データ・ダイアグラムの要素が常にモデルの要素に直接対応するとは限らないため、ダイアグラムの変更が基礎となるモデルにどのような影響を及ぼすか、注意する必要があります。
ダイアグラム・パレット上のオブジェクトには、注釈のためだけに使用されて、元になるデータ・モデルを変更しないものがあります。 たとえば、モデル・オブジェクトまたは関係に関する情報を記述するためのノートまたはテキスト・オブジェクトをダイアグラムに追加することができます。 また、テキストを含むダイアグラムや複数のダイアグラム・オブジェクトを視覚的にグループ化するダイアグラムに、図形を追加することもできます。 フォントまたは色のオプションを変更するか、「プロパティー」ビューでダイアグラムのプロパティーを変更することにより、ダイアグラムの表示特性を変更できます。 これらのオプションはすべてダイアグラムのプロパティーを変更しますが、基礎となるデータ・モデルは変更しません。 また、アーカイブやプレゼンテーションの目的で、ダイアグラムのイメージ・ファイルを保存することができます。
パレットの「データ」域には、データ・モデル・オブジェクトが含まれます。 パレットまたはダイアグラム・サーフェスを使用してデータ・モデル・オブジェクトを追加または変更すると、基礎となるデータ・モデルが変更されます。 ダイアグラム内のデータ・オブジェクトに対する変更は自動的にダイアグラムに保存されます。しかし、モデルに対する変更を保存するには、モデル・ファイルを明示的に保存する必要があります。
「データ」パースペクティブの「プロパティー」ビューで、データ・モデル・オブジェクトのプロパティーの表示と変更が行えます。 通常、ダイアグラム・エディターと「プロパティー」ビューを一緒に使用して、データ・モデル・オブジェクトを変更します。 あるオブジェクトがダイアグラムまたはデータ・プロジェクト・エクスプローラーで強調表示されると、「プロパティー」ビューが変化してそのオブジェクトのプロパティーを表示します。