関連するチェンジ・プロポーザルのグループの作成と編集

Rational® DOORS® の要件は、同一モジュール内または異なるモジュール内の他の要件と関連付けられていることがしばしばあります。ユーザーは、関連するチェンジ・プロポーザルのグループを作成できます。例えば、ユーザー要件に関するチェンジ・プロポーザルを提案すると、それに関連するシステム要件やテスト要件も変更しなければならない場合があります。これらのチェンジ・プロポーザルを同じグループの中に置くことは、それらを同時に評価し、まとめて適用するかまったく適用しないかを選択できることを意味します。

このタスクについて

グループには、Rational DOORS データベース階層でそのグループより下にあるすべてのチェンジ・プロポーザル・システムのチェンジ・プロポーザルを含めることができます。多数のチェンジ・プロポーザル・システムおよびモジュールのチェンジ・プロポーザルを 1 つのグループで保持する場合は、フォルダーまたはプロジェクトの最上位階層にグループを作成します。このグループには、すべての下位階層からアクセスできます。

マルチプル・チェンジ・プロポーザルもグループに含めることができます。

また、重複セット内のチェンジ・プロポーザルのうち、プライマリー・チェンジ・プロポーザルはグループに含めることができます。セット内の重複プロポーザルは含めることができません。

次の表に示すように、2 種類のグループがあります。

表 1. チェンジ・プロポーザル・グループのタイプ
グループの種類 説明
マスター このグループのチェンジ・プロポーザルはすべて、グループのステータスを継承します。

レビュー・チームによるチェンジ・プロポーザルの承認もれを避けたい場合は、チェンジ・プロポーザルをマスター・グループに置きます。例えば、異なる複数の要件に対して変更を提案している場合は、それらの変更がすべて検証されない限り、変更が有効になりません。

従属 グループ内の個々のチェンジ・プロポーザルは個別にレビューできます。 スレーブ・グループは、レビュー・プロセス内で最も進行が遅いチェンジ・プロポーザルからそのステータスを継承します。例えば、「新規」「承認済み」「保留中」、および「レビュー中」の状況を持つチェンジ・プロポーザルが従属グループに存在する場合、そのスレーブ・グループの状況は「保留中」になります。

複数のチェンジ・プロポーザルをまとめて検討したい場合は、それらを従属グループに入れます。

従属グループ内のチェンジ・プロポーザルが 1 つでもレビュー・サイクルに移行すると、すぐに従属グループの状況が「新規」から変更されます。

グループを作成するユーザーが、グループの所有者になります。グループ所有者は チェンジ・プロポーザル管理者でもあれば、グループのタイプと状況を変更できます。 グループ所有者が標準ユーザーの場合は、グループ所有者が変更できるのはグループ・タイプのみです。

手順

  1. データベース・エクスプローラーで、該当するプロジェクトまたはフォルダーを選択し、「ツール」>「チェンジ・プロポーザル・システム」>「グループの管理」の順にクリックします。
  2. 階層を移動するには、「上方に検索」または「下方に検索」ボタンを使用します。「グループの管理」ツールを開いたフォルダーとデータベース・ルートの間のみ移動できます。
  3. 「新規」をクリックします。
  4. 「名前」ボックスにグループの名前を入力し、グループの「タイプ」を選択します。 グループのタイプはいつでも変更できます。
  5. 「OK」をクリックします。
  6. グループを編集するには、リストからグループを選択して「編集」をクリックします。 グループの「名前」および「タイプ」を変更できます。グループのタイプが「マスター」である場合は、その「状況」を変更できます。

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