pureQuery 以外の API アプリケーション内の SQL ステートメントの静的実行を構成する Default.genProps ファイル内の項目の構文

Default.genProps ファイルは、バインド済み SQL ステートメントを含める DB2® パッケージのオプションを設定するために使用します。

このファイルをワークベンチのエディターで開くには、ダブルクリックします。このファイルは、Java プロジェクトの dataAccessFolder フォルダー内にあります。

このファイルでは、プロジェクト内のすべての pureQueryXML ファイルに適用されるオプションを指定できます。 個々の pureQueryXML ファイルに固有のオプションも指定できます。

このファイルにはコメントを追加できます。 各コメントの先頭には # 記号を付けます。

項目を作成または編集するときに支援が必要な場合は、CTRL+SPACE キー (このデフォルトのキー・ストロークを変更した場合には独自のキー・ストローク) を押すことができます。

構文図を理解する上で役立つ情報については、構文図の読み方を参照してください。

ファイルを保存した後、ワークベンチではそのファイルに対して Configure ユーティリティーが実行され、「SQL Outline」ビューが最新表示されます。 バインド操作はまだ実行されていないため、ビューに表示されるのはバインドされていないパッケージのみです。

以下の図は、このファイルでリストされた pureQueryXML ファイルすべてに対するデフォルト・オプションの設定で許可される構文を示します。

構文図を読む構文図をスキップする
>>-defaultOptions--=--+-----------------------------------+----->
                      |               .-NULLID----------. |   
                      '- -collection--+-collection-name-+-'   

>--+--------------------------------+--------------------------->
   '- -pkgVersion-- -+-AUTO-------+-'   
                     '-version-ID-'     

>--+--------------------------------------------------------+--->
   '- -allowStaticRowsetCursors--+-READ_ONLY--------------+-'   
                                 +-READ_ONLY_SCROLLABLE---+     
                                 +-READ_ONLY_FORWARD_ONLY-+     
                                 '-NEVER------------------'     

>--+---------------------------------------+-------------------->
   |                             .-FALSE-. |   
   '- -forceSingleBindIsolation--+-TRUE--+-'   

>--+------------------------+--+-----------------------+-------><
   |             .-100----. |  |                   (1) |   
   '- -sqlLimit--+-number-+-'  '-| Trace options |-----'   

注:
  1. 構文については、以下のオプションの説明を参照してください。

次の構文図は、このファイルでリストされた個々の pureQueryXML ファイルに対するオプションの設定で許可される構文を示します。

構文図を読む構文図をスキップする
>>-pureQueryXML-file--+-----------------------------------+----->
                      |               .-NULLID----------. |   
                      '- -collection--+-collection-name-+-'   

>--+--------------------------------+--------------------------->
   '- -pkgVersion-- -+-AUTO-------+-'   
                     '-version-ID-'     

>-- -rootPkgName--package-name-stem----------------------------->

>--+--------------------------------------------------------+--->
   '- -allowStaticRowsetCursors--+-READ_ONLY--------------+-'   
                                 +-READ_ONLY_SCROLLABLE---+     
                                 +-READ_ONLY_FORWARD_ONLY-+     
                                 '-NEVER------------------'     

>--+-----------------------------+------------------------------>
   |                   .-FALSE-. |   
   '- -cleanConfigure--+-TRUE--+-'   

                                             (1)   
>--+---------------------------------------+-------------------->
   |                             .-FALSE-. |       
   '- -forceSingleBindIsolation--+-TRUE--+-'       

>--+----------------------------------------------------------------+-->
   |                        .----------------------------------.    |   
   |                        V                                  |    |   
   '- -replaceLocations--"----(--original_name-->--new_name--)-+--"-'   

>--+--------------------------------------------------------------+-->
   |                      .----------------------------------.    |   
   |                      V                                  |    |   
   '- -replaceSchemas--"----(--original_name-->--new_name--)-+--"-'   

>--+------------------------+--+-----------------------+-------><
   |             .-100----. |  |                   (2) |   
   '- -sqlLimit--+-number-+-'  '-| Trace options |-----'   

