Change Management for Rational DOORS の概要

Change Management for Rational® DOORS® は、要件の変更に関するフォーマル・プロセスを実施したり、要件を変更要求または作業項目にリンクすることによって要件の実装を追跡管理したり、要件を収集したりするためのツールです。要件の収集は、新しい Rational DOORS 文書の基礎としての役割を果たすデータを変更管理ツールからインポートすることによって行います。

Change Management for Rational DOORS の使用

変更管理機能を使用する前に、変更管理サーバーを準備して、この機能を構成する必要があります。詳細については、以下を参照してください。

変更管理サーバーの準備と構成が完了したら、この機能を使用する用意が整ったことになります。Change Management for Rational DOORS に用意されている機能は、以下の 3 つのカテゴリーに分類できます。
ユーザーは、要件変更管理機能を使用して以下の作業を実行できます。
  • ハイレベルのシステムへの変更を提案します。
  • 変更を 1 つ以上の要件変更要求 (RCR) にカテゴリー化します。
  • それらの要求に関連した要件の変更を提案し、レビューし、適用します。
ユーザーは、要件の実装に関して以下のような作業を実行できます。
  • 実装に至るまで要件をトレースします。
  • 要件を実装した直後に可視化します。
  • 満たされた要件の数に基づいてプロジェクトの状況を判別します。
  • 要件の変更がプロジェクトに及ぼす影響を評価します。

ユーザーは、変更管理ソフトウェアから Rational DOORS に機能拡張要求をインポートして、新しい Rational DOORS 文書の基礎として使用できます。

機能

Change Management for Rational DOORS を使用して、以下の作業を実行できます。

  • 要件に関する 1 つ以上の実装要求 (IR) を作成します。
  • 1 つ以上の既存の実装要求を 1 つ以上の要件に関連付けます。
  • Rational DOORS の要件オブジェクトに含まれている実装要求情報に直接アクセスします。
  • 要件モジュールのアクティビティー報告書を実行し、要件を実装する変更要求 (CR) に関連した要件を表示します。
  • CR を作成したり、表示したり、変更したりします。
  • 変更管理ソフトウェアから Rational DOORS に CR をインポートします。
  • 要件変更を提案し、その提案した変更を CR に関連付けます。
  • CR とそれに関連する提案済みの要件変更をレビューします。
  • 提案済みの要件変更を Rational DOORS に適用します。

利点

Change Management for Rational DOORS を使用すれば、組織として要求駆動型の開発プロセスを実施するときに、以下のような利点があります。

  • 要件を明確に定義し、伝達することによって、開発チームが本来の業務に集中し、作業のやり直しを削減して、生産性を改善することが可能になります。
  • 要件と開発アクティビティーの関連を自動的に確立することによって、プロセス制御と生産性を改善できます。
  • 要件と開発アクティビティーの関連をリアルタイムで可視化することによって、フィーチャー・クリープを削減し、開発プロセスを合理化できます。
  • ユーザーから送信された機能拡張要求と問題をインポートして、新しい要件の基礎として使用することによって、顧客から報告された問題を追跡管理したり、再利用したりすることが可能になります。

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