ここでの単純 Object タイプは、JDBC により直接サポートされる Java データ・タイプのことです。ただしユーザー定義タイプのみ除外します。
表の個々の列の、Java プリミティブ・ラッパーまたは単純 Object への自然マッピングは、JDBC 標準のデータ・タイプ変換表により指定されたものです。 さらにこれらの表は、データがデータ・ソースから選択されたりそこに挿入されたりする場合の、データ・ソースによりサポートされるデータ・タイプと、Java プリミティブ・ラッパー・タイプおよび単純オブジェクトとの間での許可されるデータ・タイプ変換も指定します。
例えば、単純 Object タイプの java.lang.String を、CHAR データ・タイプで定義される列の、SELECT ステートメントの結果のターゲットとして使用することができます。
プリミティブ・ラッパー・クラス Float を、DECIMAL(5,2) として定義される列の、SELECT ステートメントの結果のターゲットとして使用することができます。
EMP 表から部門のセットを必要とするアプリケーションは、以下のようなコードを使用して、照会を実行し、その照会の結果を String 配列に保管することができます。
Connection con = DriverManager.getConnection(...);
Data db = DataFactory.getData(con);
String[] departmentList = db.queryArray(
"SELECT DISTINCT WORKDEPT FROM SAMPLE_SCHEMA.EMP",
String.class );
上記の例は、public <T> T[] queryArray (java.lang.String sql, Class<T> returnClass, Object... parameters) と定義される、汎用メソッド queryArray の呼び出しです。