マイグレーションされたモデルの調整

モデル調整ツールは、EMX モデルなど、マイグレーションされた Eclipse モデリング・フレームワーク (EMF) モデルを調整します。
このタスクについて
通常、モデル調整ツールは、次のシナリオのいずれかが起こったときに使用します。
  • 同じモデル・セットの各種バリエーションを含む複数の並行ストリームをマイグレーションした結果、 モデル要素 ID を再調整することによって削除しなければならない数多くの不必要な差分が生じた場合。 調整の完了後は、マイグレーションされたモデルの 2 つのストリーム間の有効な差分のみが残ります。
  • モデルの同じストリームのマイグレーションを複数回実行した場合。 この状況は、一定の期間に渡ってツールをアップグレードした場合に発生することがあります。 元のモデルが引き続き進化する一方で、新しくマイグレーションされたモデルも進化を開始します。 これら両方のモデル・セットに加えた変更をマージするには、 元のモデル・セットを定期的にマイグレーションして、以前にマイグレーションされたモデル・セットと調整しておく必要があります。

マイグレーションするモデルのストリームが 1 つのみの場合は、モデル調整ツールを使用する必要はありません。

モデル調整ツールは、全体的な構造が同じモデルのみを調整します。 後続のストリームでモデルのリファクタリングを頻繁に行った場合、それらのモデルは調整できなくなります。 モデルのマイグレーションと調整を実行するには、事前にすべてのリファクタリングと分割化を、関連するすべてのストリームに伝搬しておく必要があります。

モデル調整ツールには、ID のデータベースを作成し、 続いてデータベースを継続的に更新するという、複数の実行段階があります。 マイグレーション後に、ストリームの後継世代の階層を調整できます。 例えば、企業のストリームを、基幹業務とプロジェクトを表す子ストリームに合わせて調整することができます。

また、ID のデータベースをソース・コントロール下に置いて、 後続のマイグレーションで使用することもできます。 ソース・コントロール下にあるモデルを調整するときは、 ID データベースの作成に使用する、マイグレーションされたモデルの初期セットもチェックアウトする必要があります。 これは、調整ツールが、それらのモデルのモデル要素も調整するためです。


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