属性タイプの作成

Rational® DOORS® で提供される基本タイプを使用して属性定義を作成できます。属性定義に対してカスタム属性タイプを作成することもできます。

始める前に

属性タイプを作成するには、モジュールに対する作成権限および変更権限が必要であり、また、モジュールが排他編集モードで開いていなければなりません。

このタスクについて

Rational DOORS には、次の表に示すように、いくつかの基本タイプがあります。
表 1. 基本タイプ
基本タイプ 説明
テキスト 段落、または改行文字を含むことができます。

入力できる文字の数に制限はありません。

ストリング 段落、または改行文字を含むことができません。

入力できる文字の数には 968 という上限があり、これには隠し文字が含まれます。例えば、リッチ・テキストは隠し文字を含んでおり、それらの文字は 968 文字の一部に含まれます。Unicode 文字と拡張 ASCII 文字は、標準 ASCII 文字より多くの内部ストレージ・スペースを使用します。

968 文字より多くの文字を含む値を入力しようとすると、エラーが報告されて値が切り捨てられます。多数の文字を入力する必要がある場合は、テキスト属性を使用してください。

整数 整数を格納します。正負のいずれの数値も格納できます。
実数 10 進数を格納します。正負のいずれの数値も格納できます。
日付 日付を格納します。
列挙 値のリスト。列挙型属性に対して値のリストを定義する必要があります。

例えば、基本タイプとして「列挙型」を、値として「高」、「中」、「低」を使用する「優先順位」という属性タイプを定義することができます。

ユーザー名 Rational DOORS ユーザー名。この属性タイプは、Rational DOORS データベースの現行ユーザーにリンクされます。このタイプを使用する Rational DOORS 属性は、ユーザーが Rational DOORS データベースから削除されたときに更新されることがあります。

これらの基本タイプからタイプを作成できます。例えば、基本タイプとして「整数 (Integer)」を使用する、0 から 100 の範囲の値を持つことができる「パーセント」というタイプを作成します。次に、「パーセント」タイプの各種の属性を作成します。ユーザーがこれらの属性に割り当てることができるのは 0 から 100 までの整数値だけであることがわかります。Rational DOORS では、それ以外の値を無効な値としてすべて拒否します。

タイプを使用して、属性に使用される測定単位を示すことができます。 例えば、基本タイプとして「整数 (Integer)」を使用する「Kg」というタイプを作成します。次に、「Kg」タイプの「重さ」という属性を作成します。 ユーザーが「重さ」属性の値を見ても、その重さの測定単位がわからない場合、属性タイプを調べることによって、その単位が Kg であることを確認できます。

Rational Insight と統合している場合、サポートされる事前定義 URI を属性タイプに割り当てる必要があります。 事前定義 URI については、『モジュールの属性の事前定義 URI』を参照してください。

手順

  1. 「編集」 > 「タイプ」の順にクリックします。
  2. 「新規」をクリックするか、コピーするタイプを選択して「コピー」をクリックします。
  3. 「タイプ名」フィールドに新しい属性タイプの名前を入力し、必要なオプションを選択します。 オプションについて詳しくは、「ヘルプ」をクリックしてください。
  4. 「OK」をクリックして属性タイプを作成します。

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