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ウィザードを使用して既存のデータベース・スキーマをリバース・エンジニアリングする

このレッスンでは、サンプル GSDB データベースを使用する既存のデータベース・スキーマから物理データ・モデルをリバース・エンジニアリングすることにより、物理データ・モデルを作成します。 この既存データベースへの変更をコミットする前に、ワークベンチを使用して既存の各スキーマおよびデータベースを取得し、オブジェクトを更新することができます。
いくつかの方法により、物理データ・モデルをワークベンチで作成できます。この演習のステップに従って物理データ・モデルをデータベースからリバース・エンジニアリングするか、以下の方法のいずれかを使用することができます。
「新規物理モデル (New Physical Model)」ウィザードを使用して、DDL ファイルからリバース・エンジニアリングする
このオプションは、物理データ・モデルのソースとして、ライブ・データベース接続の代わりに DDL ファイルを使用したい場合に役立ちます。 この方法を使用するには、以下で説明するステップに従います。ただし、「新規物理データ・モデル」ウィザードで DDL ファイルを指定してください。
スキーマまたは表をデータ・ソース・エクスプローラーからデータ設計プロジェクトにドラッグ・アンド・ドロップする
このオプションでは、物理データ・モデルを素早く作成できますが、新規物理データ・モデルのオプション (ファイルの名前など) を指定したり、総括図も作成するかどうかを指定したりすることはできません。 この方法を使用するには、データベース、スキーマ、または表を、データ・ソース・エクスプローラーからデータ・プロジェクト・エクスプローラーのプロジェクト・フォルダーまたは「データ・モデル」フォルダーにドラッグします。
論理データ・モデルを物理データ・モデルに変換する
この方法では、論理データ・モデルで開始する必要があります。 このチュートリアルでは、既存のデータベースを変更することを対象としているため、この方法は有用ではありません。 この方法を使用するには、データ・プロジェクト・エクスプローラーで論理データ・モデルを強調表示し、メインメニューから「データ」 > 「変換」 > 「物理データ・モデル」をクリックします。

ウィザードを使用して既存のデータベース・スキーマからリバース・エンジニアリングするには、次のようにします。

  1. データ・プロジェクト・エクスプローラーで、EMPLOYEE プロジェクトを選択します。
  2. メインメニューから、「ファイル」 > 「新規」 > 「物理データ・モデル」をクリックします。 「新規物理データ・モデル」ウィザードが開きます。
  3. 「モデル・ファイル」ページで、以下の設定を指定して、変更内容を EMPLOYEE プロジェクトに保管します。
    宛先フォルダー
    EMPLOYEE プロジェクトが「宛先フォルダー」フィールドで指定されていることを確認します。 EMPLOYEE プロジェクトがまだ指定されていない場合、「参照」をクリックしてウィンドウを開き、そこでプロジェクト名を選択できます。
    ファイル名
    sample_model と入力します。
    データベース
    「DB2 (Linux、UNIX、および Windows)」を選択します。
    バージョン
    「9.7」を選択します。
    ... から作成
    「リバース・エンジニアリングから作成」を選択します。
    設定は以下の図のようになっているはずです。
    入力が完了した「モデル・ファイル」ページ
  4. 「ソース」ページで、「データベース」を選択してから、「次へ」をクリックします。 この時点で、DDL ファイルからリバース・エンジニアリングしたい場合は、「DDL ファイル (DDL file)」チェック・ボックスを選択します。
  5. 「接続の選択」ページで、「GSDB」データベースを選択してから、「次へ」をクリックします。
  6. 「スキーマ」ページで、「GOSALESDW」スキーマの隣にあるボックスをクリックして、「次へ」をクリックします。 このチュートリアルでは、GOSALESDW スキーマからのみリバース・エンジニアリングを行う必要がありますが、複数のスキーマからモデルをリバース・エンジニアリングしたい場合には、このページで複数のスキーマを選択することができます。
  7. 「データベース要素」ページではデフォルト設定を変更しないでください。続いて、「次へ」をクリックします。
  8. 「オプション」ページで、「概要」を選択して、総括図を生成します。「完了」をクリックします。 他のデフォルト・オプションを変更する必要はありません。

    総括図は、データ・モデルに加える変更を視覚化するために使用されます。 総括図は、データ・オブジェクト間の暗黙的な外部キー関係を見つけて描画することができます。 総括図を使用することにより、データ・オブジェクト間の相互作用についての理解を深めることができます。

データ・プロジェクト・エクスプローラー「データ・モデル」フォルダーに、sample_model.pdm 物理データ・モデルが作成されて表示されます。 物理データ・モデル・エディターでモデルが開きます。 デフォルトの総括図は、「EMPLOYEE」 > 「データ・モデル」 > 「GOSALESDW」 > 「ダイアグラム」 > 「GOSALESDW」フォルダーに作成されて、保管されます。デフォルトの総括図には、GOSALESDW スキーマにあるすべての表が含まれます。 次のレッスンでは、単純な総括図を作成し、その図を使用して GOSALESDW スキーマを変更します。
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