複数のユーザーが 1 つのモジュールの別々のセクションを同時に編集できるようにするには、そのモジュールを編集可能セクションに分割します。ユーザーは、モジュール全体がロックされる排他編集モードでモジュールを開く代わりに、モジュールを共有編集モードで開き、操作対象のセクションをロックすることができます。他のユーザーは、このモジュールを共有編集モードで開いて、モジュールの他のセクションをロックすることができます。
このタスクについて
編集可能セクションをセットアップするには、以下の 2 つの方法があります。
- モジュールを現行オブジェクトのセクション・レベルに基づいて編集可能セクションに分割します。例えば、レベル 1 のセクションに編集可能セクションを作成できます。あるいは、レベル 2 のセクションに編集可能セクションを作成できます。
- オブジェクトがアクセス権を継承するのを停止することにより、カスタム編集可能セクションを作成します。アクセス権を継承しない各オブジェクトと、その祖先に対して、編集可能セクションが作成されます。下の図は、カスタム編集可能セクションがどのように機能するかを示しています。この図では、2 つのオブジェクト A と D は、親からアクセス権を継承しません。したがって、以下のように 2 つの編集可能セクションが存在します。
- A (B、C、E、および H) からアクセス権を継承するオブジェクトはオレンジ色で示されます。これらのオブジェクトは、オブジェクト A と共に 1 つの編集可能セクションを構成します。
- D からアクセス権を継承するオブジェクト (F および G) は青色で示されます。これらのオブジェクトは、オブジェクト D と共に別の編集可能セクションを構成します。
手順
- 排他編集モードでモジュールを開きます。
- をクリックします。
- 編集可能セクションを作りたいセクション・レベルを選択し、「OK」をクリックします。
注: 指定されたレベルに新しいセクションを後で加える場合は、手動でそのための編集可能セクションを作成する必要があります。例えば、レベル 1 で編集可能セクションを作り、新しいレベル 1 のセクションを加える場合は、新しいレベル 1 のセクションのためにカスタムな編集可能セクションを作る必要があります。
カスタム編集可能セクションを作成するには、モジュールを排他編集モードで開き、新しい編集可能セクションを開始するオブジェクトを選択します。オブジェクト・プロパティー・シートを開き (右クリックして「プロパティー」を選択します)、「アクセス」タブを選択します。「親からの継承」を選択解除し、「OK」をクリックします。
注: 編集可能セクションは、必要でなければ、セットアップしないでください。編集可能セクションはデータベースに個別ファイルとして格納されるので、パフォーマンスは編集可能セクション数の増加に比例して悪くなります。