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総括図と「プロパティー」ビューを使用して、表間の関係を追加する

この前の演習では、sample_model.pdm 物理データ・モデルにある表のサブセットを含む単純な総括図を作成しました。 この演習では、総括図を変更し、さらにその総括図を使用して、基礎となるデータ・モデルを変更します。

パレット上のオブジェクトのいくつかは注釈のみに使用され、基礎となるデータ・モデルを変更しません。 たとえば、モデル・オブジェクトまたは関係に関する情報を記述するためのノートまたはテキスト・オブジェクトをダイアグラムに追加することができます。 また、テキストを含むダイアグラムや複数のダイアグラム・オブジェクトを視覚的にグループ化するダイアグラムに、図形を追加することもできます。 フォントまたは色のオプションを変更するか、「プロパティー」ビューでダイアグラムのプロパティーを変更することにより、ダイアグラムの表示特性を変更できます。 これらのオプションはすべてダイアグラムのプロパティーを変更しますが、基礎となるデータ・モデルは変更しません。

パレットの「データ」域には、データ・モデル・オブジェクトが含まれます。 パレットまたはダイアグラム・サーフェスを使用してデータ・モデル・オブジェクトを追加または変更すると、基礎となるデータ・モデルが変更されます。 ダイアグラム内のデータ・オブジェクトに対する変更は自動的にダイアグラムに保存されます。しかし、モデルに対する変更を保存するには、モデル・ファイルを明示的に保存する必要があります。

「データ」パースペクティブの「プロパティー」ビューで、データ・モデル・オブジェクトのプロパティーの表示と変更が行えます。 通常、ダイアグラム・エディターと「プロパティー」ビューを一緒に使用して、データ・モデル・オブジェクトを変更します。 あるオブジェクトがダイアグラムまたはデータ・プロジェクト・エクスプローラーで強調表示されると、「プロパティー」ビューが変化してそのオブジェクトのプロパティーを表示します。

最初に、ダイアグラムを記述するノート・オブジェクトを追加します。

総括図と「プロパティー」ビューを使用して、表間の関係を追加するには、次のようにします。

  1. ダイアグラム・パレットでノート・オブジェクトをクリックします。 ノート・オブジェクトが見えない場合は、ダイアグラム・パレットの上部のドロップダウン矢印をクリックして、使用可能な注釈オブジェクトを表示します。
    ダイアグラム・パレットを示す画面キャプチャー。
  2. ダイアグラム・サーフェスを再度クリックして、ノート・オブジェクトをダイアグラムに追加します。 ダイアグラム・サーフェスで左マウス・ボタンを押したまま、ノート・オブジェクトをドラッグして、ダイアグラム上でそれをサイズ変更します。 左マウス・ボタンを放すと、ノート・オブジェクトの内部のテキスト・ボックスでカーソルがアクティブになります。
  3. ノート・オブジェクトの内部のテキスト・ボックスで、my SAMP schema diagram を入力して、Enter キーを押します。 ここで、ダイアグラムを使用して、EMPLOYEE 表と EMP_PHOTO 表間の関係を追加することにより、基礎となるデータ・モデルを変更します。
  4. ダイアグラム・サーフェスをクリックします。
  5. 「プロパティー」ビューで、「キーの表示」および「非キーの表示」チェック・ボックスを選択します。
  6. ダイアグラム・サーフェスを右クリックし、「すべて整列」を選択します。
  7. ダイアグラムの空の領域をクリックし、Ctrl+F を押して、ダイアグラム内の EMPLOYEE 表を見つけます。 開いているウィンドウの「検索」フィールドに EMPLOYEE を入力し、「次を検索」をクリックします。 次に、「閉じる」をクリックして、ウィンドウを閉じます。 EMPLOYEE 表がダイアグラムの表示可能な領域に移動し、強調表示されます。 「プロパティー」ビューに、EMPLOYEE 表のプロパティーが表示されます。
  8. 「プロパティー」ビューの「列」タブをクリックします。
  9. EMPNO の隣の「主キー」列にあるチェック・ボックスを選択し、EMPNO 列に主キーとしてマークを付けます。 ダイアグラム内の変化に注意してください。 ここで、ダイアグラム内の EMPLOYEE 表のキー区画に EMPNO が表示されています。その隣には、EMPNO が主キーであることを示すアイコンがあります。
    このステップで説明されている、ダイアグラム内の EMPLOYEE 表とその変更を示す画面キャプチャー。
  10. 再び「検索」ウィンドウを使用して、ダイアグラム内の EMP_PHOTO 表を見つけて選択します。

