サンプル・カタログには、デフォルトの ALM データベースおよび Enterprise データベースに基づくユーザー・データベースのインプリメンテーションが含まれています。
カスタマイズ済みのユーザー・データベースでは、成果物間の関係が、サンプル・カタログのデフォルト・インプリメンテーションとは異なる可能性がありますが、新規にビルドを作成したり、あるいは、既存のビルドをカスタマイズして、同じような方法で関係をロードすることができます。
Rational® ClearQuest® データ・サービスには、特定の時刻以降に変更されたデータのみを取り出す機能があるため、ClearQuest データ用サンプル ETL には、デルタ・ロードがインプリメントされています。
デフォルトの Enterprise スキーマには、プロジェクトの概念がありませんが、異なるユーザー・データベースのデータを識別する必要がある場合があります。そのため、サンプル・カタログでは、XML Data Configuration ファイルにおける ClearQuest ユーザー・データベースのリソース・グループ名を、プロジェクトの名前として扱い、ユーザー・データベースのすべての成果物を、そのプロジェクトと関連付けています。
ClearQuest データベースの成果物の場合は、dbid が自然キーとして使用され、データウェアハウス内の表の
EXTERNAL_KEY1 にマップされます。
状態遷移履歴データ
Rational ClearQuest では、状態遷移履歴が、ステートフル・レコード・タイプのために保持されています。
サンプル・カタログへのデータのロードは、次のように行われます。
- Enterprise スキーマ: 障害および拡張要求の履歴データ。
- ALM スキーマ: ALM 要求、タスク、およびアクティビティー。
ClearQuest データベースの生履歴データは、データウェアハウス内の一時表に保管されます。
ETL プロセスの際に、このデータは、レコードがその状態に留まる日数の計算や、
REQUEST_STATE_HISTORY、
TASK_STATE_HISTORY、および
ACTIVITY_STATE_HISTORY へのマッピングに使用されます。
このデータは、後に、状態遷移傾向に関連したメトリックにデータを追加するために使用されます。
統合
ClearQuest は、RequisitePro® および ClearCase® と統合することができます。
したがって、RequisitePro からの要件と
ClearCase からの構成管理の成果物は、ClearQuest の要求およびタスクと関連付けることができます。
こうした関係は、統合がそれらの製品に構成されている場合に、ClearQuest データ・サービスで使用可能です。
サンプル・カタログは、ETL ビルドをインプリメントして、これらの関係をロードします。
以下のキーが、マッピングの自然キーとして使用されます。
- dbid および DATASOURCE_ID。データウェアハウス内の ClearQuest データと突き合わせるために使用されます。
- 要件用の GUID。これは、データウェアハウス内の RequisitePro からの要件データと突き合せるために使用され、グローバルに固有である必要があります。
- global unique ID。データウェアハウス内の ClearCase データと突き合わせるために使用されます。
こうした統合のための ETL ビルドは、その統合がユーザーの環境にセットアップされていないと ETL プロセスが失敗するため、サンプル・カタログの ETL ジョブには含まれていません。
測定の必要に応じて、以下のビルドをジョブに追加できます。