演習 4: 論理データ・モデルの物理データ・モデルへのトランスフォーム

始める前に、『演習 3: 設計プロジェクトのプロパティーでのドメイン・モデル参照の表示』を完了する必要があります。

ワークベンチを使用して、論理データ・モデルを物理データ・モデルにトランスフォームできます。 トランスフォーム・オプションを指定するには、以下の方法があります。

この演習では、「設定」ウィンドウまたは「プロパティー」ビューのトランスフォーム設定を変更せずにそのまま使用して、サンプル HR.ldm 論理データ・モデルを物理データ・モデルにトランスフォームします。 後の演習では、論理データ・モデルのいくつかのオブジェクトのトランスフォーム・プロパティーを変更し、それらのプロパティーがトランスフォームに与える影響を確認するために再びトランスフォームします。

論理データ・モデルを物理データ・モデルにトランスフォームするには、以下のようにします。

  1. データ・プロジェクト・エクスプローラーで、HR.ldm 論理データ・モデルを選択します。
  2. メインメニューから、「データ」>「トランスフォーム」>「物理データ・モデル」をクリックします。 また、「物理データ・モデルへのトランスフォーム」 「物理データ・モデルへのトランスフォーム」ツールバー・ボタンのアイコンツールバー・ボタンを使用することもできます。

    「物理データ・モデルへのトランスフォーム」ウィザードが開きます。

  3. 「ターゲット物理データ・モデル (Target Physical Data Model)」ページで、「新規モデルの作成」チェック・ボックスがチェックされているので、そのままにします。

    この場合、既存の物理データ・モデルはありません。 しかし、チーム環境で作業しており、大きい論理データ・モデルを区分化したい場合は、「既存のモデルの更新 (Update existing model)」オプションを使用して、複数の論理データ・モデルを 1 つの物理データ・モデルにトランスフォームできます。 また、この機能を使用して、論理データ・モデルを変更し、その変更を既存の物理データ・モデルに伝搬させることもできます。

  4. 「次へ」をクリックします。
  5. 「物理データ・モデル・ファイル」ページで、「ファイル名」フィールドに HR_physical を入力し、その他のフィールドはデフォルト設定のままにします。

    説明されている、「物理データ・モデルへのトランスフォーム」ウィザードを示す画面

  6. 「次へ」をクリックします。
  7. 「オプション」ページで、「スキーマ名」フィールドに HR_schema を入力します。 これにより、トランスフォーム後に、物理データ・モデルで HR_schema という名前のスキーマが作成されます。 このページのその他のフィールドはデフォルトのままにして、「次へ」をクリックします。

    「出力」ページに、物理モデルへのトランスフォームが完了したことを示すメッセージが表示されます。

  8. 「終了」をクリックして、物理データ・モデルを保管します。

    HR_physical.dbm 物理データ・モデル・ファイルが作成され、データ・プロジェクト・エクスプローラーの Design プロジェクトの下にある「データ・モデル」フォルダーに表示されます。 物理データ・モデル・ファイルが物理データ・モデル・エディターで開きます。

    説明されているとおりに、データ・プロジェクト・エクスプローラーに表示された新規の物理データ・モデルを示す画面

  9. HR_physical.dbm ノード、「データベース」ノード、および HR_schema ノードを展開します。
  10. 「ダイアグラム」フォルダーを右クリックし、「新規総括図」を選択します。
  11. 開いたウィンドウで、「選択した要素の組み込み」リスト内で HR_schema の横にあるチェック・ボックスをクリックします。

    これで、HR_schema オブジェクトおよびそのスキーマに含まれるすべてのオブジェクトが強調表示されます。

  12. その他すべてのデフォルトは保持して、「OK」をクリックします。

    新しい HR_schema ダイアグラムが、データ・プロジェクト・エクスプローラーに表示され、ダイアグラム・エディターで開きます。

  13. エディター領域で「HR_schema」タブをクリックして、ダイアグラムを表示します。
  14. ダイアグラムの空白の領域をクリックします。
  15. 「プロパティー」ビューで、列オブジェクトがエディターに表示されるようにダイアグラム・プロパティーを変更します。
  16. 「HR_schema」タブをダブルクリックして、ダイアグラム・エディター・ビューを最大化します。

    トランスフォームにより、4 つの表が作成され、HR.ldm 論理データ・モデル内の 4 つのエンティティーに厳密にマップしていることが分かります。

    説明されている、HR_schema ダイアグラムを示す画面

  17. HR_schema ダイアグラムおよび HR_physical 物理データ・モデルを保管し、閉じます。

これで、『演習 5: トランスフォーム・プロパティーのロールアップへの変更』を始める準備ができました。