Rational Team Concert アダプターの構成

このタスクについて

Rational Build Forge を Rational Team Concert ソース・リポジトリーに接続するアダプターは、Build Forge と一緒に自動的にインストールされます。 このアダプターは Rational Build Forge コンソール・ホスト上で稼働し、クライアントとして Rational Team Concert と直接通信します。Rational Team Concert クライアントを Rational Build Forge コンソール・ホストにインストールする必要はありません。以下の手順に従って、個々の Build Forge プロジェクトを、Rational Team Concert のソースにアクセスするように構成できます。

手順

  1. サーバー・リソースを定義します。
    • このサーバー・リソースの名前を「名前」に入力します。
    • 「ホスト」を入力します。これは、Rational Team Concert サーバーが実行されているホストの 完全修飾ドメイン名です。
      注: 通常、このプロパティーは Build Forge エージェントを参照します。Build Forge エージェントを Rational Team Server ホストにインストールする必要はありません。このプロパティーは、特に Rational Team Concert と直接通信する場合に使用します。
    • 他のプロパティーに適切な値を入力します。
    注: RTC ツール scm は、ユーザー・プロファイル、または RTC サーバーの 始動プロファイルのパス上になければなりません。アダプターは scm を使用して、ソース・ファイルにアクセスします。
  2. Rational Team Concert リポジトリーを使用するプロジェクトごとに、アダプター・リンクをセットアップします。 以下に、プロジェクトのアダプター・リンクをセットアップする方法について説明します。
    1. コンソールで、「プロジェクト」 > 「アダプター・リンク」に移動します。
    2. 「新規アダプター・リンク」をクリックします。「詳細」タブで そのプロパティーを設定してから、「保存」をクリックします。
      • 状態 - 「アクティブ」を選択します。
      • 名前 - アダプター・リンクの名前を入力します。
      • アダプター
        • Rational Team Concert バージョン 1.x の場合は、JazzSCM を選択します。
        • Rational Team Concert バージョン 2.x の場合は、JazSCMv2 を選択します。
      • プロジェクト - アダプター・リンクを適用するプロジェクトを選択します。
      • 環境変数 - このアダプター・リンクで使用する環境変数を選択します。 これは、既存の環境変数である必要があります。
    3. 上記で作成したアダプター・リンクをクリックします。
    4. 「環境変数の有効化」をクリックします。このステップにより、指定された環境変数に、 アダプターで定義された変数 (JazzSCM.xml) が取り込まれます。
    5. 「保存」をクリックします。
  3. アダプターによって提供された変数を更新します。 セットアップして変数が取り込まれた環境変数で、アダプターによって提供された変数を編集します。

    以下の 4 つの環境変数がアダプターに設定されています。

    • Current_Date - 現在日付を設定します。これは、タイム・スタンプを適用する際に使用されます。 この定義は変更しないでください。
    • Last_Run - システムによって自動的に更新されます。この定義は変更しないでください。
    • Directory_Path - リポジトリーから取り出されたソース・ファイルの場所を設定します。 これは、デフォルトで C:¥temp に設定されています。このディレクトリーを、使用したい一時ディレクトリーに変更します。

      デフォルトでは、ディレクトリーはジョブの実行後にクリアされません。既に実行されたジョブの古いディレクトリーを削除してください。

    • Jazz_Server - Rational Team Concert サーバーの場所を設定します。 これは、デフォルトで $BFServer に設定されています。この設定を、Rational Team Concert サーバーを指す、 サーバー・リソースの「名前」プロパティーに変更する必要があります。
    1. コンソールで、「環境変数」に移動します。
    2. アダプター・リンクによって使用される環境変数を選択します。
    3. 変更したい変数を選択して編集します。
    4. 「保存」をクリックします。

タスクの結果

これで、プロジェクトを実行できるようになりました。プロジェクトは、 実行されるたびに、Rational Team Concert リポジトリーに接続します。プロジェクトは、そのプロジェクトの最後の実行以降に RTC サーバーで変更されたソース・ファイルを更新します。

追加リソース:

  • Rational Team Concert バージョン 1.x: JazzSCM アダプターは <bfinstall>/interface/JazzSCM.xml にあります。 これは、テキスト・エディターまたは XML リーダーを使用して開くことができます。
  • Rational Team Concert バージョン 2.x: JazzSCMv2 アダプターは <bfinstall>/interface/JazzSCMv2.xml にあります。 これは、テキスト・エディターまたは XML リーダーを使用して開くことができます。
  • アダプターで使用する SCM コマンドについては、Rational Team Concert の資料に記載されています。サーバーへの接続のテストおよびアダプターで使用するコマンドのテストを行う場合は、記載されているコマンドおよびその他のコマンドを使用してください。

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