チェックサム・ファイルによるインポート済み/復元済みモジュールの検証

チェックサム検証レコードは、コピー、インポート、または復元したモジュールをオリジナルと比較するのに役立ちます。比較時には、選択したビュー内のテキストやその他の属性値に加えられた変更を確認することができます。

このタスクについて

チェックサム比較では、ソース・データベースのデータをそのデータベース内の別の場所または別のデータベースに移動する際に、データが破損していないかどうかを検証します。この比較は、1 つ以上のユーザー定義ビューに基づいて行われます。チェックサム機能は、各列のオブジェクト値のプレーン・テキストを比較し、それらの値が一致するかどうかを判別します。データの移動方式には、以下のようなものがあります。

Rational® DOORS® のネイティブ方式
ネイティブ方式には、アーカイブと復元、コピーと貼り付け、パーティション分割と再結合の各操作があります。「形式を選択して貼り付け」操作では、データの完全性を確実に維持することができません。「形式を選択して貼り付け」では、モジュールのすべての要素 (テーブルや、デフォルト以外の値が指定されたユーザー定義属性など) がコピーされるわけではありません。
パーサー・ベース方式
ReqIF 定義の構成では、すべてのビュー情報を含めることも、ビュー情報のサブセットを含めることもできます。このため、これらの定義はパーサー・ベースのチェックサム比較に適しています。Microsoft Word などのファイル・ベースのパーサーでサポートされるのは、メイン列データのエクスポートと、その後のインポートのみです。Word では、エクスポートとインポートによってオブジェクトが分割され、そのせいでチェックサム比較が失敗する可能性があります。パーサー・ベース方式を使用する場合は、チェックサム比較ツールで想定されるフォーマットでデータを再作成する必要があります。
以下のプロパティーが含まれるビューでは、チェックサム比較を作成しないでください。
  • ユーザー名属性情報。
  • 期間に基づく計算。
  • トレーサビリティー。チェックサムは、単一のモジュール・コンテキストのみに基づきます。
  • 他のモジュールから抽出される情報。チェックサムは、単一のモジュール・コンテキストのみに基づきます。
  • システム属性。チェックサム比較プロセスでは、「作成日」、「作成者」、「変更日 (Modified On)」、「変更者 (Modified By)」、「ID」などの一部のシステム属性が無視されます。エクスポート、インポート、コピー、アーカイブ、復元のいずれかのプロセスの結果として、他のシステム属性が失敗する可能性もあります。このような失敗を避けるため、ソース・モジュール・ビューからシステム属性を削除してください。
  • ディスカッション列。

モジュールでは、テーブルに表示される属性を指定することができます。この値は、「テーブル・プロパティー」ウィンドウの「表示」タブで設定されます。ただし、ReqIf を使用してモジュールを別のプロジェクトやリポジトリーに移動すると、この割り当てがデフォルト属性「オブジェクト見出し/テキスト」にリセットされます。

モジュールに表示されるテーブル属性は、モジュール・ビューに表示される列によって制御されるものではありません。テーブル・セルの場合、チェックサムの計算と比較が行われる対象は、ビューに列として表示される属性ではなく、テーブルに表示するよう構成された属性のみです。


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