データベース・サーバー用のコマンド・ライン・スイッチ

コマンド行スイッチを使用すれば、dbadmin コマンドに対してオプションを 設定して IBM® Rational® DOORS® データベース・サーバーを管理できます。
注: dbadmin コマンドを使用するには、-data スイッチが必要です。 そのスイッチを省略したり、無効なデータ値を使用したりすると、このコマンドは 実行できなくなり、「-F- DBADMIN: サーバーが指定されていません」というメッセージが表示されます。

Rational DOORS クライアント用のコマンド行スイッチのリストについては、Rational DOORS クライアント用のコマンド行スイッチ』を参照してください。

表 1. Rational DOORS での dbadmin コマンド用のコマンド行スイッチ
スイッチ (省略形) パラメーター 説明
-data (-d) port@DOORSserver これは、データベース・サーバーを識別するスイッチです。port は、データベース・サーバーが使用しているポート番号です。DOORSserver は、データベース・サーバーがインストールされているコンピューターの名前です。 このスイッチは必ず必要です。
-killprocess (-k) channel_identifier これは、channel_identifier パラメーターで指定されたユーザー接続を切断するスイッチです。

channel_identifier パラメーターは、-userlist スイッチによって表示されます。

-killserver (-K)   これは、サーバーを停止するスイッチです。
-locklist (-l)   これは、現在ロックされているファイルと、各ファイルのチャネル ID をすべてリストするスイッチです。
-outfile (-o) filename これは、出力をファイルに送信するスイッチです。

このスイッチは、-locklist スイッチおよび -userlist スイッチと一緒に使用してください。

-password (-P) password これは、現行サーバー・パスワードを示すスイッチです。
-newpassword (-p) newpassword これは、新規サーバー・パスワードを示すスイッチです。
-unlock (-U) channel_identifier これは、channel_identifier パラメーターで指定されたファイルのロックを解除するスイッチです。

channel_identifier パラメーターは、-locklist スイッチによって表示されます。

-userlist (-u)   これは、ユーザー接続をすべてリストするスイッチです。
-serverLogging log_level loglevel パラメーターおよび logfile パラメーターを 指定してサーバーが始動された場合は、このスイッチを使用してロギング・レベルを変更できます。

新しいログ・レベルを有効にするためにサーバーを再始動する必要はありません。

ログ・レベルについては、『ロギング・レベル』を参照してください。
-logxconfig (-X) logging_file_name log4cxx 構成ファイルの絶対パス名。 例えば、c:¥Program Files¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.6¥logging-config.xml。 Log4cxx は、アプリケーションのメッセージをログに記録するためのフレームワークです。このパラメーターをコマンド行またはレジストリーで使用すると、指定の構成ファイルにアプリケーション・メッセージが出力されます。 6 つのレベルのメッセージがログに記録されます。
  • TRACE
  • DEBUG
  • INFO。ACK、CONFIRM、および QUERY を含む
  • WARNING
  • ERROR
  • FATAL
-tdsUserFilterLimit string これは、Rational Directory Server ユーザー検索に制限を設定するスイッチです。
-tdsGroupFilterLimit string これは、Rational Directory Server グループ検索に制限を設定するスイッチです。
-useCardAuthentication   これは、スマート・カード認証をオンにするスイッチです。
-doNotUseCardAuthentication   これは、スマート・カード認証をオフにするスイッチです。
-useOSUserAuthentication   これは、OS ユーザー認証をオンにするスイッチです。
-doNotUseOSUserAuthentication   これは、OS ユーザー認証をオフにするスイッチです。
-secure on、ON、off、OFF このスイッチは、Rational DOORS サーバーがセキュア・モードで起動するように構成されるかどうかを指定します。
-keyDB filename これは、Rational DOORS SSL 認証/検証に使用される鍵が含まれる鍵データベース・ファイルへの絶対パス (ファイル名を含む) を示すスイッチです。

デフォルト・パスは DOORS¥9.version¥certdb¥server_authentication.kdb です。

このスイッチは -certdb スイッチに優先します。Rational Directory Server 鍵データベース・フォルダーのロケーションを 指定するには、-certdb スイッチを使用してください。 Rational DOORS SSL 鍵データベース・ファイルのロケーションを他のロケーションに指定するには、-keyDB スイッチを使用してください。

-certdb folder_name これは、Rational Directory Server および Rational DOORS SSL の 鍵が含まれる鍵データベース・ファイルが入っているフォルダーを識別するスイッチです。

デフォルト・パスは DOORS¥9.version¥certdb¥ です。

Rational DOORS SSL の鍵データベース・ファイルを別のフォルダーに 配置するには、-keyDB スイッチを使用してください。 -keyDB スイッチは -certdb スイッチに優先します。

