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演習 1: Java プロジェクトのセットアップを行う

この演習では、pureQuery のクライアント最適化を使用する Java アプリケーションを 開発するために IBM® Data Studio をセットアップします。

始める前に

コンピューターから DB2 SAMPLE データベースに接続できることを確認します。

この演習では、Java プロジェクトとデータベース接続をワークベンチで作成し、簡単な Java アプリケーションを作成して、pureQuery のサポートをプロジェクトに追加します。

データベース接続と Java プロジェクトの作成

ワークベンチで pureQuery のサポートを有効にするには、Java プロジェクトとデータベース接続の両方が必要です。プロジェクトと接続はどのような順序で作成してもかまいません。
このチュートリアルでは、「IBM SQL およびルーチン開発」パースペクティブおよびデフォルトのビューのセットでワークベンチを起動しているものとします。

「SQL およびルーチン開発」パースペクティブを使用してワークベンチで SAMPLE データベースへの接続を作成します。 次に、Java パースペクティブに切り替えて、Java プロジェクトを作成します。データベースへの接続は、プロジェクトに対して pureQuery のサポートを有効にするときに必要です。

データベース接続と Java プロジェクトを作成するには、以下のようにします。

  1. IBM Data Studio を開始します。

    ワークベンチで「IBM SQL およびルーチン開発」パースペクティブが開きます。

  2. SAMPLE データベースへの接続を作成します。
    1. データ・ソース・エクスプローラー」ウィンドウで、「データベース接続」フォルダーを右クリックし、「新規」を選択します。
    2. ウィザードの手順にしたがって、使用する SAMPLE データベースのインスタンスへの接続を作成します。
      接続パラメーター」で、以下を選択して DB2® 接続を作成します。
      • 「データベース・マネージャー・フィールドの選択」フィールドでは、「DB2 (Linux、UNIX、および Windows)」を選択します。
      • 「JDBC ドライバー」フィールドでは、「IBM Data Server Driver for JDBC and SQLJ (JDBC 4.0) Default」を選択します。
  3. Java パースペクティブに切り替えます。

    「タスク・ナビゲーター」 > 「Java データベース・アプリケーション開発」をクリックします。

    Java パースペクティブが開きます。このチュートリアルでは、デフォルトの Java パースペクティブで作業しているものとします。

    Java パースペクティブの左上に「パッケージ・エクスプローラー」と「階層」という 2 つのタブがあることに注意してください。

    図 1. 「パッケージ・エクスプローラー」および「階層」タブ
    「パッケージ・エクスプローラー」および「階層」タブ
  4. タスク・ランチャー」ビューが開いている場合は閉じます。

    「タスク・ランチャー」タブの「X」をクリックします。

  5. Java プロジェクトを作成します。
    1. 「パッケージ・エクスプローラー」内で右クリックし、「新規」 > 「Java プロジェクト」を選択します。

      「新規 Java プロジェクト」ウィザードが開きます。

    2. ウィザードの先頭にある「プロジェクト名」フィールドに pq-tutorial と入力します。残りのオプションはデフォルト値のままにします。
    3. 「完了」をクリックします。

    IBM Data Studio により Java プロジェクトが作成されます。 pq-tutorial プロジェクトが「パッケージ・エクスプローラー」に表示されます。

    図 2. 「パッケージ・エクスプローラー」に表示されている pureQuery_test Java プロジェクト
    「パッケージ・エクスプローラー」ビューの pureQuery_test プロジェクト

プロジェクトへの簡単な Java アプリケーションの追加

簡単な Java アプリケーションのコードをプロジェクトに追加します。アプリケーションは異なる SQL ステートメントを SAMPLE データベースに対して実行します。

簡単な Java アプリケーションをプロジェクトに追加するには、以下のようにします。

  1. プロジェクトにパッケージを作成します。
    1. パッケージ・エクスプローラー」で、pq_tutorial/src フォルダーを右クリックし、「新規」 > 「クラス」をクリックします。新規 Java クラス」ウィザードが開きます。
    2. 次のフィールドを設定します。
      • 「パッケージ」フィールドに myTestApp と入力します。
      • 「名前」フィールドに MySample と入力します。
    3. 次の設定を変更します。

      「作成するメソッド・スタブ」セクション:

      • public static void main(String[] args)」を選択します。
      • 継承した抽象メソッド (Inherited abstract methods)」をクリアします。
    4. 「完了」をクリックします。
    ワークベンチでクラスが作成され、MySample.java ファイルが Java エディターで開かれます。
  2. アプリケーションのソース・コードを追加します。

