データ・マスター・シップ

ビジネスでは、複数のツールを使用してプロジェクト情報を管理することがよくあります。 データ・マスター・シップとは、それらの複数の別々のプロジェクトを単一の共通エンティティーにマッピングすることです。 サンプル・カタログは、データ・マスター・シップの ETL インプリメンテーションを単純化するためのフレームワークを定義しています。
要件の管理に RequisitePro を使用し、変更要求の管理に ClearQuest を使用し、RequisitePro プロジェクトを マップできるソース・コードの管理に ClearCase を使用する場合、データ・マスター・シップの例は次のようになります。

XML データ構成ファイルによるデータ・マスター・シップのインプリメンテーション

1 つのデータ・ソースから別のデータ・ソースに次元をマップするルールを定義するために、次元マッピング表が使用されます。 次元マッピング表には、以下の 2 つのタイプがあります。 次元マッピング表は、次元マッピング・カテゴリーにグループ化することができます。 リソース・グループ・カテゴリーを使用して、同じデータ構造を持つデータ・ソースをグループ化する場合、次元マッピング・カテゴリーを使用して同じ共通次元に定義された次元マッピング表をグループ化をすることもできます。 ETL ジョブで、カテゴリーに関連付けられた次元マッピング表を照会して、すべてのマッピング情報を自動的にロードすることができます。

XML データ構成ファイルにマッピングを定義する際は、XML ODBC ドライバーから情報を照会します。 選択可能な次元マッピング表に関する情報は、システム表 System.DIMENSIONMAPPINGS を使用して照会できます。 次元マッピング表はすべて、スキーマ DimensionMappings の下にあります。 すべての表には同じ構造、すなわち、source_valuetarget_value があります。これらを使用して、値マッピングを照会できます。

ETL プロセスのデータ・マスター・シップのインプリメンテーション

共通次元に対するデータウェアハウス成果物のうち、マスター (マッピングのターゲット) として機能する成果物、あるいは、他のどの成果物にもマップされないような成果物のみが業務データ・ストアに表示されます。 共通次元に関連付けられているその他の成果物は、元の成果物のターゲット成果物に直接リンクされます。 例えば、UCM プロジェクト RI が ClearQuest プロジェクト Insight にマップされる場合、 ClearQuest プロジェクトの Insight のみが PROJECT 表に表示され、UCM プロジェクト RI に含まれている UCM アクティビティーは、データウェアハウス内の ClearQuest プロジェクト Insight に直接リンクされます。 共通次元 (例えば、PROJECTRELEASEITERATIONPRODUCTCOMPONENT および RESOURCE など) のそれぞれについて、名前の接頭部に M_ のついたステージング・マッピング表が、マッピング関係を保管するために ETL で使用する表として作成されます。

データ・マスター・シップをビルドするための ETL データ・フローは以下のとおりです。

データ・マスター・シップには、複数のデータ・ソースが関係します。したがって、ETL ジョブには、データ・フロー全体が反映されている必要があります。データ・マスター・シップの上記のインプリメンテーションは、ETL プロセスに固有のもので、他のコンポーネントに影響は与えません。サンプル・カタログで、 TestManager プロジェクトは、ClearQuest ALM プロジェクトにマップされ、 TestManager ユーザーは、同じ名前の ClearQuest ALM ユーザーにマップされます。TestManager ETL 用の XML データ構成ファイルを開くときに、 エラーが発生したら、ご使用のシステムの ClearQuest ETL 用に使用される XML データ構成ファイルを指すように次元マッピング表を更新してください。


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