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レッスン 2.3: デフォルトの Framework Manager モデルをカスタマイズする

このレッスンでは、Framework Manager モデルを更新して、データウェアハウスのデフォルトのスキーマをカスタマイズした (レッスン 2.1) 後、デフォルトの ETL プロジェクトに加えた変更 (レッスン 2.2) をデプロイする方法を学習します。
前提条件:

レッスン 2.1 では、F_DEFECT_METRICS という名前の新規のファクト表をデフォルトのスキーマに 追加し、このファクト表を、D_COMPONENT_LABEX という名前の次元表に関連付けました。レッスン 2.2 では、 このファクト表および関連する次元表を、Data Manager ビルドに追加しました。 このレッスンでは、Framework Manager モデルを変更して、 データウェアハウス・スキーマに加えられた変更を取り込み、変更をレポート・デザイナーに 公開する方法を学習します。

このレッスンでは、以下の作業を行います。
  • Data Manager ファクト表および次元表を Framework Manager にインポートする
  • インポートした表からクエリー・サブジェクトを作成する
  • それら 2 つの新規クエリー・サブジェクト間に関係を構築する
  • 関連するそれらのクエリー・サブジェクト用に名前空間を定義する
  • その新しい名前空間を公開のためにデプロイする
Framework Manager プロジェクトの準備
  1. Framework Manager を開始します。
  2. 「ファイル」メニューから、「プロジェクトの管理」 > 「コピー」をクリックします。
  3. 「From」ボックスから、「参照」をクリックして、デフォルトのインストール・ディレクトリー (C:/Program Files/IBM/Rational Insight/framemgr/Rational Insight Reporting Data Model (DW)) に移動し、Rational Insight Reporting Data Model (DW).cpf ファイルを選択します。
  4. 「To」フィールドに、プロジェクト名を入力します。デフォルトでは、プロジェクト名とプロジェクトが保存されるディレクトリーは同じです。
  5. 「ロケーション」フィールドで、新規ロケーションを入力するか、「参照」をクリックして新規プロジェクト・ロケーションを選択し、「OK」をクリックします。プロジェクトを保存するときには、プロジェクトが別のフォルダーに保存されるようにしてください。
  6. 「終了」をクリックします。プロジェクト・ファイル (.cpf) および関連のすべてのファイルを 1 つのフォルダーに保存します。
新規表のメタデータの物理メタデータ・レイヤーへのインポート
  1. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、Rational Insight Reporting Data Model (DW) ノードを展開し、「物理メタデータ」名前空間を選択して右クリックし、「メタデータ・ウィザードの実行」をクリックします。

    これで、ウィザード・ページを使用して Data Manager メタデータ を Framework Manager ビルドにインポートする準備ができました。これは、 F_DEFECT_METRICS という名前のファクト表と D_COMPONENT_LABEX という名前の次元表を Data Manager から Framework Manager にインポートすることで実行します。

  2. データ・ソース」を選択し、「次へ」をクリックします。
  3. RIDW データ・ソースを選択し、「次へ」をクリックします。
  4. RIDW ノードを展開して、「表」の下に表をリストし、次元表 D_COMPONENT_LABEX とファクト表 F_DEFECT_METRICS を選択します。「次へ」をクリックします。
  5. 関係の生成」ページで、 デフォルトを受け入れ、「次へ」をクリックします。「終了」をクリックします。
  6. 新規 F_DEFECT_METRICS 表を展開し、「プロパティー」ビューで、列のプロパティーが正しいことを確認します。
    • DEFECT_METRICS_ID は ID である
    • TOTAL_DEFECTS はファクトである
    • COMPONENT_ID は ID である
    • REC_DATETIME は属性である
    • DATE_ID は ID である
クエリー・サブジェクトの作成
  1. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」 > 「次元」ノードを展開し、「ファクト」を選択して右クリックし、「作成」 > 「クエリー・サブジェクト」をクリックします。
  2. クエリー・サブジェクトの名前を Defect Metrics と指定し、「OK」をクリックします。
  3. クエリー・サブジェクト定義」タブで、 「物理メタデータ」ノードを展開し、F_DEFECT_METRICS 表を 選択し、この表をドラッグして「クエリー項目および計算」セクションでドロップします。 「OK」をクリックします。

