Apache Tomcat サーバーの構成

Apache Tomcat バージョン 5.5 またはバージョン 6 (すべてのリリース) のタイプの Web サーバーの構成には、SOAP エンジンのインストール (SOAP/HTTP メッセージ・プロトコルを使用する場合)、および DB2® または Informix® JAR ファイルの Apache Tomcat インストール済み環境の common/lib ディレクトリーへのコピーが関係しています。また手動でデータベース接続プールを構成したり、ワークベンチにそれを作成させることもできます。

Web サービスをデプロイする際、ワークベンチを使用してデータベース接続プールを作成する場合には、以下の手順の 1 から 3 のステップだけを実行してください。その後、その Web サーバーをワークベンチの「サーバー (Servers)」ビューに追加します。Web サービスをデプロイする際、「Web サービスのデプロイ」ウィザードの「Web サーバーとのデータベース接続の登録」チェック・ボックスを選択します。

Apache Tomcat 5.5 またはバージョン 6 サーバーを構成するには、以下のようにします。

  1. SOAP/HTTP メッセージ・プロトコルを使用する予定の場合、ワークベンチが Apache Tomcat バージョン 5.5 またはバージョン 6 サーバーに関してサポートしているいずれかの SOAP エンジンをインストールします。サポートされる Web サーバー、SOAP エンジン、およびデータベース』を参照してください。
  2. データ・ソースとして DB2 データベースを使用している場合、DWB_installation_directory¥plugins¥com.ibm.datatools.db2¥driver にある以下のファイルを Apache Tomcat インストール済み環境の common/lib ディレクトリーにコピーします。
    • db2jcc.jar
    • DB2 for z/OS® の場合: db2jcc_license_cisuz.jar
    • DB2 for Linux®, UNIX®, and Windows® の場合: db2jcc_license_cu.jar
  3. Informix Dynamic Server (IDS) データベースを使用している場合、Informix ドライバー用の JAR ファイルを Apache Tomcat インストール済み環境のクラスパスに追加します。 このファイル名は ifxjdbc.jar です。
  4. ワークベンチを使用して Web サービスをデプロイする予定がない場合、$CATALINA_HOME/conf ディレクトリーの下にある server.xml ファイルで次のリソース定義を /Server/GlobalNamingResources セクションの下に追加します。 DB2 データベースの定義例を以下に示します。
    <Resource 
      name="jdbc/sample" 
      type="javax.sql.DataSource" 
      url="jdbc:db2://emme.svl.ibm.com:50000/sample" 
      validationQuery="select * from employee" 
      driverClassName="com.ibm.db2.jcc.DB2Driver" 
      password="db2admin" 
      maxActive="4" 
      maxWait="5000" 
      maxIdle="2" 
      username="db2admin"/>
    Informix Dynamic Server (IDS) データベースの場合、driverClassName の値に com.informix.jdbc.IfxDriver を使用します。 このステップを完了すると、Web サーバーが構成されます。この手順の残りのステップを実行する必要はありません。
  5. ワークベンチを使用して Web サービスをデプロイするものの、ワークベンチが自動的にデータベース接続プールを作成しないようにする場合には、以下のステップを実行してグローバル・データベース・プールを作成します。
    1. Apache Tomcat バージョン 5.5 またはバージョン 6 Web サーバーをワークスペースに追加します。
      1. サーバー (Servers)」ビューがまだ開いていない場合には、「ウィンドウ」 > 「ビューの表示」 > 「その他」を選択します。 「ビューの表示」ウィンドウで、「サーバー」フォルダーを展開して 「サーバー (Servers)」を選択します。
      2. サーバー (Servers)」ビューを右クリックしてから「新規」 > 「サーバー」を選択します。
      3. 「新規サーバー」ウィザードの指示に従って、Web サーバーを追加します。
    2. ワークスペースで、J2EE パースペクティブに切り替えます。
    3. プロジェクト・エクスプローラーで、「サーバー (Servers)」フォルダーを展開してから、ご使用の Web サーバーのフォルダーを展開します。
    4. server.xml ファイルをダブルクリックして、これをエディターで開きます。
    5. エディターでノード「Server」 > 「GlobalNamingResources」を展開して、Resource エントリーを作成します。 Resource エントリーに以下の属性が含まれるように変更を加えます。
      • driverClassName
      • maxActive
      • maxIdle
      • maxWait
      • name
      • password
      • type
      • url
      • username
      • validationQuery
      図 1. DB2 データ・ソースの Resource エントリーの例
      server.xml ファイルの内容。

      こうした属性の定義に関しては、Apache Tomcat バージョン 5.5 またはバージョン 6 の資料を参照してください。

    6. リソースの name 属性の値を記録します。 このリソースを使用する Web サービスをデプロイする場合、サービスの artifact.DataSourceGlobalName パラメーターの値はこの name 属性の値と一致しなければなりません。artifact.DataSourceGlobalName パラメーターの値には大/小文字の区別があります。

フィードバック