Solution ID: 20894 Type: External 表題: 別ドメインにあるSQL Serverデータベースにアクセスするにはどうしたらよいで すか。 製品: ClearQuest OS: WindowsNT DEFECT #: N/A PATCH #: N/A 参照事項: SolutionID: 8148の日本語訳 作成年月日: 5-Sep-2001 改訂年月日: 17-Dec-2001 質問: 別ドメインにあるSQL Serverデータベースにアクセスするにはどうしたらよいですか。 解答: もし、ClearQuestのスキーマリポジトリまたはユーザーデータベースがClearQuest Clientをインストールしたマシンと異なるWindows/NTドメイン上のマシンにある場合、 データベースを作成しようとしたり、データベースに接続しようとした際にエラーが発 生します。 問題の原因はSQL Serverで選択したデフォルトのオプションの設定にあります。 SQL Serverのデフォルトの設定ではネットワーク接続のメカニズムとして名前付きパ イプを使用しています。名前付きパイプを使用した場合、SQL ServerはユーザーIDの 呼び出しによってファイルにアクセスすることを可能にします。そのため、そのSQL Serverのドメイン上でそのユーザーIDが既知のID(Known ID)である必要があるので す。もし、使用しているユーザーIDがあるドメイン上で定義されたもので、SQL Server が別ドメイン上にあり、信頼関係が結ばれていない場合、接続要求を出したユーザー IDがSQL Serverのあるドメイン上で知られていないので、認証に失敗します。 この問題に関し、回避策はいくつか存在しますが、ものによっては、実装のための設 定が難しかったり、環境によって設定が異なる場合があります。 下記に比較的簡単な回避策を3つ紹介します。 1. 異なるドメイン上での全く同じユーザーID/パスワードのユーザーの作成 技術的にもっとも簡単な回避策は、SQL ServerのユーザーIDと全く同じユーザー 名とパスワードのWindows NTログインをSQL Serverの存在するドメインに作成す ることです。名前付きパイプを使用していても、SQL ServerがそのNTユーザーID、 パスワードを使用するので、認証に成功します。この方法が設定はいちばん簡単 ですが、しかしながら、多数のユーザーを抱える巨大なネットワーク環境にとって、 各ドメイン上でそれぞれ、同じユーザーID/パスワードでNTユーザーを作成しなけれ ばならないので、適した方法とは言えません。 2. 異なるドメイン同士の信頼関係の設定 SQL Serverの存在するドメインがユーザーが定義されているドメインと信頼関係に あれば、すべてのユーザーが信頼関係を結んでいるドメイン上で有効になりますの で、名前付きパイプを使用して、異なるドメイン上のSQL Serverにアクセスすること が可能です。この方法も簡単な方法ですが、ネットワークのセキュリティ設定上、御 社のポリシーに反するかもしれません。 3. TCP/IPプロトコルの使用 SQL Serverへの接続の方法として、名前付きパイプではなく、TCP/IPプロトコルを 使用します。 SQL Serverサーバーマシン上で下記の手順で設定を行います。 SQL Server 6.5を使用している場合: 1) [スタート]ボタン→[プログラム]→[Microsoft SQL Server 6.5]→[SQL セットアップ] を選択します。 2) オプションダイアログの指示にしたがいます。 3) ネットワークサポートの変更を選択し、次へボタンをクリックします。 4) TCP/IPを選択し、OKをクリックします。名前付きパイプを併用されたい場合は名 前付きパイプの設定はそのままで結構です。 5) お客様のネットワークの環境にしたがって、値を設定します。SQL Serverで使用 するデフォルトのポート番号は1433です。 6) Enterprise Managerを使用して、SQL Serverのサービスを再起動します。 SQL Server7.0を使用している場合: 1) [スタート]ボタン→[プログラム]→[Microsoft SQL Server 7.0]→[サーバーネット ワークユーティリティ]を選択します。 2) [全般]タブ→[アクティブサーバーのネットワークライブラリの設定]リストにTCP/IP が存在することを確認します。もし、存在しない場合は追加ボタンをクリックし、 TCP/IPを追加します。SQL Serverで使用するデフォルトのポート番号は1433で す。 SQL Server2000を使用している場合: 1) [スタート]ボタン→[プログラム]→[Microsoft SQL Server2000]→[サーバーネット ワークユーティリティ]を選択します。 2) [全般タブ]→[有効になっているプロトコル]リストにTCP/IPが存在することを確認 します。もし、有効になっていない場合は、[無効になっているプロトコル]リストから TCP/IPを選択し、[有効]ボタンをクリックし、TCP/IPを有効にします。 次にSQL ServerサーバーマシンにTCP/IP接続するために、それぞれのClearQuest クライアント環境で設定を行います。具体的には、下記の手順で各クライアント環境で 目的のSQL Serverサーバーへ接続するためのシステムDSNを作成します。 1) ODBC データソース アドミニストレータを起動します。WindowsNTの場合、[スター ト]ボタン→[設定]→[コントロールパネル]→[データソース(ODBC)]、Windows2000の 場合、[スタート]ボタン→[プログラム]→[管理ツール]→[データソース(ODBC)]で起 動できます。 2) システムDSNタブ→[追加]ボタンをクリックします。 3) データソースドライバとしてSQL Serverを選択し、完了をクリックします。 4) 任意のデータソース名、データソースの説明を入力、接続するSQL Serverサーバー としてClearQuestで使用するSQL Serverサーバー名を指定し、[次へ]ボタンをク リックします。 5) ログインの認証の方法として、[ユーザーが入力するSQL Server用のログインIDと パスワードを使う]を選択します。 6) [クライアントの設定]ボタンをクリックし、[ネットワークライブラリ設定の追加]ダイア ログでTCP/IPを選択します。接続パラメータとして正しいコンピュータ名(SQL Server サーバーマシン名)、ポート番号が指定されていることを確認し、OKをクリッ クします。 7) [ログインID]/[パスワード]として接続したいSQL Serverのdbo(Database Owner)ロ グイン名/パスワードを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。 8) この後の設定はデフォルトの設定にしたがいます。 9) [ODBC Microsoft SQL Server セットアップ]ダイアログが表示されたら、[データ ソースのテスト]ボタンをクリックし、正常に接続できることを確認し、OKボタンをク リックし、設定を終了します。 これで、TCP/IPを使用して目的のSQL Serverサーバーマシンに、ClearQuest Clientを使用して接続できるはずです。 ご不明な点等ありましたら、ラショナルカスタマサービスへお問い合わせ下さい。