注:
  1. -replaceLocations オプション および -replaceSchemas オプションでは、JAR ファイル pdqsqlparser.jar がクラスパスに存在していなければなりません。 これらのオプションは、DB2 for z/OS® バージョン 10 および DB2 for Linux, UNIX, and Windows バージョン 9.8 でサポートされています。 サポートされていないデータベースが検出されると、警告が発行されます。
  2. 構文については、以下のオプションの説明を参照してください。
pureQueryXML-file
pureQueryXML ファイルに入っている SQL ステートメントにのみ、オプション・ファイルのこの行のオプションが適用されることを指定します。これらのオプションは、デフォルトとして指定したオプションをオーバーライドします。
このファイルの名前の末尾は、.pdqxml または .xml のいずれかの拡張子にする必要があります。

ファイル名に加えて、ファイルへの絶対パスを指定する必要があります。

-allowStaticRowsetCursors
このオプションは、取り込み時に行セット・カーソルを使用したステートメントと静的実行時に行セット・カーソルを使用したステートメントとの違いが存在するようにする場合に使用します。 これが発生する可能性があるいくつかの例を以下に示します。
  • 静的実行時に行セット・カーソルを使用するが、DB2 for z/OS 以外のデータベースを使用して取り込んだ場合。 例えば、DB2 for Linux, UNIX, and Windows を使用して取り込んだ場合が考えられます。
  • キャプチャー環境で行セット・カーソルを使用したが、静的実行時に行セット・カーソルを使用しない場合。
  • 静的実行時に行セット・カーソルを使用する場合。 DB2 for z/OS に対して取り込んだが、 DB2 for z/OS に対して新たに 静的実行を行う際に、取り込み時に使用したものとは異なるドライバー・タイプを使用する場合。 例えば、IBM® Data Server Driver for JDBC and SQLJ T4 ドライバーを使用して取り込んだが、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ T2 ドライバーを使用して静的に実行する場合には、"-allowStaticRowsetCursors READ_ONLY" と指定できます。 同様に、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ T2 ドライバーを使用して取り込んだが、 IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ T4 ドライバーを使用して静的に実行する場合には、 "-allowStaticRowsetCursors READ_ONLY_SCROLLABLE" と指定できます。
  • 静的実行時に行セット・カーソルを使用する場合。 キャプチャー・ファイルが 2.2 より古いバージョンの pureQuery を使用して作成されたため、ファイル内のステートメントはいずれも行セット・カーソルを使用するようにマークされません。

行セット・カーソルをサポートするのは DB2 for z/OS だけです。行セット・カーソルは、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ のプロパティーで行セット・カーソルを使用するように指定されている場合にのみ使用されます。 異なるタイプのデータ・ソースからキャプチャーされる、あるいは行セット・カーソルが有効化されていない状態でキャプチャーする場合、キャプチャーされるステートメントは、行セット・カーソルを使用しません。

行セット・カーソルが前方スクロール・カーソルに使用されない場合、Type 4 接続では、内部的に同様のメカニズムを使用してネットワーク・トラフィックを最小にすることができます。

このオプションは、以下の 4 つの値のいずれかの値を取ります。

READ_ONLY
(前方スクロールまたは両方向スクロールのいずれかの読み取り専用カーソルを開く) LOB または XML データ・タイプの列を選択しない SELECT ステートメントによる行セット・カーソルを使用できるように指定します。 それ以外の SELECT ステートメントでは行セット・カーソルを使用できません。
このオプションによって、pureQueryXML ファイル内の基準を満たす各 SELECT ステートメントに属性 allowStaticRowsetCursors が追加されて、各ケースの値が TRUE に設定されます。
READ_ONLY_SCROLLABLE
読み取り専用の両方向スクロール・カーソルを開き、LOB または XML データ・タイプの列を選択しない SELECT ステートメントによる行セット・カーソルを使用できるように指定します。 それ以外の SELECT ステートメントでは行セット・カーソルを使用できません。
このオプションによって、pureQueryXML ファイル内の基準を満たす各 SELECT ステートメントに属性 allowStaticRowsetCursors が追加されて、各ケースの値が TRUE に設定されます。
READ_ONLY_FORWARD_ONLY
読み取り専用の前方スクロール・カーソルを開き、LOB または XML データ・タイプの列を選択しない SELECT ステートメントによる行セット・カーソルを使用できるように指定します。 それ以外の SELECT ステートメントでは行セット・カーソルを使用できません。
このオプションによって、pureQueryXML ファイル内の基準を満たす各 SELECT ステートメントに属性 allowStaticRowsetCursors が追加されて、各ケースの値が TRUE に設定されます。
NEVER
どの SELECT ステートメントでも行セット・カーソルを使用できないことを指定します。
このオプションによって、pureQueryXML ファイル内のすべての SELECT ステートメントに属性 allowStaticRowsetCursors が追加されて、各ケースの値が FALSE に設定されます。 これらの SELECT ステートメントのサブセットで行セット・カーソルを使用可能にする場合には、 ワークベンチでこの属性を TRUE に設定できます。

