データ・マイグレーションの概要

データのマイグレーションは、表を正規化する際に 1 つの表から別の表にデータを移動する必要がある場合、 またはデータを異なる環境間でコピーする場合に便利です。 例えば、テスト環境のデータを実稼働環境のデータにできるだけ類似したものにしたい場合があります。

データをマイグレーションするには、メインメニューの「マイグレーション」から、「データのマイグレーション」ウィザードを開始します。 このウィザードを使用することにより、表のうちマイグレーション対象のデータを選択したり、データのアンロード元になるソース表とデータのロード先となるターゲット表との対を指定したりする処理を実行できます。

データをマイグレーションする際、データは常に外部ファイルに保存されます。 データは EXPORT コマンドを使用して外部ファイルにアンロードされ、LOAD コマンドを使用してターゲット表にロードされます。

トリガーのある表にデータをマイグレーションする場合、 データの再ロード時に、トリガーはアクティブになりません。 ロード・ユーティリティーは、トリガーに関連付けられたビジネス・ルールを実施することができません。

データを保存するためのディレクトリー・パスを指定するには、「確認して配置 (Review and Deploy)」ウィザードを使用することができます。 データはこのパスから再ロードされます。ソース・データベースとターゲット・データベースが同じではなく、異なるシステム上にあり、 共用ファイル・システムがある場合、データを保存するためのディレクトリー・パスを指定する必要があります。 多くの場合、デフォルト・ロケーションは共用ファイル・システム上ではありません。

アンロードされた列を再ロードの対象となる列にマップする方法を変更するには、 「確認して配置 (Review and Deploy)」ウィザードの「列マッピング」ボタンをクリックします。表ごとに、アンロードされた列と再ロードされた列の列マッピングを変更できるダイアログが開きます。

マイグレーション後のデータを自動的にバックアウトすることはできません。 なぜなら、データ・マイグレーション用の取り消しコマンドは生成できないからです。


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