ユーザー定義アラート・タイプの作成

Web コンソールに備えられている事前定義されたアラート・タイプに加えて、独自のアラート・タイプを作成できます。

始める前に

ユーザー定義のアラートを作成するユーザーには、リポジトリー・データベースでそれを行うための適切な特権が必要です。 また、ユーザー定義アラート・タイプのスクリプトを実行するときには、データベースに対する適切な権限が付与されているユーザー ID を使用する必要があります。
  • 「カスタム・アラートの管理が可能」特権制限が有効になっている場合には、ユーザー定義アラート・タイプを作成および管理するために、「カスタム・アラートの管理が可能」特権が付与されている必要があります。
  • データベースでスクリプトを実行するには、スクリプトに含まれているコマンドをそのデータベースで実行するために必要な特権が、スクリプトを実行するユーザー ID に付与されている必要があります。 実行可能/シェル・スクリプトのジョブ・タイプの場合、ユーザー ID には SSH を使用してデータベース・サーバーに接続する権限も必要です。

    デフォルトでは、スケジュールに組み込まれるユーザー ID は、データベース接続に保管されているユーザー ID です。 データベース・サーバー上における適切な特権がそのユーザー ID に付与されていない場合には、スクリプトをスケジュールに入れる際に、そのスクリプトを実行するための別のユーザー ID を割り当てることができます。

  • スケジュールに入っている 1 つのスクリプトで複数のデータベースをターゲットとする場合には、それぞれのデータベースのデータベース接続に保管されているデフォルトのユーザー ID でスクリプトが実行されます。 「デフォルト・ユーザーとして実行可能」特権制約が有効になっている場合には、スケジュールに入れられているスクリプトを実行するために、「デフォルト・ユーザーとして実行可能」特権が付与されている必要があります。

このタスクについて

ユーザー定義アラート・タイプ定義において、終了値を返すスクリプトを指定する必要があります。 終了値によって、生成するアラートの重大度が決まります。 1 つ以上のターゲット・データベース・サーバーに対してスクリプトを実行するためのスケジュールを指定することも可能です。

手順

ユーザー定義アラート・タイプを作成および管理するには、次のようにします。

  1. 「オープン」メニューで、「正常性」 > 「ユーザー定義アラート・タイプ」をクリックします。
  2. 「アラート・タイプ」タブで、ユーザー定義アラート・タイプのスクリプトを指定します。

    データベースまたはデータベース・サーバーで実行可能なスクリプトを指定します。 スクリプト・タイプによって、データベースまたはデータベース・サーバーに対する接続方式が設定されます。 ユーザー定義アラート・タイプのサンプル・スクリプトを参照してください。

    サポートされるスクリプト・タイプは、SQL-only スクリプトと、シェル/実行可能スクリプトです。
    SQL-only スクリプト
    SQL-only スクリプトは、データベースで実行されます。 ジョブを実行するため、ジョブ・マネージャーがデータベースに接続し、ジョブ・スクリプトに含まれる SQL コマンドをデータベース上で直接実行します。
    実行可能/シェル・スクリプト
    実行可能/シェル・スクリプトは、データベース・サーバーで実行されます。 このスクリプトを実行するため、システムは、SSH を使用して、データベース接続で定義されているユーザー ID でデータベース・サーバーにログインします。その後、サーバー上でシェル・コマンドが直接実行されます。
    重要: 実行可能/シェル・スクリプトをデータベース上で実行するには、スクリプトを実行するために使用されるユーザー ID に、SSH を使用してデータベース・サーバーにログインする権限があることを確認してください。

    DB2 コマンドを使用してアラートを生成する場合、ユーザー定義アラート・タイプに実行可能/シェル・スクリプト・タイプを使用して DB2 コマンドを実行できます。 スクリプトを実行する前に、DB2 環境をセットアップして初期設定を行ってください。

    スクリプトは、生成されるアラートの重大度を示す終了値を返す必要があります。 有効な戻り値は、以下のとおりです。
    0
    通常の状態 (つまりアラートは生成されません)
    -1
    警告アラートが生成されます
    -2
    クリティカル・アラートが生成されます
    重要: Web コンソールでは、入力したスクリプトが有効であることの検証は行いません。 「スクリプトのテスト」をクリックするかその他の方法を使用してデータベースまたはデータベース・サーバーでスクリプトを実行すると、ユーザー定義アラートをスケジュールに入れる前に、スクリプトが正しく、予想どおりの結果を生成することを検証できます。
  3. データベースまたはデータベース・サーバーで実行するスクリプトをスケジュールに入れます。

    スクリプトは、アクティブなスケジュールに従って実行されます。 スケジュールでは、スクリプトの実行時期、スクリプトを反復するかどうか、スケジュールを実行回数と時間のどちらで制限するのかを定義します。 スケジュールでは、スクリプトを実行する 1 つ以上のデータベースも定義します。 スケジュールは、アクティブまたは非アクティブに設定できます。

    単一のデータベース上でスクリプトをスケジュールに入れる場合、スクリプトを実行するユーザー ID を定義できます。 スクリプトを複数のデータベースで実行するようにスケジュールに入れると、スクリプトがそれぞれのデータベースで実行される際に、対象のデータベースのデータベース接続に保管されているユーザー ID が使用されます。

  4. ユーザー定義アラート・タイプを保存するには、「すべて保存」をクリックします。

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