インポート時のオブジェクトの名前変更および置換
同じ名前のオブジェクトがデータベース内に既にある場合は、bfimport コマンドとインポート・ユーティリティーを使用して、インポート済みオブジェクトの名前を変更します。 インポート時のオブジェクトの名前変更は、デフォルト動作です。
この動作を変更して、インポート時に既存のオブジェクトを置換するには、-r オプションを bfimport に指定するか、UI で「エンティティーの置換」オプションを選択する必要があります。
以下のトピックでは、インポート済みオブジェクトの名前変更および置換を行う際に、bfimport コマンドとインポート・ユーティリティーで使用する命名規則について説明します。
スナップショット・オブジェクト (プロジェクト、セレクターおよび環境変数) のスナップショット名はそのまま使用されます (名前がある場合)。それ以外の場合は、インポート時にデフォルトのスナップショット名が割り当てられます。
7.1 以前のエクスポート・ファイルにあるオブジェクトの名前変更
7.1 以前のエクスポート・ファイルにあるオブジェクトについては、bfimport コマンドとインポート・ユーティリティーで以下の命名規則を使用して、UI のオブジェクトの名前を変更します。
オブジェクトの状況 | UI オブジェクト名 | UI スナップショット名 (スナップショット・オブジェクトにのみ適用) |
---|---|---|
新規 (データベースにない) | <new_object_name> | <snapshot_name> |
既存 (データベースにある) | <existing_object_name>_IMPORT_<n> | <snapshot_name> | Base Snapshot |
スナップショット・オブジェクトは、それが親スナップショットの子であった場合でも、新規の親レベル・スナップショットとしてインポートされます。 スナップショット・オブジェクトとして使用できるのは、プロジェクト、セレクターおよび環境変数のみです。 スナップショット名がある場合は、そのまま使用されます。 それ以外の場合は、下の表に示すように、デフォルトの基本スナップショット名が割り当てられます。
7.1 以前のエクスポート・ファイルにあるオブジェクトの置換
7.1 以前のエクスポート・ファイルにあるオブジェクトについては、bfimport コマンドとインポート・ユーティリティーで以下の命名規則を使用して、UI のオブジェクトを置換します。 スナップショット・オブジェクトは、名前ではなく UUID で、置き換えられるかどうかが評価されることに注意してください。
オブジェクトの状況 | UI オブジェクト名 | UI スナップショット名 (スナップショット・オブジェクトにのみ適用) |
---|---|---|
新規 (データベースにない) | <new_object_name> | 基本スナップショット |
既存 (データベースにある) スナップショット以外のオブジェクト | <existing_object_name | 該当なし |
既存 (データベースにある) スナップショット・オブジェクト | <existing_object_name>_IMPORT_<n> | 基本スナップショット |
スナップショット・オブジェクトの場合、そのスナップショット・オブジェクトは、親スナップショットの子であっても、新規の親レベル・ スナップショットとしてインポートされます。スナップショット・オブジェクトとして使用できるのは、プロジェクト、セレクターおよび環境変数のみです。 7.1 以前のエクスポート・ファイルには、スナップショット名が付けられているオブジェクトを含めることはできません。 そのため、下の表で示すように、デフォルトの基本スナップショット名が割り当てられます。
7.1 エクスポート・ファイルにあるオブジェクトの置換
7.1 エクスポート・ファイルにあるオブジェクトについては、bfimport コマンドとインポート・ユーティリティーで以下の命名規則を使用して、UI のオブジェクトを置換します。
オブジェクトの状況 | UI オブジェクト名 | UI スナップショット名 (スナップショット・オブジェクトにのみ適用) |
---|---|---|
新規 (データベースにない) | <new_object_name> | <snapshot_name> | Base Snapshot |
既存 (データベースにある) | <new_object_name> | <snapshot_name> | Base Snapshot |
スナップショット・オブジェクトは、名前ではなく UUID で、置き換えられるかどうかが評価されます。 スナップショット・オブジェクトは、それが親スナップショットの子であった場合でも、新規の親レベル・スナップショットとしてインポートされます。 スナップショット・オブジェクトとして使用できるのは、プロジェクト、セレクターおよび環境変数のみです。 7.1 オブジェクトにはすべて固有のスナップショット名が付けられているか、デフォルトの基本スナップショット名が使用されます。
スナップショットのインポートおよび置換のシナリオ
スナップショット・オブジェクトは、名前ではなく UUID で、置き換えられるかどうかが評価されます。 スナップショット・オブジェクトを何度もインポートするときには注意が必要です。この動作について、以下のシナリオで説明します。
- あるスナップショット・オブジェクトがシステム A からエクスポートされ、空の システム B にインポートされます。システム A にインポートされている オブジェクトは、システム B での UUID と同じ UUID を持っています。
- スナップショット・オブジェクト属性 (名前など) がシステム A で変更されます。
- このスナップショット・オブジェクトが、もう一度システム A からエクスポートされ、置換オプション付きでシステム B にインポートされます。 UUID が一致しているため、スナップショット・オブジェクトは置き換えられます。 システム B で置き換えられたオブジェクトは、システム A で変更されたオブジェクト属性 (変更済みの名前など) すべてを引き継いでいます。