.bset
.bset env "<VarName>=<Value>" [...]
.bset selector <SelectorName> [(SelectorSnapshotName)]
.bset server <ServerName>
.bset buildserver <ServerName>
.bset コマンドは、ジョブの実行中にプロジェクト設定を一時的に変更します。
注: .bset コマンドは、後のステップで使用される基本ビルド環境変数に影響します。前の .bset コマンドに依存する
.bset コマンドを、同じステップ内に指定しないでください。例えば、
次のような組み合わせのステップを、同じステップ内に指定しないでください。
.bset env "VAR1=VALUE1"
.bset env "VAR2=$VAR1"
このコマンドには 以下のオプションがあります。
- env は、実行中のジョブの 1 つ以上のプロジェクト環境変数の値を変更します。 この変更は、現行ステップでただちに有効になります。この方法でのコマンドの使用について詳しくは、 ジョブ中のビルド・タグの変更を参照してください。まだ存在しない変数を設定することができます。 .bset コマンドで設定された値は、ジョブ・レコードに書き込まれます。 プロジェクト環境変数またはステップ環境変数でも定義されている変数に新規の値を設定した場合、その新規の値は、ジョブの間だけ有効になります。 プロジェクトまたはステップの環境変数は変更されません。
- selector は、ジョブ中にプロジェクト・セレクターを変更します。
新規のセレクターは、次のステップで有効になります (現行ステップに関する何らかのインライン・ステップが含まれる場合があります)。
この新規のセレクターは、明示的なセレクター設定を持たないステップにのみ使用されます。
このステップのセレクターは「プロジェクト・デフォルト」に設定されます。
インライン・ステップで selector オプションを使用すると、インライン化されたプロジェクト内の後続のすべてのステップ (インライン・ステップでインライン化されるステップなど) に影響が及ぼされます。呼び出しステップや、呼び出しステップと同じレベルまたは上位レベルにあるその他のステップには、影響は及びません。
明示的なセレクター設定を持つステップは影響を受けません。
特定のセレクターのスナップショットを指定するには、オプションの [(SelectorSnapshotName)] を使用します。
- server は、ジョブ中にデフォルトのプロジェクト・サーバーを変更します。
新規のサーバー設定は、次のステップで有効になります (インライン・ステップは含まれません)。
ステップは、明示的なセレクター設定を持たないため、指定されたサーバーのみを使用します。
バックチック構文: バックチックを使用して、サーバー名をコマンドの出力に設定することができます。 例えば、次のコマンドは、SelectAServer.sh スクリプトを実行し、その出力を .bset server コマンドのサーバー名として提供します。
.bset server `SelectAServer.sh`
注: .bset をバックチック、およびゼロ以外の終了コードを持つターゲット・スクリプト出力とともに使用すると、MJC はエラー・メッセージ Exception communicating with endpoint server を報告します。 - buildserver は、ジョブ中にデフォルトのプロジェクト・サーバーを変更します。 新規のサーバー設定は、次のステップで有効になります (何らかのインライン・ステップが含まれます)。 また、.bset がループ・シナリオで適用される場合、この設定は次のループでも有効になります。 これは、インライン化されたステップ、次のループ・ステップ、およびプロジェクト・レベルのステップに適用されるため、server オプションとは異なります。
注: Perl エンジンの場合、.bset server および buildserver はインライン・ステップに影響しません。
重要: スレッド化ステップでは複数の .bset コマンドを使用しないようにしてください。