以下の条件のいずれかに当てはまる場合には、このオプションを使用する必要はありません。

  • IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ で両方向スクロール・カーソルの複数行 FETCH を使用するように設定している。 T4 接続を使用して、DB2 for z/OS データ・サーバーに対して SELECT ステートメントを実行して取り込んだ。 T4 接続を使用して、同じデータ・サーバーまたは互換性のあるサーバーに対してステートメントを静的に実行する。
  • IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ で前方スクロール・カーソルおよび両方向スクロール・カーソルの複数行 FETCH を使用するように設定している。 T2 接続を使用して、DB2 for z/OS データ・サーバーに対して SELECT ステートメントを実行して取り込んだ。 T2 接続を使用して、同じデータ・サーバーまたは互換性のあるサーバーに対してステートメントを静的に実行する。
pureQuery が静的に実行する際に行セット・カーソルを使用できるようにする SQL ステートメントは、 以下の条件を満たす必要があります。
  • 取り込まれたステートメントは、SELECT ステートメントである。
  • いずれの当該 SELECT ステートメントも、ストアード・プロシージャーで実行されない。
  • 照会結果の列のデータ・タイプが、LOB あるいは XML のいずれでもない。
  • ステートメントが開くカーソルは読み取り専用である。 静的な更新可能カーソルが行セットを使用する場合、結果が予測不能である。

    pureQuery では、以下のいずれかの条件が真の場合に、ステートメントを更新可能とみなします。

    • 並行性属性が java.sql.ResultSet.CONCUR_UPDATABLE に設定されます。
    • SQL ステートメントに FOR UPDATE 節が含まれます。
    pureQuery では、ステートメントが更新可能でない場合、そのステートメントは読み取り専用とみなします。

行セット・カーソルがサポートされていないデータ・ソースに対してステートメントを静的に実行した場合には、 pureQuery は、行セット・カーソルを使用するように指定したいずれのステートメントでも行セット・カーソルを使用しようとしません。

pureQuery Runtime が SQL ステートメントに対して行セット・カーソルをサポートしない 場合は、IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が そのような SQL ステートメントに対して行セット・カーソルを使用したとしても、Configure ユーティリティーは そのような SQL ステートメントに対して行セット・カーソルを無効にします。

pureQuery Runtime が SQL ステートメントに対して行セット・カーソルをサポートする場合に、このオプションを指定しないで SQL ステートメントを キャプチャーすると、pureQuery は IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ が行セット・カーソルを使用したときの 対象となる SQL ステートメントに対して行セット・カーソルを使用します。

-cleanConfigure TRUE|FALSE
構成ユーティリティーで pureQueryXML ファイルを処理する範囲を指定します。
TRUE
処理中、すべての SQL ステートメントは、指定されたオプション (sqlLimitgroupSQLByStringgroupSQLBySpecialRegister など) に応じて、いくつかのステートメント・セットとして編成されます。 Configure ユーティリティーは、必要に応じて SQL ステートメントをステートメント・セットに再編成します。

すべてのステートメント・セットについて、Configure ユーティリティーは、構成プロセス中に configureStatus の値を AUTO に設定します。ステートメント・セット configureStatus の値 FINAL がオーバーライドされます。

FALSE
構成ユーティリティーは、pureQueryXML ファイル内のステートメント・セットの名前およびコレクション ID を設定します。 影響を受けるステートメント・セットは、configureStatus フラグが REQUIRED または AUTO に設定されているもの、および名前がないものです。 構成ユーティリティーによりステートメント・セットを変更する必要があると確認された場合に限り、configureStatus フラグが AUTO に設定されているステートメント・セットがこのユーティリティーにより変更されます。

