.scan コマンドでのベースラインとチェックポイントの追加
.scan コマンドを使用して、BOM に情報を追加することができます。 .scan コマンド が実行されると、システムは、ステップの作業ディレクトリーにファイルの状況に関する 情報を保管します。このセクションには、使用方法の例を示します。.scanの参照情報も参照してください。
このコマンドには 2 つの形式があります。
- .scan baseline
- それぞれに MD5 値を使用して、ステップの作業ディレクトリー・ツリーにすべてのファイルのリストを 保管します。システムは、そのジョブの BOM にリストを表示します。このコマンドは、 いくつかのセットアップ・ステップを実行し、ファイルの適切なセットをチェックアウトした後で 実行される場合があります。プロジェクトに複数の .baseline コマンドを持つことが できますが、各コマンドが実行されると、その .baseline コマンドは、リストをステップの 作業ディレクトリーの状態にリセットします。
- .scan checkpoint
- プロジェクト内での最後の .scan baseline または .scan checkpoint 以降の、すべての新規ファイル、 変更済みファイル、および削除済みファイルのリストを、各ファイルに MD5 値を使用して保管します。 .scan baseline コマンドと同様、システムは BOM にリストを表示します。プロジェクトで 最初の .scan checkpoint コマンドの前に、.scan baseline コマンドを 実行する必要があります。 .scan baseline コマンドより前にある .scan checkpoint コマンドは 無視されます。
以下の例に、.scan baseline コマンドと .scan checkpoint コマンドが どのように連動するか示します。
番号 |
ステップ |
ステップ後のファイル |
BOM データ |
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1 |
初期ファイルのチェックアウト |
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2 |
.scan baseline |
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ベースライン:
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3 |
データ・ファイルの追加 |
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4 |
.scan checkpoint |
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チェックポイント 1: 追加された data.txt |
5 |
データ・ファイルの追加 |
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6 |
data.txt の削除 |
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7 |
.scan checkpoint |
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チェックポイント 2: 追加された data2.txt、data3.txt 削除された data.txt |