環境の継承
システムは、ステップを実行する前に、ステップ環境を作成します。ステップ環境は、ステップに適用可能なすべての変数から構成されます。 変数は、サーバー環境、プロジェクト環境、およびステップ環境から順に継承されます。以下は、基本的なケースです。
- サーバー環境: サーバー環境変数は、ステップ環境にコピーされます。
- プロジェクト環境: プロジェクト環境変数は、ステップ環境に適用されます。プロジェクト環境にサーバー環境の変数と同じ名前の変数が含まれている場合、値は両方の変数定義の変数アクション に従って更新されます。
- ステップ環境: ステップ環境変数は、ステップ環境に適用されます。ステップ環境の変数が、サーバー環境およびプロジェクト環境から継承された変数と同じ名前を持つ場合、値は変数アクション にしたがって更新されます。
注: Java™ MJC では、Perl エンジンからの異なる環境の継承がサポートされています。
Java MJC では、変数はプロジェクト環境、サーバー環境、およびステップ環境から、この順に継承されます。
変数アクションは、継承時の値の適用方法に直接影響します。 例:
- ケース 1: 変数アクションが「設定」の場合に、値が継承により上書きされます。
- サーバー環境: X = 1、アクション: 設定
- プロジェクト環境: X = 100、アクション: 設定
- ステップ環境: X = 3、アクション: 設定
- ステップ実行中の最終値: X = 3
- ケース 2: 変数アクション「設定 (未設定の場合)」により、値が継承されます。
- サーバー環境: Y = 1、アクション: 設定
- プロジェクト環境: Y = 100、アクション: 設定
- ステップ環境: Y = 3、アクション: 設定 (未設定の場合)
- ステップ実行中の最終値: X = 100