    これで、Defect Metrics という名前の新規クエリーが作成され、F_DEFECT_METRICS ファクト表にリンクされました。次に、D_COMPONENT_LABEX 次元表 に対する別のクエリーを作成します。

  4. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」 > 「次元」ノードを展開し、「次元」を選択して右クリックし、「作成」 > 「クエリー・サブジェクト」をクリックします。
  5. クエリー・サブジェクトの名前を Component LabEx と指定し、「OK」をクリックします。
  6. クエリー・サブジェクト定義」タブで、 「物理メタデータ」ノードを展開し、D_COMPONENT_LABEX 表を 選択し、この表をドラッグして「クエリー項目および計算」セクションでドロップします。 「OK」をクリックします。

これで、2 つのクエリー・サブジェクト の作成が完了しました。1 つはファクト表から、もう 1 つは次元表からのものです。 次に、これら 2 つのクエリー・サブジェクト間の関係を作成します。

関係の構築
  1. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」 > 「次元」ノードを展開して、「ファクト」フォルダーを展開し、Defect Metrics クエリー・サブジェクトを見つけて選択し、 それを右クリックして「作成」 > 「関係」をクリックします。
  2. 「関係式」タブで、パネルの右側にある「クエリー・サブジェクト」フィールドの横のフォルダー・アイコンをクリックし、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」ノードを展開し、Component LabEx クエリー・サブジェクトを見つけて選択し、「OK」をクリックします。
  3. 両方のボックスで COMPONENT_ID を選択し、 「OK」をクリックします。
これで、2 つのクエリー・サブジェクトは、共通の属性 COMPONENT_ID を介してリンクされました。
スター・スキーマへの変換
  1. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」 > 「次元」ノードを展開して、「ファクト」フォルダーを展開し、Defect Metrics クエリー・サブジェクトを見つけて選択し、 それを右クリックして「アクション」 > 「尺度次元への変換」をクリックします。
  2. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、「Rational Insight Reporting Data Model (DW)」 > 「次元」ノードを展開して、「次元」フォルダーを展開し、Component LabEx クエリー・サブジェクトを見つけて選択し、 それを右クリックして「アクション」 > 「通常次元への変換」をクリックします。
  3. 「ファクト」フォルダーを展開し、Defect Metrics 尺度を見つけて選択し、それを 右クリックして「スター・スキーマ・グループの作成」をクリックします。
  4. 「使用可能なオブジェクト」が両方とも選択されていることを確認し、「OK」をクリックします。
これで、Defect Metrics という名前の名前空間が、リンクされたクエリー・サブジェクト用に作成されました。 次に、この名前空間をパブリッシュ周期に追加する必要があります。
ビジネス・ビューでのメトリックの公開
  1. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、Rational Insight Reporting Data Model (DW) ノードを展開し、Defect Metrics 名前空間を見つけて選択し、それをドラッグして、「ビジネス・ビュー」 > 「変更管理」名前空間にドロップします。
  2. 「プロジェクト・ビューアー」パネルで、Rational Insight Reporting Data Model (DW) ノードを展開して、「パッケージ」名前空間を展開し、「Reporting Data Model (DW)」を右クリックして、「定義の編集」をクリックします。
  3. Defect Metrics 名前空間 が「ビジネス・ビュー」 > 「変更 管理」ノード内で選択されていることを確認します。「OK」をクリックします。
  4. 「Reporting Data Model (DW)」を右クリックして、「定義のパブリッシュ」をクリックします。
    注: パッケージ全体をリパブリッシュすることになるので、処理に数分かかる場合があります。
これで、Reporting Data Model (DW) という名前の既存のパブリッシュ・パッケージを使用し、このパッケージを更新して Defect Metrics 名前空間を組み込みました。次に、Report Designer で F_DEFECT_METRICS ファクト表および D_COMPONENT_LABEX 次元表に アクセスし、これらの表の属性からレポートを作成することができます。