Solution ID:137280703
Type: 	External

表題:	Windows: ClearCaseのプロセスがMicrosoft Windows NT 4.0、 
	Microsoft Windows 2000または Microsoft Windows XP上で予
	期せず終了してしまいます。

製品:		ClearCase
バージョン:	4.x
OS: 		Windows
DEFECT #: 	CMBU00040514
PATCH #: 	N/A
参照事項:	Solution Id:11148の和訳	

作成年月日: 	30-Sep-2002
改訂年月日: 

現象:

Microsoft Windows XP、Microsoft Windows 2000 または Microsoft Windows 
NT 4.0上でRational ClearCase のプロセスが終了してしまいエラーが以下の
ようにログに表示されます。

03/14/00 09:31:47 db_server(3028): Warning: albd_contact call failed: RPC:
Unable to receive; errno = [WINSOCK] Connection reset by peer
03/14/00 09:31:47 db_server(1424): Warning: *** db_VISTA error 10054 from
send()
03/14/00 09:31:47 db_server(2020): Warning: *** db_VISTA database error -917
- network communications error

または、

view_server(2976): Warning: albd_contact call failed: RPC: Unable to
receive; errno = [WINSOCK] Connection reset by peer
view_server(544): Warning: albd_contact call failed: RPC: Unable to receive;
errno = [WINSOCK] Connection reset by peer

現象はいろいろですが、ClearCaseのサーバが突如として終了してしまい
ます。なお、プロセス数の上限はサーバにもよりますが80程度です。

原因:

Microsoftが"ノンインタラクティブなデスクトップヒープ"をMicrosoft 
Windows 2000で512KBに変更したためにおこる現象です。以下に添付した
Microsoftの技術情報にもありますように、本サイズは以前3MBありました。
調査の結果ヒープの問題はWIN32のサブシステムにあります。
サーバプロセス(VOB/view/db_server, その他)がalbd_serverによって起動
される時、Winstation/Desktopで新たにコンソールウインドウが作成されます。
そのメモリーは以下のWindowsのレジストリーの値におおじて配分されます。

	HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session 
	Manager\SubSystems\Windows

        "SharedSection=xxxx,yyyy,zzzz"

	xxxxは、全てのデスクトップに共有されている標準ヒープサイズです。
	yyyyは、インタラクティブなデスクトップヒープのサイズです。
	zzzzは、ノンインタラクティブなデスクトップヒープのサイズです。

	詳細なSharedSectionの説明につきましては、以下の"マイクロソフト
	サポート技術情報-JP184802"のURLから参照いただけます。

	JP184802: SDK32:User32.dll、Kernel32.dll の初期化に失敗
	http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP184802

この値を確認する方法は以下のとおりです。

	1. Windowsのスタートメニューから"ファイル名を指定して実行"を
	   起動し、RegeditまたはRegedt32をタイプします。
	2. HKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Control\Session
           Manager\SubSystemsに移動します。
	3. "Windows"をダブルクリックします。
	4. "文字列の編集"ダイアログボックスにある"値のデータ"のエディ
           ットボックスから"SharedSection="の値を確認します。

解決策: 

回避策として"ノンインタラクティブなデスクトップヒープ"の上限を
増加させます。この操作を実行される前に以下のマイクロソフト サポー
ト技術情報のURLをご一読ください。

設定変更の方法について

	1. 上記の方法によって"SharedSection=".の値を探します。

	2. 規定の設定では以下のようにノンインタラクティブなデスクトップ
   	   ヒープのサイズが512Kになっていますのでそれを増加させます。
   	   "SharedSection=1024,3072,512" to "SharedSection=1024,3072,2048".

	   なお、三番目のノンインタラクティブなデスクトップヒープのサイズ
	   はClearCaseのサーバ上にあるVOBやビュー数により2048k以上にするこ
	   とが可能です。

	3. この設定変更を有効にするためにWindowsを再起動します。

詳細は以下のマイクロソフト サポート技術情報のURLをご参照ください。

	JP142676: User32.dll の初期化失敗エラーへの対処方法 
	     http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP142676
	JP184802: SDK32:User32.dll、Kernel32.dll の初期化に失敗
             http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;ja;JP184802
	Q169321: INFO: COM Servers Activation and NT Windows Stations
	     http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=kb;en-us;Q169321

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