージのインストール」ウィザードが示されます。以下の手順は、Installation Manager の「パッケージのインストール」ウィザードを使用して Developer for System z をインストールするプロセスです。

  1. ウィザードの最初のパネルに、インストールに選択可能なパッケージのリストが表示されます。選択可能なパッケージには、Developer for System z および、ランチパッドで選択したユーザー役割に推奨されるバンドル・オファリングが含まれます。ランチパッド・プログラムおよびユーザー役割について詳しくは、ランチパッド・プログラムの使用を参照してください。選択可能なバンドル・オファリングは、購入した Developer for System z の版によって異なります。

    インストールを続行する準備が整ったら、「次へ」をクリックします。Installation Manager は、選択されたパッケージに関する情報を収集して、「ライセンス」パネルに進みます。

  2. IBM Installation Manager の新規バージョンがある場合は、更新するように求めるプロンプトが出されます。プロンプトが出されたら、「はい」をクリックして更新をインストールするか、または後でその新しいバージョンをインストールする場合には、「いいえ」をクリックします。「はい」をクリックすると、Installation Manager は自らを更新して、更新を完了するには再始動する必要があることを通知します。

    OK」をクリックして、Installation Manager を再始動します。

  3. ライセンス」パネルで、選択したパッケージのご使用条件をお読みください。インストールするように選択した各パッケージにご使用条件があります。「ライセンス」パネルの左側にある各パッケージ名をクリックして、対応するご使用条件を表示してください。
    1. すべてのご使用条件に同意する場合は、「同意する (I accept the terms of the license agreements)」をクリックします。
    2. 「次へ」をクリックして先に進みます。
  4. ロケーション」パネルに、Installation Manager から、Developer for System z パッケージを格納する新規パッケージ・グループを作成するか、システム上の既存のパッケージ・グループを使用するかのオプションが示されます。同じパッケージ・グループにパッケージをインストールする場合、それらは共通ワークベンチを共用し、異なるパッケージの機能はそのワークベンチで結合されます。これはシェル共用として知られています。異なるパッケージ・グループにインストールされたパッケージはワークベンチを共用せず、互いに別々に保持されます。

    Developer for System z に新規パッケージ・グループを作成するには、以下を行います。

    1. ラジオ・ボタンの「新規パッケージ・グループの作成」を選択します。
    2. 新規パッケージ・グループに使用するインストール・ディレクトリーを入力します。このディレクトリーは、パッケージ・グループにインストールされるパッケージに固有のリソースが保管される場所です。システム上に作成するパッケージ・グループごとに、個別のインストール・ディレクトリーを持ちます。このディレクトリーは、 異なるパッケージ・グループのパッケージによる共用が可能なリソースがインストールされている共用リソース・ディレクトリーとは異なります。
    3. システムに他のパッケージがインストールされていない場合は、共用リソース・ディレクトリーに使用するロケーションの選択を求めるプロンプトも表示されます。Installation Manager を使用してインストールするすべてのパッケージによって使用され、かつ最初のパッケージをインストールした後の変更は不可であるため、共用リソース・ディレクトリーは、最大ドライブ上のロケーションを選択することをお勧めします。すでに 1 つ以上のパッケージをシステムにインストール済みの場合は、Installation Manager から、共用リソース・ディレクトリーのロケーションが表示されますが、それを選択または変更するオプションは示されません。
      注:
      共用リソース・ディレクトリーのロケーションを後で変更するには、すべてのパッケージをアンインストールしてから、新しい共用リソース・ディレクトリーを指定してパッケージを再インストールする必要があります。

    Developer for System z を既存のパッケージ・グループにインストールするには、以下を行います。

    1. ラジオ・ボタンの「既存のパッケージ・グループの使用」を選択します。
    2. Installation Manager から、システム上の選択可能なパッケージ・グループのリストが表示されます。Developer for System z のインストール先にするパッケージ・グループを選択します。 Installation Manager は、選択されたパッケージ・グループが Developer for System z と互換性のあることを検証します。互換性がない場合は、問題を知らせるエラー・メッセージが Installation Manager から表示されます。互換性のあるパッケージ・グループを選択するか、または新規パッケージ・グループの作成を選択するまで、インストールを続行することはできません。

