OSLC ドメイン間のリンク

IBM® Rational® DOORS® は、OSLC 仕様の実装のような標準リンク・タイプの使用により、他のアプリケーション・ドメインとの統合をサポートします。アーキテクチャー管理のリンク・タイプは、Jazz™.net 設計管理チーム wiki によって指定されます。

OSLC リンク関係

下の表は、さまざまなドメイン間で成果物をリンクするときに使用される OSLC 関係を示したものです。また、この表は、OSLC 関係の定義にもリンクしています。

* このリンク関係のサポートは、V2 のドメイン仕様で追加されました。

ディスカバーされたリンク・キャッシュ

Rational DOORS でモジュールを開くと、そのモジュールに他のライフサイクル製品との外部 OSLC リンクがある場合に、それらのリンクがディスカバーされます。 さらに、その結果はデータベース全体のキャッシュに保管され、それ以降はモジュールをさらに速く開くことができます。 このリンク・ディスカバリー・プロセスは、統合された製品のパフォーマンスによっては、モジュールを開く際のパフォーマンスに影響を与える可能性があります。 キャッシュでは、タイムアウト値がデフォルトで 5 分に設定されています。 この時間の経過後、キャッシュのリンクの状況が最新になるように、リンクを再ディスカバーする必要があります。 このタイムアウト値は、setCachedExternalLinkLifeTime DXL perm を使用して変更できます。 詳しくは、「DXL Reference Manual」の『OSLC Link Discovery』を参照してください。この資料は PDF として入手することも、「ヘルプ」メニューから参照することもできます。

リンク・ラベル

OSLC リンクが Rational DOORS または統合リモート・アプリケーションで作成されるときは、レベル 0 のリンク・ラベルを作成し、それをリモート・アプリケーションに保管することができます。 レベル 0 のリンクは、リンクされている成果物に関するすべての情報を参照することが許可されていないユーザーにも表示できるように、意図的に簡略化されています。 レベル 0 のリンクの形式は、MODULE_NAME (OBJECT NUMBER) です。 例えば、System Requirements (121) のようになります。

リモート・アプリケーションが認証を必要とする OSLC の GET 操作を使用してさらに多くの情報を要求する場合、Rational DOORS はレベル 1 のリンク・ラベルを戻します。 レベル 1 のラベルには、リンクされているオブジェクトに関するさらに詳しい情報が含まれます。それらの情報は、OBJECT NUMBER: [OBJECT HEADING|OBJECT TEXT|OBJECT SHORT TEXT] という形式になっています。 例えば、121: The car shall be able to accelerate to 60 MPH in less than 5 seconds のようになります。

リモート・アプリケーションがレベル 1 のリンク・ラベル値をキャッシュに取り込まないことを確認してください。 これらの値は、アクセス制御が実施されていることを確認するために、ランタイム時に計算される必要があります。


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