アプリケーションのテスト環境から実稼働環境へのマイグレーションに関する推奨情報

pureQuery クライアント最適化対応のアプリケーションをテスト環境から実稼働環境にマイグレーションする場合、最適な結果を得るには、推奨情報に従います。
最終的なターゲットの環境にできるだけ似た環境でキャプチャーを実行し、テストすることを推奨します。 ただし、多くの場合、テスト環境と実稼働環境を同じにできないことがあります。 テスト環境と実稼働環境の違いについて、以下のような例があります。
  • テスト・システムで DB2® for Linux、UNIX、または Windows のデータベースを使用するが、 実稼働環境では DB2 for z/OS® データベースを使用することがある。
  • テスト・システムで、実動システムとは異なるバージョンのデータベースを使用することがある。
アプリケーションをマイグレーションする前に、スキーマ情報が 2 つの環境で一致していることを確認する必要があります。 どちらの環境も、以下のいずれかの方法でスキーマを使用します。
  • 両方のシステムが同じスキーマ定義を使用する。
  • 両方のシステムが非修飾テーブル名を使用する。
実動システムで SQL ステートメントを動的から静的に実行するように切り替える場合は、その結果をテストする必要があります。 テストする項目の例は、以下のとおりです。
  • ターゲット・データベース上でのバインド操作が成功することを確認する。
  • SQL ステートメントの静的実行により返される結果が、そのステートメントを動的実行した場合の結果と同じになることを確認する。
  • ステートメントを静的に実行した場合、そのステートメントを動的に実行した場合と同様にアプリケーションが実行されることを確認する。

パッケージ名、コレクションなどの実動固有の属性を含む pureQueryXML ファイルの再構成が必要な場合があります。 実動固有のオプションを含む pureQueryXML ファイルで Configure ユーティリティーを実行した後、StaticBinder を使用して、実動システム上に最終パッケージを作成できます。

z/OS のエンコード方式の考慮事項

pureQuery Runtime ユーティリティーは、UTF-8 でエンコードされたファイルで動作します。 SQL データをキャプチャーする場合は、SQL データを含む pureQueryXML ファイルが UTF-8 エンコードで作成されます。 UTF-8 でエンコードされたファイルのオープンに使用される、vi などの z/OS UNIX System Services コマンドは機能しない場合があります。

このファイルに対して、iconv コマンドを実行してエンコードの変換が必要な場合があります。 例えば、ファイル capture.xml を IBM-1047 エンコードに変換するには、以下のコマンドを使用します。
iconv -f UTF-8 -t IBM-1047 capture.xml > capture_1047.xml

変換後、vi を使用して capture_1047.xml を開き、内容を表示できます。 ただし、pureQueryRuntime で変換されたファイルは使用できません。 UTF-8 エンコードのファイルを使用する必要があります。

pureQuery Runtime ユーティリティーは UTF-8 でエンコードされたファイルで動作するため、 元のファイル capture.xml を pureQuery Runtime ユーティリティーに使用する必要があります。

FTP を使用して z/OS システムからワークステーションへファイルを転送して、表示および処理する場合は、バイナリー・モードでファイルを転送する必要があります。 その他に、UTF-8 でエンコードされたファイルを編集可能なエディターを使用するようにします。


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