FALSE がデフォルト値です。

名前の付いていないステートメント・セットでは、指定されたオプションがすべて構成により適用されます。

configureStatus の値が REQUIRED に設定されている名前付きステートメント・セットについては、いくつかのオプションが適用されます。 適用されるオプションとしては、-collection、-pkgVersion、-forceSingleBindIsolation、-markDDLForBind などがあります。整合性トークンが更新されます。ステートメント・セット内で静的に SQL ステートメントを実行する場合には、ステートメント・セットから作成されるパッケージを再バインドする必要があります。

構成プロセス時に、Configure ユーティリティーは configureStatus の値を REQUIRED から AUTO に変更します。

configureStatus の値が AUTO に設定されている名前付きステートメント・セットについては、ステートメント・セットを変更する必要があると判定された場合に限り、Configure ユーティリティーはオプションを適用します。ステートメント・セットが変更されない場合、整合性トークンは更新されません。configureStatus フラグが AUTO に設定されていて、-pkgVersion オプションが指定されている場合、このユーティリティーはバージョン ID を使用してステートメント・セットを更新します。 ステートメント・セットが変更されているときにステートメント・セット内で静的に SQL ステートメントを実行する場合、ステートメント・セットから作成されたパッケージを再バインドする必要があります。

configureStatus フラグが FINAL に設定されている名前付きのステートメント・セットでは、ステートメント・セットに問題が見つかった場合に、構成ユーティリティーによりエラーが表示されます。エラーとしては、セクション番号が昇順になっていない場合、また、位置更新ステートメントが SELECT ステートメントに関連付けられていない場合などが含まれます。 ステートメント・セットからステートメントを削除する必要がある場合は、構成ユーティリティーにより警告が表示されます。例えば、-removeSQLInactiveForDays オプションが指定されており、ステートメントのタイム・スタンプが削除条件と一致した場合に、ステートメント・セットからステートメントが削除されることがあります。 ステートメントと関連付けられている特殊レジスター値が変更された場合に、そのステートメントが別のステートメント・セットに移動されることがあります。

-groupSQLBySpecialRegisters オプションが 指定されている場合に、特殊レジスター属性が変更されると、警告がログに記録されます。 この場合、エラーは発行されません。

-collection collection-name
pureQuery StaticBinder ユーティリティーがバインドするパッケージの修飾子。 修飾子は、使用している DB2 データベースのコレクション名の制約を満たしている必要があります。
このパラメーターを指定しない場合、値のデフォルトは NULLID です。
defaultOptions
このファイルにリストされているすべての pureQueryXML ファイルに入っている SQL ステートメントにこの行のオプションが適用されることを指定します。 このキーワードで始めることができるのは、ファイル内で 1 行だけです。
-forceSingleBindIsolation TRUE|FALSE
単一の分離レベルでのみ DB2 パッケージを作成し、分離レベルを示す数字をパッケージ名に付加しないかどうかを指定します。 デフォルト値は FALSE で、数字標識が付加されます。
このオプションは、Default.bindProps ファイルの -isolationLevel オプションとともに使用します。

-isolationLevel オプションを使用して単一のステートメント・セットを 2 つまたは 3 つの異なるパッケージに、それぞれ異なる分離レベルでバインドする場合、ステートメント・セットが含まれる pureQueryXML ファイルに対して構成ユーティリティーを実行するときは -forceSingleBindIsolation オプションを使用しないでください。

例えば、StaticBinder ユーティリティーのオプション・ファイルに、次の 2 つの項目を組み込んだとします。

C:/dir/captureFile.pdqxml:MYPKGA = -isolationLevel UR
C:/dir/captureFile.pdqxml:MYPKGA = -isolationLevel CS

構成ユーティリティーを captureFile.pdqxml ファイルに対して実行するときに -forceSingleBindIsolation オプションを使用した場合、StaticBinder ユーティリティーは次のアクションを実行します。

  1. UR 分離レベルでパッケージ MYPKGA をバインドします。
  2. CS 分離レベルでパッケージ MYPKGA を再バインドします。

結果として、単一の MYPKGA パッケージは、CS 分離レベルでバインドされます。

バインドの結果が 2 つの MYPKGA パッケージ (1 つは UR 分離レベル、もう 1 つは CS 分離レベルのもの) となるようにする場合は、captureFile.pdqxml に対して構成ユーティリティーを実行するときに -forceSingleBindIsolation オプションを使用しないでください。

