競合の検出と解決

Change Management for Rational® DOORS® では、レビューと適用の状態のときに、ほとんどの競合が自動的に検出されます。レビューの段階では、選択した RCR についてのみ競合が検出されます。適用の段階では、承認されたすべての RCR について競合が検出されます。
Change Management for Rational DOORS で競合が確認されると、テンプレートの構成によって以下のいずれかの状況が発生します。

詳細については、『構成テンプレートの定義』『要件変更要求の競合の解決』を参照してください。

競合

競合の例を以下に示します。
  • 同じオブジェクトまたはモジュールに対して 2 つ以上のプロポーザルが作成された状態。 これらのプロポーザルは、互いに競合していたり、順番が決まっていたりする場合があります。
  • 同じオブジェクトに対して複数の RCR が承認されていて、そのいずれかの RCR で変更タイプが「削除」になっている状態。
  • Rational DOORS の属性が RCR のオーバーラップによって変更された状態。
  • 要件のオブジェクト・テキストを変更する 2 つの RCR が承認された状態。 改訂なしの状態で両方を適用すると、最初の要求が 2 番目に適用された要求によって上書きされます。さらに、1 つの CR で要件 X に子オブジェクトを追加し、別の要求で要件 X を削除するような場合もあります。後者を適用する場合は、前者を適用しないようにしなければなりません。
  • Change Management for Rational DOORS ですべての変更が実行されたわけではありません。変更管理機能では、手動の変更を検出できません。例えば、1 つの要件に対して RCR を送信したとします。その CR を適用する前に、他のユーザーが変更管理機能を使用しないで手動でその要件を変更します。 その場合は、その CR を適用するときに、もう一方の変更を上書きしてしまう可能性があります。その 2 つの間には関連がないからです。

ただし、システムによってすべての競合が検出されるわけではないので、変更の意味合いを評価するために手作業で競合について調べることが必要です。 『要件変更要求の競合の解決』を参照してください。 システムで検出できない競合を見つけるには、RCR 競合レポートを使用します。『RCR 競合レポートの実行』を参照してください。


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