サンプル・ダッシュボードの解釈

このセクションでは、使用可能なダッシュボードについて説明します。 「カテゴリー別ダッシュボード」フォルダー内のサンプル・ダッシュボードには、サンプル・ダッシュボードへの ショートカットが含まれています。実際のダッシュボードは「サンプル・レポート 定義」 > 「ダッシュボード定義」に入っています。

エグゼクティブ・ダッシュボード

エグゼクティブ・ダッシュボードは、 組織内の全プロジェクト・グループにわたる情報を要約するのに使用できます。 これらのダッシュボードは IBM® Cognos Connection の「共通フォルダー」 > 「カテゴリー別 ダッシュボード」 > 「エグゼクティブ・ダッシュボード」にあります。エグゼクティブ・レベルのサンプル・ダッシュボードは 以下のとおりです。

  • パフォーマンス
  • 生産性
  • 要件
  • 品質
  • 障害

パフォーマンス・ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 生産性対プロジェクト・サイズ: このレポートは、組織内のプロジェクトの生産性が、 プロジェクトのサイズによってどのように変わるのかを示します。示される散布図を使用して、 コードの相対サイズに基づいてプロジェクトを比較できます。
  • 品質対プロジェクト・サイズ: このレポートは、 組織内のプロジェクトの品質 (システムにおける障害数で測定される) がプロジェクトのサイズ によってどのように変わるのかを示します。示される散布図を使用して、 コードの相対サイズに基づいてプロジェクトを比較できます。
  • 市場に出すまでの時間対プロジェクト・サイズ: このレポートは、組織内のプロジェクトを市場に出すまでの時間が、 プロジェクトのサイズによってどのように変わるのかを示します。市場に出すまでの時間 とは、プロジェクトの開始日からリリース日までの期間です。示される散布図を使用して、 コードの相対サイズに基づいてプロジェクトを比較できます。

生産性ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • プロジェクト・サイクル: このレポートは、プロジェクトの長さが プロジェクトのサイズによってどのように変わるのかを示します。これを使用して、将来のプロジェクトの期間を見積もったり、 作業効率向上またはプロセス改善による影響を理解することができます。
  • 平均 SPI & SV: スケジュール・パフォーマンス指標 (SPI) によって、 一回の反復またはプロジェクトで時間をどのくらい効率的に使用しているのかが測定されます。これを使用して、 計画に対する進行状況の傾向を識別できます。スケジュール差異 (SV) は、 プロジェクトがスケジュールより進んでいるのか、あるいは遅れているのかを示します。
  • プロジェクト長さ: このレポートは、各プロジェクトの長さ (月) を示します。 これを使用して、他に比べて著しく期間が長いか短いために注意が必要な プロジェクトを識別できます。
  • 反復速度: このレポートは、各反復で完了したタスクの 数を示します。これを使用して、各反復サイクルでどれだけの作業が実行可能なのか を理解できます。一般的に、グラフの線は、ほぼ一定のはずです。顕著な増加または減少は プロジェクトへの外部の圧力を示している可能性があり、どのような圧力が生じているか把握する必要があります。 ただし、このグラフでは、すべてのタスクの作業量がほぼ同じであると想定しています。大幅に作業量が多いか、あるいは少ないタスクを定義すると、一定期間に完了するタスクの数に影響する可能性があります。
  • ビルド正常性: このレポートは、製品ビルドの正常性が時間とともにどうなるのかを追跡します。 これは、失敗したビルドがある時間間隔の数と、ビルドが正常に行われた時間間隔の数とを 比較します。

要件ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 機能拡張要求バックログ平均: このレポートは、受け取った機能拡張要求とクローズした機能拡張要求の平均数 が時間とともにどう変わるのかをモニターし、 未処理の機能拡張要求の数も示します。このレポートから、 各プロジェクトの「機能拡張要求バックログ」レポートにドリルスルーできます。
  • 要件チャーン平均: このレポートは、システム要件の定義に対する変更の 傾向を示します。また、製品に対するシステム定義の安定度について も示します。
  • 障害修復の平均待ち時間: このレポートは、開発中に障害の修復にかかった平均時間と、 デリバリー後の障害の数を示します。また、障害を認識してから修正するまでの平均時間も示します。

