Solution ID: 23032 Type: External 表題: WINDOWS: ClearQuest Webのクラッシュ、ハングまたは、 ASP 0115エラーについて 製品: ClearQuest バージョン: すべてのバージョン OS: Windows DEFECT #: N/A PATCH #: N/A 参照事項:  Solution 8597の日本語訳 作成年月日: 09-Nov-2001 改訂年月日: 概要: システムの設定およびアプリケーション実行での問題により ClearQuest Web がエラーとなることがあります。この技術情報は原 因の切り分け、および問題解決のための手掛かりとなるものです。 この技術情報により問題が解決されない場合は、この技術情報の後 半に記述されているデバッグ手順により情報を収集しラショナルカス タマサービスまでご連絡ください。 Webのこの問題に起因する現象は多様にわたりますが、一般的な現 象としては ClearQuest Web ログオン時に以下のエラーとなります。 エラー 'ASP 0115' 予期しないエラーです。 /CQWEB/logon/default.asp 外部オブジェクトでトラップできるエラーが発生しました。スクリプトの 実行を続行できません。 その他の現象としては、明確なエラーメッセージはなく、以下のような 現象が発生します。 - Web ブラウザが無応答になる - Web サーバがハングする - IISサーバプロセスがクラッシュする トラブルシューティング情報: [ステップ 1] - ソフトウェアバージョンの整合性を確認します プラットフォームがサポートされているバージョンかどうかClearQuestリ リースノートで確認します。 概要としては以下のようになります。 ClearQuest 2001: NT 4.0 Service Pack 6a, Windows 2000 Service Pack 1, Windows 98 2nd Edition, Windows ME ClearQuest 2001A: NT 4.0 Service Pack 6a, Windows 2000 Service Pack 1, Service Pack 2(日本語版のみ), Windows 98 2nd Edition, Windows ME ClearQuest 2002: NT 4.0 Service Pack 6a, Windows 2000 Service Pack 1, Service Pack 2, Windows 98 2nd Edition, Windows ME, Windows XP Professional(Webサーバとしては対象外) 注: Windows 95はサポート対象外となります。 サポートされていないOSを使用すると上記のような問題が発生する場合 があるので、サポートされているOS上でWebサーバを実行するか、 ClearQuest をアップグレードしてください。 [ステップ 2] - データベースタイムアウトを 0 に設定します ClearQuest Designer を開き、メニューから[Database]、[Database timeout] を選び、Poll Interval と timeout の値を 0 に設定します。 これにより ClearQuest Web アプリケーション、IIS、ClearQuestコアDLL および、データベースサーバ間でクライアントが接続状態かどうかの認識 にずれが生じることに起因する問題を避けることができます。 [ステップ 3] - IIS 設定を確認します ClearQuest のバージョン2000 以前の製品を Windows NT で使用して いる場合は、Webサーバとして IIS 4.0 を使用しているか確認します。 更に ClearQuest インストレーションガイドの ClearQuest Web インストー ルの項で、すべての設定がマニュアル通りに行われているか確認します。 最初に正しく設定されていた場合でもその後のソフトウェアの再インストー ル、システム権限の変更等により設定内容が変更されることもあります。 [ステップ 4] - IIS 仮想ディレクトリで「別メモリ領域で実行する」がオフであ ることを確認します インターネットサービスマネージャを起動し ClearQuest Web の仮想ディレ クトリ上で右クリックし、プロパティを開きます。「別メモリ領域で実行する」 のオプションを未選択にします。 [ステップ 5] - Webサーバマシンの実メモリが十分にあることを確認します マイクロソフト社 ASP/IIS コードまたは ClearQuest Web アプリケーション の構造におけるメモリリークにより、この問題が発生する場合があります。 これに関して回避策、または影響を最小限におさえる手段として、Web サーバマシンのメモリが十分にあることを確認することが挙げられます。 メモリ使用量を監視するにはOSのタスクマネージャまたはパフォーマンス モニタを使用します。 特に inetinfo.exe および mtx.exe プロセスのサイズをタスクマネージャで 監視することをお勧めします。プロセスのサイズが極端に大きくなっている 場合(マシンの全メモリサイズに近づいている場合)、メモリ使用が問題と なっているといえます。 メモリ状況を理解するにあたって、数字の値にだけに注目しないことが重 要です。Inetinfo および mtx プロセスのサイズ自体は問題となりません。 サイズがどのように変化するかがポイントとなります。特にログイン時やレ コードの登録時といった ClearQuest Web での特定のイベントとプロセス のサイズの増加の関連性に注目します。プロセスのメモリ使用量が急速 に高レベルに増加し、その後ユーザのログイン、ログオフ、クエリの実行、 レコードの登録などのオペレーションによってもそのレベルに変化が見ら れない場合は、プロセスの絶対値が大きくてもその使用環境での正常な サイズと見なすことができます。その場合にはそのメモリ使用状況に耐え 得るだけのメモリを持ったマシンにWebサーバを移動することも必要になり ます。 別の方法としては Web サーバとして複数のマシンを設定し、すべて同じ ClearQuestデータベースに接続しユーザにより使いわけることも可能です。 以上の監視により、メモリ不足が問題を引き起こしていると思われる場合 には、Webサーバマシンにメモリを追加することをお勧めします。またサー バマシンの定期的リブートは、不意のマシンのダウンによるユーザへの影 響を避けるためにも有効です。 [ステップ 6] - ClearQuestの最新版、サービスリリースまたはパッチのイ ンストールを行います ClearQuest ではメモリリークに関するいくつかの不具合を改善しておりま すので、最新版の使用をお勧めします。 [ステップ 7] - 上記ステップで問題が解決されない場合 上記ステップを適応後、IIS、Webサーバマシンの再起動を行っても問題が 改善されない場合は、以下のデバッグ情報をWebサーバマシン上で収集 し、ラショナルカスタマサービスまで連絡します。 1. 可能であれば、ClearQuest Web に管理者権限のあるユーザ(admin 等) でログインし、[操作 (Operations)] から [Web設定の編集 (Edit Web Settings)] を選択して [Debug Trace level] を 499 にセットし、ログオフ します。 2. Webサーバマシンに管理者権限のあるユーザにてログインし、 dbwin32.exe(ClearQuest インストールのディレクトリに含まれているユー ティリティ) を実行します。dbwin32 ウィンドウが開かれ、そこにデバッグ情 報が書き込まれます。 3. 問題を再現します (例: ClearQuest Webにログインする)。 4. dbwin32 の出力をファイルに格納します。 5. Windowsのイベントビューア(スタートボタン > プログラム > 管理ツール > イベントビューア) でエラー発生時にイベントログが発生していないか確認 します。アプリケーションログ、セキュリティログ、システムログのすべてを 確認します。 [ステップ5] で述べた通り、タスクマネージャでinetinfo.exe および mtx.exe プロセスのサイズを観察し、Web インターフェースの問題の発生とこれらの プロセスのサイズに関連性がないか確認します。 ラショナルカスタマサービスへお問い合わせの際には、調査のため、以上の 情報をご提供ください。 ご不明な点等ありましたら、ラショナルカスタマサービスへお問い合わせ下さい。