例では、パーティションを使用して別のデータベースとデータを共有する方法を示しています。 最初の例では、パーティション・ファイルに入ったデータを送信する場合のプロセスの仕組みを説明し、2 番目の例ではパーティション・ファイルに入ったデータを受信した場合に必要な作業を示します。
パーティション・ファイルに入ったデータの送信
- パーティション定義を作成します。これは、パーティションに含めるデータ、およびユーザーがデータのインポート時にそのデータに対して持つことができるアクセス権限を定義するものです。 『パーティション定義の作成』を参照してください。
- パーティションをエクスポートします。これによって、パーティション・ファイルが作成され、パーティション定義で定義したデータがそのファイルにコピーされます。
『パーティション定義のエクスポート』を参照してください。
パーティション・ファイル内のいずれかのモジュールに対する編集権限を付与した場合は、Rational DOORS によってデータベース内のコピーがロックされて読み取り専用になります。 パーティション・ファイル内の各モジュールは、データベースまたはパーティションのいずれかで読み取り専用になっています。
- パーティション・ファイルを、他の文書ファイルを送信するときと同じ方法で送信します。
- パーティション・ファイルを受信したユーザーは、そのファイルを自分の Rational DOORS データベースにインポートします。 このユーザーは、与えられたアクセス権限の制限内でデータを操作します。 このユーザーは、データに対する更新を含んだ同期ファイルを返送する場合も、作業を完了してリターン・ファイルを送信する場合もあります。
- 同期ファイルを受信した場合は、使用しているデータベースをリモート・データベースで行われた更新と同期させます。 パーティションに関連付けられたロックはすべてそのまま維持されます。 『エクスポートされたパーティションの同期』を参照してください。
- リモート・データベース内のユーザーは、データの更新を終了したら、リターン・ファイルを作成してこれを送信します。 このファイルを使用しているデータベースに再結合すると、リモート・データベースで行われたすべての更新が元のデータに適用されます。 パーティションに関連付けられていたロックはすべて解除されます。 『パーティションの再結合』を参照してください。
パーティション・ファイルに入ったデータの受信
- ホーム・データベースにパーティションをインポートします。 パーティション・ファイル内のデータが、送信元データベースで設定されていたアクセス制御とともに、使用しているデータベースにコピーされます。 『パーティションのインポート』を参照してください。
- 必要に応じてデータを更新してください。
注: インポートしたパーティションから作成されたオブジェクトに対する管理者権限はありません。
このため、モジュールを共有編集用にセットアップするなどの管理作業を実行することはできません。
- 作業中に送信元データベースに更新を送り返すには、同期ファイルを作成して送信します。 『インポートされたパーティションからの同期ファイルの作成』を参照してください。
- データの更新が完了したら、インポートしたパーティションを返します。 『インポートされたパーティションのリターン』を参照してください。
この操作で リターン・ファイルが作成され、パーティションのデータがファイルにコピーされます。 このとき、以下の 2 つの操作のうちいずれかを選択します。
- データベースからすべてのパーティション・データを削除する。
- データベースでパーティション・データを保持する。しかし、状況はリセットされ、通常のローカル・データと同じように扱うことができる。
注: インポートされたパーティションの一部であるモジュールを含むようなパーティション定義を作ることもできますが、お勧めしません。
どのパーティションにもデータを再結合または復元できないためです。