-pkgVersion AUTO|version-ID
パッケージをバインドするときに使用されるパッケージ・バージョンを指定します。

DB2 では複数のバージョンのパッケージを同時に存在させることができるため、古いバージョンのパッケージを置換することなく、同名の新しいパッケージをバインドできます。 新しいパッケージで問題が発生した場合には、そのパッケージの古いバージョンを使用できます。

また、構成ユーティリティーは、ファイル名にバージョン ID を付加して、pureQueryXML ファイルのコピーも作成します。

AUTO
現在のタイム・スタンプを使用してバージョン ID を自動的に生成することを指定します。バージョン ID には単一のタイム・スタンプが使用されます。
version-ID
パッケージのバージョン ID を指定します。ストリングは、使用している DB2 のバージョンで有効なものにする必要があります。

バージョン ID には、ご使用のオペレーティング・システムでファイル名として有効な文字のみを含めることができます。 また、ストリングおよびパッケージ名の長さは、ご使用のオペレーティング・システムでファイル名としてサポートされている長さを超えることはできません。

このオプションを指定した場合に、Configure ユーティリティーで pureQueryXML ファイルを変更しないと、pureQueryXML ファイルのコピーは作成されません。

このオプションを指定しなかった場合には、それ以降のバインドによって作成されるデータベース・パッケージはバージョンなしで作成され、ファイルのコピーは作成されません。

実行時のバージョンの検査は、バージョン名ではなく整合性トークンに基づいて行われます。

-rootPkgName package-name-stem
DB2 パッケージで使用する名前の語幹を指定します。 構成ユーティリティーが DB2 パッケージの名前を作成する方法の詳細については、sqlLimit の説明を参照してください。

package-name-stem は、使用している DB2 データベースで設定された制約の範囲内でなければなりません。

pureQuery StaticBinder ユーティリティーを使用して、 DB2 パッケージを作成するのではなく、DBRM ファイルを生成する場合には、 package-name-stem は、長さが 6 文字以下の大文字にする必要があります。 pureQueryXml ファイルに DDL ステートメントが含まれているか、 (sqlLimit で指定された) パッケージ当たりのステートメント数に到達している場合に、 構成ユーティリティーによって、名前の語幹に文字が追加されます。 StaticBinder ユーティリティーを使用して DBRM ファイルを生成し、package-name-stem構成ユーティリティーのアクティビティーによる追加文字、および分離レベルを組み合わせたストリングが 8 文字より長い場合には、StaticBinder ユーティリティーは例外をスローします。

-replaceLocations "(original_name1>new_name1 ) ... (original_nameN>new_nameN )"
pureQuery ファイル内の既存のデータベース・ロケーション名を新規ロケーション名で置き換えることを指定します。 既存の名前は、右不等号括弧 (>) で新規の名前と区切られます。 ロケーション名はペアごとに括弧で囲まれます。 置換リストは二重引用符 (") 文字で囲まれます。 名前を区切るために使用される二重引用符文字の前には ¥ 文字を付ける必要があります。 次のオプションの例では、2 つのデータベース・ロケーション名が置き換えられます。
-replaceLocations "(SAMPLE > SAMPLE1) (STLEC1 > STLEC2)"
以下の例では、二重引用符文字が使用されています。
-replaceLocations "(¥"test1¥">¥"prod1¥")"

名前は 1 回の受け渡しプロセスで置き換えられます。 例えば、置換ストリング "(S1>S2) (S2>S3)" を指定すると、S1 の出現箇所が S2 で置き換えられ、S2 の元の出現箇所が S3 で置き換えられます。 Configure ユーティリティーは、S1 を S2 で置き換える処理と、S2 を S3 で置き換える処理を、別々の受け渡しでは行いません。 名前の置換の例については、このトピックの終わりにある例を参照してください。

