お願い

本書をご使用になる前に、特記事項に記載されている全体的な情報をお読みください。

本書は、IBM® Rational® Developer for System z® バージョン 8.0.3 (プログラム番号 5724-T07)、および新しい版で明記されていない限り、 これ以降のすべてのリリースおよびモディフィケーションに適用されます。

お客様の環境によっては、資料中の円記号がバックスラッシュと表示されたり、バックスラッシュが円記号と表示されたりする場合があります。

 

原典:
SC14-7317-00
IBM Rational Developer for System z
Version 8.0.3
RSE Server Installation Guide: Intel Linux
発行:
日本アイ・ビー・エム株式会社
担当:
トランスレーション・サービス・センター

第1版第1刷 2011.10

本書について

本書には、Intel Linux ホスト・システムIBM Rational Developer for System z バージョン 8.0.3 の RSE サーバー・オプションをインストールする方法が記載されています。

これ以降、本書では以下の名前が使用されています。
  • IBM Rational Developer for System z バージョン 8.0.3Developer for System z と呼ばれます。
  • IBM Rational Developer for zEnterprise™ バージョン 8.0.3Developer for zEnterprise と呼ばれます。

IBM Rational Developer for System zWebSphere® Developer for zSeries®、および IBM WebSphere Enterprise Developer をはじめとする以前のリリースについては、当該リリースに含まれる資料に記載されているインストール情報を使用してください。

本書の情報は、Developer for zEnterprise を含むすべての IBM Rational Developer for System z バージョン 8.0.3 パッケージに適用されます。

本書の対象読者

本書は、Intel Linux ホスト・システム上に IBM Rational Developer for System z バージョン 8.0.3 をインストールして構成するシステム・プログラマーを対象としています。

本書には、Developer for System z の RSE サーバー・コンポーネントをインストールするために必要なさまざまなステップが詳しく記載されています。 本書を利用するには、Intel Linux ホスト・システムに精通している必要があります。

概要

リモート・システム・エクスプローラー通信サーバー (RSE サーバー) は、リモート AIX®、Intel Linux、または Linux on System z システム上にインストールされます。

RSE サーバーにより、Developer for System z を実行しているワークステーションは、接続先のリモート・ホスト・システム上で以下の種類のタスクを実行できるようになります。
  • リモート・ファイルのコピー、編集、作成、または削除。リモート・システム上のファイルの検索。
  • ワークステーションとサーバーの間でのファイルのダウンロードとアップロード。リモート・システム同士でのファイル転送。
  • リモート・コマンド・シェルの使用。リモート・システム上でのコマンドの実行。リモート・プロセスの処理。
  • リモート・ソース・コードの統合ビルドの実行。リモート・プログラムの開発とデバッグ。

本書には、Intel Linux ホスト・システム上の RSE サーバーのインストール、使用、およびアンインストール方法が記載されています。

Intel Linux ホストの必要条件

一般情報

このセクションにリストされているすべての製品は、本書の発行時点で入手可能なものです。Developer for System z の関連機能をお使いになるときに、選択した IBM 製品が引き続き入手可能かどうかを調べるには、IBM Software Lifecycle の Web サイト (http://www.ibm.com/software/support/lifecycle/) をご覧ください。

前提条件および相互必要条件の最新のリストは、「Developer for System z 前提条件」(SC88-4704) に記載されています。この資料は、IBM Rational Developer for System z Web サイトの Library ページ (http://www.ibm.com/software/rational/products/developer/systemz/library/) で入手可能です。また、本書にリストされている要件よりも優先されます。

Intel Linux

以下のいずれかのレベルがインストールされている必要があります。

製品名
Red Hat Enterprise Linux Server 6
Red Hat Enterprise Linux Server 5
SUSE Linux Enterprise Server 11
SUSE Linux Enterprise Server 10

