Cygwin がインストールされた後、CYGWIN sshd を自動サービスとして実行するように構成し、サービスを開始して、Windows システム上のリモート・サーバーにログインする Cygwin 環境のユーザー・アカウントとユーザー・グループを更新する必要があります。
このタスクについて
ワークベンチで正しく動作するように Cygwin 環境を構成するには、次の手順で行います。
手順
- 「マイ・コンピューター」を右クリックし、をクリックして、PATH 変数を変更し、新規環境変数を作成します。ユーザー変数またはシステム変数のいずれかのセクションで、以下のようにします (このマシンを使用するアカウントが Cygwin を使用できる場合は、システム変数を使用します)。
- PATH 変数を選択し、「編集」をクリックして、;c:cygwin¥bin を既存の変数ストリングの末尾に付加します。
- 「新規」をクリックして、CYGWIN という名前の新規環境変数を追加します。「変数名」テキスト・ボックスに CYGWIN と入力し、「変数値」テキスト・ボックスに binmode tty ntsec と入力します。
- 「マイ・コンピューター」ウィンドウが閉じるまで「OK」をクリックして、変更内容を保存します。
- Cygwin を開始します。Cygwin をインストールしたときにショートカットが作成されていた場合は、デスクトップ上のショートカットをダブルクリックすることができます。 コマンド・ウィンドウが開きます。
- $ プロンプトの後に ssh-host-config と入力して、ssh-host-config コマンドを実行します。
デフォルトでは、OpenSSH 3.3 以降のバージョンが使用される場合、特権の分離は「はい」に設定されています。特権の分離オプションを「いいえ」に指定し、sshd サーバー・アカウントを使用する公開鍵認証を許可するようにサービスを設定します。
以下のように表示されるプロンプトに応答します。
- 「照会: 特権の分離を使用しますか?」と尋ねられたら、no と入力します。
- 「照会: sshd をサービスとしてインストールしますか?」と尋ねられたら、使用する環境に基づいて適切な応答を入力します。
- sshd をサービスとしてインストールするには、yes と入力します。
- sshd が既にサービスとしてインストールされている場合は、no と入力します。
- 「照会: デーモン [ntsec] の CYGWIN の値を入力してください」と尋ねられたら、ntsec tty と入力します。
- sshd サービスを開始します。Windows コマンド・プロンプトで net start sshd と入力するか、または bash プロンプトで cygrunsrv
-start sshd と入力します。 sshd サービスが実行していることを確認するには、ps -a と入力して、/usr/sbin/sshd が実行中のプロセスのリストに存在することを確認するか、またはをクリックしてこの確認を行うことができます。
サービスを停止するには、Windows コマンド・プロンプトで、net stop sshd と入力します。あるいは、C:¥cygwin¥bin ディレクトリーに変更して (または bash シェルを開いて)、cygrunsrv -stop sshd と入力します。
- サービスを開始後、bash プロンプトで次の情報を入力してサービスをテストします: ssh localhost
-l your_username。localhost の認証性を確立できないことが通知され、「接続を続行しますか?」と尋ねられたら、yes と入力します。
localhost 上のユーザー・アカウントのパスワードのプロンプトが出されたら、コンピューターにログオンするときに使用したパスワードを入力します。
- コンピューターにログインできるアカウントを作成します。
- まず Windows アカウントを作成します。をクリックします。各ユーザーを Administrators グループのメンバーにします。
追加するユーザーごとにこのステップを完了してから、対応する Cygwin アカウントを作成します。
- /etc/passwd ファイルのバックアップ・コピーを作成します。
- Cygwin 環境のユーザー・アカウントとオペレーティング・システムのユーザー・リポジトリーを同期化します。次のコマンドを実行します。mkpasswd
-l > /etc/passwd
- ユーザーおよびグループが Cygwin 環境で同期化したら、sshd サービスを停止して開始します。 sshd サービスは、サービスが再開された場合にのみ /etc/passwd を読み取ります。これよって、ユーザーのアカウントが認識されます。
- アカウントのグループを作成する必要がある場合は、まず Windows グループを作成します。その後、Cygwin ユーザー・グループを同期化します。Windows グループを作成した後、次のコマンドを実行します。mkgroup
-l > /etc/passwd。 グループを追加したら、sshd サービスを停止してから開始して、新規グループを認識されるようにする必要があります。
- Cygwin sshd サービスが、自動的に開始されるサービスとして追加されていることを確認します。この検証を完了するには、をクリックします。