    選択が終了したら、「次へ」をクリックして先に進みます。

  5. 次の「ロケーション」パネルで、システムにすでにインストールされている既存の Eclipse IDE を拡張して、インストールするパッケージ内の機能を追加することを選択できます。このオプションを選択するには、IBM Java Development Kit (JDK) バージョン 1.6 以上を使用する Eclipse バージョン 3.4 が必要です。Eclipse と JDK は、既存のものを拡張するのではなく、Developer for System z と一緒にパッケージされたものを使用することをお勧めします。
  6. 次の「ロケーション」ページの「言語」で、このパッケージ・グループ用にインストールする言語を選択します。Developer for System z のユーザー・インターフェースおよびドキュメンテーションに対応する各国語翻訳がインストールされます。
    注:
    この選択は、このパッケージ・グループにインストールされるすべてのパッケージに適用されます。
    注:
    このリリースの Developer for System z では、使用可能な言語のいずれかを選択すると、インストールされるすべての言語の各国語翻訳ができます。
  7. フィーチャー」パネルで、Developer for System z およびインストールするバンドル・オファリング用にインストールするフィーチャーを選択します。フィーチャーの名前をクリックして、そのフィーチャーの記述を表示することができます。フィーチャーの記述は、パネル下部にある「詳細」セクションに表示されます。Developer for System z の使用可能なフィーチャーについて詳しくは、フィーチャーのインストールを参照してください。Developer for System z にバンドルされているオファリングの使用可能なフィーチャーについては、それらのオファリングの資料を参照してください。

    インストールするフィーチャーの選択が終了したら、「次へ」をクリックします。

  8. 「ヘルプ・システム構成 (help system configuration)」ページ上で、以下のオプションのうち 1 つを選択してから、「次へ」をクリックします。
  9. インストールを開始する前に、「要約」パネルで選択項目を確認します。前のパネルで選択した項目を変更する場合は、「戻る」をクリックして変更します。インストールの選択項目が適切である場合は、「インストール」をクリックしてパッケージをインストールします。インストールが開始され、進行標識にインストールが完了したパーセンテージが示されます。
  10. インストール・プロセスが完了すると、インストールの成功を確認するためのメッセージが表示されます。

    現行セッションのインストール・ログ・ファイルを表示するには、「ログ・ファイルの表示」をクリックしてインストール・ログを新しいウィンドウで開きます。

  11. 必要に応じて、Installation Manager の「ライセンスの管理」パネルで、インストール済みの Developer for System z および他のバンドル・オファリングのライセンスを構成します。これには、フローティング・ライセンス・サポートの設定、あるいは永続または期限付きライセンス・キーをインストールするための製品アクティベーション・キットのインストールなどがあります。詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。

サイレント・インストール

Developer for System z は、サイレント・モードでインストールすることができます。Installation Manager をサイレント・モードで実行すると、そのユーザー・インターフェースが使用不可になるため、代わりに応答ファイルを使用して、パッケージのインストールに必要なコマンドを入力します。

サイレント・モードで Installation Manager を実行すると、バッチ・プロセスを使用して、スクリプトによりパッケージをインストール、更新、変更、およびアンインストールできるので、便利です。

サイレント・インストールには次の 3 つのメインタスクがあります。

  1. インストール・イメージを共用ドライブまたはサーバー上のロケーションにコピーする (サイレント・インストールを複数のシステムで実行する計画の場合)
  2. 応答ファイルを作成する
  3. Installation Manager をサイレント・インストール・モードで実行する