このオプションは、DB2 for z/OS バージョン 10 および DB2 for Linux, UNIX, and Windows バージョン 9.8 でのみサポートされています。 Configure ユーティリティーの場合、サポートされているデータベースの他のバージョンでも、ロケーション名を置き換えることができます。 上記のバージョンより後のバージョンのデータベースで使用される pureQueryXML ファイルを指定すると、このユーティリティーから警告が表示されます。 上記のバージョンより前のデータベース・バージョンに関しては、警告は表示されません。 Configure ユーティリティーは、pureQueryXML ファイル内の情報からデータベースとバージョンを判別します。

-replaceLocations オプションを指定して Configure ユーティリティーを使用する前に、JAR ファイル pdqsqlparser.jar を クラスパスに追加する必要があります。 この JAR ファイルは、pureQuery Runtime インストール・ディレクトリー lib/sqlparser にあります。

configureStatus 属性の値は、-replaceLocations オプションの影響を受けるステートメント・セットを Configure ユーティリティーが 処理する方法に影響します。
  • configureStatus の値が REQUIRED の場合、名前は、置換オプションによって指定された値に変更されます。 ステートメント・セットの整合性トークンが更新されます。
  • configureStatus の値が AUTO の場合、名前は、置換オプションによって指定された値に変更されます。 名前が置き換えられると、ステートメント・セットの整合性トークンが更新されます。
  • configureStatus の値が FINAL の場合、名前は変更されません。 Configure ユーティリティーは、SQL ステートメントのデータベース・ロケーションもスキーマ名も変更しなかったというメッセージを出力します。 これは、そのステートメントを含むステートメント・セットに対して configureStatus の値が FINAL であるためです。
-cleanConfigure オプションおよび -setPreStatusOfAllPkgs オプションの値は、名前の置換に影響を与えます。
  • -cleanConfigure が true に設定されていると、-setPreStatusOfAllPkgs の値は無視され、-replaceLocations オプションと -replaceSchemas オプションの値による置換が行われます。
  • -cleanConfigure が false の場合、configureStatus が REQUIRED および AUTO になっているステートメント・セットに対してのみ 置換が行われます。 -setPreStatusOfAllPkgs の値を FINAL に設定すると、 その名前付きステートメント・セットでは置換は行われません。 ただし、名前が付いていないすべてのステートメント・セットの ID は通常どおり置換されます。

他のオプションの値が、-replaceLocations オプションおよび -replaceSchemas オプションに影響を与えることは ありません。 名前の置換は、-cleanConfigure および -setPreStatusOfAllPkgs を除く他のオプションが適用される前に行われます。

-replaceSchemas "(original_name1>new_name1 ) ... (original_nameN>new_nameN )"
pureQuery ファイル内の既存のスキーマ名を新規スキーマ名で置き換えることを指定します。 既存の名前は、右不等号括弧 (>) で新規の名前と区切られます。 スキーマ名はペアごとに括弧で囲まれます。 置換リストは二重引用符 (") 文字で囲まれます。 名前を区切るために使用される二重引用符文字の前には ¥ 文字を付ける必要があります。 以下のオプションの例では、2 つのスキーマ名が置き換えられます。
-replaceSchemas "(MYSCH1 > MYSCH2) (MYSCH3 > MYSCH4)"
以下の例では、二重引用符文字が使用されています。
-replaceSchemas "(¥"schmTest¥">¥"schmProd¥")"

名前は 1 回の受け渡しプロセスで置き換えられます。 例えば、置換ストリング "(S1>S2) (S2>S3)" を指定すると、S1 の出現箇所が S2 で置き換えられ、S2 の元の出現箇所が S3 で置き換えられます。 Configure ユーティリティーは、S1 を S2 で置き換える処理と、S2 を S3 で置き換える処理を、別々の受け渡しでは行いません。 名前の置換の例については、このトピックの終わりにある例を参照してください。

このオプションは、DB2 for z/OS バージョン 10 および DB2 for Linux, UNIX, and Windows バージョン 9.8 でのみサポートされています。 Configure ユーティリティーの場合、サポートされているデータベースの他のバージョンでも、スキーマ名を置き換えることができます。 上記のバージョンより後のバージョンのデータベースで使用される pureQueryXML ファイルを指定すると、このユーティリティーから警告が表示されます。 上記のバージョンより前のデータベース・バージョンに関しては、警告は表示されません。 Configure ユーティリティーは、pureQueryXML ファイル内の情報からデータベースとバージョンを判別します。

