外部アプリケーションの URI への属性のマッピング

属性を Uniform Resource Identifiers (URI) にマップすることで、外部アプリケーションと統合されるすべてのモジュールにわたって、属性の一貫した OSLC 表現を作成できます。外部アプリケーションとしては、Rational® Engineering Lifecycle Management、Rational Insight、および OSLC を使用して IBM® Rational DOORS® と統合されるアプリケーションなどが挙げられます。

このタスクについて

複数のモジュールで使用されている属性は、属性が各モジュールで同じ名前およびタイプを持つ場合でも、それらのモジュール内で固有の ID を持ちます。 その結果として、同じ属性が複数のモジュール内にある場合、外部アプリケーションはその属性を各モジュール内で異なる属性であるかのように扱います。この振る舞いにより問題が発生する可能性があります。 例えば、Rational Insight は、同じ属性値を複数のモジュールにわたって一貫した内容でレポートしない可能性があります。

属性マッピングでは、同じ名前とタイプを持つが異なるモジュール内にある属性に、単一の URI が割り当てられます。 このマッピングによって得られる一貫した OSLC 表現を使用することで、外部アプリケーションは複数のモジュールにわたって等しい属性を認識およびレポートできるようになります。

システム属性は、定義済みのデフォルト URI によって識別されます。これらの属性と URI はデフォルトのプロパティーですが、チームや顧客のニーズに合わせて変更できます。属性と URI 識別子の詳細は、関連リンクで Resource Description Framework のリソースを参照してください。
表 1. システム属性とデフォルト URI
システム属性 デフォルト URI
絶対番号 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#absoluteNumber
作成者 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#createdBy
作成日 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#createdOn
作成方法 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#createdThru
説明 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#description
最終変更者 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#modifiedBy
最終変更日 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#modifiedOn
名前 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#name
オブジェクト見出し http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#objectHeading
短いオブジェクト・テキスト http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#objectShortText
オブジェクト・テキスト http://jazz.net/ns/rm#primaryText
接頭語 http://jazz.net/ns/rm/doors/attribute#prefix
制約事項:
  • Rational Insight レポートには、以下の情報は含まれていません。
    • Rational DOORS オブジェクトから外部 Web URL へのリンク
    • 属性 DXL
  • 属性 DXL も、マッピングには使用できません。

手順

属性を URI にマップするには、以下の手順に従います。

  1. IBM Rational DOORS クライアントで、「ファイル」 > 「マッピング」をクリックします。 「属性およびリンク・マッピング (Attribute and Linking Mapping)」ウィンドウが開きます。
  2. 「属性」ページで、「追加」をクリックします。
  3. 「データベース・エクスプローラー」ペインで、モジュールを探して選択します。
  4. 「属性」ペインで、1 つ以上の属性を選択し、「OK」をクリックします。
  5. 「マップされた属性」リストで属性を選択して、次のいずれかの操作を実行します。
    • 「編集」をクリックします。 「URI の編集」ウィンドウに URI を入力し、「OK」をクリックします。
    • 「推奨」をクリックし、推奨 URI を以下の項目に割り当てます。
      • マップされた URI を持たない属性
      • 選択された属性
      • すべての属性
      推奨 URI を属性に割り当てるには、まず「属性およびリンクのマッピング」ウィンドウの「一般」ページで、デフォルト名前空間を入力する必要があります。 推奨 URI の入力後、URI を編集できます。
  6. 「OK」または「適用」をクリックし、属性マッピングを保存します。

次のタスク

URI マッピングを作成または編集し、それらのマッピングを外部アプリケーションで使用可能にする準備ができたら、「属性およびリンクのマッピング」ウィンドウの「一般」ページで、更新を公開します。更新を公開するには、外部アプリケーション内のデータ全体の再ロードが必要になる場合があります。したがって、可能な限り複数のマッピング変更を集約してまとめて適用することで、公開イベントの数を最小限に抑えてください。

重要:

属性マッピングを変更すると、それらの変更は、一致する属性が含まれているリソースの OSLC 表現に影響を与えます。取り込む側のアプリケーションは、マッピング変更をデータ変更と見なして、関連するすべてのリソースを再ロードすることが必要になる場合があります。 変更を再ロードするのにかかる時間は、影響を受けるリソースの数に依存します。更新の公開は慎重に行ってください。

作業セットに含まれているモジュール内の属性のマッピングを追加または変更する場合は、作業セットを更新する必要があります。 例えば、Rational Engineering Lifecycle Manager に取り込まれる属性のマッピングを変更する場合は、作業セットを更新して、その属性が Rational Engineering Lifecycle Manager に表示されるようにします。属性のマッピングを公開した後に、作業セットからモジュールを除去して、変更を適用します。 次いで、モジュールを作業セットに戻して、変更を適用します。


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