モジュールの比較

モジュール比較ウィザードは、2 つのモジュールを比較して、挿入、削除、移動、または編集されたオブジェクトを特定するために使用します。 例えば、プロジェクトの一連の要件は、お客様によって複数回更新される場合があります。新しい Rational® DOORS® モジュールに、更新された要件をインポートし、元のモジュールと新しいモジュールを比較できます。

始める前に

新しいほうの (現バージョンの) モジュールを排他編集モードで開きます。ウィザードは、それが実行されるモジュールが最新であると想定し、それに応じてテキストをマークアップします。ウィザードで、マークアップした変更を表示するために列をモジュールに追加できます。必要に応じて、列を追加するビューを作成します。ビューはメイン列を含んでいなければなりません。

このタスクについて

このウィザードはプレーン・テキストのみを比較します。リッチ・テキスト・フォーマット、画像、および OLE オブジェクトは比較できません。テキストを比較する際には、テキスト内に挿入されている OLE オブジェクトも無視されます。

ファジー・マッチング技術が使用されます。この技術では、比較対象となるモジュールの見出し構造の約 75% が同一である場合に最適な動作が得られます。

比較は 4 段階で実行されます。1 段階と 3 段階は必ず実行されますが、2 段階と 4 段階は省略できます。ウィザードで比較する属性はユーザーが選択できます。
表 1. モジュール比較の段階
段階 説明
1 段階 完全に一致するオブジェクトをペアリングします。場所 (順序) が変更されたオブジェクトはこの段階ではペアリングされません。

この段階が終了した時点でペアリングされていないままのオブジェクトが多数ある場合、残りのフェーズに時間がかかります。

2 段階 変更されたオブジェクトをペアリングします。

オブジェクトが両方のモジュールに同じ順序で出現し、かつ比較対象の単語の一部が同一であれば、それらのオブジェクトがペアリングされます。場所 (順序) が変更されたオブジェクトはこの段階ではペアリングされません。

オブジェクトをペアリングさせるための条件として、テキストが一致していなければならない割合を指定できます。この割合は、そのオブジェクト内で一致する単語数によって計算される概算値です。

3 段階 モジュール内でのオブジェクトの位置は考慮せずに、まだペアリングされていないオブジェクトを比較し、一致したオブジェクトをペアリングします。編集されておらず位置のみが移動したオブジェクトは、この段階でペアリングされます。
4 段階 まだペアリングされていないすべてのオブジェクトを比較し、比較対象のテキストの一部が同一であれば、それらのオブジェクトをペアリングします。

編集され、位置も移動されたオブジェクトは、この段階でペアリングされます。

オブジェクトをペアリングさせるための条件として、テキストが一致していなければならない割合を指定できます。この割合は、そのオブジェクト内で一致する単語数によって計算される概算値です。

手順

  1. 「ツール」>「モジュールの比較」の順にクリックし、ウィザードの手順に従って操作します。 各画面の詳細については、「ヘルプ」をクリックしてください。 ウィザードが完了すると、比較が開始されます。比較が完了すると、比較に関する情報を提供するダイアログ・ボックスが表示されます。
  2. 「閉じる」をクリックします。 モジュールをフィルターに掛けて、一致しないオブジェクトを表示するように選択した場合は、フィルターが適用されます。

    ウィザードの 4 段階がすべて実行された場合、次の事柄が予測されます。

    • 古いほうのモジュールが作成された後に挿入されたオブジェクトは、新しいほうのモジュールのフィルターに表示されます。
    • 古いほうのモジュールが作成された後に削除されたオブジェクトは、古いほうのモジュールのフィルターに表示されます。
    注: 「一致したオブジェクトの最大差分率 (Maximum percentage difference in matched objects)」ボックスでの指定よりもテキストの差分が多いオブジェクトも表示されます。
  3. 必要に応じてリンクを調節します。ウィザードによってペアリングされなかったオブジェクトはすべて手動でリンクでき、不要なリンクは削除できます。

次のタスク

マークアップされた変更を表示するためにウィザードで列を追加し、その列を永続的に追加する場合は、ビューを保存する必要があります。

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