インライン: プロジェクトまたはライブラリーのステップの組み込み
ステップの「インライン」プロパティーを使用して、指定したプロジェクトまたはライブラリーからすべてのステップを組み込みます。
ステップでインラインを使用するには、「インライン」プロパティーをプロジェクトまたはライブラリーの名前に設定します。 ステップが実行されると、以下が行われます。
- ステップによって、「コマンド」プロパティーのコマンド (複数可) が実行されます。
- ステップによって、「インライン」プロパティーに指定されたプロジェクトまたはライブラリーのステップが実行されます。
インライン化されたステップを実行したいが、「コマンド」プロパティーを使用しない場合、「コマンド」プロパティーで .sleep 0 を使用します。
呼び出しステップからのインライン継承
呼び出されたプロジェクトまたはライブラリーからのすべてのステップは、呼び出しステップのコンテキストで実行されます。 インライン化されたステップでは、呼び出しステップの環境変数を継承します。
ただしシステムは、インラインのステップのデフォルトのセレクターとして、そのインライン・プロジェクトのセレクターを使用します。
呼び出しステップの状況に対するインライン・ステップの状況の影響
呼び出しステップのコマンドが成功した場合は、インライン化ステップの実行状況が以下のように判断されます。
- ステップのコマンドが失敗すると、ジョブは正常に停止します。ただし、ステップの「失敗動作」プロパティーが「継続」に設定され、何らかのインラインが指定されている場合、そのインラインは実行されます。
- すべてのステップが実行状況として「成功」を返した場合、その呼び出しステップには「成功」のマークが付けられます。 呼び出しステップに「成功チェーン」が指定されている場合は、それが実行されます。
- いずれかのインライン化されたステップが実行状況として「失敗」を返した場合、その呼び出しステップには「失敗」のマークが付けられます。 呼び出しステップに「失敗チェーン」が指定されている場合は、それが実行されます。
この振る舞いにより、深くネストされたインラインおよびチェーンまで実行状況を簡単にトレースすることができます。
インライン・ネスティング
プロジェクトまたはライブラリーのステップをインライン化すると、呼び出されたステップは呼び出し元のステップにネストされます。
ネスティングの最大レベルは、システム設定「インライン化の最大の深さ」によって設定されます。デフォルトは 32 です。 ネスティングは、ジョブの開始時にテストされません。 実行中のジョブが制限値を超えると、その制限値を超えた時点でジョブは失敗します。
ネスティングのレベルには、管理コンソールを実行しているホスト上の使用可能メモリーに基づいた制限が課される場合もあります。