日付と時刻の形式

Rational® DOORS® データベースには、1970 年から 2036 年までの Rational DOORS 日付値が UTC (世界協定時刻) 形式で格納されています。UTC は、国際時間の標準として開発されました。GMT (グリニッジ標準時刻) と UTC はほぼ同じですが、UTC は夏時間 (DST) を認識せず、24 時制で表記されます。UTC の 0 時は、GMT の深夜です。24 時制のローカル時間は、所在地に基づいて時間を加算または減算することで UTC に変換されます。子午線からその地域までの距離と夏時間が考慮されます。

あるタイム・ゾーンでデータを編集すると、編集を行った時刻が各 Rational DOORS クライアントのローカル時間で記録されます。一方、データベース・サーバーには UTC 形式の絶対時間で保存されます。

例えば、カナダの大西洋地域のユーザーが、ローカル時間の 11:00 にベースラインに署名します。その後、この署名を太平洋地域のユーザーが表示するものとします。太平洋地域のユーザーから見たこの署名時刻は 7:00 です。サーバー上では署名時刻が UTC で保存されます (15:00)。

記録される時刻はデータベース・サーバーの時刻です。クライアントの時刻ではありません。クライアントやサーバーのタイム・ゾーンとは無関係に、UTC で保存されます。

8.0 より前のバージョンの Rational DOORS では、タイム・ゾーンを調整するための情報が日付属性値に含まれていませんでした。このため、移行したデータの日付属性値が適切に表示されない場合があります。例えば、複数のタイム・ゾーンに点在するクライアントからデータを操作すると、サスペクト・リンクが正常に機能しない場合があります。

旧バージョンで作成したデータをこのバージョンで開いて保存すると、日付と時刻の値に UTC タイム・スタンプが付与されます。このタイム・スタンプは、保存操作を行っているクライアントが属しているタイム・ゾーンの値になります。このバージョンで保存された移行済みデータは、このバージョンで作成したデータと同じように動作します。


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