Rational DOORS データベース・サーバー・ログ・ファイルの構成

Rational DOORS 9.4 では、サーバー・サイド・ログ・ファイルをより良く制御できるようになりました。

ログ・ファイルのサイズに制限を設けること、古いファイルの自動クリーンアップをセットアップすること、 出力ログ・ファイルの形式を選択すること、ログ・レベルを変更すること、およびサーバーを再始動せずにログ構成を変更することが可能です。 この構成ファイルは 60 秒間隔でモニターされています。 このファイルが変更されると、変更内容がこの時間内に反映されます。

Rational DOORS サーバーでは、引き続き旧式のロギングがサポートされています。 旧式のロギングを有効にするには、コマンド行スイッチ -logfile (-l) を使用します。 (『Rational DOORS データベース・サーバー用のコマンド行スイッチ』を参照してください。)

ログ・ファイルに記録される情報は、XML ベースの構成ファイルによって制御されます。 デフォルトで、DOORS ルート・パス (すなわち、C:¥Program Files¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.4) の下に サンプル・ファイル「logging-config.xml」が用意されています。 構成ファイル・パスは、レジストリー・エントリー logxconfig (DOORS_Server の下にある) に指定するか、 またはコマンド行オプション「-x」または「-logxconfig」の後に指定します。

ログ・ファイルの生成先となる有効なフォルダー・ロケーション・パスが組み込まれるように サンプル logging-config xml ファイルを構成する必要があります。

例えば、次のようにします。

<param name="file" value="${LOG_FOLDER_LOCATION}/IBM/DOORS/log/SystemError.log" /> は、<param name="file" value="C:/My Server Log/IBM/DOORS/log/SystemError.log" /> のように変更できます。

logging-config.xml ファイルの更新

基本的に、logging-config.xml ファイルには 2 つのセクションが含まれています。

最初のセクションには、各ログ・ファイルのログ・ファイル・パス、ログ・レベル、最大ファイル・サイズ、最大バックアップ索引、 および形式に関する設定を示すアペンダーのリストが含まれます。

ログ・モードは 5 つ (FATAL < ERROR < WARN < INFO < DEBUG) あります (各ログ・レベルに対して記録される情報は、ログに記録される情報の優先順位が同じか、それ以下となるすべての情報です)。

2 つ目のセクション・ロガーには、ログ・モード全体に関する設定と、ロギング用に有効にされるアペンダーのセットが示されます。

ロギングを無効にするには、優先順位レベルの値を「off」に設定します。

logging-config.xml ファイルで使用されるパラメーターについて次の表で説明します。

セクション名 パラメーター名 説明
アペンダー・セクション・パラメーター      
  appender name これは、有効になっているすべてのアペンダーを記述するために後で使用されるアペンダーの名前です。 任意の値。 例: SystemOutAppender
  file このパラメーター値に指定されたファイル名と、このパラメーター値に含まれるロケーションで、ログ・ファイルが作成されます。 ご使用のシステムにおいてアクセス可能なロケーション。
  append true: file パラメーターで指定されたファイルに追加します。 false: file パラメーターで指定されたファイルを上書きします。 true/false
  Threshold このパラメーターはログ・モードを設定します。 off、fatal、error、warn、info、debug
    threshold が fatal に設定されている場合、ログ・ファイルには、致命的エラー情報のみが記録されます。  
    threshold が error に設定されている場合、ログ・ファイルには、致命的エラー情報とエラー情報のみが記録されます。  
    threshold が warn に設定されている場合、ログ・ファイルには、致命的エラー情報、エラー情報、および警告情報のみが記録されます。  
    threshold が info に設定されている場合、ログ・ファイルには、致命的エラー情報、エラー情報、警告情報、および通知情報が記録されます。  
    threshold が debug に設定されている場合、 すべての情報 (すなわち、致命的エラー情報、エラー情報、警告情報、通知情報、およびデバッグ情報) が記録されます。  
    threshold が off に設定されている場合、ロギングは無効になります。  
  MaxFileSize このパラメーターはログ・ファイルの最大サイズを設定します。 ログ・ファイルのサイズがこの制限値に達すると、新規ログ・ファイルが作成されます (ファイル名の末尾に増分番号が付きます)。 単位を指定した任意の値。 例: 1000KB
  MaxBackupIndex このパラメーターは、ロガーに対して作成されるファイルの最大数を設定します。 ファイル数がこの値に達すると、最も古いファイルに戻って、そのファイルが上書きされます。 任意の整数。
  Conversion Pattern このパラメーターは、情報がログ・ファイルに記録されるときの形式を指定します。 %d{dd MMM yyyy HH:mm:ss:SSS} [%p] %m%n : 日付で始まる
    基本的に、日時形式、ログのタイプ (ログ・モード)、およびログに記録される情報の要約が含まれます。 この順序は、ログを参照するときの好みに合わせて変更できます。 [%p] %m%n %d{dd MMM yyyy HH:mm:ss:SSS} : ログ・モードで始まる
ロガー・セクション・パラメーター      
  priority これは、ロギング全体に対するログ・モード・レベルを設定します。 ロギングを無効にするには、このパラメーター値を「off」に設定します。 off、fatal、error、warn、info、debug
  appender-ref ref の値には、上記のアペンダー・セクションで定義したアペンダーの名前が含まれます。 上記のすべてのアペンダーで定義された内容に応じて、アペンダー名を指定する必要があります。 <appender-ref ref="DOORSConsoleAppender"/>
    複数のアペンダーを有効にするには、複数の <appender-ref> タグを作成します。 <appender-ref ref="SystemOutAppender"/>

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