デルタ・ロード・プロセスは、前回のビルド実行以降に変更されたデータのみを抽出します。
デルタ・ロード・プロセスは、IBM® Rational® Insight Data Warehouse の業務データ・ストアのデータを抽出する際に使用されます。
このトピックは、デルタ・ロードのインプリメンテーションの概要を説明します。
デルタ・ロード・プロセスを実行するには、ETL (抽出、変換、およびロード) プロセスの前回成功したビルドの日時を保管する必要があります。
データウェアハウス内の
CONFIG.ETL_INFO 表は、この目的で定義されています。
ETL ジョブが実行されるたびに、一部の変数は初期化されます。
デルタ・ロード・プロセスでは、次の 2 つの変数が使用されます。
- MODIFIED_SINCE 変数。
ETL ジョブは、
CONFIG.ETL_INFO 表を検索して、前回成功した ETL の実行の日時を取得し、
その値を MODIFIED_SINCE 変数に設定します。この変数は、後の ETL ビルドで、前回の実行以降にデータに対する変更があるかどうかを判断するために使用されます。
- ETL_START_TIME 変数。
ETL ジョブは、システム日付と時刻を取得して、その値を
ETL_START_TIME 変数に保管します。
ETL ジョブが終わると、この変数に保管された値は、CONFIG.ETL_INFO 表の更新に使用されます。
特定の製品に対してデルタ・ロード・プロセスが機能するかどうかは、その製品データの抽出に使用されるデータ・サービスによって決まります。