データのマイグレーションの概要

データのマイグレーションは、表を正規化する際に 1 つの表から別の表にデータを移動する必要がある時、またはデータを異なる環境間でコピーする時に便利です。 例えば、テスト環境のデータを実稼働環境のデータにできるだけ類似したものにしたい場合があります。
1 つの表から別の表にデータをマイグレーションするには、異なる 2 種類の方法があります。

データをマイグレーションする際、データは常に外部ファイルに保存されます。 選択するアンロードおよび再ロード方式に応じて、データは、エクスポート・コマンドまたは DB2 High Performance Unload (HPU) のどちらかを使用して外部ファイルにアンロードされ、インポートまたはロード・コマンドを使用してターゲット表にロードされます。

トリガーのある表にデータをマイグレーションする場合、インポート・コマンドを使用することによってデータが再ロードされた場合のみトリガーがアクティブになります。 ロード・ユーティリティーはトリガーに関連付けられたビジネス・ルールを実施することができないため、ロード・コマンドを使用することによってデータが再ロードされる場合は、トリガーはアクティブになりません。

重要: トリガーがアクティブになる再ロード方式を選択した場合、再ロード変更コマンド・ファイルを確認してデータが再ロードされる順序を検証してください。 データの再ロード時に、トリガーが意図した方法でアクティブにならないことがあります。

変更管理スクリプト・エディターから「データ・オプション」をクリックすると、「データ保存のカスタマイズ」ウィザードが開始されます。このウィザードを使用することにより、ファイルの場所、アンロードおよび再ロードの方式、またアンロードおよび再ロードのコマンドを変更できます。 Optim™ Database Administrator では、ソースとターゲット間にファイル共用システムがあることを想定しています。 そうでない場合は、1 回のステップでデータをアンロードした後、ファイルを移動しから、再ロード・プロセスを開始する必要があります。 ソースとターゲットが異なるシステム上にあって、ファイル共用システムがある場合、データ保存のカスタマイズ・ウィザードを使用することにより、ターゲット中のデータ・ファイルのパスを指定できます。

リモート・サーバーにあるデータベースにデータをマイグレーションするには、リモート・サーバーがそのファイル・ロケーションにアクセスできる必要があります。

マイグレーション後のデータを自動的にバックアウトすることはできません。 なぜなら、データ・マイグレーション用の取り消しコマンドは生成できないからです。 ただし、データベースに加えた変更をロールバックするための取り消しコマンドを配置し、その取り消しの一環として表をドロップしてから再作成すると、それまでにコピーしたデータはすべて効率よく消失します。


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