Linux または Solaris システムへの Rational DOORS データベース・サーバーのインストール

インストールを計画し、システムを管理するために使用する Rational® DOORS® クライアントをインストールしたら、Rational DOORS データベース・サーバーをインストールできます。 Linux または Solaris システムにインストールする場合、root ユーザーとしてインストールする必要があります。

始める前に

システム要件、ライセンス管理要件、および他の要件を満たしていることを確認します。 インストールの前提条件のチェックリストを表示するには、『Rational DOORS のインストールの準備』を参照してください。

手順

  1. Rational DOORS データベース・サーバーが稼働している場合、このサーバーを停止します。
    1. コマンド・ラインで、作業ディレクトリーを $DOORSHOME/bin に変更します。
    2. コマンド dbadmin -data port@DOORSserver -killserver [-password password] を入力します。 それぞれの意味は次のとおりです。
      • port はサーバーのポートです。デフォルトは 36677 です。Rational DOORS クライアントがインストール済みの場合は、クライアントのインストール中に入力したポート番号を入力してください。
      • DOORSserver はサーバーが稼働しているコンピューターの名前 です。
      • password はサーバー・パスワードです。パスワードが設定されていない場合、-password スイッチは省略します。
    重要: Rational DOORS データベース・サーバーに使用しているコンピューター名とポート番号を書き留めます。 他の Rational DOORS ユーザーがクライアントを各自のコンピューターにインストールするときには、インストールを完了するためにこのコンピューター名とポート番号が必要です。
  2. 初めて Rational DOORS をインストールする場合は、非特権ユーザー・アカウントを作成して、Rational DOORS のデータとアプリケーション・ファイルの所有者にします。 このユーザーは、 Rational DOORS の所有者です。 例えば、このユーザー・アカウントを doors という名前にすることもできます。
  3. Rational DOORS インストール・ファイルを保存したディレクトリーに移動します。 インストール CD を使用している場合、このディレクトリーは CD がマウントされる場所です。 Rational DOORS インストール・ディレクトリーには、 複数のファイルと Installers ディレクトリーが含まれます。 インストール・ファイルは、Installers/linux ディレクトリーまたは Installers/solaris ディレクトリーのいずれかにあります。
  4. インストール・ファイルを実行します。 ファイルが自動的に解凍され、インストール手順が開始されます。
  5. プロンプトに従って、データベース・サーバーをインストールします。 インストール後に、root ユーザーがこれらのファイルの所有者になります。
  6. オプション: root ユーザー以外のユーザーが Rational DOORS を所有して始動するようにしたい場合は、Rational DOORS ディレクトリーのルートから、ファイルに対して chown コマンドを繰り返し実行します。 例えば、次のようになります。
    chown -R user:group $DOORSHOME
  7. Rational DOORS の所有者のスタートアップ・ファイルを、以下の表に示すように編集します。
    スタートアップ・ファイル コード
    Bourne シェルまたは K シェル .profile ファイル DOORSHOME=/doors-install-directory/DOORS_Database_Server

    SERVERDATA=/path-to-data-dir

    PATH=$DOORSHOME/bin:$PATH

    PORTNUMBER=database-server-port-number

    export DOORSHOME SERVERDATA PATH PORTNUMBER

    C シェル .login ファイル setenv DOORSHOME /doors-install-directory/DOORS_Database_Server

    setenv SERVERDATA /path-to-data-dir

    setenv PATH $DOORSHOME/bin:$PATH

    setenv PORTNUMBER database-server-port-number

  8. Rational DOORS データベース・サーバーを起動します。
    1. Rational DOORS の所有者の資格情報を使用してログインします。
    2. 作業ディレクトリーを$DOORSHOME/bin に変更します。
    3. SERVERDATA 変数が指定する Rational DOORS データベース・データ・ディレクトリーが存在しない場合は、そのディレクトリーを作成します。
    4. 以下のようにコマンドを入力します。
      • たいていの場合、./doorsd & を入力します。
      • Korn シェルを使用し、システムのスタートアップ・スクリプトで doorsd & を使用しない場合は、nohup doorsd & を入力します。

次のタスク

システムの管理に使用する Rational DOORS クライアントを始動し、管理者パスワードとデータベース管理者をセットアップします。 詳しくは、『Rational DOORS の管理者ユーザー資格情報のセットアップおよびデータベース管理者の作成』を参照してください。

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