Build Catalyst の例

以下の例を参考に、Build Catalyst を使用して単純ビルド、並列ビルド、および分散ビルドを行う方法について理解を深めてください。

単純ビルド

単純ビルド (並列でも分散でもないビルド) の場合、rafmake コマンドは以下のようにして実行します。

rafmake [ -f makefile ] [ options ] ... [ targets ] ... 
詳細は以下のとおりです。

オペレーティング・システム別の例を以下にリストします。

並列ビルド

rafmake コマンドは並列ビルドをサポートしています。並列ビルドでは、ビルドを、同時にビルド可能な複数の独立したコンポーネントに分割して、全体的なビルド時間を短縮します。

並列ビルドを実行するための構文は以下のとおりです。

rafmake -J num [ -f makefile ] [ options ] ... [ targets ] ... 
詳細は以下のとおりです。

並列ビルドを実行すると、リソースを能率的に利用することができます。マルチコア・プロセッサーの場合に特に効果的です。 並列ビルドによってどれだけのパフォーマンス向上が得られるかは、ビルドのタイプによって異なります。 例えば、CPU 集中型のビルドの場合、並行ビルド・ジョブの最適な数は、プロセッサー (またはコア) の数と同じと考えられます。 それより多く指定した場合、パフォーマンスの大幅な向上は実現しない可能性があります。 しかし、入出力集中型のビルドの場合、並列ジョブの数を増やすことによってビルド時間が短縮されます。 異なる数値でビルドを数回試行して、ご使用のリソースに対する並行ビルド・ジョブの最適な数を判別してください。

並列ビルドの例をオペレーティング・システム別に以下にリストします。

分散ビルド

並列ビルドでは、1 つのコンピューター上にあるリソースのみを使用できます。 ビルドの分散は並列ビルドをさらに一歩押し進めたもので、ビルドの負荷を複数のコンピューターに分散します。

注: Build Catalyst を分散ビルドに対して使用するには、分散ビルドで使用するすべてのコンピューターに Build Catalyst をインストールします。

ビルドを分散させるためには、環境が以下の要件を満たしている必要があります。


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