IBM® Rational® Data Architect MetaBroker® を使用して、Rational Data Architect バージョン 7 と IBM WebSphere® Metadata Server のリポジトリー間でメタデータを転送できます。
MetaBroker は、Rational Data Architect バージョン 7 と Rational Data Architect バージョン 6 フィックスパック 1 の両方をサポートしています。どちらのバージョンの Rational Data Architect でも、MetaBroker を使用して、次のようにメタデータを転送できます。
- リポジトリーから Rational Data Architect にカテゴリーと用語をインポートして、用語集モデルを作成する。
- Rational Data Architect の用語集モデルからメタデータをエクスポートして、メタデータ・リポジトリーにカテゴリーと用語を作成する。
- Rational Data Architect の物理モデルからリポジトリーにメタデータをエクスポートする。
- Rational Data Architect の物理モデルからリポジトリーにメタデータをインポートする。
- Rational Data Architect の用語集モデルからリポジトリーにメタデータをインポートして、カテゴリーと用語を作成する。
MetaBroker を Rational Data Architect バージョン 7 で使用する場合は、Rational Data Architect で作業する際に次の追加オプションがあります。
- メタデータをリポジトリーにエクスポートするときに、ドメイン・モデルまたは論理モデルを用語集モデルに変換できます。
- リポジトリーからカテゴリーと用語をインポートし、インポート処理時に用語集モデルを論理モデルに変換できます。
さらに、 MetaBroker を Rational Data Architect バージョン 7 で使用する場合には、用語集モデル・エディターを使用して、カテゴリーと用語の以下のプロパティーを表示することができます。これらのプロパティーは Rational Data Architect バージョン 6 フィックスパック 1 では使用できません。
- カテゴリーのサブカテゴリーと参照用語
- 用語の同義語と関連用語
- 用語の使用法、例、および状況
MetaBroker を使用することにより、
IBM WebSphere Business Glossary のビジネス・セマンティクスを Rational Data Architect のモデリング機能と結合させて、ビジネス・ルールに適合した標準化データ・モデルを作成できます。
次にそのデータ・モデルを物理モデルに変換し、Designer クライアントでその物理モデルを使用してジョブを作成することができます。
標準的なシナリオには、以下のステップが関係すると考えられます。
- ビジネス・アナリストが、用語の標準同義語および略記を使用して、用語集のカテゴリーと用語を定義します。
- データ設計者が、MetaBroker を使用して、カテゴリーと用語の構造を、用語集モデルまたは論理モデルのどちらかとして Rational Data Architect にインポートします。
- データ設計者が、用語を使用して用語集モデルまたは論理モデルを開発し、最終的にそれを表、関数、およびストアード・プロシージャーを使用して物理モデルに変換します。
- データ設計者は、インポートされたモデルと既存のデータ・モデルの関係を、用語の同義語を使用してディスカバーできます。
- WebSphere DataStage® 開発者が、物理モデルを Designer クライアントにインポートします。Designer クライアントでは、このモデルを使用してジョブを作成できます。
その他に、 MetaBroker は、以下のシナリオでも使用できます。
- Rational Data Architect の用語集モデルからメタデータ・リポジトリーにメタデータをインポートする。メタデータ・リポジトリーでは、メタデータはカテゴリーと用語として表されます。
WebSphere Business Glossary でこれらの用語を使用して、リポジトリー内のメタデータ・オブジェクトを分類する。
- Rational Data Architect の物理モデルからメタデータ・リポジトリーにメタデータをインポートする。メタデータ・リポジトリー内のメタデータは、リポジトリーと対話するツールで使用できます。
例えば、インポートした表定義を IBM WebSphere DataStage および QualityStage Designer のジョブで使用する、IBM WebSphere Information Analyzer で列を分析する、あるいは WebSphere Business Glossary を使用してメタデータ・オブジェクトにスチュワードを割り当てる、といったことが可能です。
Rational Data Architect バージョン 7 から MetaBroker を使用する方法の詳細は、インフォメーション・センターで Rational Data Architect を参照してください。Rational Data Architect バージョン 6 フィックスパック 1 から MetaBroker を使用する方法の詳細は、フィックスパック 1 の資料を参照してください。
MetaBroker は、Rational Data Architect、Designer クライアント、および Import Export Manager から開始できます。MetaBroker をどこから開始するかによって、インポートおよびエクスポートできるメタデータのタイプが決まります。
目的 |
MetaBroker の開始場所 |
主に WebSphere DataStage および QualityStage のジョブで使用するために、 Rational Data Architect の物理モデルからリポジトリーにメタデータをインポートする。 |
Designer クライアント |
- リポジトリーにアクセスするソフトウェア・ツールで使用するために、Rational Data Architect の物理モデルからリポジトリーにメタデータをインポートする。
- 用語集メタデータを作成するために、 Rational Data Architect からリポジトリーにメタデータをインポートする。
- リポジトリーから Rational Data Architect に用語集メタデータをエクスポートする。
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Import Export Manager |
- メタデータ・リポジトリーから用語集情報をインポートする。
- メタデータをカテゴリーおよび用語としてリポジトリーにエクスポートする。
- 物理モデルからリポジトリーにメタデータをエクスポートする。
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Rational Data Architect |