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デプロイメント・グループの使用による、実動用のストアード・プロシージャーのデプロイ

この演習では、ウィザードを使用して、デプロイメント・グループを作成し、 その後、そのデプロイメント・グループから実動用のストアード・プロシージャーをデプロイします。
デプロイメント・グループは、一連の成果物と、それらのデプロイに使用するサーバー・プロファイルとの関連付けを管理します。デプロイメント・グループからデプロイできる成果物のタイプは、以下のとおりです。
  • ルーチン
  • SQL ステートメント
  • PL/SQL パッケージ
  • pureQuery DB2 静的バインド成果物

サーバー・プロファイルには、 対応するデータベース接続と関連する設定が含まれています。 これらの設定は、ストアード・プロシージャーや SQL ステートメントなどのデータベース成果物をデータベース・サーバーにデプロイまたはバインドする場合に使用されます。 データベースへの接続を作成する場合、ワークベンチは、データベースのデフォルトと適用可能なグローバル設定を使用して、 その接続用のサーバー・プロファイルを自動的に生成します。 「サーバー・プロファイル・マネージャー」ビューでは、ここで生成されたサーバー・プロファイルは、 名前に「(生成済み)」を付けて示されます。

デプロイメント・グループの利点の 1 つは、 複数の成果物の複数データベースへのデプロイメントを一度のアクションで管理できることです。 このアクションは、成果物を個別に各データベースにデプロイするよりも効率的です。

注: このチュートリアルでは、開発データベースとしても実動データベースとしても、 GSDB データベースを使用します。前の演習では、 ストアード・プロシージャーを、デバッグおよび実行のために GSDB「開発」データベースにデプロイしました。 この演習では、知識を深めるために、デプロイメント・グループを使用して ストアード・プロシージャーを「実動」データベースにデプロイします。
次の表で、開発用のデプロイと実動用のデプロイとの相違点を説明します。
表 1. デプロイメント・アクションの比較
ルーチンの開発用デプロイ ルーチンの実動用デプロイ
「データ・プロジェクト・エクスプローラー」ビューからデプロイします。 「デプロイメント・グループ・マネージャー (Deployment Group Manager)」ビューから デプロイします。
一度に 1 つのデータベースにデプロイできるのは 1 つのルーチンのみです。 一度のアクションで複数のデータベースに複数のルーチンをデプロイできます。
デプロイメント後は、「データ・プロジェクト・エクスプローラー」ビューのルーチンの隣にあるアイコンにレンチが表示され、そのルーチンが開発用にデプロイされていることを示します。 デプロイメント後も、「データ・プロジェクト・エクスプローラー」ビューのルーチンの隣にあるアイコンは変化しません。
デバッグを使用可能にすると、「データ・プロジェクト・エクスプローラー」ビューからでも 「データ・ソース・エクスプローラー」ビューからでも、デプロイ済みルーチンのデバッグを開始することができます。 デバッグを使用可能にすると、 「データ・ソース・エクスプローラー」ビューからのみ、デプロイ済みルーチンのデバッグを開始することができます。
「データ・プロジェクト・エクスプローラー」ビューからでも 「データ・ソース・エクスプローラー」ビューからでも、デプロイ済みルーチンを実行できます。 「データ・ソース・エクスプローラー」ビューからのみ、 デプロイ済みルーチンを実行できます。

デプロイメント・グループを使用して ストアード・プロシージャーをデプロイするには、次のようにします。

  1. GSDB4tutorial 接続のサーバー・プロファイルを確認します。
    1. 「サーバー・プロファイル・マネージャー」ビューで、「GSDB4tutorial」フォルダーを展開し、 「GSDB4tutorial プロファイル (生成済み) (GSDB4tutorial Profile (generated))」をダブルクリックします。 サーバー・プロファイル・エディターで、サーバー・プロファイル設定が開きます。
    2. 各タブをクリックして、設定を確認します。特に、次の設定に注意してください。
      • 「データベース設定」ページで、GOSALESDW が現行スキーマであること。
      • 「ルーチンの設定」ページで、「デバッグの使用可能化 (適用可能な場合)」チェック・ボックスが選択されていること。サーバー・プロファイルが関連付けられているデプロイメント・グループを使用して ストアード・プロシージャーをデプロイする場合、デプロイメント中はそのストアード・プロシージャーはデバッグ可能になっています。
      エディターを使用すれば、サーバー・プロファイルの設定を更新できます。
  2. デプロイメント・グループを作成します。
    1. 「デプロイメント・マネージャー」ビューで、ツールバーの「新規デプロイメント・グループ」(「デプロイメント・マネージャー」ビューの「新規デプロイメント・グループ」ツールバー・ボタン) をクリックします。 「新規デプロイメント・グループ」ウィザードが開きます。
    2. ウィザードの「名前」ページで、デプロイメント・グループ名として DG4GSDB と入力してから、「次へ」をクリックします。
    3. サーバー・プロファイルをデプロイメント・グループと関連付けます。 「サーバー・プロファイルの選択」ページで「GSDB4tutorial プロファイル (生成済み) (GSDB4tutorial Profile (generated))」を選択し、右矢印ボタンをクリックして、このサーバー・プロファイルを「選択済み」ボックスに移動させます。
    4. 「次へ」をクリックします。
    5. ストアード・プロシージャーをデプロイメント・グループと関連付けます。 「成果物の選択」ページで「SPDevelopment: SPEMPLOYEE」を選択し、右矢印ボタンをクリックして、 このストアード・プロシージャーを「選択済み」ボックスに移動させます。
    6. 「完了」をクリックします。

      DG4GSDB デプロイメント・グループが「デプロイメント・マネージャー」ビューに表示され、 そのデプロイメント・グループの定義がエディターで開きます。
      デプロイメント・グループ・エディターに表示された、
DG4GSDB デプロイメント・グループの定義

      このエディターを使用して、成果物やサーバー・プロファイルをデプロイメント・グループに追加したり、 デプロイメント・グループから削除したりすることができます。 また、デプロイメント・グループに含まれる成果物をデプロイおよびバインドする順序を変えることもできます。 これは、成果物間に従属関係がある場合に便利です。例えば、表の索引を作成するには、事前にその表を作成しておく必要があります。

      デプロイメント・グループから複数の成果物をデプロイする場合には、 デプロイメント中にエラーが発生したときに使用するエラー処理オプションを選択できます。

  3. デプロイメント・グループ・エディターを閉じます。
  4. SPEmployee ストアード・プロシージャーをデプロイします。「デプロイメント・マネージャー」ビューで、 「DG4GSDB」デプロイメント・グループを右クリックし、 次に「デプロイ」をクリックします。

デプロイメントの結果が「SQL 結果 (SQL Results)」ビューに表示されます。 「デプロイメント・マネージャー」ビューでデプロイメント・グループの下にある 「デプロイメントの結果」フォルダーに、デプロイメント情報のスナップショットが表示されます。

DG4GSDB デプロイメント・グループのデプロイメントの結果情報、成果物、サーバー・プロファイルが表示されている「デプロイメント・マネージャー」ビュー

「GSDB4tutorial プロファイル」サーバー・プロファイルで「デバッグの使用可能化 (適用可能な場合)」オプションを選択したため、このストアード・プロシージャーでは、データ・ソース・エクスプローラーからのデバッグが自動的に有効になります。

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