    この表には、EMPNO 列と PHOTO_FORMAT 列から成る主キーがあります。

    ダイアグラム・エディターで表間の関係を描画するために、2 つの方法があります。 ダイアグラム・サーフェスにあるポップアップ・アクション・バーを使用するか、ダイアグラム・パレットを使用できます。 最初に、ダイアグラム・サーフェスにあるポップアップ・アクション・バーを使用して、EMPLOYEE 表と EMP_PHOTO 表の間の関係を作成します。

  11. ダイアグラム内の EMPLOYEE 表オブジェクトの上にマウスを移動させます。表の外部に反対方向を指し示す 2 つの矢印が表示されるのが見えます。 EMPLOYEE 表と EMP_PHOTO 表の間の関係を描画するために、親から子への関係を表した、EMPLOYEE 表から外方向に向かう矢印を使用します。
    説明のとおりに、ダイアグラム内の EMPLOYEE 表に矢印が表示されている様子を示した画面キャプチャー。
  12. EMPLOYEE 表から外方向に向かう矢印をドラッグし、EMP_PHOTO 表にドロップします。 開かれるメニューで、「依存型外部キー関係の新規作成 (Create New Identifying FK Relationship)」を選択します。
    このステップで説明されている、ダイアグラムとメニューを示す画面キャプチャー。
    EMPLOYEE 表と EMP_PHOTO 表の間の関係オブジェクトがダイアグラム上に描画されます。
  13. 関係オブジェクトを選択し、「プロパティー」ビューの「詳細」タブをクリックします。 すべての外部キー文節が自動的に構成されることに注目してください。
    説明されている「プロパティー」ビューの「詳細」タブを示す画面キャプチャー。
  14. ここで、関係内での各表の役割を示す情報を関係プロパティーに追加します。
    • 「逆動詞句」フィールドに、photo を入力します。
    • 「動詞句」フィールドに、employee を入力します。
    • 「参照整合性」ページで、リストから CASCADE を選択することにより、参照整合性タイプの「削除時」を CASCADE に設定します。
      説明のとおりに、「プロパティー」ビューの「参照整合性」タブを示す画面キャプチャー
    ここで、ダイアグラム・パレットを使用して、EMP_RESUME からの依存型関係を EMPLOYEE に追加します。
  15. パレットから「依存型」関係オブジェクトをクリックします。
  16. EMP_RESUME 表をクリックして、左マウス・ボタンを押したままにします。
  17. カーソルを EMPLOYEE 表にドラッグし、左マウス・ボタンを放して、関係を描画します。
    説明のとおりに、新規関係を描画したダイアグラムを示す画面キャプチャー
  18. 前と同じステップに従って、DEPARTMENT 表を選択し、「プロパティー」ビューの「列」タブを変更することにより、DEPTNO 列に DEPARTMENT 表の主キーとしてマークを付けます。
  19. ダイアグラム・サーフェスまたはダイアグラム・パレットを使用して、DEPARTMENT から EMPLOYEE への非依存のオプション関係を追加します。
  20. ダイアグラム内の関係オブジェクトを選択し、「プロパティー」ビューの「詳細」タブをクリックします。 ここで、DEPTNO を置き換えて、EMPLOYEE 表の WORKDEPT 列をキー列として設定します。
  21. 「詳細」ページの「キー列」フィールドの隣りの省略符号 (...) ボタンをクリックします。
  22. 開かれるウィンドウで、WORKDEPT の隣のチェック・ボックスを選択し、DEPTNO の隣のチェック・ボックスをクリアします。
  23. 「OK」をクリックします。 ダイアグラムを使用してデータ・モデルを変更すると、データ・プロジェクト・エクスプローラーと物理モデル・エディターのタイトル・バーの両方で、sample_model.pdm ファイルのラベルの隣にアスタリスク (*) 文字が付いています。 これは、モデルに加えられた変更がまだ保存されていないことを示します。
    説明されている表示されたアスタリスク (*) 文字を示す画面キャプチャー。
  24. モデルに対するダイアグラムの変更を保存するには、メインメニューから「ファイル」 > 「すべて保存 (Save All)」 をクリックします。