SDK for Linux on Intel, Java 2 Technology Edition

Intel Linux でリモート・システム・エクスプローラー (RSE) を使用する場合は、以下のいずれかのレベルがインストールされている必要があります。

プログラム番号 製品名
6207-001 IBM 32-bit Runtime Environment for Linux on Intel architecture, Java 2 Technology Edition, Version 6
6205-001 IBM 32-bit Runtime Environment for Linux on Intel architecture, Java 2 Technology Edition, Version 5
関連製品の Web サイトは次のとおりです。

http://www.ibm.com/developerworks/java/jdk/linux/

重要: 64 ビット・バージョンはサポートされません。

RSE サーバーのインストールおよび構成

IBM Rational Developer for System z を使用することによって Intel Linux でサポートされる RSE サーバーの機能は、次のとおりです。

  • Intel Linux への RSE アクセス (SSL 接続を含む)
  • RSE でのコマンド・シェルの使用 (vi または類似プログラムを除く)
  • 完全なシェル・アクセスによる、ホスト・エミュレーターによる接続

RSE サーバーのインストール、更新、およびアンインストール

インストール

RSE サーバーをインストールするには、IBM Installation Manager を使用します。
注: RSE サーバーの更新をインストールする場合や、既にインストールした更新をロールバックする場合も、Installation Manager を使用できます (更新を参照)。
用語: 以下の手順における意味は、次のとおりです。
  • サーバー・システム」は、RSE サーバーがインストールされるホスト・システムです。
  • クライアント・システム」は、Installation Manager を表示して制御するためのシステムです。

Installation Manager の実行は、X Window System を使用する方法と Installation Manager のサイレント・モードを使用する方法の 2 とおりの方法のどちらでも可能です。これらの方法を、次の 2 つのサブトピックで説明します。

X Window System によるインストール
  1. インストール CD に入っているインストール・ファイル rdzrse80.tar を、サーバー・システムのファイル・システムの書き込み可能ディレクトリー (/tmp は格好のロケーション) にコピーします。
    • インストール CD のタイトルは、「IBM Rational Developer for System z RSE server for AIX、Linux、および Linux on System z インストール CD」です。
    • CD には AIXLinuxzLinux の 3 つのディレクトリーがあり、それぞれにターゲット OS に固有の rdzrse80.tar ファイルが入っています。 適切なファイルをサーバー・システムの OS に一致するディレクトリーから選んでください。
  2. RSE サーバーのインストール・イメージを次のように解凍します。
    tar -xvf rdzrse80.tar
  3. クライアント・システムサーバー・システムに接続します。システムを接続するには、次の 2 とおりの方法があります。
    • コンソールをサーバーに接続する。
    • クライアント・システムで X Window System サーバーを開始して Installation Manager を表示し、以下のステップを実行する。
      1. サーバー・システムの DISPLAY 変数を、第 3 のシステムのホスト名とポートに設定します。 例えば、サーバー・システムで csh を実行している場合は、csh コマンド行に次のコマンドを入力します。
        setenv DISPLAY client_system:port
        client_systemクライアント・システムのホスト名、port は有効なポートです。 例えば、次のように入力します。
        setenv DISPLAY myclient:0
      2. 第 3 のシステムで X Window System サーバーを開始します。
  4. X Window System を実行しているシステムで、コマンド行に次のコマンドを入力します。
    xhost +server_system
    server_system は、サーバー・システムのホスト名です。例えば、次のように入力します。
    xhost +myserver
    このコマンドは、X Window System がサーバー・システムからの表示ストリームを受け入れるようにするためのものです。
  5. Installation Manager を開始します。コマンド行で以下のようにします。
    1. rdzrse80.tar ファイルを解凍したディレクトリーに移動します。
    2. install コマンドを入力して Installation Manager を開始します。
      install
  6. Installation Manager の指示に従ってインストールを完了します。
サイレント・モードによるインストール

この方法の場合は、Installation Manager のサイレント・モード機能を使用します。サイレント・モードについて詳しくは、Installation Manager の IBM インフォメーション・センター (http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/install/v1r4/index.jsp) を参照してください。

