アクセス・プランの比較の結果を分析し、SQL ステートメントに対するパフォーマンスおよびコストの変更を特定することができます。
始める前に
パッケージからの SQL ステートメントのアクセス・プランを比較するか、ワークロードの異なる EXPLAIN スナップショットのアクセス・プランを比較します。
手順
- ワークフロー・アシスタントの「管理およびチューニング」ページから、アクセス・プランの比較結果を含むワークロードを選択します。
- ワークロードの以前の比較セッションを検討する場合は、「比較結果の表示 (View Comparison Result)」アイコンをクリックします。
- 「比較履歴 (Comparison History)」ページで、表から比較セッションを選択します。 細分度のレベルを上げながら、比較統計を詳しく調べることができます。
パッケージ要約またはワークロード
このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
- コスト
- ソースおよびターゲット内の SQL ステートメントの全体的な見積もりコスト。
- ステートメント
- ソースおよびターゲット内のステートメントの総数。
- 低下 (Regressed)
- ソースに比べて見積もりコストが高い、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
- 向上 (Improved)
- ソースに比べて見積もりコストが低い、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
- 追加
- ソースに比べて追加された、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
- 削除 (Removed)
- ソースに比べて少なくなった、ターゲット内の SQL ステートメントの数。
SQL ステートメント
このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
- コスト増加 (Cost Increased)
- 「はい」は、ターゲット・パッケージ内の SQL ステートメントは、ソース・パッケージに比べて全体的な見積もりコストが高いことを示します。
- プラン変更 (Plan Changed)
- 「はい」は、ターゲット内のステートメントのアクセス・プランは、ソースのアクセス・プランと比べて異なっていることを示します。
- コスト増加 % (Cost Increase %)
- 次の公式を使用して計算されたパーセンテージ。(ターゲットの見積もりコスト - ソースの見積もりコスト ) / ソースの見積もりコスト。
- ソースまたはターゲットのコスト (Source or Target Cost)
- ソースまたはターゲット内の SQL ステートメントの全体的な見積もりコスト (ミリ秒単位)。
- ステートメント変更? (Statement Changed?)
- 「追加 (Added)」は、ターゲット内の SQL ステートメントがソースに追加されたことを示します。「削除 (Removed)」は、ソース内の SQL ステートメントがターゲットから削除されたことを示します。「いいえ (No)」は、SQL ステートメントは変更されなかったことを示します。
SQL ステートメントのアクセス・プラン
このレベルでは、以下の基本統計を検査できます。
- 要注意? (Requires Attention?)
- このステートメントはアクセス・プランが変更されるため特に注意が必要かどうかを示します。
- PLAN_TABLE レコード内の差異の要約 (Summary of differences in the PLAN_TABLE records)
- PLAN_TABLE 列の説明については、このトピックを参照してください。
次のタスク
SQL ステートメントのパフォーマンスが低下している場合は、以下のいずれかのアクションを実行できます。
- パフォーマンスが低下しているステートメントを使用して、照会ワークロードを作成します。その後で、それらのステートメントを集合的に、あるいは個別にチューニングすることができます。その後、パッケージを再バインドします。
- プランのヒントを作成し、パッケージを再バインドしてヒントを適用します。
- DB2 for z/OS バージョン 9 以降を使用している場合は、以前に保管したアクセス・プランに戻すことができます。