セントラル・サーバー・モードでは、CR およびタスクは別個のデータベースに保管されます。これは、異なるデータベースで実行できるタイプのクエリーに影響します。 セントラル CR データベースには CR のみが含まれます。そのため、CR からタスクへの関係をブリッジするクエリー・ストリングを使用できません。
例えば、以下のクエリー・ストリングは正しい結果を返しません。
has_associated_task(cvtype='task' and release='1.0') and crstatus='assigned'
開発データベース内のクエリーは、同じような制限を受けません。 CR は開発データベース内に作成されません。ただし、 CR の同期は開発データベース内に作成されます。
CR の同期では、開発データベース内の Rational Synergy タスク・フォルダーは、引き続き以下のようなクエリーに依拠できます。
is_associated_task_of(cvtype='problem' and release='1.0' and crstatus='resolved')
CR の同期では、CR ベースのメンバーの更新に、ほとんどの CR からタスクへのネスト・クエリー・ストリングを引き続き使用できます。 ただし、制限があります。CR の同期は、同期するように指示された属性のみを保持します。ただし、クエリーに必要なだけいくらでも属性を同期できます。 associated_task を超える関係は保持せず、関連タスクがある CR に対してのみ存在します。 CR の同期は、メンバーの更新で使用する以外に、Rational Synergy CLI を使用してクエリーの対象にすることができますが、そこで編集することはできません。
CR と関連タスク間をトラバースするその他のほとんどの方法は通常どおり動作します。 そうした方法には、関連タスクとともにレポート・フォーマットを使用するクエリーおよびレポート、関連タスクへの関係レポート、表示フォームでの関連タスク制御、Rational Synergy の変更依頼エクスプローラーなどが含まれます。
IBM Rational Change for Rational DOORS® Interface は、データベース間の CR の転送をサポートしません。 この製品を既に使用している場合は、既存の CR をセントラル CR データベースに移行できません。 このインターフェースを現在使用していない場合は、セントラル・サーバーにアップグレードした後にこのインターフェースを使用できます。
この API は、他のデータベースに転送できない misc オブジェクトを作成します。 この API を使用して CR に関連した misc オブジェクトを作成した場合は、まずそのようなオブジェクトを削除するか、CR からの関連を解除する必要があります。 そうしないと、既存の CR をセントラル CR データベースに移行できません。
既存の CR の移行時には、CR およびそれに直接関連したオブジェクトがセントラル CR データベースに転送されます。 そのようなオブジェクトのいずれかを現行開発データベース内に保持する必要がある場合は、移行しないでください。 通常、CR が直接関連するのは、その他の CR、添付ファイル、およびタスクのみです。 この構成の場合は、安全に移行できます。ただし、CR からその他のオブジェクトへの直接関係を作成している場合は、そのようなオブジェクトが誤って転送されます。 セントラル・サーバーで機能しない、サポートされない関係の例を以下に示します。
Rational Synergy には、ベースラインに含まれている CR を表示する機能があります。 この機能は関係に依拠しておらず、セントラル・サーバー・モードでも引き続き動作します。