注: Installation Manager は root ユーザーとして実行してください。
  1. インストール CD に入っているインストール・ファイル rdzrse80.tar を、サーバー・システムのファイル・システムの書き込み可能ディレクトリー (/tmp は格好のロケーション) にコピーします。
    • インストール CD のタイトルは、「IBM Rational Developer for System z RSE server for AIX、Linux、および Linux on System z インストール CD」です。
    • CD には AIXLinuxzLinux の 3 つのディレクトリーがあり、それぞれにターゲット OS に固有の rdzrse80.tar ファイルが入っています。 適切なファイルをサーバー・システムの OS に一致するディレクトリーから選んでください。
  2. RSE サーバーのインストール・イメージを次のように解凍します。
    tar -xvf rdzrse80.tar
  3. コマンド行で、rdzrse80.tar ファイルを解凍したディレクトリーに移動します。
  4. RSE サーバーのデフォルトのインストール・ディレクトリーは /opt/IBM/RDz80 です。別のインストール・ディレクトリーを選択するには、以下のようにします。
    1. テキスト・エディターで install.xml 応答ファイルを開きます。
    2. <profile> 要素を見つけます。
    3. installLocation パラメーターを変更して、使用するインストール・ディレクトリーを指定します。 例えば、次のように入力します。
      <profile
          id="IBM Rational Developer for System z Remote Systems Explorer"
          installLocation="rse_directory">
      </profile>    
      rse_directory は、RSE サーバーをインストールするディレクトリーです。
    4. テキスト・エディターを閉じます。
  5. 複数の RSE サーバー・インスタンスをシステムにインストールする場合は、サーバーのインスタンスごとに固有 ID と固有のインストール・ロケーションを指定する必要があります。 固有の ID とインストール・ロケーションを指定するには、以下のようにします。
    1. テキスト・エディターで install.xml 応答ファイルを開きます。
    2. <profile> 要素に次の変更を加えます。
      1. id パラメーターを変更して、このサーバー・インスタンスに使用するインストール名を指定します。
      2. installLocation パラメーターを変更して、このサーバー・インスタンスのインストール・ロケーションを指定します。 例えば、次のように入力します。
        <profile
            id="IBM Rational Developer for System z Remote Systems Explorer_1"
            installLocation="/opt/IBM/RDz80_1">
        </profile>
        _1 接尾部は、値を固有にするために使用しています。
    3. <offering> 要素も変更して、profile パラメーターの値が <profile> 要素の id パラメーターと同じになるようにします。 例えば、次のように入力します。
      <offering profile="IBM Rational Developer for 
              System z Remote Systems Explorer_1"
              id="com.ibm.rational.rdz.rseserver.v80"
              version="8.0.3.2011"/>
    4. テキスト・エディターを閉じます。
  6. Installation Manager を実行するには、次のコマンドを 1 行に入力します。 Intel Linux の場合:
    install --launcher.ini silent-install.ini  -acceptLicense
作成されるディレクトリー
作成されるディレクトリー: Installation Manager は、以下のディレクトリーを作成します。
  • /opt/IBM/RDz80 には、RSE サーバー・プログラムが含まれます。(これはデフォルトのロケーションです。)
  • /opt/IBM/InstallationManager は、Installation Manager がインストールされているディレクトリーです。
  • /var/ibm/InstallationManager には、ログ・ファイルや構成ファイル、ライセンス・ファイルなど、Installation Manager が使用するさまざまなファイルが含まれます。
  • /opt/IBM/SDPShared には、Installation Manager を使用してインストールされた製品の共有リソースが含まれます。

