あるタイム・ゾーンでデータを編集すると、編集を行った時刻が各 Rational DOORS クライアントのローカル時間で記録されます。一方、データベース・サーバーには UTC 形式の絶対時間で保存されます。
例えば、カナダの大西洋地域のユーザーが、ローカル時間の 11:00 にベースラインに署名します。 その後、この署名を太平洋地域のユーザーが表示するものとします。 太平洋地域のユーザーから見たこの署名時刻は 7:00 です。サーバー上では署名時刻が UTC で保存されます (15:00)。
記録される時刻はデータベース・サーバーの時刻です。クライアントの時刻ではありません。 クライアントやサーバーのタイム・ゾーンとは無関係に、UTC で保存されます。
8.0 より前のバージョンの Rational DOORS では、タイム・ゾーンを調整するための情報が日付属性値に含まれていませんでした。 このため、移行したデータの日付属性値が適切に表示されない場合があります。 例えば、複数のタイム・ゾーンに点在するクライアントからデータを操作すると、サスペクト・リンクが正常に機能しない場合があります。
旧バージョンで作成したデータをこのバージョンで開いて保存すると、日付と時刻の値に UTC タイム・スタンプが付与されます。 このタイム・スタンプは、保存操作を行っているクライアントが属しているタイム・ゾーンの値になります。 このバージョンで保存された移行済みデータは、このバージョンで作成したデータと同じように動作します。