pureQuery で使用する Bean の定義の規則および要件

Bean の定義の規則は柔軟で、要件はほとんどありません。

Bean と pureQuery を併用して、SQL ステートメント内のパラメーターの値を指定したり、照会結果を戻したりできます。

JavaBeans の仕様は、オブジェクト・クラスの定義の規則、オブジェクトのプロパティーの宣言に関する規則、およびそれらのプロパティーを操作する get() および set() メソッドの命名に関する規則を定義します。JavaBeans 規則に準拠するオブジェクト・クラスは、pureQuery の機能を使った作業に理想的です。

ただし、pureQuery は、規則に厳密に従っていないオブジェクトも正しく処理します。例えば、get() または set() メソッドが特定のプロパティーに対して存在していないとしても、pureQuery はプロパティーを直接読み取ったり、設定したりできます。

pureQuery は Bean 内の public get() および set() メソッドと public フィールドに基づいて、Bean 内のプロパティーを識別します。

pureQuery は、照会の結果を保持するために使用される Bean の定義に対して、以下の 7 つの要件だけを課しています。
  • Bean には、明示または暗黙のいずれかの、使用可能な引数なしコンストラクターがなければなりません。
  • 単一 Bean の各プロパティーの名前は、大/小文字を区別しない検索に対して固有でなければなりません。例えば、名前「id」と「ID」を持つプロパティーを同じ Bean 内で作成することはできません。
  • get() および set() メソッドはペアで使用しなければなりません。対応する set() メソッドなしで get() メソッドを使用することはできません (その逆もできません)。パラメーターの数とタイプは、両方のメソッドで同一でなければなりません。
  • プロパティーと無関係の get() または set() メソッドを Bean に含めることはできません。
  • Bean は、public フィールドを持つことができます。protected または private フィールドを使用する場合、Bean には public get() メソッド (またはブール・プロパティーの場合は public is() メソッド) と public set() メソッドがなければなりません。Bean に public フィールドがあり、対応する get()is()、または set() メソッドも public である場合、pureQuery は例外をスローします。
  • get() メソッドが getNAME() という名前の場合、対応するプロパティーは nAME でなければなりません。
  • フィールドは、JDBC がサポートする Java タイプにしかできません。

SQL ステートメントの入力パラメーターを提供するために使用する Bean の場合、唯一の制約事項は、SQL ステートメント内でパラメーター・マーカーにより参照されるプロパティーは、大/小文字を区別しない検索に対して固有でなければならないというものです。


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