共用ドライブまたはサーバーへのインストール・イメージのコピー

サイレント・インストールを複数のシステムで実行する計画の場合は、インストール・イメージを、イントラネット内の他のシステムがアクセスできるように共用ドライブ上のロケーションにコピーする必要があります。

インストール・イメージを物理インストール CD から共用ロケーションにコピーするには、以下の手順を行います。

  1. インストール・イメージを保管する共用ロケーションに、RDz_Setup という名前のディレクトリーを作成します。
  2. IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CD を CD-ROM ドライブに挿入します。
  3. IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CD の内容を、共用ロケーションに作成した RDz_Setup ディレクトリーにコピーします。
  4. 製品インストール・ファイルを格納するための別のディレクトリーを共用ロケーションに作成します。このフォルダーには、例えば、RDz といった任意の名前を選択して付けることができます。
  5. 製品インストール・ファイルを格納するために作成したディレクトリー内に、disk1 という名前のディレクトリーを作成します (例えば、RDz¥disk1)。このディレクトリーの名前は、サイレント・インストールが機能するために、disk1 でなければなりません。
  6. IBM Rational Developer for System z インストール CD 1 を CD-ROM ドライブに挿入します。
  7. IBM Rational Developer for System z インストール CD 1 の内容を、作成した disk1 ディレクトリーにコピーします。
  8. ステップ 5 から 7 を同様に繰り返します。このとき作成するディレクトリーの名前は disk2 で、コピーは IBM Rational Developer for System z インストール CD 2 の内容を disk2 ディレクトリーへ行います。
  9. 例えば、IBM Rational Business Developer および IBM Rational Application Developer など、Developer for System z にバンドルされている他のオファリングをサイレント・インストール可能にする場合は、それらのオファリングに対して、ステップ 4 から 8 で従った同じプロセスを実行する必要があります。
    1. バンドル・オファリングの製品インストール・ファイルを格納するための新規ディレクトリーを共用ロケーションに作成します。このディレクトリーには、任意の名前を選択して付けることができます。
    2. 製品インストール・ファイルを格納するために作成したディレクトリー内に、インストール CD ごとに、そのための diskN ディレクトリーを作成します。N は、インストール CD の番号に対応します。各インストール CD の内容を、その CD 用に作成した対応する diskN ディレクトリーにコピーします。
  10. インストール CD の内容を共用ロケーションにコピーし終えたら、応答ファイルの作成およびサイレント・インストールの実行の準備が整っています。

インストール・イメージを電子イメージから共用ロケーションにコピーするには、以下の手順を行います。

  1. サイレント・インストール可能にするバンドル・オファリングおよび Developer for System z のダウンロードした圧縮ファイルそれぞれを、イメージを保管する共用ロケーションに解凍します。代わりに、圧縮ファイルをローカル・マシンに解凍してから、その解凍ファイルおよびディレクトリーを共用ロケーションにコピーすることもできます。
  2. 共用ロケーションで、以下が揃っていることを確認します。
    1. 共用ディレクトリーのルートに、以下のディレクトリーが必要です。
      • RDz76Edition_SetupEdition は、ダウンロードした Developer for System z の版によって異なります。
      • RDz76
      • 例えば、IBM Rational Business Developer および IBM Rational Application Developer など、サイレント・インストール可能にするバンドル・オファリングごとに 1 つのディレクトリー。選択可能なバンドル・オファリングは、購入した Developer for System z の版によって異なります。
    2. RDz76 ディレクトリー、および共用ロケーションにコピーしたバンドル・オファリングごとのディレクトリーに、複数の diskN ディレクトリーが必要で、製品のインストール・ディスク 1 枚に 1 つのディレクトリーが対応します。
  3. 共用インストール・イメージのディレクトリー構造を確認し終えたら、応答ファイルの作成およびサイレント・インストールの実行の準備が整っています。

代わりに、インストール・イメージを HTTP Web サーバー上のリポジトリーにコピーし、そのリポジトリーを使用してサイレント・インストールを実行できます。リポジトリーを作成するには、IBM Packaging Utility を使用する必要があります。詳しくは、概要: HTTP Web サーバーへの Developer for System z の配置を参照してください。