-certName string これは、セキュア認証時にサーバーを識別する証明書のラベルを識別するスイッチです。

デフォルト・ラベルは IBMSV1 です。

-serverhostname string これは、サーバーが証明書の検証時に自らを識別するために使用する名前です。

デフォルト・ラベルは IBMEDSERV です。

表 2. Rational DOORS Web Access での dbadmin 用のコマンド行スイッチ
スイッチ (省略形) パラメーター 説明
-dwaHost DWAserver これは、Rational DOORS Web Access サーバーを識別するスイッチです。 DWAserver は、Web サーバーが稼働しているコンピューターの完全修飾ホスト名 (例: dwaserver.ibm.com) です。
-dwaPort port これは、Rational DOORS Web Access サーバーが稼働しているポート番号を識別するスイッチです。

デフォルト値および URI については、この表の後にある重要な注記を参照してください。

-dwaProtocol http または https これは、Rational DOORS Web Access サーバーで使用されているプロトコルを識別するスイッチです。

通信がセキュアである場合は、https と入力します。 それ以外の場合は、http を入力します。 どちらか一方のみを入力してください。

プロトコルおよびデフォルト・ポート値の関係については、この表の後にある重要な注記を参照してください。

-dcnEnable   これは、Rational DOORS Web Access サーバー/ブローカーと通信できるようにするために必要となるデータ変更通知を有効にするスイッチです。
-dcnBrokerUri tcp://broker:61616 これは、Rational DOORS Web Access ブローカーを識別するスイッチです。broker は、ブローカーをホストしているコンピューターです。61616 は、ブローカーが使用するデフォルト・ポート番号です。
-dcnChannelName dcn これは、データ変更通知チャネルをセットアップするスイッチです。 チャネル名は常に "dcn" です。
-dcnInfo   これは、データ変更通知サービスの状況を検査するスイッチです。
-dcnEnable   これは、データ変更通知サービスをオンにするスイッチです。
-dcnDisable   これは、データ変更通知サービスをオフにするスイッチです。
重要: -dwaPort スイッチが空であれば、ポートの値はデフォルトで、選択されたプロトコルの標準ポートになります。
表 3. Rational DOORS での doorsd 用のコマンド行スイッチ
スイッチ (省略形) パラメーター 説明
-minstall -port port_number -serverdata server_data_path これは、パラメーターが以下の値に設定されている場合に、追加の Rational DOORS データベース・サーバー・サービスを、Windows オペレーティング・システムで稼働するコンピューター上に作成するスイッチです。
  • portnumber がデータ接続ポートと等しい
  • server_data_path が、サーバー上のデータ・ディレクトリー・フォルダーに等しい
例えば、"doorsd -minstall -port 36666 -serverdata C:¥Program Files(x86)¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.6¥new_data" のようになります。 インスタンス番号 (00001 など) が新規サービスに割り当てられます。
-remove   これは、データベース・サーバーが初めてインストールされたときに作成されたデフォルト・サービスを除去するスイッチです。
-mremove -i service_instance_number これは、データベース・サーバー・サービスの特定インスタンスを除去するスイッチです。portnumber は、データベース・サービスの名前に割り当てられているインスタンスの番号と同じです。
-list   これは、すべての構成済み Rational DOORS データベース・サーバー・サービスとその状況を表形式のリストで出力するスイッチです。
-logfile log_file これは、データベース・サーバー・トランザクション・ロギングに使用されるファイルを設定するスイッチです。 ログ・レベルについては、『ロギング・レベル』を参照してください。
-loglevel log_level これは、データベース・サーバー・トランザクション・ロギングによって記録される情報の詳細レベルを設定するスイッチです。 ロギングをオフにする場合は、値 0 を使用します。 最も詳細な情報を生成する場合は、値 6 を使用します。
-start   これは、デフォルト・データベース・サーバー・サービスを開始するスイッチです。
-stop   これは、デフォルト・データベース・サーバー・サービスを停止するスイッチです。

コマンド行コマンドの例

コマンド行スイッチは、コマンド行およびショートカットで使用できます。

36677@IBMEDSERV で稼働しているサーバーをシャットダウンするには、次のコマンドを入力します。
dbadmin -data 36677@abc -killserver

ショートカット・コマンドの例

サーバーを始動するには、次のショートカットを使用します。 このコマンドを、ご使用の Rational DOORS インストール・パスを反映するように修正してください。
"C:¥Program Files (x86)¥IBM¥Rational¥DOORS¥9.version¥bin¥doorsd.exe" -start

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