変更制御レポート

このカテゴリーには、プロジェクトの過程で発生する変更の制御と管理 に役立つレポートが含まれます。これらのレポートは、コード行数や障害の数などのパラメーター、およびそれらの数値がプロジェクトの各段階でどのように変化するのかをモニターすることで、 プロジェクトの正常性を評価したり、積極的に修正アクションを実行するのを支援します。

以下のサンプル・レポートがあります。

コード・チャーン

このレポートは、プロジェクトにおけるコード変更量が時間とともにどのような傾向で変わるのかを 示します。プロジェクトの初期および中期段階では右上がりが正常です。 プロジェクトが完了に近づくにつれて、下向きに下がっていくはずです。プロジェクトの後半でまだ右上がりである場合は、プロジェクトが安定化していないことを示していると考えられます。

コード・コントリビューション

このレポートは、各開発者が作成したコード量を表示します。プロジェクトに対する開発者の 相対的なコード・コントリビューションを把握することは重要です。 一般に、チーム全体で作業が比較的均一に分担されるようにします。 一人の開発者のコード・コントリビューションが他の人と比べて著しく多い、あるいは少ない場合は、プロジェクト計画の問題を示唆している可能性があります。 ただし、このレポートは、他の責任分担や作業の相対的な難度、休暇などの要因は考慮していません。

障害到着率

このレポートは、時間の経過に伴う新規障害サブミットの頻度を 重大度で分類して示します。一般的に、プロジェクト初期には線は上向きになり、 プロジェクトが完了に近づくにつれて下がり始めるはずです。少なくとも 重大度が高い障害を表す線はこの傾向を示すはずであり、そうでない場合はプロジェクトは安定化していません。

障害分布

このレポートは、プロジェクトのコンポーネントごとの障害の数を示します。グラフの右上がりの線は調査すべき問題領域を表している可能性がありますが、そうでなければ、 テスト量の増加によるものと考えることができます。同様に、低い値は、品質が高いか、 あるいは、テストが十分でないことを示している可能性があります。一般にプロジェクトの後半では下向きの線になるはずです。

障害の検証不合格率

「検証不合格」とは、修正されたが完全に解決していなかっために再オープンする必要がある障害のことです。 増加している数値あるいは高い数値は、チーム内のコミュニケーションの問題を表している可能性があります。

コンポーネントごとの SLOC

このレポートは、各コンポーネントのソース・コードの行数 (SLOC) を示します。 このレポートは、コード・サイズが適切で、そのコンポーネントに対して予想されていたものに近いかどうかを確認する のに役立ちます。


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