応答ファイルの作成

応答ファイルは、Installation Manager を使用して Developer for System z パッケージをインストールするときに、アクションを記録することによって作成できます。応答ファイルを記録すると、Installation Manager GUI で選択したすべての項目が XML ファイルに保管されます。この同じ応答ファイルを使用して、他のシステム上でサイレント・インストールを実行できます。Installation Manager をサイレント・モードで実行すると、Installation Manager は XML 応答ファイルを使用して、パッケージの入ったリポジトリーの場所を探索したり、インストールするフィーチャーを選択したりします。

インストール (またはアンインストール) 用の応答ファイルを記録するには、以下の手順を行います。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリー内の eclipse サブディレクトリーに移動します。例えば、cd C:¥Program Files¥IBM¥Installation Manager¥eclipse です。
  2. コマンド行で、次のコマンドを入力して Installation Manager を開始します。応答ファイルおよびログ・ファイル (オプション) の名前とロケーションは、ご使用のものに置き換えてください。
    IBMIMC.exe -record <response file path and name>.xml -log 
    					<log file path and name>.xml

    例:

    IBMIMC.exe -record C:¥my_response_file.xml -log 
    					C:¥install_log.xml

    注:
    応答ファイルおよびログ・ファイルを保管する各ディレクトリーが存在していることを確認してください。Installation Manager は、応答ファイルおよびログ・ファイル用のディレクトリーを作成しません。
  3. Installation Manager GUI を使用して、Developer for System z およびインストールしたい他のバンドル・オファリングをインストールします。詳しくは、Installation Manager の操作を参照してください。
  4. 必要に応じて、インストール済みの Developer for System z および他のバンドル・オファリングのライセンスを構成します。これには、フローティング・ライセンス・サポートの設定、または永続ライセンス・キーをインストールするための製品アクティベーション・キットのインストールなどがあります。詳しくは、ライセンスの管理を参照してください。
  5. Installation Manager を終了します。

Installation Manager を終了した後、XML 応答ファイルが作成され、Installation Manager を起動するのに使用するコマンドで指定したロケーションに格納されます。

IBM Rational Developer for System z インストール・セットアップ CDSilentInstall ディレクトリーに、 Developer for System z をインストールするために使用できるサンプル応答ファイルがあります。このサンプル応答ファイルはまた、電子イメージからインストールする場合には、RDz76Edition_Setup ディレクトリーにあります。このファイルは、そのまま使用して Developer for System z のサイレント・インストールを実行することも、または独自の仕様に合わせ変更することもできます。応答ファイルのカスタマイズについては、サイレント・インストール・コマンドを参照してください。

Installation Manager をサイレント・インストール・モードで実行

Installation Manager は、コマンド行からサイレント・インストール・モードで実行できます。

サイレント・モードでの実行方法に関するその他の資料については、Installation Manager オンライン・ヘルプを参照してください。

Installation Manager をサイレント・モードで実行するには、Installation Manager がインストールされているディレクトリーから次のコマンドを実行して行うことができます。

IBMIMc.exe --launcher.ini silent-install.ini -silent [arguments]

下の表に、サイレント・インストール・コマンドで使用する引数についての説明があります。

表 4. サイレント・インストール・コマンドで使用する引数
引数 説明
-input この引数は、Installation Manager の入力として XML 応答ファイルを指定します。応答ファイルには、Installation Manager が実行するコマンドが入っています。
-log (オプション) この引数は、サイレント・インストールの結果を記録するログ・ファイルを指定します。ログ・ファイルは XML です。

