「比較とマイグレーション (Compare and Migrate)」ウィザードを使用して、2 つのデータベース間の相違点を分析し、選択したオブジェクト変更をソース・データベースからターゲット・データベースへマイグレーションします。変更のソースは、データベース接続に加えて、DDL スクリプト・ファイルまたは物理データ・モデルにすることもできます。
始める前に
データベース管理機能をインストールしておく必要があり、データをマイグレーションする先のデータベースに対する接続が必要です。変更のソースがデータベースの場合、そのデータベースとの接続が存在していなければなりません。
データベースは DB2® for Linux, UNIX, and Windows データベースである必要があります。
手順
- オプション: ターゲット・データベースの変更プランを作成し、それを「オブジェクト・リスト」でアクティブな変更プランにします。 または、オブジェクトを比較しマイグレーションするプロセスの一環として、変更プランを自動的に作成することもできます。
- 「管理エクスプローラー」ビューで、変更するデータベースを見つけて、展開します。
- 「変更プラン (Change Plans)」フォルダーを右クリックし、「」をクリックします。
- 「変更プランの作成 (Create a Change Plan)」ダイアログで変更プランの名前を指定します。
- 変更プランを右クリックして「編集」をクリックし、変更プランをアクティブにします。
ヒント: 変更プランをダブルクリックして、アクティブにすることもできます。
- オプション: 変更プランを手動で作成しなかった場合は、管理エクスプローラーでターゲット・データベース下の任意のフォルダーをクリックして、「オブジェクト・リスト」をアクティブにします。
- ソース・データベースのモデルをターゲット・データベースのモデルと比較し、選択した変更をマイグレーションします。
- メインメニューからをクリックします。 ウィザードが開始されます。
- ウィザードのすべての手順を実行してから、「終了」をクリックします。
ウィザードのページを使用して、以下の手順を実行します。
- 変更のマイグレーション元になるソースを指定する。
- マイグレーションするオブジェクトを指定する。たとえば、マイグレーション対象として、
バッファー・プール、パーティション・グループ、スキーマ、表スペース、ユーザー、およびグループを選択できます。
- 比較に含まれる対象を単純化するために、マスクと無視を定義する。デフォルトでは、バッファー・プール、表スペース、コンテナー、および許可が無視されるように定義されています。
- 構造化比較表のツールバーの
(「次の差分 (Next Difference)」) アイコンと
(「前の差分 (Previous Difference)」) アイコンを使用して、モデル間およびソース・データベースとターゲット・データベース間の相違点を特定します。 (「左から右にコピー (Copy from Left to Right)」) アイコンを使用して、ターゲット・データベースに適用する相違点をコピーします。このアイコンを使用して、ターゲット・データベースのモデルからオブジェクトを移動することもできます。
変更プランを手動で作成しなかった場合は、自動的に作成されます。変更プランには必要な変更が含まれており、その中から選択した変更をターゲット・データベースに適用します。
- 変更プラン内の変更を分析して、他のオブジェクトに影響するオブジェクトを変更するかどうかを判別します。
- 変更プラン・ツールバーの
(「プラン内の変更を表示 (Show the plan changes)」) アイコンをクリックして、プラン内の変更を表示します。アイコンには、変更プランに現在含まれている変更の数を示す数値が表示されます。
- 変更のリスト内のオブジェクトごとに、「影響を受けるオブジェクト」列を確認します。この列には、そのオブジェクトに対する変更の影響を受ける可能性のあるオブジェクトの数が表示されます。
- 変更されたオブジェクトの行を右クリックし、「影響の分析」を選択します。
- モデル・ダイアグラムまたはモデル・レポート・ビューを使用します。これは、変更しているオブジェクトに依存するオブジェクトを評価するために表示されます。
要確認: 可能な場合は必ず、変更の影響を受けるオブジェクトを変更するためのコマンドが自動的に生成されます。手動で変更する必要のあるオブジェクトの場合は、変更プランに変更を追加すると、オブジェクトを変更できます。
- 変更プランを確認し、配置します。
- 「オブジェクト・リスト」の変更プラン・ツールバーで、
(「変更を確認して配置 (Review and deploy changes)」) アイコンをクリックして、変更の DDL を確認し、変更をデータベースに配置します。
- 「確認して配置 (Review and Deploy)」ダイアログで「実行」をクリックしてから、「終了」をクリックします。 コマンドを実行する前に、「確認して配置 (Review and Deploy)」ダイアログの以下の機能を使用すると、コマンドをカスタマイズできます。
- ドロップして再作成する必要のあるオブジェクト用に、データが保存され再ロードされることを確認し、データを保存する場所を指定する。
- コマンドに組み込む DB2 メンテナンス・コマンドのサブセットを指定する。
- 取り消しコマンドを生成するかどうかを指定する。
タスクの結果
データベース・オブジェクトの変更を、1 つのデータベース、DDL スクリプト・ファイル、または物理データ・モデルからターゲット・データベースへマイグレーションしました。コマンドの実行状況が「SQL 結果 (SQL Results)」ビューに表示されます。