このタスクについて
作業セット
作業セットは、どの Rational DOORS プロジェクト、フォルダー、およびモジュールが、以下の外部アプリケーションで使用可能かを決定します。
- TRS は、コンシューマー・アプリケーションにデータを提供します。コンシューマー・アプリケーションは、ライフサイクル照会エンジン (LQE) を使用し、索引を構築して、多くのツールで収集されるエンジニアリング・データを、可視化、分析、および編成します。
Rational Engineering Lifecycle Management は、LQE を使用して Rational DOORS データを取り込みます。
- リンク・ディスカバリー機能は、Rational DOORS と統合されている外部アプリケーションが、Rational DOORS 内の OSLC リンクを検出してその外部アプリケーションで表示することを可能にします。
- Rational Insight は、Rational DOORS から抽出されてレポート・データウェアハウスにインポートされたデータをレポートします。
作業セットは、関連データに焦点を絞って分析およびレポートを行うのに役立ちます。Rational DOORS のリポジトリーには、膨大な量のデータを格納できます。作業セットによって、無関係のプロジェクト、フォルダー、およびモジュールの処理が不要となるため、正確なビジネス・アナリティクスを効率的に収集できるようになります。さらに、無関係な情報が排除されると、システム・パフォーマンスが向上します。
属性およびリンク・タイプ・マッピング
Uniform Resource Identifier (URI) を使用すると、外部アプリケーションとの統合が可能なすべてのモジュールにわたって、名前やタイプが同じ属性とリンク・タイプの一貫した OSLC 表現を作成できます。
複数のモジュールで使用されている属性およびリンク・タイプは、同じ名前およびタイプを持つ場合でも、それらのモジュール内で固有の ID を持ちます。 外部アプリケーションは、これらの属性およびリンクを異なるタイプとして扱います。 このように扱われるため、モジュール間で一貫した照会やレポート作成を行うことができません。 属性とリンク・タイプのマッピングでは、名前やタイプが同じであっても異なるモジュール内に存在する属性とリンク・タイプに単一の URI が割り当てられます。このマッピングを通じて得られる一貫した OSLC 表現により、外部アプリケーションは、複数のモジュールにわたる等しい属性とリンクを認識できるようになります。
複数のモジュールで使用されている属性およびリンク・タイプは、名前やタイプが同じであっても、それらのモジュール内で固有の ID を持ちます。例えば、あるモジュール内で ABC という名前の整数属性を作成してから、そのモジュールをコピーした場合は、この ABC 属性は新規モジュール内で異なる ID を持ちます。以下に示す 2 つの ABC 属性 ID の例のように、これらの ID は各モジュールに対して固有であり、わかりにくいものとなっています。
http://myserver:8080/dwa/oslc/shapes/requirement/urn:telelogic::1-46dd5d7806b96973-M-00000666/attr-123
http://myserver:8080/dwa/oslc/shapes/requirement/urn:telelogic::1-46dd5d7806b96973-M-00000626/attr-327
リンク・タイプも各モジュール内で固有です。このようにモジュール・レベルで属性とリンク・タイプの ID が固有であることは、外部アプリケーション内の複数のモジュールにわたる一貫した照会とレポート生成の妨げとなります。
この問題を回避するために、属性とリンク・タイプを Uniform Resource Identifier (URI) にマップすることで、複数のモジュールにわたる共通の表現を作成できます。以下に示す ABC 整数属性の共通 URI の例のように、URI は一貫したわかりやすいものであるため、照会と分析の能力が向上します。
http://www.mycompanyname.org/rm/predicate#ABC_Integer
属性とリンク・タイプを一貫した URI にマップすると、外部アプリケーションは複数のモジュールにわたる等しい属性とリンクを認識できます。
属性とリンク・タイプを URI にマップするには、以下の条件が満たされている必要があります。
- 属性の名前とタイプは各モジュール内で同じである必要があります。
- 作業セットと報告可能な形式が、モジュール、属性、およびリンク・タイプを外部アプリケーションと統合できるように構成されている必要があります。
報告可能な形式
報告可能な形式を使用して、Rational Insight でのレポート作成で使用可能にする属性とリンク・タイプを指定できます。