品質ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 重大度別の平均障害: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体について、および各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • 障害バックログ平均: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 機能拡張要求バックログ平均: このレポートは、受け取った機能拡張要求とクローズした機能拡張要求の平均数 が時間とともにどう変わるのかをモニターし、 未処理の機能拡張要求の数も示します。このデータは、各プロジェクトの機能拡張要求バックログに役立ちます。
  • 修復の平均待ち時間: このレポートは、開発中に障害の修復にかかった平均時間と、 デリバリー後の障害の数を示します。また、障害を認識してから修正するまでの平均時間も示します。

障害ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 重大度別の平均障害密度: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体について、および各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • 平均障害分布: このレポートは、特定のプログラムの合計障害数を 示します。障害総数は、障害がよく発生しているプロジェクトを示します。
  • 障害バックログ平均: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 検証不合格の修正平均: このレポートは、 検証テストが不合格だった修正が報告されている障害の比率を示します。
  • 障害修復の平均待ち時間: このレポートは、開発中に障害の修復にかかった平均時間と、 デリバリー後の障害の数を示します。また、障害を認識してから修正するまでの平均時間も示します。
  • ビルド正常性: このレポートは、製品ビルドの正常性が時間とともにどうなるのかを追跡します。 これは、失敗したビルドがある時間間隔の数と、ビルドが正常に行われた時間間隔の数とを 比較します。

プロジェクト・レベル・ダッシュボード

プロジェクト・レベルのダッシュボードは、 通常は特定のプロジェクトに関する情報を示します。これらのダッシュボードは IBM Cognos Connection の「共通フォルダー」 > 「カテゴリー別 ダッシュボード」 > 「プロジェクト・レベル・ダッシュボード」にあります。プロジェクト・レベルのサンプル・ダッシュボードは 以下のとおりです。
  • 生産性
  • 要件
  • 関係者要件
  • 品質
  • 障害
  • 障害検出
  • 障害防止

生産性ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • SPI & SV: スケジュール・パフォーマンス指標 (SPI) によって、 一回の反復またはプロジェクトで時間をどのくらい効率的に使用しているのかが測定されます。これを使用して、 計画に対する進行状況の傾向を識別できます。スケジュール差異 (SV) は、 プロジェクトがスケジュールより進んでいるのか、あるいは遅れているのかを示します。
  • ビルド正常性: このレポートは、製品ビルドの正常性が時間とともにどうなるのかを追跡します。 これは、失敗したビルドがある時間間隔の数と、ビルドが正常に行われた時間間隔の数とを 比較します。
  • プロジェクト・サイクル: このレポートは、プロジェクトの長さが プロジェクトのサイズによってどのように変わるのかを示します。これを使用して、将来のプロジェクトが完了するのに要する時間を見積もったり、 作業効率の向上またはプロセスの改善による影響を理解することができます。
  • 反復速度: このレポートは、各反復で完了したタスクの 数を示します。これを使用して、各反復サイクルでどれだけの作業が実行可能なのか を理解できます。一般的に、グラフの線は、ほぼ一定のはずです。顕著な増加または減少は プロジェクトへの外部の圧力を示している可能性があり、どのような圧力が生じているか把握する必要があります。 ただし、このグラフでは、すべてのタスクの作業量がほぼ同じであると想定しています。大幅に作業量が多いか、あるいは少ないタスクを定義すると、一定時間内に完了するタスクの数に影響することがあります。
  • プロジェクト長さ: このレポートは、各プロジェクトの長さ (月) を示します。 これを利用して、他に比べて著しく期間が長いか、あるいは短いために注意が必要な プロジェクトを識別することができます。

要件ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 機能拡張要求バックログ: このレポートは、受け取った機能拡張要求とクローズした機能拡張要求の平均数 が時間とともにどう変わるのかをモニターし、 未処理の機能拡張要求の数も示します。このデータは、各プロジェクトの機能拡張要求バックログに役立ちます。
  • 要件チャーン: このレポートは、システム要件の定義に対する変更の 傾向を示します。また、製品に対するシステム定義の安定度について も示します。
  • 状況別の要件分布: このレポートは、状況別の要件の増加を 示します。このレポートによって、システム定義の成熟度レベルを把握できます。 また、システム要件の安定度と完成度を、設計および実動に及ぼす可能性のある影響とともに 明らかにします。

