アクセス・プラン比較のシナリオ
以下のシナリオは、アクセス・プランの比較が必要になる可能性がある一般的な状況について説明しています。
SQL ステートメントの追加、削除、または変更に起因する SQL パフォーマンスの変更の特定
通常、ソース・プログラムの SQL ステートメントが追加、削除、または変更された場合、
ACTION(REPLACE)
サブオプションを指定した
BIND
コマンドを実行して、関連の DB2 パッケージを再バインドする必要があります。 このコマンドを実行すると、SQL ステートメントのアクセス・プランが変更されたり、パフォーマンスに影響を与えたりすることがあります。
リリース・マイグレーションに起因する SQL パフォーマンスの変更の特定
リリース・マイグレーションには、DB2 のバージョン間のアップグレード (例えば、
DB2 for z/OS
バージョン 9 から
DB2 for z/OS
バージョン 10 への移行) または DB2 の保守レベルのアップグレード (例えば、APAR または PTF の適用) があります。リリース・マイグレーションでは、新機能が導入されて DB2 SQL オプティマイザーの動作が変更される場合があります。リリース・マイグレーション後に DB2 パッケージを再バインドすると、SQL ステートメントのアクセス・プランが変更されたり、パフォーマンスに影響を与えたりすることがあります。
データベース構造または許可の変更に起因する SQL パフォーマンスの変更の特定
データベース構造の更新 (表の変更、索引の作成、索引の削除など) およびユーザー許可の変更によって、SQL ステートメントのアクセス・プランが変更されたり、パフォーマンスに影響を与えたりすることがあります。
RUNSTATS ユーティリティーの実行に起因する SQL パフォーマンスの変更の特定
RUNSTATS
ユーティリティーを実行して、
DB2 for z/OS
サブシステム内の表および索引に関する現在の統計を収集することができます。 このユーティリティーを実行すると、オプティマイザーに最も正確な情報が提供され、その情報を使用して最適なアクセス・プランを生成することができます。
チューニングの推奨情報の適用に起因する SQL パフォーマンスの変更の特定
チューニングの推奨情報 (統計アドバイザーまたは索引アドバイザーからの推奨情報など) を適用した後で、チューニング済みワークロードのアクセス・プランを比較することができます。異なる EXPLAIN スナップショットを使用することにより、チューニング済みワークロード内の SQL ステートメントが最適化されているかどうかを検証できます。
親トピック:
DB2 for z/OS のアクセス・プランおよび SQL ステートメントの実行コストの比較
関連タスク
:
パッケージ内の SQL ステートメントのアクセス・プランの比較
ワークロードの EXPLAIN スナップショットのアクセス・プランの比較
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