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レッスン 1.3: 新規 Data Manager ビルドを作成する

このレッスンでは、データウェアハウスに追加属性をロードするために Data Manager ビルドを作成する方法を学習します。
前提条件: レッスン 1.1 および 1.2 を完了していること。

レッスン 1.1 では、新規エンティティーをデータ表に追加しました。ETL プロセスは、各エンティティーごとに 1 つのビルドを必要とします。新規エンティティーをロードする場合、新規ビルドを作成し、 既存ビルドを変更して既存エンティティーに属性をさらに追加する必要があります。レッスン 1.2 では、既存ビルドを変更しました。このレッスンでは、データウェアハウスに追加属性をロードするために新規ビルドを作成します。このデータウェアハウスには、デフォルト・スキーマの外部にあるデータ属性をロードすることになります。

ソースからのデータの抽出
  1. IBM® Cognos® Data Manager を開始します。
  2. 「ビルドおよびジョブ・ストリーム」 > 「ODS」 > 「ClearQuest」 > 「CQEnterprise」フォルダー を右クリックして、「ファクト・ビルドの挿入」を選択し、 ビルド名を CQ_ENT_Component と指定し、「OK」をクリックします。
    注: 命名規則は [Product Source]_[Configuration]_[Entity] です。
  3. エディター内で右クリックして「データ・ソースの挿入」をクリックし、名前として RI_Stg を入力します。
  4. データベース」リスト内の「クエリー」タブを クリックし、「ClearQuest」を選択します。
  5. データベース・オブジェクト・ツリー内の CQEnterprise.ENTComponent 表 を右クリックして「表選択ステートメントの追加」を選択します。 このクエリーを次のように変更します。
    • スキーマ名「CQEnterprise」を変数「{$RESOURCEGROUP}」で置き換えます。 これは、ETL ジョブを複数のリソース・グループで再使用できるようにするためです。
    • ETL での差分ロードを有効にするため、以下の SQL コードを追加します。
      WHERE modifiedsince='{$MODIFIED_SINCE}'
  6. 新規 SQL ステートメントをテストするため、ウィンドウの左下にある再生ボタンをクリックします。 変数を指定するウィンドウで、$RESOURCEGROUP エントリーのスキーマ名 (CQEnterprise) を入力します。$MODIFIED_SINCE フィールド は空のままにして、データ・サービスがヌル値を使用してすべてのレコードを戻すようにします。
  7. 結果列」タブをクリックし、「リフレッシュ」をクリックします。 変数を指定するウィンドウで、$RESOURCEGROUP エントリーのスキーマ名 (CQEnterprise) を入力します。$MODIFIED_SINCE フィールド は空のままにして、データ・サービスがヌル値を使用してすべてのレコードを戻すようにします。「OK」をクリックします。
これで、データ・ソースからデータを抽出する SQL クエリーの作成が完了しました。

属性の変換

  1. エディターで新規データ・ストリーム・ノードをダブルクリックし、「自動 マップ」をクリックし、「OK」をクリックします。
  2. 変換モデル」オブジェクトを右クリック して「マッピング」をクリックします。「自動マップ」を クリックし、「新規エレメントを属性として作成」を選択します。「OK」をクリックします。
ターゲット表への属性の配信
  1. エディター内で右クリックし、「リレーショナル表配信 の挿入」を選択します。名前として Component を入力します。
  2. 表プロパティー」タブをクリックします。「接続」リスト内で、Rational Data Warehouse 表を選択し、表名の右にある表アイコンをクリックします。
  3. 正規化されたデータ域 (RIODS スキーマ) 内で、COMPONENT 表を選択し、「OK」」をクリックします。
  4. スキーマ名を変数「{$ODS}」で置き換えます。
  5. ターゲット表のインポート」をクリックし、 以下のリストを使用して、ターゲット表の列にエレメントをマップします。
    • (レコード ID) エレメントを COMPONENT_ID 列に
    • (最終更新日) エレメントを REC_DATETIME 列に
    • コンポーネントの dbid を EXTERNAL_KEY1 列に
    • DATASOURCE_ID エレメントを SOURCE_ID 列に
    • コンポーネント・エレメントを NAME 列に
    「OK」をクリックします。
  6. カタログを保存します。

ジョブ・ストリームへのビルドの追加

「RationalInsightETL」 > 「ビルドおよびジョブ・ストリーム」 > 「ジョブ」 > 「CQJobs」 > 「Enterprise」ノードの下のジョブを展開し、新しく作成したビルドを CQ_ENT_Defect ビルドの前に追加します。

ビルドの実行
  1. 「RationalInsightETL」 > 「ビルドおよびジョブ・ストリーム」 > 「ジョブ」 > 「CQJobs」ノードを展開し、「Enterprise」を右クリックして「実行」 > 「ジョブ・ストリームの実行」を選択します。
  2. プロンプトが出されたら、「OK」をクリックします。実行状況がコンソールに表示され、詳しいログが [rational_insight_installation_directory]/cognos/datamanager/log ファイルに記録されます。
Enterprise ジョブ・ストリーム内のすべてのビルドを実行しました。作成したビルドだけを実行したい場合、以下のようにします。
  1. Enterprise ジョブ・ストリームのコピーを作成します (ジョブ・ストリームを右クリック して「複写」を選択します)。
  2. 実行しないビルドを削除します。
  3. 変更を保存します。
  4. ビルドを実行します。