関係者要件ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 機能拡張要求バックログ: このレポートは、受け取った機能拡張要求とクローズした機能拡張要求の平均数 が時間とともにどう変わるのかをモニターし、 未処理の機能拡張要求の数も示します。このデータは、各プロジェクトの機能拡張要求バックログに役立ちます。
  • 要件チャーン: このレポートは、システム要件の定義に対する変更の 傾向を示します。また、製品に対するシステム定義の安定度について も示します。
  • 状況別の要件分布: このレポートは、状況別の要件の増加を 示します。このレポートによって、システム定義の成熟度レベルを把握できます。 また、システム要件の安定度と完成度を、設計および実動に及ぼす可能性のある影響とともに 明らかにします。
  • 要件のテスト範囲: このレポートは、すべての要件が検証済みであること、および予期したとおりに製品が 機能していることを明確にします。
  • 要件ごとの障害: このレポートは、各要件タイプごとに、コードの 品質を示します。

品質ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 重大度別の障害密度: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体についてと各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • 重大度別の障害分布: このレポートは、特定のプロジェクトの合計障害数 を示します。障害総数は、障害がよく発生しているコンポーネントを示します。
  • 障害バックログ: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 機能拡張要求バックログ: このレポートは、受け取った機能拡張要求とクローズした機能拡張要求の平均数 が時間とともにどう変わるのかをモニターし、 未処理の機能拡張要求の数も示します。このデータは、各プロジェクトの機能拡張要求バックログに役立ちます。
  • テスト実行状況: このレポートは、計画されたテストが完了したのか、それとも未処理なのかを 示します。テスト成功率は、システムが正しく機能しているかどうかを 表します。

障害ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 障害バックログ: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 重大度別の障害密度: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体についてと各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • プロジェクト・バーンダウン: バーンダウン・グラフは、チームの進行状況を表します。指定期間内の割り当てられたタスクと完了したタスクに 関する傾向が示されます。
  • 要件のテスト範囲: このレポートは、すべての要件が検証済みであること、および予期したとおりに製品が 機能していることを明確にします。
  • テスト実行状況: このレポートは、計画されたテストが完了したのか、それとも未処理なのかを 示します。テスト成功率は、システムが正しく機能しているかどうかを 表します。

障害検出ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。

  • 障害バックログ: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 重大度別の障害分布: このレポートは、特定のプロジェクトの合計障害数 を示します。障害総数は、障害がよく発生しているコンポーネントを示します。
  • 重大度別の障害密度: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体についてと各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • 要件のテスト範囲: このレポートは、すべての要件が検証済みであること、および予期したとおりに製品が 機能していることを明確にします。
  • テスト実行状況: このレポートは、計画されたテストが完了したのか、それとも未処理なのかを 示します。テスト成功率は、システムが正しく機能しているかどうかを 表します。
  • コード・チャーン: このレポートは、プロジェクトにおける変更量が時間とともにどのように変わるのかを 示します。プロジェクトの初期および中期段階では右上がりが正常です。 プロジェクトが完了に近づくにつれて、下向きに下がっていくはずです。プロジェクトの後半でまだ右上がりである場合は、プロジェクトが安定化していないことを示していると考えられます。
  • ビルド正常性: このレポートは、製品ビルドの正常性が時間とともにどうなるのかを追跡します。 これは、失敗したビルドがある時間間隔の数と、ビルドが正常に行われた時間間隔の数とを 比較します。

障害防止ダッシュボード

このダッシュボードは、 以下のレポートを含みます。
  • 障害バックログ: このレポートは、開発中の障害の数を障害状況に基づいて 示します。これによって、システムに残っている障害の数を 確認できます。このデータは、各プロジェクトの障害バックログに役立ちます。
  • 重大度別の障害分布: このレポートは、特定のプロジェクトの合計障害数 を示します。障害総数は、障害がよく発生しているコンポーネントを示します。
  • 重大度別の障害密度: このレポートは、 開発中に達成したコード品質を、相対的な障害数とコード・サイズに基づいて、 プロジェクト全体についてと各デリバリー可能部分について示します。このデータは、 各プロジェクトの重大度ごとの障害密度に役立ちます。
  • ビルド正常性: このレポートは、製品ビルドの正常性が時間とともにどうなるのかを追跡します。 これは、失敗したビルドがある時間間隔の数と、ビルドが正常に行われた時間間隔の数とを 比較します。
  • 検証不合格の修正: このレポートは、 検証テストが不合格だった修正が報告されている障害の比率を示します。

フィードバック