IBM Rational Insight 抽出、 変換、およびロードのフレームワーク

抽出、変換、およびロード (ETL) は、データウェアハウジングの 1 プロセスで、外部ソースからデータを抽出し、ビジネス・ニーズに合わせてそれを変換し、最終的にデータウェアハウスにロードするプロセスを伴います。

IBM® Rational® Insight (Rational Insight) の ETL フィーチャー を使用して、さまざまなソースからデータを抽出し、コード化したビジネス・ルールを通してそのデータを変換し、 変換後のデータをデータマートにロードすることができます。このプロセス中に、業務データは、製品ソースからリトリーブされ、正規化されて、ファクト表および次元表にマップされます。 コア ETL プロセスを実行するコンポーネントは、IBM Cognos® Data Manager (Data Manager) です。

抽出

ETL フレームワークは、直接データベース・アクセスで抽出データを受け取るか、または ODBC ドライバー (Rational Insight XML ODBC ドライバーを含む) を介して抽出データを受け取ります。組織は、データを従来のリレーショナル・データベースまたは他のソース・フォーマット (XML など) に保管します。 Data Manager は表フォーマットのデータをサポートするため、着信 XML を、コア ETL 抽出プロセスの前にリレーショナル形式に変換する必要があります。 これは、IBM Rational Insight XML Data Configuration (XML Data Configuration) によって実行されます。XML Data Configuration は、 XML ソースのデータをマップし、それを (XML ODBC ドライバーを使用して) Data Manager に渡します。

変換

次のステップは、ビジネス・ルールを使用したデータの変換です。これは、2 段階の プロセスで行われます。
  1. データを正規化し、ビジネス・ルールを使用して変更します。これらのビジネス・ルールによって、 例えば、ある列を他の列に基づいて計算したり取り出したりするといったビジネス・ロジックを 実行できます。
  2. そのデータを物理表に格納します。これらの物理表は、 スター・スキーマ規則をインプリメントし、次元およびファクト (データウェアハウスの特性を表す要素) を 追加します。

ロード

最後のステップは、この変換されたデータをデータマートという、ウェアハウスの個別の領域にロードすることです。

インプリメンテーション

Data Manager では、ETL プロセスの各部分がファクトあるいは次元のビルドになっています。 このビルドを、データあるいは表のさまざまな組み合わせのためのジョブ・ストリームに編成することができます。 ジョブ・ストリームは、Data Manager で直接実行することも、あるいは、データ移動タスクとして発行してから IBM Rational Insight Report Server で実行されるようにスケジュール化することもできます。基本の ETL ビルドは、正規形のビルド、非エンティティー・ビルド、検索ビルド、次元ビルドおよびファクト・ビルドです。 Insight は、Rational ClearQuest、Rational ClearCase, Rational RequisitePro、Microsoft® Project、Rational Team Concert、Rational Quality Manager、および Rational TestManager などの製品用にサンプルの ETL トランザクションをインプリメントし、サポートしています。


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