-replaceSchemas オプションを指定して Configure ユーティリティーを使用する前に、JAR ファイル pdqsqlparser.jar を クラスパスに追加する必要があります。 この JAR ファイルは、pureQuery Runtime インストール・ディレクトリー lib/sqlparser にあります。

configureStatus 属性の値、-cleanConfigure オプション、および -setPreStatusOfAllPkgs オプションの 影響については、-replaceLocations オプションを参照してください。

-sqlLimit number
DB2 パッケージで許可される SQL ステートメント数の上限を指定します。 一般に、SQL ステートメントの数がこの限度を超えると、超過した分のステートメントを入れる別のパッケージが pureQuery StaticBinder ユーティリティーによってバインドされます。 StaticBinder ユーティリティーは、パッケージ内に若干これより多くの SQL ステートメントを含めることがあります。

デフォルト値は 100 です。

例えば、ご使用のデータベースで長いパッケージ名がサポートされていると想定し、myPackage というルート名で 4 つパッケージ (4 つの異なる分離レベルごとに 1 つのパッケージ) をバインドすると仮定します。 使用する pureQueryXML ファイルに含まれるステートメントの個数が 101 から 199 までの間で、sqlLimit のデフォルト値を使用する場合、 バインド操作により次のパッケージが生成されます。
表 1. パッケージの表
  最初の 100 個の SQL ステートメントが入っているパッケージ 次の n 個の SQL ステートメントが入っているパッケージ。ただし 100 < n < 200
分離レベル CS myPackageA1 myPackageB1
分離レベル RR myPackageA2 myPackageB2
分離レベル RS myPackageA3 myPackageB3
分離レベル UR myPackageA4 myPackageB4

数字はパッケージの分離レベルを示し、 文字は、sqlLimit の値と pureQueryXML ファイルに含まれるステートメントの数に基づいて作成されたパッケージの数を示します。 文字の部分は、英語のアルファベット順になります。文字 z に達し、さらにパッケージを作成する必要がある場合、文字は引き続き AA、AB、AC、という順序で付加されます。 名前がデータベースで許容される長さを超えてしまう場合には、ご使用のルート・パッケージ名の長さを短くするか、sqlLimit の値を大きくしてください。 また、単一の分離レベルでパッケージを作成する場合には、-forceSingleBindIsolation オプションを使用して分離レベルを示す数字を除去することもできます。

DB2 パッケージを表すステートメント・セットを作成する場合に、 SQL ステートメント数の限度を構成ユーティリティーが超える場合があります。 カーソル操作を行う SQL ステートメントはすべて、そのカーソルの DECLARE CURSOR ステートメントと同じパッケージになければなりません。 例えば、アプリケーションで、同じカーソルを参照する異なる UPDATE ステートメントを 15 個実行する場合、15 個のステートメントはすべて、そのカーソルの DECLARE CURSOR ステートメントが置かれている DB2 パッケージに置かれていなければなりません。

アプリケーションで最高のパフォーマンスを得るためには、sqlLimit を 400 より大きい値に設定しないでください。

Trace options
メッセージのログを記録するファイルおよびログを記録する情報のレベルを指定できます。
構文図を読む構文図をスキップする
>>-+------------------------+--+---------------------------+---><
   '- -traceFile--file-name-'  |               .-OFF-----. |   
                               '- -traceLevel--+-ALL-----+-'   
                                               +-SEVERE--+     
                                               +-WARNING-+     
                                               +-INFO----+     
                                               +-CONFIG--+     
                                               +-FINE----+     
                                               +-FINER---+     
                                               '-FINEST--'     

-traceFile file-name
操作に関する情報のログを記録するために使用するファイルへの絶対パスまたは相対パスとファイル名を指定します。
ファイルが既に存在する場合には、pureQuery は、ファイルの既存の内容に新しいメッセージを追加します。デフォルトでは、項目は System.err に書き込まれます。
-traceLevel OFF|SEVERE|WARNING|INFO|CONFIG|FINE|FINER|FINEST|ALL
ログに記録する情報のタイプを指定します。 デフォルトのレベルは OFF です。ログ項目を書き込むファイルを指定せず、このオプションを OFF 以外の値に設定した場合、項目は「コンソール」ビューに書き込まれます。

フィードバック