データの整合性の問題を識別および修復するには、データベース整合性チェッカーを使用します。
このタスクについて
次の項目を検査できます。
- 親項目から子項目への参照に対応する子から親への参照があること。
- 2 つの異なる親項目の子として参照される子項目が存在しないこと。
- データベース内の各項目が、別の項目の子として参照されていること。親から参照されていない項目 (およびその下の子) は、Rational DOORS データベース・エクスプローラーに表示されません。このようなデータは「Lost and Found」フォルダーに復旧されます。
- データベース内の各プロジェクトは、プロジェクト・ビュー・リスト内にエントリーを持ちます。プロジェクト・ビュー・リストは、Rational® DOORS® がデータベース・エクスプローラーの「プロジェクト・ビュー」を生成する際に使用するリストです。
データベースの整合性検査が完了したら、ウィザードを使用してデータベース内の矛盾を修復し、復旧したデータを移動したり復元したりすることができます。
制限付きの不整合チェックを実行して、選択したフォルダーまたはプロジェクトの内容をチェックすることができます。プロジェクトやフォルダーの不整合チェックでは、他の項目から参照されているデータはチェックできません。チェック可能なデータは次の通りです。
- 存在しないデータ
- 複数の親から参照されている項目
- プロジェクト・リストに含まれていないプロジェクト
手順
- 管理者ユーザーとして Rational DOORS にログインします。データベース整合性チェッカーを実行できるのは管理者ユーザーだけです。
- データベース内のデータをすべて検査するには、データベース
を選択します。
特定のプロジェクトまたはフォルダーにあるデータを検査するには、
対象のプロジェクトまたはフォルダーを選択し、「ファイル」>「整合性の検査」をクリックします。 「データベース整合性検査」ウィザードが表示されます。
注: データベース・サーバーのバージョンが 7.0 SP1 かそれより前である場合は、データの整合性を検査できません。データベース・サーバーが対応していない場合は、エラーが表示されます。
- ウィザードの手順に従って検査を行い、必要に応じてデータの整合性に関する問題を修復します。 ウィザードのページについて詳しくは、
「ヘルプ」をクリックしてください。
次のタスク
ログ・ファイルの作成を選択した場合は、整合性検査の結果を表示できます。
ログ・ファイルは、整合性チェッカー実行時に指定したディレクトリーに作成されます。ログ・ファイルには 3 つのセクションがあります。
- 1 番目のセクションには検査された全項目のリストが、検査の日時とともに記録されています。整合性の問題を持つ項目には *** のマークが付き、問題の概説が記述されます。
- 2 番目のセクションには検出された各問題の概要が記録されています。この概要は、検査の際に各項目に存在していた親参照および子参照の詳細を示します。
- 最後のセクションには、データベースに対して行われた修復の詳細が記録されています。失敗した修復には *** のマークが付きます。