    MySample.java ファイルのテキストを、「チュートリアルのソース・コード」のテキストに置き換えます。

  3. ファイルを保存します。

クラスを作成し、Java コードを Java ファイルに追加しました。

Java エディターでは、エラーがいくつか表示されます。これらのエラーは、プロジェクトに対して pureQuery サポートを有効にすると解消されます。

Java プロジェクトへの pureQuery のサポートの追加

Java プロジェクトに対して pureQuery のサポートを有効にします。

始める前に

データベース接続および Java プロジェクトを作成してある必要があります。

Java プロジェクトに pureQuery のサポートを追加するには、以下のようにします。

  1. パッケージ・エクスプローラー (Package Explorer)」で pq-tutorial プロジェクト・フォルダーを 右クリックし、「データ・アクセス開発 (Data Access Development)」 > 「データ・アクセス開発サポートの追加 (Add Data Access Development Support)」をクリックします。

    データ・アクセス開発 (Data Access Development)」メニュー項目は、メニューの最下部付近にあります。

  2. データ・アクセス開発サポートの追加 (Add Data Access Development Support)」ウィザードで以下の操作を行います。
    1. 接続」ペインから GSDB 接続を選択します。
    2. pureQuery」ペインから 「pureQuery サポートをプロジェクトに追加 (Add pureQuery support to project)」オプションを選択します。
    3. 「完了」をクリックします。
Java プロジェクトで pureQuery のサポートが有効になります。以下のアクションが行われます。
  • Java アプリケーションが SAMPLE データベースへの接続に使用する DB2 ライブラリーが、Java プロジェクトのビルド・パスに追加されます。
  • pdq.jar および pdqmgmt.jar pureQuery ランタイム・ファイルが、Java プロジェクトに追加されます。
  • pureQuery の構成ユーティリティーおよび StaticBinder ユーティリティーとともに 使用される pureQuery 構成ファイルが dataAccessFolder フォルダーに追加されます。
  • SAMPLE データベースへの接続および pureQuery プロジェクトのプロパティーが、プロジェクトのプロパティーに追加されます。
Java アプリケーションで pureQuery サポートを有効にすると、次の pureQuery 機能を使用できます。
  • Java エディターでの拡張 SQL アシスタンス。これには、SQL フォーマット設定、SQL ステートメントのコンテンツ・アシスタンス、および SQL テンプレートが含まれます。
  • 「SQL アウトライン」ビュー。これを使用すると、SQL ステートメント、データベース・オブジェクト、Java ソース・コードの間の関係を表示できます。
  • pureQueryXML ファイル、pureQuery StaticBinder オプション・ファイル、および pureQuery 構成オプション・ファイル用のエディター。
  • pureQuery API。

Java アプリケーションの実行

Java アプリケーションのソース・コードで指定されている接続情報を更新して、アプリケーションを実行します。
  1. インストール済み環境の Java コードのデータベース接続情報を更新します。
    1. public static Connection getConnection() メソッドに移動します。
    2. getConnection メソッドのパラメーターで、ホスト、ポート番号、データベース、ユーザー名、およびパスワードを、コンピューターの SAMPLE データベースへの接続と一致するように更新します。
      次のサンプル接続では、ホスト、ポート番号、およびデータベースは localhost:50000/SAMPLE で、ユーザー名とパスワードは testuser1 および mypwd です。
      jdbcCon=DriverManager.getConnection(
      "jdbc:db2://localhost:50000/SAMPLE:" +
      "retrieveMessagesFromServerOnGetMessage=true;",
      "testuser1", "mypwd");
      注: このサンプル・アプリケーションでは、簡単に更新できるようにするために、ユーザー名とパスワードなどの接続情報をアプリケーションに含めてあります。実動アプリケーションでは、ユーザー名とパスワードはアプリケーションに含めません。
  2. ファイルを保存します。
  3. アプリケーションを実行します。

    パッケージ・エクスプローラー」で MySample.java ファイルを右クリックし、「実行」 > 「Java アプリケーション」をクリックします。

    出力が「コンソール」ウィンドウに表示されます。次に出力の例を示します。
     =======
    IBM Optim pureQuery Runtime 2.2.1.0 build 2.35.73
     =======
    case 0
    case 0 - employee count: 36
    Finished case 0

演習のチェックポイント

この演習では、SAMPLE DB2 データベースに接続する Java アプリケーションをワークベンチを使用して作成し、アプリケーションをテストしました。

以下のタスクの実行方法を学習しました。

  • Java プロジェクトを作成する。
  • Java プロジェクトで pureQuery のサポートを有効にする。
  • Java アプリケーションを実行する。
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