Installation Manager をサイレント・インストール・モードで実行するには、以下を行います。

  1. コマンド行で、Installation Manager をインストールしたディレクトリー内の eclipse サブディレクトリーに移動します。例えば、cd "C:¥Program Files¥IBM¥Installation Manager¥eclipse" です。
  2. 次のコマンドを入力して実行します。応答ファイルおよびログ・ファイル (オプション) のロケーションは、ご使用のものに置き換えてください。例えば、IBMIMc.exe --launcher.ini silent-install.ini -silent -input c:¥mylog¥responsefile.xml -log c:¥mylog¥silent_install_log.xml です。

Installation Manager がサイレント・インストール・モードで実行されます。応答ファイルの読み取り、および指定されたディレクトリーへのログ・ファイルの書き込みが行われます。サイレント・インストール・モードでの実行時に応答ファイルは必須ですが、ログ・ファイルはオプションです。正常にインストールされると、戻りコード 0 で終了します。インストールがゼロ以外の数値で終了する場合、インストールは失敗しています。ゼロ以外の戻りコードを受け取る場合は、応答ファイルおよびログ・ファイルで失敗の考えられる原因を調べてください。ログ・ファイルについて詳しくは、サイレント・インストール・ログ・ファイルを参照してください。ログ・ファイルをサイレント・インストール・コマンドの入力時に指定した場合は、その指定したログ・ファイルにすべてのエラーが記録されます。正常にインストールされると、ログ・ファイルには、単に <result></result> と記録されます。

応答ファイル・コマンド

Installation Manager のサイレント・インストール機能を使用する場合は、Installation Manager が実行しなければならないすべてのコマンドを収容する応答ファイルを作成する必要があります。これを行うには、Developer for System z をインストールする際のアクションを記録することによって、応答ファイルを作成する方法をお勧めします。ただし、応答ファイルは手動で作成または編集することもできます。

応答ファイルのコマンドには、次の 2 つのカテゴリーがあります。

サイレント・インストール設定コマンド

通常、設定は「設定」ウィンドウで指定しますが、サイレント・インストール時に使用する応答ファイルで、設定 (キーとして識別) を指定することもできます。

注:
複数の設定を応答ファイルに指定できます。

設定を応答ファイルに定義すると、XML コードは次の例のようなものになります。

<preference>
	name = "the key of the preference"
	value = "the value of the preference to be set" 
	</preferences>

下の表を使用して、サイレント・インストール設定のキーとその関連値を確認してください。

表 5. サイレント・インストール設定のキー
キー
com.ibm.cic.common.core.preferences.logLocation Installation Manager ログ・ファイルのロケーションを指定します。 重要: このキーは任意指定であり、テストおよびデバッグ用に設計されています。ログ・ファイルのロケーションを指定しなかった場合、Installation Manager のサイレント・インストールおよび UI バージョンは両方とも、同じロケーションを使用します。
com.ibm.cic.license.policy.location リモート・ライセンス・ポリシー・ファイルのある場所を定義する URL を指定します
com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyEnabled True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences. http.proxyUseSocks True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences. SOCKS.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences. SOCKS.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences. ftp.proxyEnabled True または False False がデフォルト値です。
com.ibm.cic.common.core.preferences. ftp.proxyHost ホスト名または IP アドレス
com.ibm.cic.common.core.preferences. ftp.proxyPort ポート番号
com.ibm.cic.common.core.preferences.eclipseCache c:¥IBM¥common
注:
上記のパスは、この設定のデフォルト値です。通常、インストール・パッケージが、この設定の独自の値を提供します。
すでにパッケージをインストールしている場合は、このロケーションを変更することはできません。
com.ibm.cic.agent.core.pref.offering.service.repositories. areUsed
True または False
使用不可にするには、この設定を「False」に変更します。「True」の場合、製品のインストール時または更新時にすべてのリンクされたリポジトリーが検索されます。
com.ibm.cic.common.core.preferences. preserveDownloadedArtifacts
True または False
使用不可にするには、この設定を「False」に変更します。「True」の場合、パッケージを前のバージョンにロールバックするのに必要なファイルがシステムに保管されます。「False」の場合、ファイルは保管されません。これらのファイルを保管しない場合、ロールバックするために元のリポジトリーまたはメディアに接続する必要があります。

