Rational® DOORS® の 9 より前のバージョンからバージョン 9.5 にアップグレードすると、以前のバージョンはシステムに保持されます。
Rational DOORS 9.5 は現行バージョンを上書きしません。
現行バージョンとのデータの互換性を確保するために、旧バージョンの Rational DOORS からデータを移行する必要があります。
始める前に
- 現行の Rational DOORS データをバックアップします。
- Rational DOORS 管理者としてログインできる必要があります。
管理者パスワードがわからない場合は、所属する組織のサポート部門に問い合わせてください。
- Rational DOORS バージョン 5 を現在実行中の場合は、データをバージョン 6.0 SR1 に移行する必要があります。
この作業を行うには、Module Migrator DXL を実行する必要があります。
この DXL は、IBM® ソフトウェア・サポートに連絡すれば入手できます。
大規模なデータベースを移行する場合、各 Rational DOORS クライアントが異なるコンピューター上で実行されているのであれば、複数のクライアントで Module Migrator DXL を実行できます。
DXL を使用すると、異なるデータ・セクションを同時に移行できます。
Module Migrator DXL を実行しているときには、どのコンピューター上でも同時に複数の Rational DOORS クライアントを実行しないでください。
このタスクについて
Windows システムの場合のみ、Rational DOORS 9.5 をインストールするときに、以下のデフォルトが適用されます。
- Rational DOORS 9.5 クライアントは、新規ディレクトリー C:¥Program Files¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.5 にインストールされます。
以前のバージョンは上書きされないので、同じコンピューターで現行バージョンを Rational DOORS 9.5 と同時に実行できます。
- インストール後に、アップグレードしたソフトウェアを、をクリックして開始できます。
- Rational DOORS データベース・サーバー・サービスは、 DOORS DB
Server 9.5 と呼ばれます。
- Rational DOORS データベース・サーバーのポート番号は 36677 です。これは、旧バージョンのデフォルト・ポート番号と同じです。
既存のデータベース・サーバーと Rational DOORS 9.5 データベース・サーバーとをコンピューターから実行する場合は、9.5 データベース・サーバーを別のポートで実行する必要があります。
- Rational DOORS 9.5 データベース・サーバーは、「Rational DOORS 9.5」ディレクトリーの空のデータ・ディレクトリーを使用します。
このパスを変更しないでください。このパスを使用すると、既存のデータの移行方法と移行時期をより細かく制御できます。
手順
- バージョン 9.5 をインストールします。 クライアントとデータベース・サーバーのインストールについては、以下を参照してください。
バージョン 9.5 のインストール後に、データを移行できます。
- オプション: 現在バージョン 5 を実行している場合は、バージョン 9.5 に直接移行することはできません。
まずバージョン 6.0 SR1 フォーマットに移行してから、Rational DOORS 9.5 に直接移行する必要があります。
バージョン 6.0 SR1 に移行するのはバージョン 5 データベースのみです。
すべてのクライアントをアップグレードする必要はありません。
データは以下のように移行します。
- バージョン 5 データをバックアップします。
- バージョン 6.0 SR1 のサーバーとクライアントをインストールします。
デフォルトのデータ・ディレクトリーを受け入れる必要があります。
- バージョン 5 データをデフォルトのディレクトリーにコピーします。
- バージョン 6.0 SR1 クライアントを実行します。
- 管理者ユーザーとしてログインします。
- データを移行するには、「確認」をクリックします。
- データを現行バージョンから移行します。 バージョン 6.0 以降であれば、どのバージョンの Rational DOORS からでも Rational DOORS 9.5 にデータを直接移行することができます。
使用できる方法は 4 つあります。
- バージョン 9 の旧リリースからの Rational DOORS 9.5 へのアップグレードの手順に従います。
このオプションを使うと、データの移行時に最大限の制御が可能になります。 Rational DOORS データベース・サーバーとすべての Rational DOORS クライアントをインストールし、それらすべてが空のデータ・ディレクトリーを使用するよう設定します。移行の準備ができるまで、どの
Rational DOORS 9.5 クライアントもデータにアクセスして移行することはできません。
データの移行準備が整った段階で、そのデータを空のディレクトリーにコピーします。Rational DOORS クライアントに管理者ユーザーとしてログインすると、データが Rational DOORS 9.5 に移行されます。
- Rational DOORS 9.5 をインストールするときには、Rational DOORS データ・ディレクトリーで Rational DOORS 9.5 データベース・サーバーが使用されるようにします。
それから、Rational DOORS クライアントを管理者ユーザーとして実行します。
Rational DOORS データ・ディレクトリーのコピーが存在しており、データを移行させる準備ができていることを確認します。
Rational DOORS 9.5 データベース・サーバーを使用しており、管理者パスワードにアクセスできる Rational DOORS クライアントであれば、データを移行することができます。
- 移行するプロジェクトをいったんアーカイブに保存してから、Rational DOORS 9.5 で復元します。
このオプションは、Rational DOORS 9.5 の初期テストにのみ使用します。
データの移行にアーカイブと復元を使用すると、長い時間がかかり、アクセス制御やプロジェクト間のリンクが失われることになります。
- 現在の Rational DOORS データ・ディレクトリのコピーを作成します。 バージョン 7 または 8 のクライアントからコピーされたデータ・ディレクトリーにアクセスして、バージョン 9.5 に移行しないプロジェクトとフォルダーを削除します。
データは段階的に移行することもできます。
Rational DOORS 9.5 が上書きするのは、別のバージョン 9 のインストール済み環境のみです。
バージョン 9.0 より前のバージョンを実行している場合、Rational DOORS データベース・サーバーとすべての Rational DOORS クライアントは、現在使用中のバージョンと共存するようにインストールできます。
データの移行時に選択できます。 一部のユーザーは新規バージョンの Rational DOORS を使用し、他のユーザーは旧バージョンを継続して使用することができるようにしたい場合には、Rational DOORS 9.5 データベース・サーバーが必ず既存のデータベース・サーバーとは異なるポートを使用するようにしてください。