アンインストール

RSE サーバーをアンインストールするには、IBM Installation Manager を使用します。

  • X Window System を使用する場合:
    1. サブトピックのX Window System によるインストールの説明に従って X Window System をセットアップして開始します。
    2. Installation Manager がインストールされているディレクトリーを見つけます。 デフォルト・ロケーションは /opt/IBM/InstallationManager です。
    3. Installation Manager を次のようにして開始します。
      1. Installation Manager をインストールしたディレクトリーに移動します。
      2. eclipse サブディレクトリーに移動します。
      3. 実行可能ファイル IBMIM を開始します。 これが Installation Manager です。
    4. Installation Manager で次のようにします。
      1. アンインストール」をクリックします。
      2. 指示に従って RSE サーバーをアンインストールします。
  • サイレント・モードを使用する場合:
    1. コマンド行で、Installation Manager がインストールされているディレクトリーに移動します。デフォルト・ロケーションは /opt/IBM/InstallationManager です。
    2. eclipse サブディレクトリーに移動します。
    3. 次のコマンドを 1 行に入力します。
      ./IBMIM --launcher.ini silent-install.ini 
                        -input rse_directory/uninstall/uninstall.xml
      rse_directory は、RSE サーバーがインストールされているディレクトリーのパスです。 デフォルトのインストール・ディレクトリーは /opt/IBM/RDz80 です。

更新

RSE サーバーを更新するには、IBM Installation Manager を使用します。

注: 更新処理を実行すると、インストール・ディレクトリー内のサブディレクトリー backup に現在の構成ファイルのバックアップ・コピーが作成されます。変更を加えたどの構成ファイルについても、独自のバックアップ・コピーを作成できます。これにより、更新が完了した後、容易にファイルのリストアができるようになります。
  • X Window System を使用する場合:
    1. サブトピックのX Window System によるインストールの説明に従って X Window System をセットアップして開始します。
    2. 更新情報が入っている tar ファイルを、ターゲット・システムのファイル・システムの書き込み可能ディレクトリー (/tmp は格好のロケーション) にコピーします。
    3. tar 更新ファイルから更新情報を抽出します。 例えば、次のように入力します。
      tar -xvf rdzrse80.tar
      rdzrse80.tar は、更新情報が入っている tar ファイルです。
    4. Installation Manager がインストールされているディレクトリーを見つけます。 デフォルト・ロケーションは /opt/IBM/InstallationManager です。
    5. eclipse サブディレクトリーに移動します。
    6. 実行可能ファイル IBMIM を開始します。 これが Installation Manager です。
      注: Installation Manager は root ユーザーとして実行する必要があります。
    7. Installation Manager で次のようにします。
      1. 更新ファイルが置かれているパスを指定する新しいリポジトリーを、次のようにして追加します。
        1. 「ファイル」 > 「設定」をクリックして「設定」ウィンドウを開きます。
        2. 左ペインで、「リポジトリー」をクリックします。
        3. リポジトリーの追加」をクリックします。
        4. tar ファイルを解凍したディレクトリーで、サブディレクトリー RSE に移動し、ファイル repository.config を選択します。
          注: 例えば、ディレクトリー /tmp/RDz803tar ファイルを解凍した場合は、/tmp/RDz803/RSE/repository.config を選択します。
        5. OK」をクリックします。
        6. もう一度「OK」をクリックして「設定」ウィンドウを閉じます。
      2. 更新」をクリックします。
      3. 指示に従って RSE サーバーを更新します。
  • サイレント・モードを使用する場合:

    RSE サーバーのインストール済みバージョンを更新するプロセスは、サーバーをインストールするプロセスに似ています。 以下のステップを実行します。

    1. 更新情報が入っている tar ファイルを、ターゲット・システムのファイル・システムの書き込み可能ディレクトリー (/tmp は格好のロケーション) にコピーします。
    2. tar 更新ファイルから更新情報を抽出します。 例えば、次のように入力します。
      tar -xvf rdzrse80.tar
      rdzrse80.tar は、更新情報が入っている tar ファイルです。
    3. install.xml 応答ファイルで、このサーバー・インスタンスの固有 ID と固有のインストール・ロケーションの正しい値を設定します。
      1. 正しい値が不明の場合は、以下のようにして判別できます。
        1. Installation Manager を開始します。(この RSE サーバー・インスタンスをインストールする際に使用したのと同じ Installation Manager インスタンスでなければなりません。)
        2. 「ファイル」 > 「インストール済みパッケージの表示」をクリックします。
        3. インストール済みパッケージ (Installed Packages)」のリストから、更新する RSE サーバーのインスタンスを選択します。
        4. 詳細」セクションを調べて、このサーバー・インスタンスの ID とインストール・ロケーションを次のように見つけます。
          • ID はパッケージ・グループのタイトルであり、見出しの「詳細」の直後に表示されます。
          • インストール・ロケーションは、「インストール・ディレクトリー」という語句に続く黒丸付きリストで表示されます。
        5. Installation Manager を閉じます。
      2. tar ファイルを解凍したディレクトリーに移動します。
      3. テキスト・エディターで install.xml 応答ファイルを開きます。
      4. <profile> 要素で、id パラメーターと installLocation パラメーターの正しい値を設定します。 次の例は、デフォルト値を示しています。
        <profile 
            id="IBM Rational Developer for System z Remote Systems Explorer" 
            installLocation="/opt/ibm/RDz80">
        </profile>
      5. <offering> 要素で、profile パラメーターの正しい値を設定します。<profile> 要素の id パラメーターに設定した値と同じでなければなりません。 例えば、次のように入力します。
        <offering profile="IBM Rational Developer for 
                System z Remote Systems Explorer" 
                id="com.ibm.rational.rdz.rseserver.v80" 
                version="8.0.3.2011"/>
      6. テキスト・エディターを閉じます。
    4. Installation Manager を実行するには、次のコマンドを 1 行に入力します。 Intel Linux の場合:
      install --launcher.ini silent-install.ini
      注: Installation Manager は root ユーザーとして実行する必要があります。

RSE ディレクトリー構成

重要: ホスト・システムに RSE サーバーがインストールされると、ホスト・システムにログインできるのは root ユーザーのみになります。

他のユーザーがシステムにログインすることを許可するには、RSE サーバーがインストールされているディレクトリーとそのディレクトリー内のすべてのファイルおよびサブディレクトリーに対する読み取り権限と実行権限を、システム管理者が付与する必要があります。

所有ユーザー (root) とルート・グループ内のすべてのユーザーに権限を付与するには、コマンド行に次のコマンドを入力します。
 chmod –R ug+xr  rse_directory
rse_directory は、RSE サーバーがインストールされているディレクトリーのパスです。 デフォルト・パスは /opt/IBM/RDz80 です。
注: この例は、ディレクトリーにインストールされている製品は RSE サーバーだけであることを前提としています。
システムの全ユーザーに権限を付与するには、コマンド行に次のコマンドを入力します。
 chmod –R ugo+xr  rse_directory
rse_directory は、RSE サーバーがインストールされているディレクトリーのパスです。 デフォルト・パスは /opt/IBM/RDz80 です。
注: この例は、ディレクトリーにインストールされている製品は RSE サーバーだけであることを前提としています。

RSE サーバーの始動

RSE サーバーを始動するには、以下のようにします。
  1. ksh シェルを開きます。csh、bash、sh などの他のコマンド・シェルは使用しないでください。
  2. RSE サーバーがインストールされているディレクトリーに移動します。
  3. 次のコマンドを入力します。
    perl ./daemon.pl [port]
port は、RSE サーバーに listen させるポートの番号です。
注: デフォルト・ポートは 4075 です。
例:
  • RSE サーバーを始動してデフォルト・ポートで listen させるには、次のように入力します。
    perl ./daemon.pl
  • RSE サーバーを始動してポート 4080 で listen させるには、次のように入力します。
    perl ./daemon.pl 4080

例: RSE サーバーの始動

次の例は、RSE サーバーが正常に開始されるとコマンド・ライン・インターフェースがどのようになるかを示しています。 最初の行はサーバーを開始するためのコマンドであり、2 行目はそのコマンドからの出力です。
# perl ./daemon.pl 4080

Daemon running on: RDzServer.ibm.com, port: 4080
この例では、システムのホスト名は RDzServer、指定したポートは 4080 です。