サイレント・インストール・コマンド

この参照テーブルを使用して、サイレント・インストール時に使用する応答ファイル・コマンドについてさらに学習することができます。

表 6. サイレント・インストール時に使用するファイル・コマンド
応答ファイル・コマンド 説明
プロファイルの設定
<profile id="the profile (package group) id" 
installLocation="the install location of the profile">
<data key="key1" value="value1"/>
<data key="key2" value="value2"/>
</profile>
このコマンドを使用して、パッケージ・グループ (またはインストール・ロケーション) を作成します。指定されたパッケージ・グループがすでに存在する場合、このコマンドは無効です。現在のところ、プロファイルの作成時に、サイレント・インストールは Eclipse 用とネイティブ用の 2 つのインストール・コンテキストも作成します。プロファイルは、インストール・ロケーションです。

プロファイルのプロパティーを設定するために <data> エレメントを使用できます。

次のリストに、現在サポートされているキーおよび関連した値を示します。

  • eclipseLocation キーは、既存の Eclipse のロケーション値を指定します (例えば、c:¥myeclipse¥eclipse)。
  • cic.selector.nl キーは、自然言語 (NL) ロケール選択を指定します (例えば、zhja、および en)。
    注:
    複数の NL 値はコンマで区切ります。

次のリストに、現在サポートされている言語コードを示します。

  • 英語 (en)
  • フランス語 (fr)
  • 中国語 (簡体字) (zh)
  • 中国語 (繁体字) (台湾) (zh_TW)
  • ドイツ語 (de)
  • 日本語 (ja)
  • スペイン語 (es)
  • 韓国語 (ko)
  • ポルトガル語 (pt_BR)
リポジトリーの設定
<server>
<repository location="http:/xxx/repository/">
<repository location="file:/C:/repository/">
<!--add more repositories below>
<...>

</server>
このコマンドを使用して、サイレント・インストール時に使用するリポジトリーを指定します。各リポジトリー・ロケーションには、URL またはファイル・パスを指定できます。
インストール
<install>
<offering profile= "profile id" 
features= "feature ids" 
id= "offering id" 
version= "offering version">
</offering>

<!--add more offerings below>
<...>

</install>
このコマンドを使用して、インストールするインストール・パッケージを指定します。

プロファイル ID は、既存のプロファイル、または set profile コマンドで作成したプロファイルと一致する必要があります。

フィーチャー ID は、"feature1, feature2" のようなコンマ区切りリストで任意に指定できます。フィーチャー ID を指定しなかった場合は、指定したオファリング内のすべてのデフォルト・フィーチャーがインストールされます。

注:
必須フィーチャーは、コンマ区切りリストで明示的に指定されなかった場合でも、インストールに組み込まれます。
<install modify="true"> または <uninstall modify="true"> (オプションの属性)
<uninstall modify="true">
<offering 
     profile="profileID"id="Id" 
     version="Version" 
     features="-"/>
</uninstall>
インストールおよびアンインストールのコマンドで <install modify="true"> 属性を使用して、既存のインストールを変更するかどうかを指定します。属性が「True」に設定されない場合、値はデフォルトで「False」になります。変更操作の意図が追加の言語パックをインストールすることのみである場合、オファリング・フィーチャー ID にハイフン「-」を使用して、新しいフィーチャーを追加しないことを指定してください。

重要: modify=true およびハイフン「-」フィーチャー・リストは、例で示されているように指定する必要があります。そうでないと、インストール・コマンドはオファリングのデフォルト・フィーチャーをインストールし、アンインストール・コマンドはすべてのフィーチャーを除去します。

アンインストール
<uninstall>
<offering profile= "profile id" 
features= "feature ids" 
id= "offering id" 
version= "offering version">
</offering>

