アクセス・プランの比較結果を分析する方法

アクセス・プランの比較の結果を分析し、SQL ステートメントに対するパフォーマンスおよびコストの変更を特定することができます。

始める前に

パッケージからの SQL ステートメントのアクセス・プランを比較するか、ワークロードの異なる EXPLAIN スナップショットのアクセス・プランを比較します。

手順

  1. ワークフロー・アシスタントの「管理およびチューニング」ページから、アクセス・プランの比較結果を含むワークロードを選択します。
  2. ワークロードの以前の比較セッションを検討する場合は、「比較結果の表示 (View Comparison Result)」アイコンをクリックします。
  3. 「比較履歴 (Comparison History)」ページで、表から比較セッションを選択します。 細分度のレベルを上げながら、比較統計を詳しく調べることができます。

    パッケージ要約またはワークロード

    このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
    コスト
    ソースおよびターゲット内の SQL ステートメントの全体的な見積もりコスト。
    ステートメント
    ソースおよびターゲット内のステートメントの総数。
    低下 (Regressed)
    ソースに比べて見積もりコストが高い、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
    向上 (Improved)
    ソースに比べて見積もりコストが低い、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
    追加
    ソースに比べて追加された、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
    削除 (Removed)
    ソースに比べて少なくなった、ターゲット内の SQL ステートメントの数。

    SQL ステートメント

    このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
    コスト増加 (Cost Increased)
    「はい」は、ターゲット・パッケージ内の SQL ステートメントは、ソース・パッケージに比べて全体的な見積もりコストが高いことを示します。
    プラン変更 (Plan Changed)
    「はい」は、ターゲット内のステートメントのアクセス・プランは、ソースのアクセス・プランと比べて異なっていることを示します。
    コスト増加 % (Cost Increase %)
    次の公式を使用して計算されたパーセンテージ。(ターゲットの見積もりコスト - ソースの見積もりコスト ) / ソースの見積もりコスト。
    ソースまたはターゲットのコスト (Source or Target Cost)
    ソースまたはターゲット内の SQL ステートメントの全体的な見積もりコスト (ミリ秒単位)。
    ステートメント変更? (Statement Changed?)
    「追加 (Added)」は、ターゲット内の SQL ステートメントがソースに追加されたことを示します。「削除 (Removed)」は、ソース内の SQL ステートメントがターゲットから削除されたことを示します。「いいえ (No)」は、SQL ステートメントは変更されなかったことを示します。

    SQL ステートメントのアクセス・プラン

    このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
    要注意? (Requires Attention?)
    このステートメントはアクセス・プランが変更されるため特に注意が必要かどうかを示します。
    PLAN_TABLE レコード内の差異の要約 (Summary of differences in the PLAN_TABLE records)
    PLAN_TABLE 列の説明については、このトピックを参照してください。

次のタスク

SQL ステートメントのパフォーマンスが低下している場合は、以下のいずれかのアクションを実行できます。
  • パフォーマンスが低下しているステートメントを使用して、照会ワークロードを作成します。その後で、それらのステートメントを集合的に、あるいは個別にチューニングすることができます。その後、パッケージを再バインドします。
  • プランのヒントを作成し、パッケージを再バインドしてヒントを適用します。
  • DB2 for z/OS バージョン 9 以降を使用している場合は、以前に保管したアクセス・プランに戻すことができます。

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