SSL を使用するように RSE サーバーを構成する

SSL 認証を使用するように RSE サーバーを構成することにより、サーバーとそのクライアント間をセキュア接続にすることができます。 SSL 認証を使用するように RSE サーバーを構成するには、以下のステップを実行します。
  1. RSE サーバーがインストールされているシステムで Java 鍵ストア・ファイルを作成します。
    Java SDK で提供される keytool プログラムを使用して、鍵ペア (公開鍵と関連秘密鍵) を生成します。 例えば、次のように入力します。
    keytool -genkey -alias alias_name -validity 3650 -keystore keystore_name 
        -storepass keystore_password -keypass key_password
    それぞれの意味は次のとおりです。
    • alias_name は、鍵ストアの名前です。
    • keystore_password は、鍵ストアのパスワードです。
    • key_password は、鍵のパスワードです。
  2. RSE サーバーのインストール・ディレクトリーで、ssl.properties ファイルを次のようにして更新します。

    1. テキスト・エディターで ssl.properties ファイルを開きます。
    2. Java 鍵ストア・ファイルのロケーションとパスワードを次のように指定します。
      daemon_keystore_file=jks_file
      daemon_keystore_password=jks_password 
      それぞれの意味は次のとおりです。
      • jks_file は、作成した Java 鍵ストア・ファイルのパスです。
      • jks_password は、Java 鍵ストア・ファイルのパスワードです。
    3. 次の 2 つのプロパティーを SSL 認証が使用可能になるように設定します。
      enable_ssl=true
      disable_server_ssl=false
    4. ssl.properties ファイルを閉じます。
  3. SSL サーバーを通常の方法で開始します。

例: SSL を使用する RSE サーバーの開始

次の例は、SSL を使用する RSE サーバーが正常に開始されるとコマンド・ライン・インターフェースがどのようになるかを示しています。 最初の行はサーバーを開始するためのコマンドであり、後続の行はそのコマンドからの出力です。
# perl ./daemon.pl 4080

SSL Settings
[daemon keystore:       /opt/IBM/RDz80SSL/rdzrse.jks]
[daemon keystore pw:    MyKeystorePassword]
[server keystore:       /opt/IBM/RDz80SSL/rdzrse.jks]
[server keystore pw:    MyKeystorePassword]
Daemon running on:      RDzServer.rtp.raleigh.ibm.com, port: 4080

セキュア・セッションと非セキュア・セッション

セキュア・セッションと非セキュア・セッションの両方を同時に実行する場合は、RSE サーバーの 2 つ目のインスタンスをインストールし、新しいインストール・ディレクトリー内の ssl.properties ファイルを構成する必要があります。 サーバーの単一インスタンスを使用してセキュア・セッションと非セキュア・セッションの両方を同時に実行することはできません。

例えば、RSE サーバーをデフォルト・ディレクトリーにインストールし、デフォルト・ポート 4080 を使用して非セキュア・セッションを実行するように構成済みであるとします。サーバーの 2 つ目のインスタンスをインストールし、ポート 4077 を使用してセキュア・セッションを実行するように構成したいと考えています。 以下のステップを実行します。

  1. RSE サーバーの 2 つ目のインスタンスを新しいインストール・ディレクトリー (例えば /opt/IBM/RDz80SSL など) にインストールします。
  2. インストール・ディレクトリーで、SSL を使用するように RSE サーバーを構成するのトピックの説明に従って ssl.properties ファイルを次のように変更します。
    daemon_keystore_file=jks_file
    daemon_keystore_password=jks_password 
    
    enable_ssl=true
    disable_server_ssl=false
  3. 非セキュア接続に使用するポートとは異なるポートを使用して、次のようにサーバーを開始します。
    # perl ./daemon.pl 4077

特記事項

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Linux は、Linus Torvalds の米国およびその他の国における商標です。

Microsoft、Windows、Windows NT および Windows ロゴは、Microsoft Corporation の米国およびその他の国における商標です。

UNIX は The Open Group の米国およびその他の国における登録商標です。

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