<!--add more offerings below>
<...>

</uninstall>
このコマンドを使用して、アンインストールするインストール・パッケージを指定します。

プロファイル ID は、既存のプロファイル、または profile コマンドで指定されたプロファイルと一致する必要があります。さらに、フィーチャー ID を指定しなかった場合は、指定したオファリング内のすべてのフィーチャーがアンインストールされ、オファリング ID を指定しなかった場合は、指定したプロファイル内のすべてのインストール済みオファリングがアンインストールされます。

ロールバック
<rollback>
<offering profile= "profile id" 
id= "offering id" 
version= "offering version">
</offering>

<!--add more offerings below>
<...>

</rollback>
このコマンドを使用して、指定されたオファリングを、指定されたプロファイルに現在インストールされているバージョンからロールバックします。ロールバック・コマンドでフィーチャーを指定することはできません。
InstallAll
<installALL/>
注:
このコマンドは、次のコマンドを使用するのと同等です。
-silent -installAll 
このコマンドを使用して、すべての使用可能なインストール可能パッケージを、サイレントで検索およびインストールします。
UpdateAll
<updateALL/>
注:
このコマンドは、次のコマンドを使用するのと同等です。
-silent -updateAll 
このコマンドを使用して、すべての使用可能なインストール可能パッケージを、サイレントで検索および更新します。

参照: サンプル応答ファイル

XML ベースの応答ファイルを使用して、サイレント・インストール設定、リポジトリー・ロケーション、パッケージ・グループなどの事前定義情報を指定できます。応答ファイルは、インストール・パッケージをサイレントにインストールすること、またインストール・パッケージのロケーションおよび設定を標準化することを必要とするチームや会社に役立ちます。

サンプル応答ファイル

<agent-input >
<!-- add preferences -->
<preference name="com.ibm.cic.common.core.preferences.http.proxyEnabled" 
  value="c:/temp"/>
<!-- create the profile if it doesn't exist yet -->
<profile id="my_profile" installLocation="c:/temp/my_profile"></profile>
<server>
<repository 
  location= 
    "http://a.site.com/local/products/sample/20060615_1542/repository/">
</repository>/server>

<install>
	<offering profile= "my_profile" features= "core" id= "ies" 
       version= "3.2.0.20060615">	</offering>
</install>

</agent-input>

サイレント・インストール・ログ・ファイル

サイレント・インストール・ログ・ファイルで、サイレント・インストール・セッションの結果を確認できます。

サイレント・インストール機能は、サイレント・インストール実行の結果を記録する XML ベースのログ・ファイルを作成します (ログ・ファイル・パスが -log <your log file path>.xml を使用して指定される場合)。サイレント・インストール・セッションが成功した場合、そのログ・ファイルには、<result> </result> のルート・エレメントのみが入ります。しかし、インストール中にエラーが発生した場合、サイレント・インストール・ログ・ファイルには、次のようなメッセージとともにエラー・エレメントが入れられます。

<result>
 	<error> Cannot find profile: profile id</error>
 	<error> some other errors</error> 
</result> 

Installation Manager データ域に生成されたログを調べることで、詳細な分析を行うことができます。設定コマンドを使用して、応答ファイル・トピックで示されているように、オプションでデータ域を望ましいロケーションに設定することができます。

Installation Manager をウィザード・モードで実行

ウィザード・モードは、指定された応答ファイルに基づいてユーザーの設定およびインストールまたはアンインストールの選択がすでに設定されている状態で、Installation Manager をインストール・ウィザードまたはアンインストール・ウィザードのいずれかで開始します。応答ファイルには、設定コマンドおよびインストールまたはアンインストール・コマンドのみを入れられます。Installation Manager をウィザード・モードで実行する場合、同じ応答ファイルでインストール・コマンドとアンインストール・コマンドを混用することはできません。

コマンド行に次のコマンドを入力して、Installation Manager をウィザード・モードで開始します。

IBMIM.exe -mode wizard -input <response file>