プレーン・テキスト・ファイルをインポートするためのオプション

プレーン・テキスト・インポーターは、プレーン・テキスト・ファイルの内容から作成されたオブジェクトをモジュールに取り込みます。オブジェクトの階層構造とオブジェクト属性の値は、ファイルの構造と内容によって決定されます。空のモジュールにインポートするかまたは、既存のモジュールに追加するためにインポートを使用することができます。オブジェクトが取り込まれたモジュールを拡張した場合、インポートされたファイルは、現行オブジェクトの後に置かれます。

分解レベル

分解レベルによって、テキスト・ファイルがどのようにインポートされるかが決まります。テキスト・ファイルを単一のオブジェクトにインポートすることができ、また、オブジェクトを段落または見出しの各文に対して作成することができます。

表 1. 分解レベル
分解レベル 説明
なし 1 つのオブジェクトを作成し、すべてのテキストをそのオブジェクトにインポートします。ファイルでのテキストのレイアウトが、オブジェクトでも維持されます。
段落 ファイル内のテキストの段落ごとにオブジェクトを作成します。ブランク行が前にあるテキストが、段落と解釈されます。2 つめのブランク行は、段落の終わりと解釈されます。オブジェクトは直前の見出しオブジェクトの下に作成され、テキストはオブジェクト・テキスト属性に挿入されます。
ファイル内の文ごとにオブジェクトを作成します。ピリオドまで (ピリオドを含む) のテキストのブロックが文と解釈されます。
キーワードを含んだ文 キーワードを含んだ各文の後にオブジェクトを作成します。
  • 解析されたキーワードがない場合は、ファイル内のテキストの段落ごとに新規オブジェクトが作成されます。
  • キーワードが解析された場合は、キーワードを含む文がオブジェクトの最後の文になります。その次の文では、新規オブジェクトが作成されます。
インポーターで使用するキーワードを指定できます。

見出し

分解レベルとして「段落」「文」、または「キーワードを含んだ文」を選択した場合、見出しはオブジェクトのオブジェクト見出し属性にインポートされます。ブランク行が前にあり、見出し番号で始まるテキストが、見出しと解釈されます。見出し番号は、数字で始まり数字で終わる数字とピリオドの組み合わせから成ります。インポート時に見出しを見つけた場合、見出し番号と一致するオブジェクト階層と同じレベルで、見出しオブジェクトを作成します。以下の文字は、区切り文字として機能します。
  • ピリオド、スペース「.
  • セミコロン、スペース「;
  • コロン、スペース「:
  • スペース、ハイフン、スペース「-
  • 復帰
見出し番号の後の最初の区切り文字を含めてこの区切り文字までのテキストは、オブジェクトの「オブジェクト見出し」属性にインポートされます。最初の区切り文字の後のすべてのテキストは、「オブジェクト・テキスト」属性に挿入されます。見出しオブジェクトの「オブジェクト・ショート・テキスト」属性には、見出し区切りとセキュリティー区分を除いて、「オブジェクト見出し」属性の値が割り当てられます。

リスト項目をどのようにインポートするかの制御

列挙型リストおよび文書リストをどのようにインポートするかを制御するには、詳細設定オプションを使用します。

ラテン・アルファベット、アラビア数字、またはローマ数字 (大文字または小文字) を使用する列挙型リストは、インポーターによって認識されます。これらの文字は、以下の形式のいずれかである必要があります。
  • character.
  • character)
  • (character)
注: リストが認識されるようにするには、末尾のピリオドまたは括弧の後に空白文字が必要です。

列挙型リスト項目を抽出した場合、リスト内の項目ごとにオブジェクトが作成されます。オブジェクトの階層は、リストの構造を反映します。

文書リストの項目は、ユーザーに指定された区切りを含んでいるテキストの行です。 区切り文字の前のテキストはオブジェクト見出しにインポートされ、区切り文字の後のテキストはオブジェクト・テキスト属性にインポートされます。新規オブジェクトは、直前の見出しオブジェクトの子として作成されます。

組み込まれたデータの取り込み

組み込まれたデータをインポートする属性を選択するには、詳細設定オプションを使用します。入力した属性がモジュールにない場合は、その属性が作成されます。インポーターが認識する組み込まれたデータは、以下のとおりです。
  • 見出し番号

    テキスト・ファイル内でオブジェクトを生成した段落の番号が取り込まれます。段落番号を取り込むと、Rational® DOORS® 内のオブジェクトからテキスト・ファイル内の段落へのトレーサビリティーが得られます。見出し番号は、セクション番号に連続する見出しの前の段落番号です。

  • セキュリティー区分

    空白と見出し番号が前にある括弧 ( ) の中の文字は、「セキュリティー区分」としてインポートされます。プレーン・テキストの段落は、それらに先行する見出しと同じクラスが割り当てられます。見出しにセキュリティー区分がない場合、セキュリティー区分属性のデフォルト値を設定できます。

  • 参照

    大括弧 [ ] の中のテキストは、参照情報として扱われます。同じオブジェクトにある複数の参照は、指定した属性にコンマ区切りのリストとして保管されます。

改行と番号付けの制御

テキスト・ファイルのインポート時にそのファイル内の改行と番号付けをどのように解釈するかを制御するには、詳細設定オプションを使用します。
  • ファイル内のすべての復帰をインポートするか、前にブランク行のある復帰のみをインポートするかを選択します。
  • テキスト・ファイル内でレベル 1 の見出しが欠落している場合、モジュールでの階層を維持するために自動的にオブジェクトを挿入します。挿入されるオブジェクトのオブジェクト見出し属性のデフォルト値を設定できます。

    この機能は、付録に対して MIL-STD 番号体系をサポートしています (10.0、20.0、30.0 など)。


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