zIDE には、以下の新規フィーチャーが含まれています。
Linux プラットフォームのサポート:
Rational® Developer for System
z は、以下のオペレーティング・システムで動作するクライアントおよびサーバー・コンポーネントを提供するようになりました。
- SuSE Linux Enterprise
Desktop (SLED) 10 および 11 (32 ビット)
- Red Hat Desktop Linux 5 および 6
- Red Hat Enterprise Linux (RHEL)
5 および 6 (32 ビットのみ)
- SuSE Linux Enterprise
Server (SLES) 10 および 11 (32 ビットのみ)
クライアントにプッシュ構成:
Rational Developer for System z® は、クライアント・ワークステーションがリモート・システムに接続したときに、自動的に製品の更新および構成ファイル、設定、およびリモート・システム接続に対する更新を配布するよう構成できます。Rational Developer for System z は、以下のタイプの更新を配布できます。
- 製品インストールの更新。システム管理者は製品インストールの更新を作成し、クライアント・ワークステーションがリモート・システムに接続したときに、それらの更新をインストールするようクライアント・ワークステーションにプロンプトを出すことができます。
- 製品構成の更新。システム管理者は、セントラル・ロケーションからリモート・システム接続を定義し、構成ファイルを定義し、クライアント・ワークステーション設定を設定することができます。これらの接続定義、構成ファイル、および設定は、個々のクライアント・ワークステーションがリモート・システムに接続したときに、自動的にそれらのワークステーションへ配布することができます。
クライアントにプッシュ構成について詳しくは、Rational
Developer for System z ヘルプの『製品および構成の更新の配布』(「構成」>「Rational Developer for System z の構成」>「製品および構成の更新の配布」) を参照してください。製品および構成の更新のダウンロードについて詳しくは、以下のトピックを参照してください。
- 『製品の更新のインストール』(「インストールおよび更新」>「Rational Developer for System z のインストールおよびアップグレード」>「製品の更新のインストール」)
- 『ワークスペース構成および設定の更新』(「構成」>「Rational Developer for System z の構成」>「ワークスペース構成および設定の更新」)
新規および拡張エディター:
- COBOL および PL/I ファイル用の 2 つの新しいエディターにより、他の Eclipse ベースのエディターと整合する編集環境が提供されます。これらのエディターは、Java、C++、およびその他の Eclipse 言語エディターと共通の動作を共有しますが、構文強調表示、リファクタリング、ソース・アクションといった言語固有の機能拡張も備えています。新しい COBOL および PL/I エディターについて詳しくは、Rational Developer for System z ヘルプの以下のトピックを参照してください。
- 『COBOL エディター』(「開発」>「z/OS IDE を使用した COBOL、PL/I、アセンブラー、および C++ アプリケーションの開発」>「COBOL、PL/I、アセンブラー、および C++ ファイルの編集」>「COBOL エディター」)
- 『PL/I エディター』(「開発」>「z/OS IDE を使用した COBOL、PL/I、アセンブラー、および C++ アプリケーションの開発」>「COBOL、PL/I、アセンブラー、および C++ ファイルの編集」>「PL/I エディター」)
- zIDE は、COBOL および PL/I ファイル用の Eclipse ベースの比較エディターも備えています。
- System z LPEX エディター、COBOL エディター、および PL/I エディターで、コンテンツ・アシストと、COBOL および PL/I プログラム内の EXEC SQL ステートメントに対するリアルタイム構文検査ができるようになりました。
データベース接続が使用可能な場合、提供される提案には、プログラムで使用されている実際のデータベース・エレメントが考慮されます。
- このリリースでは、連続する COBOL ステートメントを新規パラグラフに抽出するリファクタリング・サポートが追加されています。
- このリリースでは、System z LPEX エディターと新しい COBOL エディターとの間で設定を共有するためのサポートが追加されています。
- このリリースでは、COBOL 用および PL/I 用の「アウトライン」ビューにアイコンが追加されています。
パフォーマンス・データの収集:
Rational Developer for System z は、よく使用されるいくつかの機能について、パフォーマンス・データを収集します。ワークスペースごとにパフォーマンス・データが保管され、これを収集して分析すると、エンタープライズ全体でのパフォーマンスを知ることができます。
リモート・システム
- 「リモート・システム」ビューで、フィルターを定義しなくてもデータ・セットおよびジョブを検索し、取り出すことができます。「データ・セットの検索」および「ジョブの検索」アクションにより、データ・セットおよびジョブの検出と表示のプロセスが簡素化されます。
- 同じリモート・システム内にあるライブラリー間で、ロード・モジュールをコピーできます。この新機能を使用するには、Rational Developer for System z のクライアントとサーバーの両方のコンポーネントがバージョン 8.0.1 であることが必要です。
- 「メニュー・マネージャー」を使用して作成したメニューおよびアクションを、「リモート・システム」ビューに追加できます。
- MVS ファイル・サブシステムの「プロパティー」ビューは、リモート・システム接続に SSL が使用されているかどうかを示します。
リモート索引検索
- 「リモート索引検索」ビューのボタンとオプションが増え、ユーザビリティーが向上しました。検索間をナビゲートするには、「次へ」および「前へ」ボタンと一緒に「ヒストリー」メニューを使用します。
必要な情報に素早くアクセスするには、列の再配列、非表示、および表示を行います。ビューの内容をエクスポートするか、結果を印刷してください。「リモート索引検索」ビューには、索引が最後に作成された時期も示されます。索引の再生成のほか、現行索引の日付とロケーションを表示するには、「リモート索引プロパティー」ページを使用します。
メニュー・マネージャー
- メニュー・マネージャーは、リモート・システム・エクスプローラーでの Linux on System z プロジェクトと z/OS® UNIX ファイルのメニュー作成をサポートするようになりました。
プロジェクトおよびサブプロジェクト:
- ランタイム固有のアクションがサブプロジェクト用に適切に使用可能または使用不可になるよう、MVS サブプロジェクトを特定のランタイム環境に関連付けることができます。サポートされるランタイム環境は、バッチ、CICS®、および IMS™ です。
- rsed.envvars z/OS システム構成ファイルの新しい設定値を使用して、MVS サブプロジェクトのポップアップ・メニューで「削除」コマンドを使用不可にすることができます。この構成設定は、ユーザーがサブプロジェクトからデータ・セットだけを削除しようとして、誤ってリモート・システム・リソースを削除しないようにするのに役立ちます。この設定について詳しくは、Rational Developer
for System z ライブラリーの「Rational Developer for System z ホスト構成ガイド」(SC88-5663) を参照してください。
コンシューマビリティーとユーザビリティー
- zIDE は、リモート・システムから正確なデータ・セットおよび区分データ・セット・メンバー・プロパティーを取得し、それらを「プロパティー」ページおよび「リモート・システム詳細」ビューに表示する機能が向上しました。リモート・システムからデータ・セット情報を取得できない場合、zIDE は「一時的に使用不可」というメッセージを表示します。このユーザビリティーの向上には、Rational Developer for System z のクライアントとサーバーの両方のコンポーネントがバージョン 8.0.1 であることが必要です。
- ユーザビリティーと効率を向上させるために、zIDE 機能のショートカット・キーが多数追加されました。
- 新しいチュートリアルで、「Global Auto Mart」サンプルのアセンブル、リンク、およびコンパイルの方法を学習できます。このサンプルは、Rational Developer
for System z に添付されているサンプル・アプリケーションの 1 つです。