要件変更要求の競合の解決

競合が見つかった場合は、手動でその競合を解決しなければなりません。 手動で競合を解決するには、いずれかの RCR を拒否するか、競合する RCR からいずれかの提案済みの変更を拒否する必要があります。通常は、変更を提案した担当者または文書全体に責任を負う担当者が競合を解決します。

このタスクについて

重要: RCR から提案済みの個々の変更を拒否する場合には注意が必要です。プロポーザル同士の間に相互依存の関係がある場合に、一部のプロポーザルだけを拒否すると、RCR のレンダリングが無効になる可能性があります。例えば、新しい Rational® DOORS® オブジェクトの階層の作成を RCR で提案した場合に、最上位オブジェクトを作成するプロポーザルが拒否されると、他のオブジェクトの親オブジェクトがなくなり、その RCR は無効になります。

排他編集モードまたは共有編集モードでモジュールを開いたときに、デフォルトの RCR に廃止のマークが付いていると、Change Management for Rational DOORS によって「RCR の競合の解決 - DOORS (Conflict Resolution for RCR - DOORS)」ウィンドウが表示されます。

RCR の廃止のマークの詳細については、『承認済みの要件変更要求の適用』を参照してください。

変更管理機能には、RCR の競合を解決するためのオプションがいくつか用意されています。

いつでも「選択されたオブジェクトにナビゲート」をクリックして、モジュール内の対象のオブジェクトそのものを表示できます。

手順

RCR の競合を解決するには、以下のようにします。

  1. 「競合しているオブジェクト」フィールドで、競合しているオブジェクトを確認します。
  2. 「競合しているオブジェクト属性」フィールドで、個々の属性を選択して詳細を表示します。

    このセクションで項目をクリックすると、「オリジナル値」「現行値」「提案値」の各フィールドに競合の結果が表示されます。競合を 1 つずつ解決してください。

  3. 以下のセクションを確認します。
    • オリジナル値: 変更前の属性値が表示されます。
    • 現行値: Rational DOORS データベースに入っている現在の属性値が表示されます。
    • 提案値: その属性の提案値が表示されます。
  4. 「提案値」セクションの「形式」フィールドで以下のいずれかのオプションを選択します。
    • 提案値: Rational DOORS に表示される提案値がそのまま表示されます。
    • オリジナルとの差分: 提案値が表示され、オリジナル値との差分も赤線付きで表示されます。
    • 現行との差分: 提案値が表示され、現行値との差分も赤線付きで表示されます。
  5. 「提案値」フィールドの情報を編集するには、以下のようにします。
    1. 「編集」をクリックし、「更新」オプションと「キャンセル」オプションをアクティブ化して、編集作業を実行できるようにします。
    2. 「更新」をクリックして、競合しているオブジェクトを更新します。
    3. 編集内容を元に戻すために「キャンセル」をクリックすることもできます。
  6. 競合の解決する方法を決めて、以下のいずれかのアクションを実行します。
    • 提案された編集を保持し、その変更によってデータベース内の値を上書きする場合は、「提案の保持」をクリックします。

      属性値は、変更された状態のままになります。

    • 変更を破棄し、データベースの値を保持する場合は、「提案の破棄」をクリックします。

      提案値が属性の現行値に置き換えられます。

    • 競合をオーバーライドし、RCR をアクティブにする場合は、「競合しているオブジェクト」フィールドですべてのオブジェクトを選択し、「競合の解決の終了」をクリックして廃止フラグをクリアします。

      「競合の解決の終了」オプションがアクティブになるのは、各オブジェクトの「解決済み」ボックスにチェック・マークを付けた後です。さらに、競合しているすべてのオブジェクトを解決した時にも、アクティブになります。

  7. 閉じる」をクリックします。
  8. Rational DOORS でモジュールを保存します。

    提案された変更を破棄した場合は、Rational DOORS モジュールが閉じます。


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