アップグレード・ガイドライン

アップグレードの準備をするために、IBM® Rational® Change をインストールする前に、以下のガイドラインをお読みください。
ソフトウェアのアップグレードおよびインストールを開始する前に、アップグレードの準備方法を判別するために以下のすべての該当セクションをお読みください。

Rational Directory Server

Rational Change 5.3 の場合、Rational Directory Server 5.1.1 (Apache) または 5.2 (Tivoli®) がインストール済みであることを確認してください。

Rational Change 5.3.1 の場合、Rational Directory Server 5.1.1.2 (Apache) または 5.2.1 (Tivoli) がインストール済みであることを確認してください。

Rational Directory Server のインストールについては、IBM Rational Directory Server インフォメーション・センターを参照してください。

以前の Rational Directory Server がある場合は、ユーザーおよびデータを新規サーバーに移行する必要があります。

プロジェクト・セキュリティー

プロジェクト・セキュリティー機能を使用する予定である場合は、詳細について、プロジェクト・セキュリティーの管理および計画を参照してください。

ダイナミック必須属性

この機能は、バージョン 5.3.1 以降でのみ使用可能です。

ダイナミック必須属性機能を使用する計画の場合は、ダイナミック必須属性の有効化を参照してください。

Rational Change Distributed

Rational Change Distributed を使用する場合は、IBM Rational Synergy インフォメーション・センターの『Rational Synergy Distributed の管理』セクションで、IBM Rational Synergy Distributed との互換性に関する情報を参照してください。

カスタマイズ

カスタマイズをアップグレードするには、ライフサイクル・エディターを使用します。 XML ファイルを新規の Rational Change 5.3 以降の CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/cr_process ディレクトリーにコピーし、その XML ファイルをロードして、開いたウィンドウの指示に従います。 ほとんどの場合、XML ファイルを保存し、パッケージを作成してから、パッケージをインストールするだけで済みます。

手動で作成したカスタマイズもアップグレードできます。ただし、カスタマイズの程度によっては、Rational Change 5.3 以降との互換性を持たせるために追加作業が必要になる場合があります。

手動カスタマイズをパッケージ・テンプレートに保存します。 次に、パッケージ・テンプレートを Rational Change 5.3 以降の CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/package_templates ディレクトリーにコピーします。 次に、パッケージ・テンプレートを使用してパッケージを再作成します。

ptcli.cfg ファイルで行ったカスタマイズを適用する必要があります。

バージョン 5.2 以降では、このファイルは以下のディレクトリーにあります。

CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/wsconfig

5.2 より前のバージョンでは、このファイルは $CCM_HOME/etc にあります。

Web タイプ CCM_NUMBER の属性

5.3.1 より前のリリースでは、Web タイプ CCM_NUMBER の属性は、ストリングとしてデータベースに保管されていました。5.3.1 以降の場合、Web タイプ CCM_NUMBER の属性では、「DB タイプ」に整数を設定できます。

「DB タイプ」が integerCCM_NUMBER Web タイプ属性に対して、クエリー内に =!=>< >=<= などの数学演算子を使用できます。

TRELATION

事前遷移 TRELATION および事後遷移 TRELATION を使用する場合は、これらはサポートされなくなっています。 これらの機能は、CHANGE_APP_HOME/WEB-INF/wsconfig/triggers ディレクトリーにある Bean Scripting Framework (BSF) トリガー・スクリプトを使用して複写できます。 CR プロセスのアップグレード時に組み込みの TRELATION は置換 BSF スクリプトに自動的にマップされますが、その他の TRELATION は手動で置き換える必要が生じる場合があります。

セントラル・サーバー・クラスター

セントラル・サーバー・クラスターは、1 つのセントラル・サーバーと 1 つ以上のリモート・サーバーから成ります。 必ず、最初にセントラル・サーバーをアップグレードします。これは、そのリリース・レベルが、リモート・サーバーのリリース・レベル以上でなければならないためです。 セントラル・サーバーは、クラスター内で最新のサーバーでなければなりません。

このセクションの残りの部分には、セントラル・サーバー・モードにおける異種のエンコード環境での問題に対処する方法に関する情報が含まれています。

Rational Change 5.2 以前のリリースは、CP1252 または UTF-8 のいずれかの文字エンコードをサポートしていました。 UTF-8 エンコードは、Rational Synergy のアジア語版製品でのみ適用可能でした。 ただし、セントラル・サーバー・クラスター内のサーバー間での異種エンコードはサポートしていませんでした。 エンコードはすべて UTF-8 かすべて CP1252 のいずれかでした。

Rational Change 5.3 から、サポートされるエンコードは UTF-8 のみになっています。 CP1252 のセントラル・サーバー・クラスター内のすべてのサーバーを一度に UTF-8 にアップグレードすることはできない可能性があります。 そのため、アップグレード時に、異種のエンコード環境が生じる可能性があります。

データ破損が起こらないようにするには、以下のようにします。
  • まずセントラル・サーバーをアップグレードします。これにより、リモート・サーバーより前にセントラル・サーバーが UTF-8 に更新されるため、セントラル・サーバーでデータが文字化けしなくなります。
  • セントラル・サーバーを使用している既存のアジア語版製品のお客様で、リモート・サーバーを使用して非アジア語 (CP1252) のデータベースを追加する場合は、データベースを UTF-8 にアップグレードした後に追加してください。
異種エンコード環境で非 CP1252 文字を使用する場合に生じる可能性があるいくつかの問題を以下に示します。
  • 同期された CR データ (リモート・データベースに複製された CR データ) が文字化けする可能性があります。 この破損可能性は、CR ベースの再構成を使用する場合、またはリモート・データベースで Rational Synergy から CR データを求めるクエリーを実行している場合にのみ生じる問題です。セントラル・サーバー内の実 CR データは破損しません。
  • リモート CP1252 データベースのタスク・データが、Rational Change から書き込まれると文字化けする可能性があります。 例えば、中国語の文字ストリングを CR で使用できます。ただし、Rational Change を使用してリモート・データベースからタスク内にこの同じデータを保存すると、文字化けが生じる可能性があります。 この破損可能性を防ぐための対策はありませんが、更新を表示した直後にこの問題は生じるはずです。

Rational Change バージョン 4.7 以前

Rational Change 5.0 では、バージョン 4.7 以前からアップグレードする場合は、属性制御 (例えば、base.CCM_LISTBOX) が更新されていました。 制御に以前存在していたほとんどの JavaScript は抽出されて、ファイル CHANGE_APP_HOME/trapeze/js53/ctrlUtils.js に入れられます。このファイルはベース・テンプレートに含まれています。 以前のバージョンとの互換性を保つように取り組みが行われましたが、相互依存型制御など、特定のタイプのカスタマイズは手動でアップグレードする必要があります。


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