DB2® for z/OS® サブシステム上で実行される SQL ステートメントのプラン・ヒントを作成、検証、およびデプロイできます。プラン・ヒントを使用して、DB2 オプティマイザーが SQL ステートメントの最適な実行プランを選択できるよう支援するための基準を設定できます。
このタスクについて
DB2 にプラン・ヒントを提供すると、次の場合に役立ちます。- 再バインド間、およびリリース・マイグレーション間で、応答時間の整合性を保証したい場合があります。プランまたはパッケージが再バインドされると、アクセス・パスは再構築されます。データベースまたはアプリケーションが変更された場合、あるいは DB2 が新しい機能を持ったためにデータベースまたはアプリケーションが別のアクセス・パスを選択せざるを得ない場合、新しいアクセス・パスでは同じようにうまく実行できないときには、古いアクセス・パスを使用できる機能があると便利です。
- DB2 が選択したアクセス・パスを、一時的にバイパスしたい場合があります。
手順
- チューニングする SQL ステートメントをキャプチャーします。単一照会チューニング用の SQL ステートメントをキャプチャーできる場所を参照してください。
- キャプチャーされたステートメントのいずれかを選択して、「アドバイザーおよびツールの呼び出し」ボタンをクリックします。
「呼び出し」セクションに、「単一照会アドバイザーおよび分析ツールの実行」ページが開きます。
- ワークフロー・アシスタントの左側で、「単一照会」の下の「詳細」を展開し、「プラン・ヒントの作成」を選択します。 ワークフロー・アシスタントは、「確認」セクションの「プラン・ヒントを使用したアクセス・プランのカスタマイズ」ページを開きます。
このページには、以下の 3 つのセクションがあります。
- 結合図
- 結合図は、以下の情報を表示します。
- 照会が参照する表。これは、ノードとして図に表示されます。
- 表間の関係。これは、ノード間のりょう線として図に表示され、照会の述部の分析
に基づいて生成されます。
- ローカルと結合の両方の述部。
表をダブルクリックして、SQL ステートメントのアクセス・プランで表を参照する方法をカスタマイズします。カスタマイズは、ページの下部にある「概要」セクション内の表に示されます。カスタマイズは、まだアクティブになっていません。続けて他のカスタマイズをプラン・ヒントに追加できます。
- 編集可能な結合シーケンス図
- 結合シーケンス図は、指定されたアクセス・プランの表の結合シーケンスを表示します。以下の操作を実行できます。
- 選択したノードの削除
- 表参照ノードの追加
- 表をダブルクリックして、SQL ステートメントのアクセス・プランで表を参照する方法をカスタマイズする。
- 結合演算子ノードの追加
- 結合演算子ノードをダブルクリックして、結合を別のタイプの結合に変更する。
- 表を別の表の上にドラッグして、結合シーケンス内の表の位置を入れ替える。
既存の結合シーケンスに対して行ったすべての変更が、ページの下部にある「概要」表にリストされます。ワークフロー・アシスタントは、即時にそれらを検査します。エラーおよび警告は、ページの下部にある「問題」セクションに表示されます。結合シーケンスに対して行った変更をすべて除去したい場合は、「デフォルトの結合シーケンス」をクリックします。
候補プラン・ヒントがある場合は、ページの左上隅にある「プラン・ヒントの検証 (Validate Plan Hint)」ボタンをクリックします。「ヒントの検証オプション」ウィンドウで、SQL ステートメントを実行するアプリケーション環境のパラメーターを指定できます。「OK」をクリックすると、「ヒントの検証結果」ウィンドウが開きます。
- ヒントの定義
- 結合図または結合シーケンス図で変更を行うと、新しい行がこのセクションに追加されます。ワークフロー・アシスタントが項目内でエラーを検出している場合、項目に関する警告を出している場合、または項目に対する変更を提案している場合、「問題」タブに標識が表示されます。
そのタブをクリックして、情報を表示します。
- 結合図および結合シーケンス図で変更を行い、「ヒントの定義」セクションに項目を作成することにより、プラン・ヒントを作成します。
- プラン・ヒントを検証します。 「ヒントの定義」セクションに入れたい項目があり、すべてのエラーが解決されており、すべての警告に応答した場合、ページの上部の「ヒントの検証」アイコンをクリックします。
「ヒントの検証」ウィンドウで、アプリケーション環境のパラメーターをカスタマイズするか、あるいはデフォルト値のままにします。これらのオプションに関する情報を見るには、ウィンドウの左下隅にある「ヘルプ」アイコンをクリックするか、F1 を押してください。「検証」をクリックすると、「ヒントの検証の結果 (Result of Validating the Hint)」ウィンドウが開きます。
このウィンドウに関するヘルプ情報を見るには、左下隅にある「ヘルプ」アイコンをクリックするか、F1 を押してください。
- 検証プロセスで検出した問題を解決した後で、プラン・ヒントをデプロイします。
- 「ヒントのデプロイ」アイコンをクリックします。
- 「ヒントのデプロイ」ウィンドウでは、ヒントの名前や SQL ステートメントを識別するために使用する番号などのオプションを指定します。このウィンドウに関するヘルプ情報を見るには、左下隅にある「ヘルプ」アイコンをクリックするか、F1 を押してください。
- 「デプロイ」をクリックします。
ワークフロー・アシスタントがヒントをデプロイできる場合、「ヒントのデプロイの結果 (Result of Deploying the Hint)」ウィンドウが開き、以下の情報が表示されます。
- PLAN_TABLE 表内のプラン・ヒントを作成するために使用された SQL ステートメント。
- PLAN_TABLE 表内にある新規レコード。